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    カラム・スミス「いつかアメリカのリングにも上がりたいと思っていたんだ」

    2017.03.08
    B.ジャックが減量苦により返上し空位となっているWBCスーパーミドル級王座は指名挑戦者で1位のカラム・スミス(英国)と2位のアンソニー・ディレル(写真/米国)で争われることとなっていますが、スミス陣営のマッチルーム・ボクシングとディレル陣営のTGBプロモーションズによる交渉は合意とならず、先週末に行われた入札の結果、TGBプロモーションズが160万ドル(約1億8240万円)で落札したことがWBCから発表されています。息を吹き返してきた " Premier Boxing Champions " のアル・ヘイモン氏はプロモーター・ライセンスを持たないため、これまでもたびたびTGBプロモーションズとコンビを組み興行を起こしてきましたが、ディレル対スミス戦は同シリーズによるアメリカでの開催が濃厚となっています。


    しかしマッチルーム・ボクシングはすでに決定戦のために英国、リバプールの会場を押さえていたと報じるメディアも有るとおり、ホームでの開催を望んでいたスミスにとっては残念な入札結果となりましたが、すでに気持ちを切り替えたと地元メディアに述べています。「私はこれまでリバプールで世界チャンピオンになりたいと言ってきたけれど、アメリカに渡りチャンピオンベルトを手にすることはそれほど嫌な訳じゃないんだ。私の兄弟たちがリングに上がる姿を見て、いつかこの地で戦いたいとも思っていたんだよ。入札結果は最高の結果とは言えないけれど最悪というほどのものでもないしね。入札となった時にこうなる可能性も十分にあると認識していたし周囲ほど僕はショックに感じていないんだ。エディ・ハーンに対し、何で負けたのか?と言ったところで相手がこちらの予想以上の高値を付けただけのことでしょう、入札とはそういうものだよ。」A.ウォードと戦った長男のポール、J.ペドラサと戦った次男のスティーブン、そしてS.アルバレスと争った三男のリーアムとどの試合もリングサイドで声援を送っていたカラムもアメリカのリングにある種の羨望に似た思いを持ったのかもしれません。4兄弟で最も素質があると謳われてきた26歳のカラムとディレルによる決定戦は5月開催が濃厚と報じられています。
  • ノエル・ゲボールとクジストフ・ブロダルチクによる指名挑戦者決定戦

    ノエル・ゲボールとクジストフ・ブロダルチクによる指名挑戦者決定戦

    2017.03.08
    WBO王者のO.ウシクと並んでクルーザー級最強の呼び声も高いムラト・ガシエフ(ロシア)の持つIBF同級王座への指名挑戦権を賭けた一戦が5月13日にポーランドのポズナンで行われることが明らかとなっています。雌雄を決するのは同級3位のノエル・ゲボール(ドイツ/22戦全勝10KO)と同級4位のクジストフ・ブロダルチク(ポーランド/56戦52勝37KO3敗1分)で、WBOでも1位に付ける全勝の26歳と、" Diablo " の異名を持つ35歳のベテランによる楽しみな対決となっています。


    アルメニア共和国の首都エレバン出身のゲボールは4歳の頃にドイツに移住、義父でありトレーナーでもある、K.ゲボールは4度の世界挑戦経験を持ちます。アマチュアで約70戦の経験を持ち、V.マーティロスヤンやO.アフォラビのスパーリング・パートナーを務めながらドイツでプロ・デビュー、近年はザウアーランド・プロモーションとのタッグでWBOインターナショナル同級王座も獲得しています。一方、11年前にIBF王座(防衛0)、7年前にWBC王座(防衛6)と2度頂点を掴んだ経歴を持つブロダルチクはWBC7度目の防衛戦で現在、休養王者となっているG.ドローズドに敗れてから引退もほのめかしていましたが約1年半後に復帰、ここまで3連勝2KOを飾り昨年12月(写真)にはIBFインターコンチネンタル同級王座を獲得しています。やや地味に映りがちな東ヨーロッパ勢同士の一戦ではありますが、勢いのゲボールと経験のブロダルチクのどちらが世界戦を引き寄せるでしょうか?
  • トップランク・プロモーションが4月22日のトリプル世界戦を正式発表

    トップランク・プロモーションが4月22日のトリプル世界戦を正式発表

    2017.03.07
    米国、カリフォルニア州カーソンに在るスタブハブ・センターにて4月22日にトリプル世界戦が開催されることがトップランク・プロモーションから正式発表されています。昨日、発表されたウェルター級のサバイバルマッチ、S.ポーター対A.ベルト戦の行われるニューヨークとは真逆とも言える西海岸で開催されるイベントのトリを務めるのはWBOフェザー級チャンピオンのオスカル・バルデス(米国/21戦全勝19KO)が2度目の防衛戦として同級1位のミゲル・マリアガ(コロンビア/26戦25勝21KO1敗)と対します。15年6月にN.ウォータースの当時保持していたWBAフェザー級王座に挑戦し12回判定負けを喫しているマリアガが2度目の挑戦で全勝王者に土を付けることは出来るでしょうか?

    そして右拳の腱断裂という負傷から約1年間のブランクを作った、WBOスーパーミドル級チャンピオンのヒルベルト・ラミレス(メキシコ/34戦全勝24KO)が同級10位のマキシム・ブーサク(ウクライナ/38戦33勝15KO4敗1分)を相手に初防衛を目指します。H.ヌジカムやM.マレーに敗れているものの未だKO負けの無い挑戦者を倒すことは出来るでしょうか?

    残る1試合はN.ドネアからWBOスーパーバンタム級王座を奪取したチャンピオンのジェシー・マグダレノ(米国/24戦全勝17KO)がWBOフェザー級13位に付けるアデイルソン・ドス・サントス(ブラジル/20戦18勝14KO2敗)を迎えて初防衛戦を行いますが、25歳同士のフレッシュな2人が頂点を争う好ファイトが期待出来そうです。そして米国ボクシング界の将来を背負う1人でもありリオ五輪バンタム級銀メダリストの19歳、シャクール・スティーブンソン(米国)がデビュー戦を行います。トップランク・プロモーションとのプロモート契約下、世界王者のアンドレ・ウォードとマネジャー契約を結んだサウスポーは、F.メイウェザー自身が「次世代のフロイド・メイウェザー」と宣言するほどの逸材です。ダイヤモンドの原石が光り輝く第一歩は要注目と言えるでしょう。
  • 世界再挑戦を待つ元IBFバンタム級王者のポール・バトラー

    世界再挑戦を待つ元IBFバンタム級王者のポール・バトラー

    2017.03.07
    クイーンズベリー・プロモーションズが主催する4月8日、英国のマンチェスターのビッグイベントに元IBFバンタム級王者のポール・バトラー(英国)も参戦することが明らかとなっています。世界王者よりも高い人気を誇る、L.ウィリアムスが前WBOスーパーウェルター級王者のL.スミスと対する一戦をメインに、WBO世界ライト級戦やWBOバンタム級挑戦者決定戦の他にも多くの有望株が出場するイベントがさらに厚みを増すこととなっています。

    24戦23勝12KO1敗を誇る28歳も、Z.テテにKO負けを喫してからすでに2年が経過しています。元のバンタム級に戻り、英国の売れっ子トレーナー、ジョー・ギャラガー・トレーナーとの新タッグも日増しに強固なものとなっていることと思われますが世界再挑戦を一日千秋の思いで待ち望んでいることでしょう。

    対戦相手は後日の発表とされているバトラーですがここに来て、WBAバンタム級レギュラーチャンピオンのジェームス・マクドネルとの対戦が現実味を帯びています。マクドネルと言えば昨年11月に日本でもお馴染みのリボリオ・ソリス(ベネズエラ)を疑惑の判定で破り薄氷の防衛を果たしましたが、WBAから再戦指示が出ていることは既報の通りです。しかしマクドネル陣営のエディ・ハーン・プロモーターは、「マクドネルは次戦にポール・バトラー陣営と交渉を進めていることは間違いありません。確かにWBAから再戦の指示は受けていますが出来ることならマクドネルはバトラーと対戦し、その勝者がソリスと対戦することが出来ないか、WBAとソリス陣営に交渉を進めているところです。」と地元メディアに述べています。英国ボクシング界の隆盛は未だしばらく続きそうな中、ソリス陣営との交渉を手際良くまとめ、同国人ライバル対決を挙行した方がビジネス的にも旨味が多いと考えるのは当然とも思われますが、まずはバトラーが世界前哨戦となるかもしれない4月8日のリングで勝つことが大事になってきます。
  • ショーン・ポーターとアンドレ・ベルトが4月22日にニューヨークで激突

    ショーン・ポーターとアンドレ・ベルトが4月22日にニューヨークで激突

    2017.03.06
    前IBFウェルター級王者のショーン・ポーターと元WBCウェルター級王者のアンドレ・ベルト(ともに米国)によるサバイバル戦が正式決定、サーマン対ガルシア戦の行われた米国、ニューヨークのバークレイズ・センターにて発表されています。両選手はサーマン対ガルシア戦中継の合間に番宣も行いしっかりと煽っていますが、IBFウェルター級タイトルマッチを控えるエロール・スペンス Jr. も揃って登場し、ウェルター級を盛り上げています。


    4月22日、バークレイズ・センター開催と発表されたサバイバル戦ですが、同日に英国ではマッチルーム・ボクシング主催興行としてマーティン・マレー対ガブリエル・ロサド戦が発表されています。一部メディアにはポーター対ベルト戦正式決定が遅れた理由の一つとして、K.ブルック対E.スペンス Jr. 戦を英国興行のメインイベントとしてセットし、アメリカでウェルター級二元中継を行う構想だったとも報じられています。その後、ブルック陣営がもう少し時間が欲しいと5月復帰を決めたことで二元中継は断念、今回の発表になったと報じるメディアもありますがIBF戦については今後のアナウンスが待たれます。


    29戦26勝16KO2敗1分を誇る29歳のポーターは昨年6月にK.サーマンに判定負けを喫して以来およそ10ヶ月振りのリングとなります。ポーターの勝利を推す声も大きかった惜敗ですが難敵相手に復帰は成るのでしょうか?立ちはだかるベルトは昨年4月、V.オルティスとの再戦をKOで雪辱している33歳、35戦31勝24KO4敗の戦績を誇ります。この両者は昨秋から対戦話が持ち上がっていたもののなかなか正式決定に至らず、お互いにSNSなどで臆病者と口撃し合っていましたが、このほどようやく発表に至っています。まさに群雄割拠といえるウェルター級は4日の勝利でサーマンが頭一つ抜け出たと言えそうですが、ブルック対スペンス Jr. 戦勝者との3団体統一戦も現実味を帯びてきそうなところです。サーマンとベルトは白星とともにそこへ食い込むアピールも魅せたいところでしょう。
  • 週末海外注目試合結果

    週末海外注目試合結果

    2017.03.06
    <現地時間4日>
    実弟ナワポーンがJ.エルナンデスと世界戦を行ったリングのアンダーカードに元WBCスーパーフライ級王者のスリヤン・ソー・ルンビサイ(タイ)が出場し、トミー・セラン(インドネシア)に3ラウンド終盤にボディを効かせての10カウントKO勝利です。頻繁にサウスポーにスイッチするスタイルを見せ、49勝25KO7敗1分とレコードを伸ばしたスリヤンですが先日、VADAによる禁止薬物使用が明らかになったスリヤンは今後、再検査を求め徹底抗戦となるのか、WBCからの具体的な処分が下りるまでリングに上がり続ける方針なのか動向が気になります。


    メキシコのトラルパンでは元WBAスーパーフェザー級暫定王者のエマヌエル・ロペスがヘスス・キハダ(ともにメキシコ)に10回判定勝利。暫定王座剥奪後、6戦4勝1KO2敗とした27歳のロペスは23勝9KO6敗1分としています。


    米国、ニューヨークのK.サーマン対D.ガルシア戦アンダーカードにて行われた、スーパーライト級10回戦でIBF同級1位のセルゲイ・リピネッツ(ロシア)がクラレンス・ブース(米国)を7回TKOに下しています。昨年12月、L.ザッパビグナにKO勝利しIBF指名挑戦権を得ている27歳のリピネッツは12戦全勝10KOとし、統一戦が決まっているJ.インドンゴ対R.バーンズ戦勝者への対戦を狙っています。敗れた29歳のブースは14勝7KO3敗としています。


    <現地時間3日>
    フランスのエーヌでは欧州スーパーフェザー級タイトルマッチが行われ(写真)、王者のジェローム・フレノ(フランス)が同級14位のビャチェスラフ・グセフ(ロシア)に12回判定勝利、王座防衛を果たしています(3対0)。IBF14位でもある33歳のフレノは43勝10KO1敗、唯一の黒星は13年9月にD.ボスキエロに喫したものです。元IBFインターナショナル同級王者でもある31歳のグセフは22勝6KO4敗としています。


    <現地時間1日>
    タイのチョンブリーで行われたWBAミニマム級戦アンダーカードにて、WBAフライ級2位のノクノイ・CPフレッシュマートことノクノイ・クラティンデーンジムがカエーンペッチ・シスムアンカン(ともにタイ)と対戦、6回TKO勝利をおさめています。WBCでも6位にランクされる30歳のオーソドックス、ノクノイは62勝38KO4敗としましたが地域王座を獲得し、高いランクを得た後はひたすら格下選手との試合をこなしています。今回もかなりの実力差と見受けられるカエーンペッチにのんびりした試合を展開しましたがひたすらビッグファイトの声が掛かるのを待っています。
  • 速報!キース・サーマン 対 ダニー・ガルシア!

    速報!キース・サーマン 対 ダニー・ガルシア!

    2017.03.05
    4日、米国のニューヨーク州ブルックリンに在るバークレイズ・センターにてウェルター級統一戦がただ今、終了しました。WBAウェルター級スーパーチャンピオンのキース・サーマンとWBCウェルター級チャンピオンのダニー・ガルシア(ともに米国)による王座統一戦は12回判定でサーマンが勝利をおさめています(2対1/116-112、115-113:サーマン、115-113:ガルシア)。

    開始と同時にサーマンが仕掛けるとガルシアはフットワークを駆使し冷静に対応しようとするもののサーマンの猛攻の前に2分過ぎに左右のフック、残り30秒ほどで右ストレートを浴びハッキリとサーマンにポイントを奪われますが、2ラウンドはガルシアがプレッシャーを掛けながら左を増やし立て直しを図ります。3ラウンド以降はボディへの攻めを増やしたガルシアと飛び込むような右ストレートも放つサーマンによるペース争いとなり、やや膠着した展開に小さいながらブーイングも起こります。7ラウンド終盤には左フックが低いとしてローブローの注意を受けたガルシアとサーマンのどちらもディフェンスにしっかりと留意しながら戦い、サーマンの右やガルシアの左などお互いに1発は被弾しても連打は貰わず、空振りしてもバランスを崩さず高い集中力を維持し、シーソーゲームのまま終盤に入ります。11ラウンドを終え、戻るコーナーを間違えそうになったガルシアにサーマンが、「お前、向こうだぞ」と言わんばかりにグローブで方向を示す場面もありながら最終回はガルシアが手数を増やしボディ中心に攻める姿勢を見せますが、お互いにフルラウンドを決定打の無いまま終了、両者ともほぼ無傷の表情を見せています。WBAスーパー王者に昇格してからは初、通算で4度目の防衛を果たし、WBCベルトも手にしたサーマンは28勝22KO1無判定、初黒星のガルシアはWBC王座初防衛に失敗し33勝19KO1敗としています。


    WBCスーパーウェルター級挑戦者決定戦、同級4位のエリクソン・ルビン(米国)と同級7位のホルヘ・コタ(メキシコ)による一戦は4ラウンド1分25秒TKOでルビンが勝利をおさめています。

    サウスポーのルビン、オーソドックスのコタで静かな立ち上がりを見せますが、初回半分が過ぎた辺りでコタがスイッチしますが大きな動きはなく1ラウンドを終えます。2ラウンド以降、サウスポーで始めるコタに対し、ジャブ、ワンツーと得意の長い距離で攻めるルビンは3ラウンド中盤にパンチを集めますがお互いに決して良いリズムではなく、4ラウンドはコタがオーソドックスに戻しスタートするとルビンはサウスポーが苦手なのか、シャープなジャブも出始めリズムも良くなります。するとコタをロープに詰め左フックを一閃するとコタのアゴにクリーンヒット、背中からバタンと豪快なダウンを喫します。立ち上がれなさそうなダメージに映りますが、アール・ブラウン(米国)・レフェリーが10カウントを数え上げる前に立ち上がったものの続行を許しませんでした。21歳の新鋭、ルビンはWBA8位、WBOでも10位にランクされています。戦績は18戦全勝13KOと伸ばしたのに対し、29歳のコタは25勝22KO2敗としています。なおこれまで唯一の敗戦は12年6月にM.A.ルビオ(メキシコ)に喫したものです。


    元WBCライトヘビー級王者のチャド・ドーソンと元WBCインターナショナル・ライトヘビー級王者のアンドレイ・フォンファラ(ポーランド)によるサバイバル戦は10ラウンド38秒TKOでフォンファラが勝利をおさめています。昨年6月、伏兵のJ.スミス Jr. にまさかのTKO負けを喫して以来となる復帰戦で難敵を下した29歳のフォンファラは29勝17KO4敗1ノーコンテスト、敗れた34歳のドーソンは34勝19KO5敗2ノーコンテストとしています。
  • 速報!デビッド・ヘイ 対 トニー・ベリュー!

    速報!デビッド・ヘイ 対 トニー・ベリュー!

    2017.03.05
    4日、英国のロンドン、グリニッジに在るO2アリーナにて元WBAヘビー級王者のデビッド・ヘイとWBCクルーザー級王者のトニー・ベリュー(ともに英国)によるヘビー級12回戦がただ今終了、11ラウンド2分16秒TKOでベリューが勝利をおさめています。

    ほぼ同じフレームを持つ両者ですが低いガードをさらに低くしながらじわじわと前進するヘイに対し、ベリューは出入りしながら打ち終わりにパンチを集めて行こうとします。ヘイのパンチがかすめると、当たってないよとばかり首をかしげる素振りを見せるベリューですが先手を取りたいところでもあり、4ラウンドにはヘイの右ストレート、左フックがヒットし歓声が上がります。5ラウンドはお互いに浅く右をヒットさせる場面も作り、ポイントとしてはややヘイ優勢で迎えた6ラウンドに試合が大きく動きます。

    ベリューとの揉み合いからバックステップしたところで右足首を捻ったヘイはガクンと右膝を折り、力無くロープ際に後退、チャンスと見たベリューが攻勢を掛けると、ウィービングをしながらも下半身に力が入らないヘイは左右のコンビネーションをヒットされクリンチに行こうとしたところで膝から崩れるダウンを喫します。再開後、表情は変えないヘイは身体を柔軟に使い、クリンチワークを混ぜながら辛くもゴングに逃げ込み、7ラウンドは開始からベリューが試合を決めに掛かりパンチを振るいますが、ヘイはロープを背に致命打を外し切ると8ラウンドはやや打ち疲れの見えるベリューに少し息を吹き返し左フックをヒットします。9ラウンドは再びベリューが前進、ヘイが被弾を防ぎながらパンチを返す展開となりますが終盤にヘイの左ボディがローブローとなり数秒間の休憩となります。捻挫と映る痛めた右足首にシューズの上からテーピングを巻くヘイに対し、ベリューは10ラウンド早々にローブローを放ち、終盤には左手を抱え込みながら右を打ち込む行為でそれぞれ注意を受けます。両者とも疲労の極限が近いように映る11ラウンド、ベリューが右フックを当て、ロープ際に後退したヘイに左フックを放つとウィービングで交わそうとしたヘイが身体を支えきれずロープの間からエプロンに落ちダウンします。すぐに立ち上がりリング内に戻りますがダメージとスタミナを考慮したのかコーナーからタオルが投入され終了となり、TKOと同時にベリューがヘイに歩み寄り両者健闘を称え合うと歓声が上がっています。29勝19KO2敗1分とした33歳のベリューは、試合前にヘビー級はこの1試合のみと語っていましたが今後の動向が気になります。一方、WBOヘビー級1位、IBF5位、WBA6位の36歳、ヘイは5ラウンドまでは良いペースでしたが6ラウンドのアクシデントが勝敗の分かれ目とも言えそうで、戦績を28勝26KO3敗としています。試合後はお互いに肩を組み合いインタビューに応じ健闘を称えましたが、ヘイはリマッチをリクエストしています。


    WBCインターナショナル・ウェルター級タイトルマッチではチャンピオンでWBC同級15位にランクされるサム・エギントン(英国)が元2階級制覇王者のポール・マリナッジ(米国)を8ラウンド1分50秒KOに下しています。

    L字ガードでせわしなく動き手数でペースを掴もうとするマリナッジですが、上背で大きく上回るエギントンの右が開始から良いタイミングで入り、2ラウンドもやや前進を強めたエギントンの右や左右フックが浅くながらヒットした場面がポイントに反映したように映ります。3ラウンド40秒過ぎにはエギントンの右ストレートをアゴに受けたマリナッジが右足を滑らせるなど序盤はエギントンが押さえたように映ります。プレッシャーを掛けながらジャブを突く落ち着いた試合運びを見せるエギントンはその後も右をヒット、マリナッジもクリンチワークで連打を防いでいきますが6ラウンド中盤には再び出場のビクター・ラフリン・レフェリーにホールディングするな、と注意が入ります。ラウンド終盤には右ストレートを好打したマリナッジがチャンスと判断したかこの試合始めてと言える連打で追撃し、山場を作ります。7ラウンドはややプレスを弱めたエギントンですが試合の流れは渡さず、迎えた8ラウンド中盤にエギントンの左ボディ、右ストレートが続けて入ると右脇腹を押さえながら後ろを向きマットに倒れ込みます。足をバタつかせ苦悶の表情を見せるマリナッジが身体を起こし正座するような姿勢を見せたところでレフェリーは10カウントを数え上げています。23歳のエギントンは同王座初防衛に成功、20勝12KO3敗としています。一方、現在はWBC同級19位に名を残すのみとなった36歳のマリナッジは36勝7KO8敗、英国リングではこれで3戦2勝1敗としましたが15年8月のD.ガルシア戦以来の黒星、そして10カウントによるKO負けはキャリア初となっています。


    WBCシルバー・スーパーライト級タイトルマッチでは王者のオハラ・デービスが元WBAライト級暫定王者のデリー・マシューズ(ともに英国)と対戦し、3ラウンド2分55秒で王者のデービスが防衛を果たしています。

    両者とも探り合いといった静かな立ち上がりを見せ、左を出し合いフェイントを掛け合う序盤となりますが、自信満々のデービスは脇の締め、アゴともに甘くインサイドにウィークポイントがありそうですが、迎えた3ラウンド2分過ぎに右ストレート、左アッパーがヒットするとマシューズは一瞬腰を落としたたらを踏むようにコーナーに後ずさりします。デービスは一気に距離を詰め連打を打ち込むとマシューズは右膝を付くダウン、すぐに立ち上がったマシューズでしたが再開後はデービスの連打にガード越しではあるもののダメージからか崩れるように再びダウンします。ここもカウント8で再開に応じたマシューズでしたが、すでに挽回する余力は残っていないように映り再開直後にデービスのワンツーをガードしたもののビクター・ラフリン(英国)レフェリーは余力が無いと判断、抱きかかえるとマシューズは両手を広げ早いストップだと抗議する姿勢を見せますが観客には納得と思えるタイミングでのレフェリーストップに映りました。WBC14位でもある25歳のデービスは15戦全勝12KOとした一方、33歳のマシューズは昨年3月にWBO王者のT.フラナガンに挑戦し12回判定負け、10月にはロンドン五輪バンタム級金メダリストのL.キャンベルにボディでKO負け、これで3連敗とし38勝20KO12敗2分としています。


    また、IBF世界フェザー級チャンピオンのリー・セルビー(英国)がフェザー級10回戦に出場、アンドニ・ガゴ(スペイン)に9ラウンドTKO勝利をおさめています。1月28日のJ.バルロス戦が直前で中止となっていた30歳のセルビーですが、昨年4月のE.ハンター戦以来となる勝利をおさめ24勝9KO1敗とし、元IBFインターナショナル同級王者でもあるガゴは16勝5KO3敗2分としています。
  • 速報!ナワポーン・ソー・ルンビサイ 対 ファン・エルナンデス!

    速報!ナワポーン・ソー・ルンビサイ 対 ファン・エルナンデス!

    2017.03.04
    ローマン・ゴンサレスの返上したWBC世界フライ級王座を賭けて、同級1位のナワポーン・ソー・ルンビサイ(タイ)と同級2位のファン・エルナンデス(メキシコ)が対戦し、3ラウンド2分23秒TKOでエルナンデスが勝利をおさめています。

    ミニマム級上がりのエルナンデスに比べフレームで一回り大きなナワポーンですが、エルナンデス得意の前後左右に細かく動き、スイッチを交えたフットワークに少々戸惑いを見せるかのようにプレスは掛けるものの手が出ません。2ラウンドに入りプレッシャーを強めたナワポーンですが、まだ様子見と言った試合運びを見せるエルナンデスとは違いガンガン勝負を急ぐかのように攻めて行きます。マットが濡れているのか何度か赤コーナー前で滑る仕草を見せるエルナンデスを見たレフェリーは1分過ぎにタイムを掛け、タオルで赤コーナー前のマットを拭いたのちに再開します。ナワポーンが追い掛け、手を出すと歓声が起こりますが有効打の数ではエルナンデスが優勢となり、3ラウンド残り1分ほどでエルナンデスの有効打でナワポーンが左眉から出血、すぐに左アッパーが入りナワポーンは足をバタつかせると効いていると判断したエルナンデスは攻勢に転じ左フックをヒット、ダウンを奪います。すぐに立ち上がったナワポーンでしたが、パンチの回転を生かしエルナンデスが追撃、ロープに詰めるとレフェリーが両者の間に割って入り終了となっています。11年8月に井岡一翔(井岡)の当時保持していたWBCミニマム級王座に挑戦し12回判定負けを喫している30歳のエルナンデスは2度目の世界挑戦で戴冠を果たし、戦績を34勝25KO2敗としています。敗れた25歳のナワポーンは36勝28KO1敗とし兄の元WBCスーパーフライ級王者、スリヤンに続き兄弟世界王者達成とは成りませんでした。
  • サーマンとガルシア、ウェルター級頂上対決で初黒星はどちらに?

    サーマンとガルシア、ウェルター級頂上対決で初黒星はどちらに?

    2017.03.04
    3月4日はアジアとアメリカで世界タイトルマッチ、そして英国でもボクシング・ファン注目の対戦が行われます。アジアに留まるのか、メキシコに渡るのか楽しみなWBCフライ級戦、無敗対決となるアメリカのウェルター級戦など計量結果が報じられています。2つの世界戦とも計量がクリアされ対戦が待ち遠しいところです。


    <WBC世界フライ級王座決定戦 in タイ、バンコク>
    同級1位、ナワポーン・ソー・ルンビサイ(タイ/36戦全勝28KO):112ポンド(約50.8Kg)
    同級2位、ファン・エルナンデス(メキシコ/35戦33勝24KO2敗):112ポンド
    ※R.ゴンサレスのスーパーフライ級転向に伴い空いた王座に座るのは果たしてどちらか?気温35度を超える日も有る3月のバンコクは高い湿度も厄介です、時差に加え環境の変化にエルナンデスがどれだけ対応出来るかが勝負の鍵と言えるでしょう。ほぼ同じ試合数ながら経験値で劣るナワポーンは圧倒的な歓声を追い風にし、開始と同時にペースを掴みたいところでしょう。


    <WBA&WBC世界ウェルター級王座統一戦 in 米国、ニューヨーク>
    WBAスーパー王者、キース・サーマン(米国/28戦27勝22KO1無判定):146.8ポンド(約66.5Kg)
    WBC王者、ダニー・ガルシア(米国/33戦全勝19KO):146.5ポンド(約66.4Kg)
    ※同じ88年生まれの28歳同士による王者対決はサーマンにとってWBA王座4度目、ガルシアにとってWBC王座初防衛の掛かるビッグファイトは現在のウェルター級で最高のカードの一つと言えるでしょう。勝者となった統一王者とIBFのK.ブルック対E.スペンス Jr. 戦勝者との対戦も興味深いところです。


    <ヘビー級12回戦 in 英国、ロンドン>
    元WBAヘビー級王者、デビッド・ヘイ(英国/30戦28勝26KO2敗):224ポンド(約101Kg)
    WBCクルーザー級王者、トニー・ベリュー(英国/31戦28勝18KO2敗1分):213ポンド(約96Kg)
    ※昨年5月、I.マカブを逆転TKOに下し、ベリューがクルーザー級王者となってから一気に対戦ムードが盛り上がった一戦ですがこの数ヶ月間の対立は大いに宣伝となっています。度々、喧嘩寸前となっている両選手ですが本心からなのかプロモーション上の揉め事なのかはさておき、どのような結果がリングで出されるのでしょうか。
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