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    世界戦で敗れたばかりのフローイラン・サルダールが階級アップを示唆

    2018.08.01
    7月27日に行われたWBOフライ級戦(写真)で序盤こそ良いスタートを切ったものの、予想以上に早い失速を見せ6回KO負けを喫し、兄弟同時世界王者の偉業を掴み損ねた、フローイラン・サルダール(フィリピン/32戦28勝19KO3敗1分)ですが、帰国後にマネジャーが減量苦を公表、失速の原因を地元メディアに語っています。


    ケネス・ロンタル・マネジャーは、「試合1週間前からフローイランはほとんど口にすることは出来ませんでした、ウェイトを落とすことは相当厳しいものでした。ここまでフライ級で約9年間戦い続けてきましたが、今回は回復することが出来ませんでした。1ラウンドと2ラウンドはフローイランが優勢と採点されていましたが、3ラウンドに木村がフローイランの肝臓に良いパンチを打ち込んでから顔色が変わりました。彼は何度か木村にパンチを打ち込んだもののスタミナが持ちませんでした。木村のこれまでの対戦相手や彼のボクシング・スタイルから勝利に大きな自信を持っていましたが、減量苦により彼の脳は戦うように命じても身体が反応しませんでした。」とコメント、前日の公式計量は111.22ポンド(約50.4Kg)でクリアしたサルダールでしたが、試合直前は122ポンド(約55.3Kg)まで増えていたことを明らかにしています。


    ジョジョ・パラシオス・トレーナーは、「フローイランは通常、132ポンド(約59.8Kg)の体重だ、彼がウェイトを造るのは容易なことではないんだ。しかし今回の敗戦で彼が終わった訳じゃない、115ポンドか118ポンドで再スタートを切るよ。」とスーパーフライ級かバンタム級での再起を示唆しています。日頃の節制が問題ではないかという声もありますが、計量失格という最悪の事態は回避した根性で再起を目指すとしています。
  • ジョージ・グローブス「この星で世界最高のスーパーミドル級は私だ」

    ジョージ・グローブス「この星で世界最高のスーパーミドル級は私だ」

    2018.07.31
    WBAスーパーミドル級スーパーチャンピオン、ジョージ・グローブス(英国/31戦28勝20KO3敗)が2月のC.ユーバンク Jr. 戦で左肩を負傷、手術という事態から正式発表が延期されていた、『ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ』の同級決勝戦が先週末正式に発表、9月28日にサウジアラビアのジッダにて開催することが決まっています。

    国内では " 無冠の帝王 " というニックネームもある、WBC1位のカラム・スミス(英国/24戦全勝17KO)がいよいよ世界王座獲得か、という声がやや上回っている一戦ですが、王者グローブスが3度目の防衛か、挑戦者スミスが全勝のまま頂点を掴むのか、およそ6万人収容可能と報じられる、キング・アブドゥラ・スポーツ・シティにて、いよいよ今秋、同シリーズのシーズン・1が終幕を迎えます。



    グローブス:「決勝戦の日程と場所が決められたことはとても胸の踊るニュースです、(サウジアラビアの)ジッダで戦うことが正式に決まったことはこれ以上無いほど楽しみです。この決勝戦がこれまで行われた、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズのドラマと興奮を締めくくるものになると確信しています。すでにトレーニング・キャンプを始めていますが、こうして日程も決まったことで更に気持ちも入ったキャンプになるとわくわくしています。スミスは良いボクサーですが、この星でスーパーミドル級最高の選手は私だと信じています。私は世界チャンピオンであり、世界のトップです。ジッダで素晴らしいショーを披露しアリ・トロフィーを獲得出来ることを楽しみにしています。」



    スミス:「準決勝戦で、ニーキー・ホルツケンを破ってから長い時間が経過しましたが、今の私に重要なことは次の相手がジョージ・グローブスに決まったということです。これは9月が終わったころに私が、世界チャンピオンになっていること、世界最高のスーパーミドル級ボクサーになっていることを意味します。これは疑いようがありません。この日のボクシング・イベントに加われることに興奮しています、(開催セレモニーが行われた)壮大なモナコでのレッドカーペットに始まり、幕は同じようにジッダで降ろされることでしょう。」
  • 全勝ホープのシャフカッツ・ラキモフがIBO王座2度目の防衛戦

    全勝ホープのシャフカッツ・ラキモフがIBO王座2度目の防衛戦

    2018.07.31
    IBOスーパーフェザー級チャンピオンのシャフカッツ・ラキモフ(タジキスタン/12戦全勝9KO)が同王座2度目の防衛戦として、WBCで同級6位にランクされている、ロビンソン・カステジャノス(メキシコ/37戦24勝14KO13敗)とロシアのエカテリンブルグで8月19日に対戦することが、RCC・ボクシング・プロモーションズから正式発表されています。



    IBFでは9位にランクされているラキモフより、世界的な知名度で言えば挑戦者カステジャノスの方が上回っているのではないでしょうか。黒星の数以上にやりづらい36歳のカステジャノスは2度の世界挑戦経験を持つ元WBCシルバー王者、ややトリッキーなスタイルも持つベテランです。ロシア・デビュー戦となるラキモフ戦は昨年7月のJ.コラレス(パナマ)戦以来の復帰戦となります。そしてプロ・キャリアの全てをロシアでこなしているラキモフは試合時に24歳という将来性も魅力なサウスポー型、プロ7戦目でWBOの地域王座を獲得しているテクニシャン的なスタイルを持ちます。10戦目で元WBA暫定王者のE.ロペス(メキシコ)、最新試合で元IBF王者のM.クラッセンと徐々に対戦相手の質も上げてきているラキモフが王座防衛を目指します。



    そしてセミファイナルもロシア・ボクシング界の期待を集めるスーパーウェルター級ホープに渋いテストマッチがセットされています。マゴメド・クルバノフ(ロシア/14戦全勝11KO)が元WBCシルバー・ウェルター級王者のチャールズ・マニューチ(ジンバブエ/26戦22勝13KO3敗1分)と対戦します。IBF4位、WBAでも8位にランクされるマゴメドフは昨年12月に渡部あきのり(角海老宝石)選手を下している22歳ですが、連勝を15に伸ばすことは出来るでしょうか。
  • 元2階級制覇王者のウーゴ・ルイスが約23ヶ月振りの再起戦

    元2階級制覇王者のウーゴ・ルイスが約23ヶ月振りの再起戦

    2018.07.30
    WBAバンタム級暫定王座、WBCスーパーバンタム級王座の元2階級制覇王者、ウーゴ・ルイス(写真/メキシコ/40戦36勝32KO4敗)が復帰戦を発表、8月11日にメキシコ、メキシコシティのアレナ・メヒコのリングに上がるとしています。


    16年9月にエディオンアリーナ大阪にて敗れた、長谷川穂積戦で鼻骨数ヶ所を骨折、ジムワーク再開までに長期ブランクを要した31歳の元王者ですが、最初にアナウンスされた再起戦は昨年9月23日に自国でエンリケ・ベルナチェ(メキシコ)と対戦するというものでしたが、その後、10月21日に延期されたものの結局中止となっています。ようやくこのほど改めて日程がアナウンスされましたが、今回ゴングは鳴るのか、対戦者未定ながら16年2月以来の白星を目指すルイスです。
  • 先週海外注目試合結果

    先週海外注目試合結果

    2018.07.30
    <現地時間28日>
    ニカラグアのマナグアにて元WBAミニマム級王者で、現1位のバイロン・ロハスがダニエル・メンドサ(ともにニカラグア)とノンタイトル戦を行い、3回TKO勝利です。先日、熊朝忠(中国)を下したWBA王者、ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)との再戦を目指す28歳のロハスは25勝11KO3敗3分1ノーコンテストとしています。

    またWBOスーパーフライ級8位のケイビン・ララは約1年5ヶ月振りの再戦に臨み、アレクサンデル・テイラー(ともにニカラグア)を6回判定に下しています(3対0)。23歳のララは26勝9KO2敗1分としています。



    元WBAスーパーミドル級王者のジョバンニ・デ・カロリスがイタリアのローマにて、空位のイタリア同級王座決定戦に出場し、ロベルト・コッコ(ともにイタリア)に10回判定勝利、王座獲得です(3対0)。最近5試合を1勝3敗1分としていた33歳のデ・カロリスは25勝13KO9敗1分としています。



    <現地時間27日>
    南アフリカのイースト・ロンドンにてIBOスーパーフライ級王者のギデオン・ブセレジ(南アフリカ)が防衛戦。WBCで同級24位につける、ルーカス・フェルナンデス(アルゼンチン)を12回判定に下し、防衛に成功しています(3対0)。IBFでは5位にランクされる32歳のブセレジは21勝4KO5敗、26歳のフェルナンデスは12勝9KO2敗1分です。



    当初のアナウンスから約3週間ほどの延期となったWBAオセアニア・ミドル級王座決定戦がオーストラリアのフレミントンで行われ、元IBFミドル級王者のサム・ソリマンがOPBF東洋太平洋ミドル級で8位にランクされる、テイジ・プラタップ・シン(ともに豪州)を10回判定に下し同王座獲得を果しています(2対0)。44歳のソリマンは46勝19KO14敗1分1ノーコンテストとし、敗れたシンは13勝7KO5敗2分としています。

    なお同日、オーストラリアのパンチボウルで予定されていた元世界ヘビー級ランカー、ルーカス・ブラウン(豪州/26戦25勝22KO1敗)の復帰戦ですが練習中に膝を痛め、手術したことで事実上の中止となっています。3月、ディリアン・ホワイト(英国)に強烈な6回KO負けを喫していた42歳の再起は一先ずお預けとなっています。



    メキシコ、メキシコシティにてWBCラテン・フライ級戦が行われ(写真)、WBO5位、WBC8位、WBAでも9位にランクされている王者のサウル・" Baby "・フアレスが、4月に後楽園ホールで中谷潤人(M.T)選手に敗れている、マリオ・アンドラーデ(ともにメキシコ)と対戦。10回三者三様の引分けに終わっています。辛くも王座防衛に成功した27歳のフアレスは24勝13KO8敗2分、アンドラーデは13勝3KO7敗6分とし金星は成りませんでした。
  • 速報!ミゲル・アンヘル・ガルシア 対 ロバート・イースター Jr. !

    速報!ミゲル・アンヘル・ガルシア 対 ロバート・イースター Jr. !

    2018.07.29
    米国、カリフォルニア州ロサンゼルスに在るステープルズ・センターにて、WBCチャンピオンの " Mikey " ミゲル・アンヘル・ガルシアとIBFチャンピオンのロバート・イースター Jr. (ともに米国)によるライト級統一戦を行い、12回判定でガルシアが勝利をおさめ2冠統一王座に就いています(3対0/118-109、116-111、117-110)。30歳のガルシアは39戦全勝30KO、WBC王座初防衛を果たすとともにIBF王座を獲得、昨年1月のD.ツラティカニン戦以来となるライト級での試合でしたが難敵を破っています。一方、27歳のイースター Jr. は辛勝を続けてきたIBF王座4度目の防衛に失敗、21勝14KO1敗としています。



    3月にWBCヘビー級王者のD.ワイルダーに挑戦、善戦した元WBA同級暫定王者のルイス・" King Kong "・オルティス(キューバ)が再起戦を行い、元WBO14位のラズバン・コジャヌ(ルーマニア)に2回KO勝利です。39歳のオルティスは29勝25KO1敗2ノーコンテスト、31歳のコジャヌは16勝9KO4敗としています。



    WBAスーパーライト級4位、IBFでライト級8位の全勝ホープ、マリオ・バリオスはホセ・ローマン(ともに米国)を8回TKOに下しています。23歳のバリオスは22戦全勝14KO、30歳のローマンは24勝16KO3敗1分としています。



    元世界王者の弟、ファビアン・マイダナ(アルゼンチン)は世界戦出場経験を持つアンドレイ・クリモフ(ロシア)に7回TKO勝利です。26歳のマイダナは16戦全勝12KO、35歳のクリモフは20勝10KO5敗です。
  • 速報!クリストファー・ディアス 対 伊藤雅雪!

    速報!クリストファー・ディアス 対 伊藤雅雪!

    2018.07.29
    米国、フロリダ州キシミーに在る、キシミー・シビック・センターにてWBO世界スーパーフェザー級王座決定戦が行われ、同級1位のクリストファー・ディアス(プエルトリコ)が同級2位の伊藤雅雪(伴流)に12回判定負け、伊藤選手が新王者に就いています(3対0/118-109、117-110、116-111)。V.ロマチェンコが返上した王座を獲得した伊藤選手は24勝12KO1敗1分、4ラウンドに右でダウンを喫したディアス選手は地元で初黒星、23勝15KO1敗としています。



    セミファイナル、ウェルター級10回戦はアルテミオ・レイジェス(米国)が元NABF北米スーパーライト級王者のガブリエル・ブラセロ(プエルトリコ)に5ラウンドTKO負けを喫しています。WBAスーパーウェルター級4位、カルロス・アダメスの代役出場となったブラセロは25勝6KO3敗1分、レイジェスは25勝20KO3敗としています。



    アンダーカードにはWBAミドル級9位、WBC同級14位にランクされている、エスキバ・ファルカン(ブラジル)が出場し、ジョナサン・タビラ(メキシコ)に初回KO勝利。28歳のファルカンは21戦全勝15KO、34歳のタビラは17勝13KO6敗です。



    また、フェザー級6回戦では13年アルマトイでの世界選手権バンタム級銀メダリスト、ウラディミール・ニキーチン(ロシア)がプロ・デビュー戦。エドワード・カケンボ(ウガンダ)に6回判定勝利(3対0/60-52×2、60-51)。ニキーチンは1勝、カケンボは10勝3KO5敗としています。
  • 速報!ディリアン・ホワイト 対 ジョセフ・パーカー!

    速報!ディリアン・ホワイト 対 ジョセフ・パーカー!

    2018.07.29
    英国、ロンドンに在るO2アリーナにてメインイベント、WBCシルバー&WBOインターナショナル同級決定戦がただいま終了、WBC同級1位でシルバー王者のディリアン・ホワイト(英国)が前WBO同級王者のジョセフ・パーカー(ニュージーランド)に12回判定勝利、保持するシルバー王座の防衛に加え、WBOインターナショナルのベルトも手にしています(3対0/113-112、115-110、114-111)。

    再起戦であるとともにキャリアの多くをマッチメイクに助けられてきた感のあるパーカーにとって真価が問われる一戦は初回、パーカーがスピードに乗ったジャブを軸に良いスタートを切ります。2ラウンドに入り、パーカーが入ってきたところへ左フックを合わせようとするホワイトですが2ラウンド残り20秒、ホワイトの左フックが空振りしバッティングとなりパーカーが尻餅を付きますが、イアン・ジョン・ルイス(英国)レフェリーはパンチがかすったと判断、カウントを数えます。すぐに立ち上がったパーカーに対し、3ラウンド、そして4ラウンドとホワイトがプレッシャーを掛けていくと、パーカーの手数が減り始めます。中盤、サークリングを多用するパーカーはジャブこそ減ったものの柔軟な体躯を使いながら時折、左右フックをボディに打ち込みますが徐々にペースダウン、ホワイトの攻撃に対し反応が鈍って行くように映ります。

    パーカーが立ち直りをみせはじめた9ラウンドの半分過ぎ、ホワイトの左フックがパーカーのアゴを捉え、この試合2度目のダウンを喫します。カウント8で再開しますがパーカーのクリンチワークに加え、ホワイトにも疲れが見え決定的な追撃は無くゴング、10ラウンド終盤、ホワイトがパーカーをロープに身体ごと押し込み、サバ折り状態にすると序盤に注意されていたこともあり再び注意を受け、ズリ落ちはじめたトランクスもレフェリーが戻しゴングが鳴ります。トランクスのベルト部分をテーピングで止めて11ラウンドのゴングに応じたホワイトは終盤、パーカーの反撃に合い、たたらを踏むなど両者にとって厳しい展開は最終回早々にパーカーの右ストレートがホワイトのアゴに入り、効いたように映りゆっくりと後退するとチャンスにパーカーが追撃、左右フックを浴びせます。ここをしのいだホワイトでしたが残り30秒でパーカーの右ストレートを再び浴びるとロープにもたれかかり、クリンチに行こうとしたところで崩れ落ちダウンをコールされます。深いダメージを見せるホワイトにパーカーが攻め込みますが、最後はホワイトがフラつきながらパーカーを押し込みロープを掴みながら辛くもゴングに逃げ込んで終了、ダウン応酬の激闘に拍手と歓声が起こっています。WBC1位、WBO2位、WBA7位、30歳のホワイトは24勝17KO1敗とし、まさに生き残ったと言える勝負強さを見せています。英国3連戦となったWBC&WBO6位、IBF7位、26歳のパーカーは24勝18KO2敗としましたが、ホワイトも再戦を示唆しています。





    セミファイナル、WBAインターナショナル・ヘビー級王座決定戦はデレック・チゾラ(英国)とカルロス・タカム(カメルーン)による世界ランカー対決となり、8ラウンド1分1秒TKOでチゾラが勝利、新王者となっています。


    16年5月のK.プーレフ戦(2対1)、16年12月のD.ホワイト戦(2対1)、昨年11月のA.カバイェル戦(2対0)とここぞという試合を接戦で落としてきたチゾラは開始と同時に攻め掛けるタカムに気圧されたか、ロープを背にして攻勢を許しますが、しっかりと相手を見て決定打を外していたものの、2分過ぎに右フックを食うとバランスを崩します。しかしガードを固めて持ち直すと残り20秒で打ち返し、歓声の起こるなか初回が終わります。2ラウンドに入ると前に出始めたチゾラとタカムで頭を付け合う打ち合いとなり、中盤にタカムがローブローをアピール、右手でトランクスを叩きますが、ここもハワード・フォスター(英国)レフェリーは黙認します。3ラウンド残り25秒、チゾラの右フックが低く入るとようやくレフェリーは注意を入れ、その後はパワーでチゾラ、回転力でタカムといった攻防を見せます。

    ディフェンスで1枚上を行くタカムは手数と攻勢で5ラウンドのポイントを挙げ、6ラウンドもチゾラをロープに詰め連打を見せ続けると残り30秒でチゾラは余裕をアピールするように青コーナーを背にリラックスする姿勢を見せますが、タカムの連打を浴びあわやという場面を作るものの再び終了間際に打ち返し会場を沸かせます。7ラウンドもほぼ全ての時間でチゾラをロープ際に押し込みコンビネーションを放つタカムが優勢に試合を進めているように映った8ラウンド40秒過ぎ、チゾラの大きな右フックがタカムの側頭部にクリーンヒットするとゴロンと崩れ落ちるダウンを喫します。立ち上がったタカムでしたが再開直後に再びチゾラの右フックをアゴに受け尻からマットにダウンするとレフェリーはカウントを数えず終了としています。WBC11位、34歳のチゾラは29勝21KO8敗としヘビー級らしい大味な幕切れを見せています。IBF6位、WBA&WBC14位、37歳のタカムは35勝27KO5敗1分とし、1発に泣いています。




    元世界王者の息子、コナー・ベン(英国)にとって初タイトルマッチとなったWBAコンチネンタル・ウェルター級王座決定戦は因縁の再戦となり、セドリック・ペイノー(フランス)に10回判定勝利、新王者となっています(3対0/98-90×2、97-90)。


    昨年12月、ベンの11戦目で対戦した両者は初回にベンが2度のダウンを喫し、5回と6回にペイノーが1度ずつダウンし、ベンが判定で勝利をおさめるというスリリングな結果となっています。初戦と異なりサウスポー・スタンスでスタートしたペイノーですが撹乱の意味合いは見せたか、初回を取ったように映ります。いきなりの右で対抗するベンですが、2ラウンド早々に足が引っ掛かり膝を付いたように見えたペイノーに対し、ハワード・フォスター(英国)レフェリーはダウンを宣告、カウントを数えます。再開後は引き続き防御そっちのけでベンを攻め立てるペイノーにたじろぐ場面を見せるベンは3ラウンドに右フックを好打され、4ラウンド以降は初戦と同様の打ち合いとなりますが、長丁場を想定してかベンが足で距離を取る場面もあり、ベンのローブローも増えて行きますがレフェリーからの注意は無く進みます。

    7ラウンド1分過ぎにベンの右ボディストレートが入ると、ペイノーはくるっと後ろを向き座り込む2度目のダウンを喫します。再開し、右ボディフックで身体をくの字にしますが懸命に打ち返し、8ラウンド残り20秒でベンの右アッパーがモロに低く入ると、ようやくレフェリーが注意を入れます。9ラウンド2分過ぎにもベンの右ショートでペイノーが右膝を付き、この試合3度目のダウンを喫すると再開後、余裕をアピールしようとベンはアリ・シャッフルを見せますが自らスリップする間抜けな場面も見せます。最終回、ベンは安全運転に終始しリングを広く使い打ち合いを避け、ペイノーの反撃を逃げ切ってゴングを聞いています。21歳のベンは13戦全勝9KOとし返り討ちを果たし、32歳のペイノーは6勝4KO6敗3分とし雪辱は失敗に終わっています。





    WBAインターナショナル・ライトヘビー級王座決定戦は、リオ五輪ライトヘビー級銅メダリストのジョシュア・ブアッツィ(英国)とアンドレイス・ポクメイコ(ラトビア)が争い、初回1分56秒TKOでブアッツィが新王者となっています。

    カメルーン出身のブアッツィは線の細さこそ感じさせますが、将来の世界王者と推す声も大きなオリンピアン。開始から積極的に攻め掛け、スピードとキレに富んだジャブで主導権を握ると1分過ぎに連打から最後は右フックを側頭部に当てダウンを奪います。立ち上がったポクメイコにブアッツィは勝負を決めるかのように追撃、連打を浴びせると左フックで2度目のダウンを奪います。かなり深いダメージを見せるポクメイコは立ち上がったもののレフェリーが継続を許さず終了となっています。25歳のブアッツィは7戦全勝5KOとし、一方、6月に世界ランカーのE.コーリン(ドイツ)と対戦し、判定で敗れたものの善戦を見せた29歳のポクメイコは17勝13KO15敗1分としています。




    英国ヘビー級挑戦者決定戦は、ニック・ウェブとデビッド・アレン(ともに英国)が対戦、4ラウンド2分59秒KOでアレンが勝利をおさめています。

    ウェブがジャブを突き、自身の距離をキープしようとしますが、アレンは前進し距離を詰めようとすると自然とアレンがウェブを追いかけまわす展開となります。迎えた4ラウンド、ウェブが左を出し退がるなかアレンの大きな右フックが浅くヒット、ウェブの足元が危うくなり、終了間際に同じパンチがモロにウェブの左側頭部にクリーンヒットすると身体を泳がせながらウェブがダウン、立ち上がろうとしますが足に効ておりマットに転がり込んだところで10カウントとなっています。26歳のアレンは14勝11KO4敗2分とし、6月にトニー・ヨカ(フランス)に10回TKO負けを喫してからの再起を果たしています。30歳のウェブは12勝10KO1敗としています。




    スーパーウェルター級8回戦は元トップアマ、アンソニー・ファウラー(英国)がクレイグ・オブライエン(アイルランド)に6回TKO勝利。27歳のファウラーは7戦全勝6KO、オブライエンは8勝1敗としています。
  • ホセ・カルロス・ラミレスの初防衛戦は9月14日とアナウンス

    ホセ・カルロス・ラミレスの初防衛戦は9月14日とアナウンス

    2018.07.28
    7月7日にセットされていたWBC世界スーパーライト級王座初防衛戦(写真)を挑戦者のダニー・オコ-ナー(米国)のドクターストップにより中止としていた、チャンピオンのホセ・カルロス・ラミレス(米国/22戦全勝16KO)初防衛戦が9月14日に再日程されることが日本時間27日に主催するトップランクからアナウンスされています。


    会場は7月と同じく、米国のカリフォルニア州フレスノに在る、セイブ・マート・アリーナ。そして対戦者はオコーナーから同級3位のアントニオ・オロスコ(米国/27戦全勝17KO)に変わり、「我々の前に無敗の挑戦者が立ちはだかりました、私は自分をしっかりと鍛錬して素晴らしいショーをお見せします。フレスノで戦えることを光栄に思うとともに前回は試合中止となりましたが、今回はより大きく、より素晴らしいイベントになるよう頑張ります。フレスノ、そして(カリフォルニア州の)セントラル・バレーのファンは私のキャリア全てを支えてくれました。WBCのチャンピオンベルトを守るために地元に戻れることを誇りに思います。」と前回よりも防衛の難度が上がった挑戦者に決まり気合いを入れるチャンピオンです。


    雌雄を決して欲しいと統一戦を心待ちにするファンも多く居ることと思いますが暫定王者のレジス・プログレイス(米国)、そしてこちらも全勝、同級1位のジョシュ・テイラー(英国)はともに『ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ』シーズン・2に参戦。異なる路線でキャリアを重ねることを選択したラミレスにとって評価を上げるようなアピールの難しい環境とも言えますが、難敵には変わりないオロスコを相手にどのようなパフォーマンスを魅せてくれるでしょうか?
  • 『SUPERFLY 3』のメインはJ.F.エストラーダ対F.オルクタ

    『SUPERFLY 3』のメインはJ.F.エストラーダ対F.オルクタ

    2018.07.28
    トム・ロフラー・プロモーターが推し進める『SUPER FLY』シリーズの第3弾の概要が明らかとなり、メインイベントは元WBA&WBOフライ級王者で、現在はWBCスーパーフライ級1位にランクされる、ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ/39戦36勝25KO3敗)とWBCスーパーフライ級7位、フェリペ・オルクタ(メキシコ/40戦36勝30KO4敗)戦になることが決定しています。


    またセミファイナルにWBOスーパーフライ級王座決定戦がセット、フィリピン選手として3人目の4階級制覇を目指す、同級1位のドニー・ニエテス(46戦41勝23KO1敗4分)対2位のアストン・パリクテ(26戦24勝20KO2敗)によるフィリピン選手同士の決定戦が決まり、アンダーカードには昨年11月に電撃的な引退を表明したものの撤回、元3階級制覇王者の井岡一翔選手が昨年4月のノクノイ(タイ)戦以来となるおよそ17ヶ月振りのリグに登場し、WBCスーパーフライ級シルバー王者のマクウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ/20戦17勝14KO3敗)と対戦します。


    " 生きる伝説 " マニー・パッキャオの世界王座再獲得に沸くフィリピン・ボクシング界ですがニエテスとパリクテのどちらが勝利しても、パッキャオ、J.アンカハス、V.サルダールに次ぐ4人目の世界王者誕生となり、ますます同国のボクシング人気高揚に繋がりそうです。そして日本のボクシング・ファンの期待も高まる井岡選手ですが、相手は2月に元世界王者のC.クアドラス(帝拳/メキシコ)を番狂わせで下した元オリンピアンという難敵、華々しい復活劇を待つファン、関係者も多いことでしょう。舞台は米国、カリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラム、これ以上無い会場となりますが、9月8日(日本時間9日)はボクシング・ファン注目のイベントと言えそうです。
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