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    ダニエル・ローマンとTJ・ドヘニー、スーパーバンタム級王座を統一するのは?

    2019.03.06
    マッチルーム・ボクシングから先週発表された注目のイベント、4月26日の米国のカリフォルニア州イングルウッド、ザ・フォーラムでのダブル世界タイトルマッチの記者会見が日本時間5日に行われています。メインイベントのWBCスーパーフライ級戦もさることながら、WBAスーパーバンタム級チャンピオンのダニエル・ローマン(米国/29戦26勝10KO2敗1分)とIBF同級チャンピオンのTJ・ドヘニー(アイルランド/21戦全勝15KO)による王座統一戦の方が楽しみというボクシング・ファンも少なくないのではないでしょうか。


    王座3度防衛中でもある28歳のローマンは、「私は地元に帰ることを楽しみにするとともに、TJがここに居ることに興奮しています。これは皆さんが待ち望んだ試合です。ベスト対ベスト、チャンピオンとチャンピオンが対するのです。私は世界王座を手にしてから常に統一戦を願ってきましたがようやく実現しました。きっと素晴らしい試合になるでしょうし、この日のショーは私達が独占することでしょう。」と他のカードが霞む好ファイトを魅せると意気込んでいます。


    一方、全勝の32歳、2度目の防衛戦でもあるドヘニーは、「これは私が関わりたいと願ってきた類の戦いです、私の夢です。(IBFの)世界王座を手にしてから私は全ての王座を統一することを求めていました。この試合を受け入れ、王座統一戦を望んだダニエル・ローマンに感謝したいと思います。私が思うところ、この試合は現在のスーパーバンタム級最高の2人が争うものです。私とダニーの間には多くのリスペクトがありますが、この壮大なスケールを誇る戦いにそのようなものは無用です。4月26日、最初のゴングが鳴れば敬意は消え、ファンは花火のような打ち合いを予測することが出来ます。」と述べています。


    予想の分かれる統一戦ですがローマンにはM.アフマダリエフ(ウズベキスタン)、ドヘニーには岩佐亮佑(セレス)の両選手が指名挑戦者として勝敗の行方をうかがっています。勝者はWBAお約束のスーパー王者へ昇格することが見込まれるもののIBFはどうなるのか、2本のベルトの行方だけでなく、その先も興味深いところです。
  • 今週末のカーソンのリングに元世界王者2選手が参戦

    今週末のカーソンのリングに元世界王者2選手が参戦

    2019.03.06
    好選手を数多く傘下に置きながら近年、放送局との兼ね合いのなか興行数が障害となり、選手の試合枯れに繋がっているのではないかという批判も挙がっている " Premier Boxing Champions "。今年に入り『SHOWTIME』や『Fox Sports』とのタッグで徐々に懸念も解消されてきたという声もあるなか、今週末の米国、カリフォルニア州カーソンに在る、ディニティ・ヘルス・スポーツ・パークでもイベントが予定されており、このほどアンダーカードの詳細が発表され、充実の顔触れとなっています。


    メインイベントはWBC世界ウェルター級王者のショーン・ポーター(米国/32戦29勝17KO2敗1分)対同級6位のヨルデニス・ウガス(キューバ/26戦23勝11KO3敗)戦。そしてセミファイナルに出場予定だったWBOクルーザー級10位のアンドレイ・フォンファラ(ポーランド)が試合発表後の引退宣言という異例の事態を見せましたが、リオ五輪スーパーヘビー級ベスト8のエフェ・アジャグバ(ナイジェリア/8戦全勝7KO)がベテラン元世界ランカー、アミール・マンスール(米国/28戦23勝16KO3敗1分1ノーコンテスト)とのテストマッチ(写真)。そして横浜アリーナでの70秒KO負けから復帰を目指す元WBAバンタム級王者のファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国/22戦20勝9KO2敗)がWBAバンタム級15位の新鋭、ダミエン・バスケス(メキシコ/14戦全勝7KO)と対戦するなど興味深い組み合わせが明らかになっています。


    そして更に日本時間5日、アンダーカードが追加発表され元4階級制覇王者のロバート・ゲレロ(米国/43戦34勝19KO6敗1分2無判定)はウェルター級8回戦でエビンソン・エレラ(コロンビア/41戦24勝18KO16敗1分)と対戦し、元WBAフェザー級王者のヘスス・クエジャール(アルゼンチン/31戦28勝21KO3敗)はカルロス・パディージャ(コロンビア/26戦16勝10KO9敗1分)との復帰戦が決まっています。35歳のゲレロは復帰2連勝、33歳のクエジャールは、A.マレス(メキシコ)とG.デービス(米国)による世界戦2連敗からの再起が掛かりますが、格下を相手にしっかりと白星をおさめたいところです。
  • モーリス・フーカー「皆、KOは狙わないというが私はレスピエールを倒しに行く」

    モーリス・フーカー「皆、KOは狙わないというが私はレスピエールを倒しに行く」

    2019.03.05
    先週末はカスターニョ対ララ戦の1試合のみと少し寂しかった海外の世界タイトルマッチですが、今週末は米国で3つの世界戦が予定されています。カリフォルニアではショーン・ポーター(米国)とヨルデニス・ウガス(キューバ)によるWBCウェルター級戦が行われ、ニューヨークではドミトリー・ビボル(キルギスタン)とジョー・スミス Jr.(米国)によるWBAライトヘビー級戦、そしてWBOスーパーライト級戦はモーリス・フーカー(米国)とミッケル・レスピエール(トリニダード・トバゴ)が拳を交えます。


    前戦で指名挑戦者のA.サウセド(米国)を7回TKOに下している王者のフーカーにとって2度目の防衛戦は世界的な知名度としてはやや物足りないサウスポー、同級10位の33歳、レスピエールです。王座統一戦を目指す29歳の王者としてはサクっと一蹴しておきたいところですが、無敗対決を制することは出来るでしょうか?


    フーカー:「3月9日に彼と対する、私に分かっているのはそれだけです。彼は少しナーバスになり固さが出るものと思いますが彼の状態を見極めるため、スピードのあるジャブを打ち込んでいき様子を探るつもりです。彼に対してパンチを投げヒットさせたとき、彼がどういう反応を見せるのか、彼の目を見て判断したいと思います。彼にパワーのあるパンチはありませんが、大きなパンチを振り回すかもしれませんし、バックハンドで殴ってくるかもしれません、慎重に戦わなければいけません、それがボクシングです。」

    「もし彼の中に弱さを見つけたらためらわずにノックアウトするつもりです、長引かせるつもりはありません。私は両の拳で自身の力を証明し、いかなるサウスポーも眠らせられることを証明します。ベルトを守ることで特別なプレッシャーを感じることはありません、激しいトレーニングを一生懸命続け、集中する限り、私を倒すことが出来る人は居ません。私は目の前に立つ相手のためにハードな準備をするだけです。彼の人生において最も大きな戦いであるでしょうし、厳しいトレーニングを重ねてベストの状態で来ると信じています。」

    「(ニューヨークで育ったレスピエールにとって)ホームタウンでの世界挑戦となりますが、(昨年11月に戦った)アレックス・サウセドも同じ状況でしたね、彼はサウセドほど好戦的ではなさそうですが、彼も同じように気合十分で来るでしょう。第1ラウンドを終わると彼は、この相手は長身でやりづらい、距離も長くパンチを当てることは難しい、と考えると思います。多くのボクサーはKOは狙わない、と言いますが、私は3月9日に素晴らしいKO勝利を狙っていきます。」
  • WBOライトヘビー級1位のアンソニー・ヤードが18連勝を目指す

    WBOライトヘビー級1位のアンソニー・ヤードが18連勝を目指す

    2019.03.05
    フランク・ウォーレン・プロモーター率いる、クイーンズベリー・プロモーションズ主催興行が8日に迫るなか、WBOライトヘビー級1位のアンソニー・ヤード(英国/17戦全勝16KO)もイベントに合流、観戦予定のファンには嬉しいボリュームアップとなっています。パズルのようなイベント開催となっていますが、今回のイベントはもともと昨年12月に行う予定だった、D.デュボア(英国)対R.コジャヌ(ルーマニア)戦がデュボアのインフルエンザ発症により8日に延期されたものですが、このほど2月23日に英国のレスターで予定されていたイベント(写真)でも怪我や体調不良を理由に出場選手が相次いで出場不可となったことで興行を3月23日に延期したなかでメイン格のヤードのみ3月8日のイベントに組み込んだものとなっています。


    2月23日にヤードと対戦する予定だったメディ・アーマー(フランス)は昨年3月、現WBC王者のO.ゴズディク(ウクライナ)とも対戦しており12回判定負けとフルラウンドを経験しているタフガイで、倒し屋のヤードがアーマーをKOすることが出来るのか注目が集まっていましたがアーマーが試合前に負傷、トラビス・リーブス(米国/22戦17勝7KO3敗2分)との対戦に切り替わるという目まぐるしいものとなっています。


    由緒あるロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールの出場が決まったヤードについて、同プロモーターは地元メディアに対し、近日中にWBOから王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)とヤードによる指名防衛戦の対戦指示が下りるのではないかとコメント、コバレフの英国上陸を報じるメディアも出ています。にわかにコバレフ挑戦のニュースが持ち上がったWBOインターコンチネンタル同級王者でもあるヤードも「コバレフと今すぐにも戦いたいか?当然です、私はボクサーですからね。この地球上で私が恐れるボクサーは居ませんよ。私は私と同じリングに足を踏み入れるボクサーなら誰でもKOする能力を持っています。唯一考えることは私のキャリアです、私が世界の舞台で戦う時がいつになるのか、私のマネージメント・チームが考えていることは理解しているつもりです。私が学ぶべきことはまだ沢山あります、急ぐ必要はありません。その時が来たら、積み重ねてきたことを出すだけです。」と述べています。アマチュアで12戦、プロでも17戦という決して多くない経験値はウィークポイントとなりかねませんが今週末のリーブス戦が世界前哨戦となるのでしょうか?
  • イバン・バランチェク陣営は依然として『WBSS』離脱の姿勢を継続

    イバン・バランチェク陣営は依然として『WBSS』離脱の姿勢を継続

    2019.03.04
    『ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ』シーズン・2が進行する3階級の準決勝戦すべてがアナウンスされたのもつかの間、トーナメント離脱を公言しているIBFスーパーライト級チャンピオン、イバン・バランチェク(ベラルーシ/19戦全勝12KO)陣営のデイブ・マクウォーター・マネジャーがESPNのインタビューに応じ、主催者側から状況の改善に向けて動きは無く、依然として5月18日にスコットランドのグラスゴーで開催されるとしている、ジョシュ・テイラー(英国/14戦全勝12KO)戦のリングに上がるつもりはないと述べています。


    これまでも度々、同トーナメントの現状を伝えてきたESPNが報じるところでは、先週末にバランチェクのペドロ・ディアス・トレーナーが『WBSS』側のリリースの基となる質問に対して、「バランチェクはテイラーとの試合に向けて順調に調整している。」とコメント、テイラー戦ありきとするリリースをSNSを中心に発表したことを問題視したとしています。


    「我々はそのリリースに対して非常に怒りを感じています、我々はすでにトーナメントから外れたことを主催者側に明確に伝えているのです。我々は主催者に対して必要以上の声明を出すことは控えてきましたが彼らは我々を避け、ペドロ・ディアス・トレーナーにコンタクトを取りました。イバンのトレーニング状況について幾つかの質問をしたようですが確かにペドロはイバンのトレーナーです、しかし彼はビジネス面について全く関知していません。まさに彼らの幼稚な動きを示すものです。」

    「このトーナメントに関係するすべてのトラブルは彼らが正しい手続きを踏まなかったためであり、彼ら自身の責任です、そしてこの一件はその象徴と言えるでしょう。(トーナメントの途中離脱を表明したことで)彼らが法的措置をちらつかせ我々を脅かしています、その行為を止めれば我々としても話し合いに応じる用意はありますが、彼らは自分たちが契約違反を犯していようと我々を脅し続けるでしょうね。我々がトーナメントに戻ると言ったことは1度もありませんが、そのなかで対戦を発表し、トーナメントの出場をリリースするなどまさに愚かしい行為です。」


    日本と異なり海外はプロモーター、マネジャー、そしてトレーナーの区分を明確に分けているケースが多く、今回のように選手のマッチメイクについてはトレーナーが一切権限を持たないケースが大多数を占めており、トレーナーが範疇を越えて将来の対戦候補についてメディアにコメントし、チーム内でトラブルとなるパターンは過去、枚挙にいとまがありません。そのトレーナーのコメントをバランチェクの準決勝戦出場を既成事実化させるようなリリースとした『WBSS』側の姿勢をハッキリと否定したマクウォーター・マネジャーですが、やはりテイラーが拳を交えるのはリッキー・バーンズ(英国)となってしまうのでしょうか?バランチェクには先日、指名挑戦者に決まったダオヌア・ルアワイキン(タイ)も挑戦の機会を伺っており、今後も目の離せないところです。
  • 先週海外注目試合結果

    先週海外注目試合結果

    2019.03.04
    <現地時間3月2日>
    英国のターンベリーではベテラン・ヘビー級、ルーカス・ブラウン(豪州)が6回戦に出場し、カミル・ソコロウスキー(ポーランド)に6回判定勝利をおさめています。当初はL.オルティス(キューバ)、D.ホワイト(英国)らと対戦経験を持つデビッド・アレン(英国)との対戦が報じられていたブラウンですが、交渉は継続中とし次戦での対戦を示唆しています。16年3月にR.チャガエフ(ウズベキスタン)を敵地で10回TKOに下し、WBA王座を獲得したもののドーピング検査で陽性となり、WBAは無効試合と発表したもののローカル・コミッションは結果変更せず、という不明瞭なキャリアの39歳、ブラウンは28勝24KO1敗とし、32歳のソコロウスキーは6勝3KO15敗2分です。



    ロシアのアナパにて、元世界ランカーのヴァチェスラフ・ミルザエフ(ロシア)が元WBAフライ級暫定王者でWBAスーパーフライ級11位のスタンプ・シッモーセン(タイ)に5回TKO勝利、次回再ランク入りが濃厚となっています。30歳のサウスポー、ミルザエフは12勝3KO1敗とし、21歳のスタンプは21勝8KO3敗としています。



    米国、オハイオ州にてWBOヘビー級9位のジュニア・ファ(ニュージーランド)が空位のWBOインターナショナル同級王座決定戦に臨み、ナウフェル・オゥアター(フランス)を初回TKOに下し、王座獲得を果たしています。29歳のファはアメリカ4戦目も勝利、17戦全勝10KOとしています。



    WBAとIBFで世界ランクを持つ、スブリエル・マシアス(プエルトリコ)がプエルトリコのファハルドにてノンタイトル戦を行い、ウィルベス・ロペス(メキシコ)に6回TKO勝利。26歳のマシアスはこれで13戦全勝全KOとしています。



    <現地時間3月1日>
    スペインのビルバオにてWBCスーパーフェザー級15位のジョン・フェルナンデス(スペイン)と日本でもお馴染みの元WBAスーパーフライ級王者、アレキサンデル・ムニョス(ベネズエラ)戦がセットされていましたが(写真)、試合2日前にフェルナンデスがウィルス性の急性胃腸炎を訴え救急車で搬送、プロモーターがイベントごと中止にする苦渋の決断をしたことが報じられています。23歳のホープ、フェルナンデスの早い回復を願うファンも多いことでしょう。



    ポーランドのレギオノボでは元WBAクルーザー級暫定王者のユーリ・カレンガ(コンゴ)が地元のホープ、ミカル・ツィェスラク(ポーランド)に7回終了TKO負けを喫しています。アマチュア戦績90勝20敗という29歳のツィェスラクは18戦全勝12KO、WBCではクルーザー級23位としています。敗れた30歳のカレンガは24勝17KO6敗です。



    WBOバンタム級1位につけ、WBOラテン同級王者のリカルド・エスピノサ(メキシコ)が同王座の防衛戦を米国、フロリダ州で行い、リカルド・ヌネス(パナマ)に10回TKO勝利、防衛に成功です。21歳のエスピノサは23勝20KO2敗、31歳のヌネスは29勝23KO9敗としています。
  • 速報!ブライアン・カルロス・カスターニョ 対 エリスランディ・ララ!

    速報!ブライアン・カルロス・カスターニョ 対 エリスランディ・ララ!

    2019.03.03
    米国のニューヨーク州ブルックリンに在る、バークレイズ・センターにてWBA世界スーパーウェルター級タイトルマッチがただいま終了、レギュラー・チャンピオンのブライアン・カルロス・カスターニョ(アルゼンチン)が同級2位の元王者、エリスランディ・ララ(キューバ)と12回引分、王者が薄氷の防衛としています(1対1/115-113:カスターニョ、115-113:ララ、114-114)。

    『ESPN』を含め多くの海外メディアが2018年のベスト・ファイトとした昨年4月のJ.ハード(米国)戦から復帰を目指すララが技巧で封じ込むと予想される一戦は、王者が若さでピークは過ぎたとされるララを押し切ることが出来るかが焦点と言えるなかでゴングが鳴ります。L字ガードのサウスポー、ララがジャブ、ワンツー主体に動き、王者はプレッシャーを掛けロープ際に詰めて行く初回に続き、2ラウンドも前に出る王者に対し、ララは距離が狭まるとすかさずクリンチワークに入り攻撃を分断します。3ラウンド中盤、ララのジャブをガードで防ぎながらロープに詰めた王者がボディ・ブローを打ち込み、4ラウンドも王者がジャブを混ぜながら攻勢を強めて行きます。王者の突進を止めようとララも上下に打ち分けますが、ロープを背にしながら王者のコンビネーションをガードで丸くなり防ぐのみとなる時間が多く、決定打こそ無いものの印象の良くないラウンドもあり、現地放送局『SHOWTIME』のスティーブ・ファーフード解説者は57-57のドローと採点し折り返します。

    7ラウンドあたりから王者に疲労の色が見え、手数とアタックする時間も少なくなりララのアウトボクシングが競ったラウンドのポイントを拾っていくように映り、誘っているのか、ララが前に出る場面も目につくようになります。10ラウンドは再び攻勢を強めた王者でしたが終了間際にララの左ストレートを浅く食うなど前半の勢いが弱まりますが11ラウンドは再び前進、有効打こそ少ないものの左ボディなど手数をまとめて数ラウンド振りにポイントを取り戻したように映ります。最終回、王者が攻勢を強めてララをロープに詰め最後の力を振り絞り、追いかけるなかでゴング。両者ともコーナーに上がり勝利をアピールしています。全勝ストップとなったものの3度目の防衛を果たした29歳のカスターニョは15勝11KO1分、3度目の同王座返り咲きに失敗した35歳のララは25勝14KO3敗3分としています。



    セミファイナルのヘビー級世界ランカー対決は元WBA暫定王者の " King Kong " ルイス・オルティス(キューバ/238.75ポンド)がクリスチャン・ハマー(ドイツ/257.5ポンド)を10回判定に下しています(3対0/100-90、99-91×2)。

    サウスポーのオルティスによるコツコツと出すジャブを高いガードで防ぎながら右を打ち込もうとするハマーは手数こそ少ないもののなかなか良いタイミングに映ります。すると2ラウンド20秒過ぎ、ハマーの左ボディからの連打にバッティングも重なりオルティスがガクンと腰を落とすと尻をマットに付けようかというところで踏みとどまったものの左手はマットを着きますが、シャダ・マーダフ(米国)レフェリーが誤審、見落とし続行します。ハマーの追撃をフェイントを混ぜながら阻み、ラウンド後半はオルティスがハマーのボディへパンチを集めると3ラウンドはハマーの右も浅く入りますが、オルティスがジャブからのコンビネーションでポイントを獲ったように映ります。

    4ラウンドはアッパーをアゴに打ち込んだオルティスが手数でもリード、その後はプレッシャーを掛け、ハマーが時折右を打ち込むという展開のままラウンドが進みますが、オルティスもハマーの右に対し警戒心を解かず、強引に試合を決めに行こうとはせず、言い換えれば盛り上がりの無い展開で終盤に入ります。8ラウンド辺りからブーイングも聞こえ出した終盤は時折、オルティスがモハメド・アリを真似てステップを踏みながらポコポコとジャブを出し、ハマーが前に出て左右フックを当てポイントを挙げたように映るラウンドもありますが大局は変わらずフルラウンドを戦い終えています。WBC3位、IBF8位のオルティスは31勝26KO1敗2ノーコンテスト、今月29日には40歳を迎えます。一方、WBO12位でもある31歳のハマーは24勝14KO6敗としています。



    アンダーカードのWBAゴールド・フェザー級戦、E.チェリー(米国)の離脱によって代役カードとなったブライアン・デ・グラシア(パナマ/124.75ポンド)対エドゥアルド・ラミレス(メキシコ/126ポンド)戦は9ラウンド2分10秒TKOでラミレスが勝利、ゴールド王者となっています。

    直前でWBAゴールド王座決定戦とアナウンス、発表されたばかりの最新ランキングでノーランクからいきなり3位に急上昇したラミレスと1位のデ・グラシアによる対戦はレギュラー王者、徐灿(中国)への挑戦者決定戦となっています。開始と同時にガードも低めのサウスポー、ラミレスが前進し好戦的に攻め、デ・グラシアが距離を取り迎え撃ちますが、2ラウンドに入るとデ・グラシアが前に出て攻めの姿勢を明確に見せます。3ラウンド序盤にいきなりの左ストレートを当てたラミレスですがポイントは攻勢を強めるデ・グラシアが手数で押さえたように映り、4ラウンドもデ・グラシアがやや強引に映るほど前進を強めていくとラミレスはフットワークとクリンチで被弾を防ぎます。5ラウンド終了間際にパンチの交換を見せ声援が上がりますが、ラミレスはバランスを崩すなど良い印象を残すことが出来ず、6ラウンド1分過ぎに右ストレートを食います。

    ガンガン手数で上回りポイント面で優勢に試合を進めるデ・グラシアも空振りが多く、有効打はさほど大差のないなかポイントは手数でデ・グラシアがリードと映るなかで迎えた9ラウンド50秒過ぎ、デ・グラシアのジャブの内側からラミレスのコンパクトな右アッパーがアゴにヒット、デ・グラシアの膝がガクンと落ちます。チャンスと見たラミレスが一気に攻め上げるとロープを背にデ・グラシアも反撃の姿勢を見せますが、追撃のさなか再び右アッパーで腰を落とすとベンジー・エステベス(米国)レフェリーがやや早いと映るストップとしています。26歳のラミレスは22勝9KO1敗3分1ノーコンテスト、17年12月のIBFフェザー級戦でも計量失格し、今回も1回目は1ポンド(約453グラム)をオーバー、またかと思わせたものの再計量でクリアというなかで殊勲の勝利をおさめていますが、もし世界戦実現となると計量をクリア出来るのか、ファンだけでなくテレビ局も気がかりなところでしょう。1発に泣いたと言える25歳のデ・グラシアは24勝20KO2敗1分、WBC7位、IBF8位につけています。なお8ラウンドまでの公式採点は2対0(77-75×2、76-76)でデ・グラシアの優勢が伝えられています。
  • 速報!アギト・カバイェル 対 アンドリー・ルデンコ!

    速報!アギト・カバイェル 対 アンドリー・ルデンコ!

    2019.03.03
    ドイツザクセン・アンハルト州マクテブルクに在る、マリティム・ホテルにてSESボクシング主催イベントが行われ、傘下の世界ランカーが勝利をおさめています。欧州ヘビー級タイトルマッチでは同チャンピオンでIBF3位、WBC6位、WBOでも9位にランクされる、アギト・カバイェル(ドイツ/234.8ポンド)がアンドリー・ルデンコ(ウクライナ/235.2ポンド)に12回判定勝利、王座防衛です(3対0/119-108、117-110、116-111)。26歳のカバイェルは19戦全勝14KO、17年11月にD.チゾラ(英国)を12回判定に下していますが、ファンとしては更なる強敵とのマッチアップが見たいところです。敗れた35歳のルデンコは32勝20KO4敗1無判定としています。


    セミファイナルのWBOインターコンチネンタル・ヘビー級タイトルマッチでは王者で、WBO2位、IBFでも9位にランクされるトム・シュワルツ(ドイツ/241.2ポンド)がクリスティアン・クルスタッチ(クロアチア/210.1ポンド)に2ラウンド2分45秒TKOで王座防衛です。24歳のシュワルツは24戦全勝16KOとし、38歳のクルスタッチは17勝14KO2敗です。


    またアマチュアで好成績を誇った、ピーター・カディル(ドイツ)がプロ・デビュー戦。アルツール・クビアク(ポーランド)とのヘビー級6回戦で判定勝利をおさめています(3対0/60-54×3)。ガーナ人を両親に持ち、ドイツのハンブルグで生まれた21歳のカディルはプロ初勝利をおさめています。「プロ転向に際して好条件のオファーを数多く貰いましたがすべてが海外からのものでした。ですが私は生まれ育ったドイツで世界チャンピオンになりたかったのです。」とコメントしています。


    IBFライトヘビー級6位、WBOでは10位にランクされる、アダム・デインズ(ドイツ)はゾルタン・セラ(ハンガリー)に3ラウンドTKO勝利。28歳のサウスポー、デインズは17勝8KO1分とし33歳のセラは32勝22KO18敗1分です。
  • 王者カスターニョが3度目の防衛か、ララが3度目の王座返り咲きか?

    王者カスターニョが3度目の防衛か、ララが3度目の王座返り咲きか?

    2019.03.02
    日本時間3日(日)、米国のニューヨーク州ブルックリンに在る、バークレイズ・センターにて開催されるWBA世界スーパーウェルター級タイトルマッチの計量結果が報じられています。セミファイナルのヘビー級世界ランカー対決、" King Kong " ルイス・オルティス(キューバ/33戦30勝26KO1敗2ノーコンテスト)対クリスチャン・ハマー(ドイツ/29戦24勝14KO5敗)戦も興味深いところですが、やはり注目は王者カスターニョがキャリア最大の難敵を相手にどのような試合を魅せてくれるのか、楽しみな顔合わせです。


    WBAレギュラー王者、ブライアン・カルロス・カスターニョ(アルゼンチン/15戦全勝11KO):154ポンド(約69.8Kg)リミット

    同級2位、元王者、エリスランディ・ララ(キューバ/30戦25勝14KO3敗2分):153ポンド(約69.4Kg)


    暫定王座時から数えて3度目の防衛戦となる29歳のカスターニョは前日の記者会見で「多くを語る必要はありません、土曜日の夜は戦争になるでしょう。ベストとベストの戦いであり、私が対するのは本物のエリート・スーパーウェルター級ボクサーです。そしてこれは私が欲していたものです、私はベストと戦いたいのです。私は観客を楽しませるファイターであり、好戦的に攻めるつもりです。それが私のスタイルなのです。そして対戦相手のスタイルに適応することが重要であり、このレベルの相手には出来る限り様々なことを仕掛けながら戦うつもりです。」と述べています。


    来月には36歳を迎えるベテランのテクニシャン、ララは「土曜日、皆さんは最高の私を見ることになるでしょう。私はジャレッド・ハードと素晴らしい戦いをしましたが、試合当日は身長、そしてウェイトでもかなりの差があるなかで良い経験になりました。私の焦点はカスターニョ戦であり、更なるビッグファイトです。私がここに居るのは勝利を手にするため、そして154ポンド(スーパーウェルター級)で私が最高であることを示すためであり、土曜日の夜はこのクラスを一層するための第一歩を踏み出すつもりです。ベストを尽くし、勝利を家に持ち帰ります。」と意気込みを残しています。
  • ドニー・ニエテスが王座返上、スーパーフライ級は王座決定戦へ

    ドニー・ニエテスが王座返上、スーパーフライ級は王座決定戦へ

    2019.03.02
    「やはり」という声も挙がりそうなニュースが日本時間1日にフィリピンから発表され、WBOスーパーフライ級チャンピオンのドニー・ニエテス(フィリピン/48戦42勝23KO1敗5分)が同王座を返上するとしています。同級1位、アストン・パリクテ(フィリピン/28戦25勝21KO2敗1分)と指名防衛戦の入札直前でのアナウンスはパリクテとの再戦回避を選択した結論となっています。


    公式声明文として、「長い時間を掛けて考え抜いた結果、私はWBO世界スーパーフライ級王座を返上することを決めました。物議を醸し引分という結果に終わった初戦のあとでアストン・パリクテとの再戦に私自身の心の中に意義を見出すことが出来ませんでした。私は他団体の世界チャンピオンとビッグファイトを目指します。それは実現するのか、しないのか分かりませんが現時点でこの判断が正しい結論だと思っています。またフィリピンの同胞として、アストン・パリクテに世界タイトルマッチを戦うチャンスを与えたいと思うし、我々の国の誇りと栄誉とともにベルトを持ち返ってもらいたいと思います。皆さん、いつも支えてくれてありがとう。」と発表、5月には37歳を迎えるニエテスがキャリアの有終の美として決断したことを伝えています。


    ファンとして気になるのは王座決定戦でパリクテと対するのは誰になるのか、というところですが現在2位につける、J.F.エストラーダ(メキシコ)は4月26日にWBC王座挑戦が決まっており、3位の船井龍一(ワタナベ)もIBF王座挑戦がほぼ内定している現状です。4位に井岡一翔(SANKYO)、5位は石田匠(井岡)、6位も江藤光喜(白井・具志堅)と日本人選手が手ぐすねを引いて待っている現状ですが、7位のJ.シントロン(プエルトリコ)陣営も入札参加を表明しておりすぐに動ける状態と言えそうです。強打を持ち味とするパリクテと日本人選手で決定戦となるのか、パリクテとシントロンで決定戦を行い、勝者が日本人選手と初防衛戦で対峙となるのか、今後の駆け引きが注目されます。
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