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    デビッド・ヘイが負傷、トニー・ベリューとの再戦は来春に延期へ

    2017.11.22
    「トニー・ベリューとの再戦が3月24日、または5月5日まで延期されることを発表しなくてはならないことで私は精神的に打ちのめされています。私が怪我をしたという噂はこれまでに上がっていましたが、本当に信じられないほど素晴らしいトレーニング・キャンプをここまで送っていました、(初戦で痛めたアキレス腱の負傷から)完璧な状態に戻りリングに上がれると思うと待ちきれない気持ちで一杯でした。ヘイ対ベリュー戦の運命的な結末と言えるシナリオを書き直す準備は出来上がっていたのです。」

    「私は階段を使ったトレーニング・メニューをこなす中で足を滑らせ、階段の吹き抜けから下に落ちるのを避けるためにおもむろに手摺りを掴みましたが、その際に上腕二頭筋を痛めてしまいました。今日、すでに修復するための措置をドクターから受けましたが比較的軽傷で2週間ほどでジムに戻ることが出来るでしょう、との診断でした。トニーと彼の家族、トレーニング・チーム、失望したファンに謝りたいです、私は本当にこの試合に専念してきました、2017年を私のリング・パフォーマンスで終えることが出来ないことで大きなストレスを抱えています。2018年が始まると同時にトレーニングを再開し、すぐリングに戻ることを楽しみにしています。」


    現地時間20日、元WBAヘビー級王者のデビッド・ヘイ(英国)が声明文を読み、自身の負傷により12月17日に予定されていたトニー・ベリュー(英国)とのダイレクトリマッチが延期となったことがマッチルーム・スポーツを通じ発表されました。相変わらず負傷による延期の多いヘイという実績を残したこととなっていますが、先週にはヘイが怪我をしたことで試合が延期という噂が英国を中心に上がっており、これまで度々、延期や中止を繰り返してきたヘイだけに信憑性が問われていましたが残念なアナウンスとなっています。



    「私はクリスマスを家族とともに過ごし、この失望を乗り越えて新しい日程を待ちます。大きな失望ですが、エディ・ハーン・プロモーターとマッチルーム・ボクシングはすぐに私のキャリアを戻してくれるでしょう。」とコメントを残したベリューです。マッチルーム・スポーツはチケットの払い戻しについても随時受け付けると発表するとともに延期後のチケットとしても有効としていますが、アンダーカードで予定されていたWBCスーパーミドル級シルバー王座決定戦、WBC9位のエリック・スコグラウンド(スウェーデン/27戦26勝12KO1敗)とWBC10位のロッキー・フィールディング(英国/26戦25勝14KO1敗)戦も流れてしまい、ファンにとっては重ねて残念なニュースとなっています。
  • アイザック・ドビ「自分の勝利を確信している、プレッシャーは無い」

    アイザック・ドビ「自分の勝利を確信している、プレッシャーは無い」

    2017.11.22
    現在アナウンスされているなかで2018年最初の世界戦となるWBO世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦、1位のセサール・フアレス(メキシコ/25戦20勝15KO5敗)対3位のアイザック・ドビ(ガーナ/17戦全勝11KO)戦が1月6日、ガーナのアクラに在るブコン・ボクシング・アリーナで開催されることが発表されています。タイトルマッチまで7週間を切り、現地時間20日にドビが記者会見を行っています。


    2013年8月のデビュー以降ここまで全勝を誇る23歳のドビは、「これはダビデとゴリアテの戦いと言える戦いであり、私は挑戦者として臨むつもりです。フアレス陣営が私の対策をどのように練ろうと特に気にすることはありませんが、1月6日の夜は私の存在を世界に証明したいと思います。このチャンスは私がキャリアを通じて待ち望んでいたものであり逃す手はありません、ボクシング界におけるガーナのプライドを世界に知らしめるチャンスです。相手はすでに5つの黒星を喫していますが1月6日には黒星が6個に増えることでしょう。世界王座をガーナにもたらすためのプレッシャーは感じていません。私は自分自身を信じているし、私の勝利に自信を持っています。父の戦略を信じているし、1月6日は我々が支配するのです。確かに彼は危険なボクサーですが、我々がベストだということを証明するためにもベストを尽くします。」ガーナ出身のボクサーというとA.ネルソンやI.クオーティなどが有名ですが、2011年にJ.アグベコがIBFバンタム級王座を失ってから世界王者は誕生していません。果たしてドビはガーナに約6年振りとなる世界のベルトをもたらすことは出来るでしょうか?
  • アルツール・ベテルビエフ「もしコーリン戦が判定になっていてもガッカリはしなかったよ」

    アルツール・ベテルビエフ「もしコーリン戦が判定になっていてもガッカリはしなかったよ」

    2017.11.21
    11月11日にE.コーリンを12回TKOに下し、IBF世界ライトヘビー級新チャンピオンとなったアルツール・ベテルビエフ(ロシア/12戦全勝全KO)が戴冠から5日間の休暇を取ったのみとしジムワークを再開したことが地元メディアで報じられています。現在の目標を王座統一と話す32歳の王者の次戦は誰になるのか、世界中のボクシングファンが注目するなか試合を振り返っています。


    「エンリコ・コーリン戦は当初のプラン通りに進められたと思っています、そして計画よりも良い方向に進みました。最終回TKOで終えることが出来ましたがもし判定という結果になったとしてもガッカリすることはなかったと思います。12ラウンドを戦ううえで経験する様々なことを自分自身にテストしたい気持ちがありましたし、ラウンドが進むにつれて楽しみながら戦うことが出来ました。コーリンは優れたボクサーですし彼の固いディフェンスは想定内でしたからほぼシナリオ通りの試合と言えると思います。」

    「私はコーチから辛抱強く戦うこと、スタートから試合を支配することを言われていましたが、私は彼の指示通りに戦い、(KOを狙って)ペースを上げることはしませんでした。この試合はタイトルマッチですしあえてリスクを取る理由もありません、どんなボクサーにだって幸運を伴うパンチは持っていると考えているし、出来る限りリスクを無くすことを考えて戦いました。そして終盤に入り相手が疲労感を見せたところでコーチからプレッシャーを強めるよう指示を受け、その指示通りに戦ったというところです。」

    「(WBOライトヘビー級王座決定戦が予定されているセルゲイ・コバレフについて)彼が宣伝の為に色々と喋るのは彼にとってはプラスでしょう。しかし私はその種の人間ではないしそういったスタイルは持っていません。彼がプロのキャリアとして成し遂げてきたことはアスリートとして評価します、ベルトを奪おうとする対戦者に打ち勝ってきたことは尊敬に値します。もしコバレフが11月25日の王座決定戦に勝ったら私は彼との試合について積極的に考えるつもりです。私について色々と良くない発言をしているのは誰もが知っていることであり、そうした言葉を聞いた周りから私の息子も学校などで色々と言われているようです。」

    「2018年は出来れば2試合か3試合はこなしたいと思っています、相手を選べるならばフェザー級かバンタム級の選手を選びたいですね。真剣に言えば私はこのクラスの誰とでも戦う準備が出来ています、すぐにもリングに戻りたい気持ちですが、私の考え通りに物事が運ばない幾つかの要因があることも分かっています。そしていつかはロシアで私の王座の防衛戦をしたいとも思っています。」

    「(5日間の休暇について、世界チャンピオンになり祝勝会や食事会など多く受けるようになりましたが)もしバーかジムのどちらかを選べ、と言われれば私はジムを選びます。何故なら私は出来る限り勝ち続けたいと願っているし、ならばジムには頻繁に行かなくてはいけないでしょう。」アマチュア時代に2度戦い2度とも勝っているコバレフが、ベテルビエフ眼中に無しといったコメントを残していることは多くのメディアが報じていますが心中穏やかなはずはないでしょう、3つ目の黒星を与えてやろうと静かな怒りをコメントに残しています。



    また、イボン・ミシェル・プロモーターとの契約問題は見通しが立ったものの未だ結審はしておらず2018年春にも公判があることを認めたベテルビエフの次戦は来春の判決次第と言えそうです。ベテルビエフのトレーナーを務めるマーク・ラムゼイ・トレーナーはこれまでにJ.パスカルとD.レミューの2選手を世界王者にしたと言われていますが、WBCライトヘビー級1位のエレイデル・アルバレスも担当しています。「(世界王者になった選手が)1人か2人か、3人かなど考えたこともないね。私にとって担当している全選手が大事なんだ。今はアルツールと一緒に仕事をしているし、デビッド・レミューも同じさ。そしてまた別の選手も担当しているよ。」

    「(ベテルビエフとアルバレスは)同じジムで練習しているし色んな話をしているよ、でもボクシングの世界はどうなるか分からないからね。もし(ベテルビエフとアルバレスの)対戦が決まったら、その時に考えるよ。でもクリチコ兄弟だってビタリとウラディミールで戦うことなくお互いに素晴らしいキャリアを積み上げているじゃないか、私たちも同じように出来ると思うけどね。」

    「(係争中でもあるベテルビエフの)現在の状況をスッキリさせてほしいとは思いますが、(係争中でもあり)多くを語ることは出来ません、彼の頭の中だけで議論されているのでしょう。そして彼はボクシングに100%集中したいと考えているはずです。そうしたトラブルの中でも彼は世界チャンピオンベルトを獲得し勝利を手にすることが出来ました、しかしまだ頭の片隅に(裁判の一件は)あるはずです。早く彼の思うようになってほしいと願っています。」と新王者の将来を憂慮するコメントを残しています。今後もカナダをホームタウンとして行きたいと話すベテルビエフですが、現在は「フリー」と話し、プロモーターを探していると公言しています。すべてはY.ミシェル・プロモーターとの裁判の行方次第ではありますが、ファンとしては出来る限り早くリングに戻る姿を見たいところです。
  • ミカエル・ディアロが怪我、ドゥドゥ・ヌグンブが第3戦となるリングへ

    ミカエル・ディアロが怪我、ドゥドゥ・ヌグンブが第3戦となるリングへ

    2017.11.21
    先月下旬にフランスのウニベント・ボクセが発表した12月2日、フランスのアルプ・マリティーム、ル・カネで開催される興行について対戦カードの変更が発表されています。メインイベントに出場し、IBOライトヘビー級チャンピオンのイゴール・ミカルキン(ロシア/21戦20勝9KO1敗)に挑戦することとなっていたミカエル・ディアロ(フランス/18戦16勝13KO2分)が練習中に第2中手骨を骨折、出場を取り止め代役としてドゥドゥ・ヌグンブ(フランス/42戦35勝13KO7敗)が挑むことがアナウンスされています。


    35歳のヌグンブはコンゴ共和国出身ながらデビューからキャリアの多くをフランスで積み重ね、現在はWBCフランス語圏ライトヘビー級王者でもあり、WBC同級18位にランクされるベテランです。そしてこのヌグンブはすでにミカルキンと2度戦っており、09年12月の初戦は8回判定(2対0)、13年7月の第2戦は12回判定(2対1)といずれも僅差でミカルキンに苦杯を呑まされています。ここでマイナー団体ながら世界王座を奪取すればかなりの雪辱感も得られるものと思いますが3連敗となってしまうのか、興味深いカードとなっています。
  • D.デラホーヤ、J.バルガスの対戦者がそれぞれアナウンス

    D.デラホーヤ、J.バルガスの対戦者がそれぞれアナウンス

    2017.11.20
    9月のG.ゴロフキン対S.アルバレス戦アンダーカードにて全勝のR.カバジェロに初黒星を付け世界ランクを一気に浮上させたディエゴ・デラホーヤ(米国/20戦全勝9KO)が今年5戦目となるノンタイトル10回戦を12月14日に米国のカリフォルニア州インディオのファンタシー・スプリングス・カジノにて行うことを発表、世界挑戦経験を持つホセ・サルガド(メキシコ/41戦35勝28KO4敗2分)を相手に1年を締めくくります。


    「忙しく過ごした2017年をこの試合で締めることになり、ゴールデンボーイ・プロモーションズと私のマネジャーに改めて感謝したいですね。ファンタシー・スプリングス・リゾート&カジノとESPNでこの1年を終えられると思うと楽しみだし、2018年は更に飛躍出来ることに期待しています。」と述べた23歳が21連勝を目指します。



    そして、そのデラホーヤ対サルガド戦の翌日となる12月15日の再起戦を発表している元2階級制覇王者のジェシー・バルガス(米国/29戦27勝10KO2敗)は米国、カリフォルニア州ランカスターに在るパイオニア・イベント・センターにてアーロン・エレラ(メキシコ/41戦33勝22KO7敗1分)とノンタイトル10回戦を行うとしています。B.リオス、R.プログレイスらにはKOで敗れているエレラが相手とあって、WBCウェルター級4位に付けるバルガスとしてはきっちりと倒して復帰戦を飾りたいところでしょう。
  • 先週海外注目試合結果

    先週海外注目試合結果

    2017.11.20
    <現地時間18日>
    ポーランド、チェンストホヴァにて元2階級制覇王者のトマス・アダメク(ポーランド)がフレッド・カシ(カメルーン)に10回判定勝利です(3対0)。現在はWBCヘビー級29位につけるアダメクは52勝30KO5敗、来月には41歳を迎えます。敗れた38歳のカシは18勝10KO7敗2分です。


    元WBAクルーザー級王者のギレルモ・ジョーンズ(パナマ)が約16ヶ月振りのリングに上がり、ドミニカ共和国のサント・ドミンゴにて空位のWBAフェデラテン・ヘビー級王座決定戦を行い、イタロ・ペレア(エクアドル)に11回判定勝利、新王者となっています(2対1)。41歳の時に禁止薬物の使用で2年間のサスペンドを受け、これで復帰後3連勝、41勝30KO3敗2分1ノーコンテストとしたジョーンズも45歳となっています。ジャブはシャープでしたがその後が続かず敗れた24歳のペレアは10勝6KO3敗2分としています。



    <現地時間17日>
    米国のミシガン州にて元WBCスーパーミドル級王者のアンソニー・ディレルがデニス・ダグリン(ともに米国)とノンタイトル戦を行い(写真)、5回負傷判定勝ちをおさめています(3対0)。WBC3位、IBFでも11位にランクされる33歳のディレルは31勝24KO1敗1分、敗れた29歳のダグリンは20勝13KO6敗です。


    7月にS.バレンティンとの全勝対決を制し、WBO北米ウェルター級王座を獲得したジョバンニ・サンティリャン(米国)がドッジ・ケメー(ガーナ)と防衛戦を行い、4回終了TKOで王座防衛に成功です。WBO7位でもある25歳のサンティリャンは全勝レコードを23(13KO)に伸ばしています。


    6連続KO勝利中のWBAスーパーウェルター級4位、ナザニエル・ガリモア(ジャマイカ)が米国、アリゾナ州にてエサウ・エレラ(メキシコ)と対戦し1回KO勝利。連続KO勝利を7と伸ばした29歳のガリモアは20勝17KO1敗1分、他の3団体でも世界ランキングを持っており、この勢いで2018年には世界挑戦のチャンスも訪れるかもしれません。


    <現地時間16日>
    メキシコのカンクンにて空位のWBO北米スーパーバンタム級王座決定戦が行われ、WBO同級9位のホセ・マルティネス(プエルトリコ)がヘスス・マルティネス(コロンビア)に4回KO勝利で新王者に就いています。25歳のホセは20勝13KO1分、敗れたヘススは23勝11KO3敗としています。
  • 速報!イシェ・スミス 対 ジュリアン・ウィリアムス!

    速報!イシェ・スミス 対 ジュリアン・ウィリアムス!

    2017.11.19
    米国、ネバダ州ラスベガスに在るコスモポリタン・オブ・ラスベガスにてスーパーウェルター級新旧対決がただいま終了しました。メインイベントのスーパーウェルター級10回戦、元IBF王者のイシェ・スミスとWBC4位のジュリアン・ウィリアムス(ともに米国)による対戦は、10回判定でウィリアムスが勝利をおさめています(3対0/99-91、98-92、97-93)。

    ガードを固めじわじわと前進するスミスにウィリアムスがジャブを突きながら距離をキープしようとする初回を終え、2ラウンドはウィリアムスが右ストレートを打ち下ろしスミスは中盤に左まぶたをカット、あからさまに血を拭い嫌がる素振りを見せます。ウィリアムスの長い距離をなかなか潰せないスミスは徐々に被弾を増やすなか4ラウンド序盤に左を空振りしスリップするなど、下半身にバタ突きを見せ始め終盤には左フックが低いとラッセル・モーラ(米国)レフェリーから注意を受けます。5ラウンドは地元ラスベガス出身のスミスが左右フックを連打する場面を造るなど地元の歓声を背に受け反撃開始と思われましたが、6ラウンドはウィリアムスのジャブ、ワンツーが冴え再びポイントを奪われます。7ラウンド序盤はウィリアムス、中盤はスミスが良い場面を造りますが2分過ぎ、偶然のバッティングでスミスが今度は左眉頭から出血するとレフェリーはドクターチェックを要請、続行となります。8ラウンド1分過ぎにもレフェリーは再びスミスの傷にドクターチェックを要請しますが続行、左右フックを打ち返すスミスですが多くが脇の締めが甘く左はオープンブローも目立ち歓声ほどのダメージは与えていないように映ります。最終回1分過ぎに再び偶然のバッティングが起こり、3度目となるドクターチェックが入りますがここも続行となり、決定打を打ち込もうと両者懸命に手を出すなかで終了のゴングを聞いています。IBF7位、WBA&WBOでも15位に位置する27歳のウィリアムスは24勝15KO1敗1分1ノーコンテストとし昨年12月、J.チャーロに敗れてから2勝1KOとしています。一方、39歳のスミスは29勝12KO9敗としています。



    セミファイナル、ライトヘビー級10回戦は村田諒太(帝拳)のスパーリング・パートナーとして来日経験を持つWBCライトヘビー級36位、ライオネル・トンプソンがアール・ニューマン(ともに米国)に10回判定勝利をおさめています(3対0/97-91×2、96-92)。

    L字ガードのトンプソンは眼の良いディフェンシブなスタイルで仕掛けの遅いオーソドックスという特徴。この試合も初回はほとんど手を出さず、ニューマンのジャブなどパンチを外すことを優先しているように映ります。2ラウンドに入ると手数を増やしコンビネーションを出し始めたトンプソンが、終盤に左ボディを打ち込んだニューマンから手数でポイントを奪い返したように映り、3ラウンド序盤には右アッパーをヒットし、そして終盤にもトンプソンが右ストレートからの連打を打ち込むとコーナーによろけたニューマンを見たロバート・バード(米国)レフェリーはロープダウンを宣告、カウント8で再開します。4ラウンド終盤、トンプソンの左フックがテンプルに入るとたたらを踏み後退したニューマンにトンプソンが連打を浴びせクリンチに行こうとしたニューマンがそのまま自ら膝を付くように2度目のダウンを喫します。鼻血を出しダメージを見せながらも再開したニューマンですが、ここを無理に倒しに行かないのがトンプソン、ジャブを突いてゴングを待ちます。5ラウンドもゆっくりと再びジャブから組み立て始めたトンプソンに対し6ラウンドはニューマンも良いジャブを出し始めます。7ラウンド序盤、左手のテープがほどけ休憩が入ったニューマンがプレスを掛け、トンプソンがサークリングしながら隙を伺うという試合序盤と同じような展開となりますが、レフェリーのブレイクの声以降も手を出し合った両者にヒートアップするなとレフェリーから注意が入ります。8ラウンド半分過ぎにニューマンの肩越しの右がヒット、トンプソンは距離を取ろうと退がり終盤にも左フックを打ち込むなどニューマンがこの試合初めてと言って良いラウンドを造ります。9ラウンドには早くもポイントアウト狙いでサークリングばかりのトンプソンにレフェリーから注意が入り、2分過ぎにはニューマンの右ストレートが側頭部に好打すると「効いてないよ」とばかりに両手を広げトンプソンはサークリングを再開するとブーイングが浴びせられます。最終回は開始早々こそ手を出したトンプソンですがすぐにサークリングを再開、レフェリーが手を叩き打ち合えと注意、しかし打ち合わずフットワークを使うトンプソンにブーイングが浴びせられゴングとなっています。32歳のトンプソンは19勝11KO4敗、26歳のニューマンは10勝7KO1敗1分としています。



    アンダーカード、フェザー級8回戦はロンドン五輪フライ級銀メダル獲得、WBCスーパーバンタム級18位のツグスソグ・ニヤンバヤル(モンゴル)がハルモニト・デラ・トーレ(フィリピン)との全勝対決に臨み、8回判定勝利をおさめています(3対0/79-73、78-73×2)。

    身長とリーチで上回るデラ・トーレがスピードに乗ったジャブから1分過ぎに肩越しの右を当て、半分過ぎにニヤンバヤルが右フックをヒットするなど両者積極的に手数を出し、流れを手繰り寄せようとします。2ラウンド終了間際、デラ・トーレの右ストレートがクリーンヒットするとニヤンバヤルが弾かれるようにダウン、ケニー・ベイレス(米国)レフェリーがカウント8で再開したところでゴングが鳴る波乱に観客からどよめきの声が上がります。深いダメージには映らす3ラウンドをスタートしたニヤンバヤルは1分過ぎに右を好打するとデラ・トーレの膝が一瞬折れ、流れを戻し、4ラウンドは見応えのある攻防を繰り広げますが、シャープなジャブなど手数でデラ・トーレが若干優勢に映ります。5ラウンドに右まぶたをカットしたデラ・トーレは疲労からか身体が流れる場面が増え始め、6ラウンドは打ち終わりなどにコンパクトなパンチを集めたニヤンバヤルがポイントを押さえたように映ります。7ラウンド1分過ぎ、ニヤンバヤルの右ストレートがクリーンヒットするとデラ・トーレのマウスピースが飛び出しますが、残り30秒ではデラ・トーレも右ストレートを浅くヒット、地元解説者で元世界王者のオースティン・トラウトは68-68と採点し最終ラウンドを迎えます。30秒過ぎに右を食い、グラついたデラ・トーレに対しニヤンバヤルが追撃、左右のフックを当てますがデラ・トーレも粘りを見せて反撃、ダウンを奪い返すまでは行かず終了のゴングを聞いています。全勝ホープ同士、前評判通り見応え有る攻防をフルラウンド披露、貴重な白星をおさめた25歳のニヤンバヤルは9戦全勝8KO、23歳のデラ・トーレは19勝12KO1敗としています。
  • 速報!カール・フランプトン復帰戦&ダブル世界タイトルマッチ

    速報!カール・フランプトン復帰戦&ダブル世界タイトルマッチ

    2017.11.19
    英国、北アイルランドのベルファストに在るSSEアリーナにて、1月のL.サンタ・クルス戦以来、およそ10ヶ月振りとなる元2階級制覇王者のカール・フランプトン復帰戦がただいま終了、元WBC米大陸スーパーバンタム級王者のオラシオ・ガルシア(メキシコ)とのフェザー級10回戦で10回判定勝利をおさめています(3対0/96-93、98-93、97-93)。

    約1万2千というチケット完売と報じられるなか、カネロ・プロモーション所属のガルシアの応援にS.アルバレスがリングサイドに陣取り、地元解説者にはS.キッグとJ.ワーリントンという顔触れが見守るなかスタート。ジャブで顔を跳ね上げる場面を作ったフランプトンが手数でもやや優勢に映る初回を終え、2ラウンドはガルシアも前に出始めるとともに手数も増やし良い気持ちのノリを見せます。3ラウンドはフランプトンも右ストレートを当てますが、より競った展開となりガルシアの攻勢を取るジャッジも居るのではと映る展開を見せます。上下の打ち分けを見せるフランプトンを連打でロープに押し込む場面も作ったガルシアという競った4ラウンドを終えて5ラウンドも見応えのある互角の攻防となります。会場の声援ほどフランプトン優勢とは映らないペース争いで迎えた7ラウンド残り1分になろうかといったところでガルシアの左フックを食ったフランプトンが足を滑らせバランスを崩し尻餅を付きます。フランプトンはスリップだと主張しますがガルシアのパンチが先に当たっていたことからビクター・ラフリン(英国)レフェリーはダウンと裁定、カウント8で再開となります。9ラウンドもフランプトンは左を空振りしスリップ、強引に前に出て自らクリンチに行くなど疲労も見せ始めガルシアの小さい右アッパーを食う場面も作ります。最終回もフランプトンのアウトボクシングと取るか、ガルシアの手数と攻勢を取るか微妙ななかでゴングが鳴っています。ダウン挽回となる採点以上に厳しい復帰戦となった30歳のフランプトンは24勝14KO1敗、来日経験も持つ27歳のガルシアは33勝24KO4敗1分としています。



    セミファイナル、IBFスーパーフライ級タイトルマッチはチャンピオンのジェルウィン・アンカハス(フィリピン)が同級4位のジェイミー・コンラン(英国)に6ラウンド52秒、レフェリーストップによるワンサイドのTKOでアンカハスが防衛を飾っています。

    ベルファスト出身のコンランはこれまでにも度々ダウンを見せる危なっかしさとハートを前面に出すエキサイティングな試合振りで絶大な人気を誇り、5歳下のマイケルとともにリングイン、猛烈な歓声を浴びながらのゴングとなりますが、初回半分が過ぎたところで突然コンランが足を引きずったかと思いきや横を向き両膝を付きます。数秒前に浅く入ったアンカハスの右フックによるダメージのダウンかとも思われましたがスティーブ・グレイ(英国)レフェリーはカウントを数えずコンランと会話し続行、アンカハスにとっては不運な初回となります。2ラウンドに早くも左まぶたをカットしたコンランに対し、ラビットパンチを注意されたアンカハスの積極的なスタイルは変わらずプレッシャーを掛け続けコンランがサークリングする展開となります。3ラウンド2分過ぎにアンカハスの左フックでアゴを跳ね上げられたコンランは残り30秒で左ストレートをボディに食うと、上半身を折り曲げ効いた素振りを見せます。すかさずアンカハスはコーナーに詰め追撃の連打をボディ中心に集めるとコンランが我慢しきれず両膝をつくダウンを喫します。大歓声を背に何とか立ち上がったコンランは再開後の追撃をしのぐと大きく深呼吸しながらコーナーに戻ります。4ラウンド残り1分でもコンランはアンカハスの猛攻を受け、ボディ攻めに数秒間ガード一辺倒となりますがレフェリーはストップせず、生き延びたかと思いきや残り10秒で再び左ストレートをボディに食い2度目のダウンを喫します。マットを叩き悔しがりながらカウント9で立ち上がったコンランをゴングが助けますが、歓声とは裏腹にコンランの反撃をすべからく防ぐアンカハスがいつストップするかといった展開になります。5ラウンド終盤にアンカハスのボディが低いとレフェリーが判断、休憩が入ったうえ再開後にアンカハスの左ボディストレートでコンランが再び膝を付きますが、ここもローブローとしレフェリーは減点1を課します。さしたるローブローに見えないなかでのレフェリーの措置ですがアンカハスは冷静な対応を見せ、迎えた6ラウンド早々、右フックがダックしようとしたコンランの後頭部をかすめるように入るとコンランは頭をさすりながら両膝を付きます。ここはさすがにレフェリーもカウントを数えるとゆっくりと立ち上がったコンランでしたがこれまでのダメージを考慮したのか続行を許さず両手を交差、終了となっています。25歳のアンカハスは28勝19KO1敗1分とし3度目の防衛に成功です。31歳のコンランは19勝11KO1敗としましたが良いところなく完敗です。初回早々のダウンとも取れる流れの中で右足を振る素振りを見せたコンランはかなり厳しい減量だったと報じるメディアもありましたが、右足に何らかのアクシデントがあったのかボディの弱さを含め減量苦を裏付けるような試合となっています。


    WBOインターコンチネンタル・フライ級王座決定戦では北京とロンドンの五輪2大会ライトフライ級銅メダル獲得という輝かしいアマチュア・キャリアを持つWBO同級14位のパディ・バーンズ(英国)がエリエセール・ケサダ(ニカラグア)に6ラウンド3分6秒KO勝利をおさめています。

    これまた頻繁にスイッチするケサダは地元ベルファスト出身のバーンズと比べて身長で少しリード、軽快なフットワークを見せます。距離を重視するスタイルのバーンズはスイッチするケサダに慎重な攻めを見せるなか3ラウンド残り20秒で前に出てきたケサダに右フックをアゴに打ち込み膝を付かせるダウンを奪います。再開後ゴングが鳴り、4ラウンド中盤、近い距離でケサダの左右フックを浴びるものの打ち勝ち、手数でポイントを集めたバーンズが良い流れで中盤に入ります。5ラウンド序盤にバーンズの左フックをケサダがローブローとアピール、スティーブ・グレイ(英国)レフェリーは数秒間の休憩を与えますが展開は変わらずフットワークを駆使するケサダをバーンズが追い掛けながら手数でリードしラウンドを重ねます。迎えた6ラウンド残り10秒を切ったところでバーンズが上から下へ左フックを打ち込むと、右脇腹にモロに食ったケサダはその場に座り込み10カウントを聞いています。30歳のバーンズは5戦全勝1KO、軽い連打でポイントアウトが持ち味のバーンズが初のKO勝利でベルトを腰に巻いています。26歳のケサダは21勝8KO7敗3分1ノーコンテストとしています。



    IBFインターコンチネンタル・スーパーフェザー級王座決定戦はジョノ・キャロル(アイルランド)がウンベルト・デ・サンチャゴ(メキシコ)に3ラウンド2分16秒TKO勝利、新王者となっています。

    サウスポーのキャロル、オーソドックスのサンチャゴでスタートしますが開始15秒でサンチャゴはサウスポーにスイッチ、その後もラウンドの中で頻繁にスイッチし隙を伺います。ジャブ、ワンツー中心にガンガン前に出るキャロルに対し、スイッチに加え柔軟な体躯でさばいていたサンチャゴですが2ラウンド2分過ぎ、キャロルの右フックがローブローとなり横を向き数十秒間の休憩となります。圧倒的な連打で初回に続き2ラウンドも取ったキャロルはやや攻撃偏重過ぎる面も見え、サンチャゴのフックを良いタイミングでもらう場面も作りますが前進することで相殺させているようにも映ります。3ラウンド40秒過ぎにもサンチャゴは右フックを低く打ち込まれ休憩が入ります。再開後、キャロルのプレスに押され、迎えた2分過ぎに左右の連打でロープに押し込まれ最後は右手がロープに引っ掛かり、キャロルの連打にさらされるところでフィル・エドワーズ(英国)レフェリーが割って入り終了となっています。25歳のキャロルは15戦全勝2KO、24歳のサンチャゴは15勝11KO5敗1分としています。最後はブレイクを呼び込もうと手を外さなかったのか、ストップに対しては早過ぎると抗議する姿勢を見せています。



    WBOバンタム級タイトルマッチは王者のゾラニ・テテ(南アフリカ)が同級3位のシボニソ・ゴニャ(ナミビア)に1ラウンドわずか11秒TKOでテテがワンパンチで勝利、王座防衛をおさめています。

    サウスポー同士の一戦ながら体格はややテテが大きく映るなかでスタート、両者左に回るようにステップを踏み始めたところでテテのシャープな右フックがゴニャのアゴにクリーンヒット、ゴニャは脱力した状態で背中からダウンしレフェリーはダメージを判断しカウント途中で終了、ゴニャは探りのジャブを1発出しただけという空しい結果となっています。正規王者に昇格して初めてのタイトルマッチを制した29歳のテテは26勝21KO3敗、WBA&IBF王者のR.バーネット戦、そしてこのクラスの統一を公言していますが次戦に注目です。会心の勝利をおさめ同王座初防衛に成功した王者に比べ、練習の成果を出せずゴングから6秒でダウン、11秒で終了という悲しい結果となった世界初挑戦のゴニャは11勝5KO2敗としています。
  • 12月のロシア、エカテリンブルグ興行はボクシング・ファン注目

    12月のロシア、エカテリンブルグ興行はボクシング・ファン注目

    2017.11.18
    ミール・ボクサとRCC・ボクシング・プロモーションズの共同プロモートによる12月15日、ロシアのスヴェルドロフスク州エカテリンブルグにて開催されるビッグイベントの全容がアナウンスされ、なかなか興味深いカードが決定、年の瀬のロシアを熱くさせるファイトに期待が集まります。メインイベントはWBO世界ヘビー級挑戦者決定戦、同級1位のクリスチャン・ハマー(ルーマニア/26戦22勝12KO4敗)とWBO6位で、元WBAヘビー級王者のアレクサンデル・ポベトキン(ロシア/33戦32勝23KO1敗)による対決です。そして楽しみなアンダーカードでは岩佐亮佑(セレス)選手が保持するベルトへの指名挑戦者決定戦、IBFスーパーバンタム級3位のTJ・ドヘニー(アイルランド/17戦全勝13KO)対元IBFフェザー級王者でIBFスーパーバンタム級6位のイフゲニー・グラドビッチ(ロシア/26戦23勝9KO2敗1分)による対戦です。


    また元OPBF東洋太平洋&日本ウェルター級王者の渡辺あきのり(角海老宝石/41戦35勝30KO6敗)選手がWBOスーパーウェルター級1位のマゴメド・クルバノフ(ロシア/12戦全勝9KO)と対戦するチャレンジマッチが行われますが、強打者同士のスリリングな試合に注目が集まります。WBOインターコンチネンタル・スーパーフェザー級タイトルマッチは、王者でWBO3位のイフゲニー・シュプラコフ(ロシア/18戦全勝10KO)がパブロ・マヌエル・オヘダ(アルゼンチン/17戦14勝10KO3敗)と王座防衛戦が行われ、7月に金子大樹選手を判定で破っているWBAライト級13位のパウエル・マリコフ(ロシア/12戦全勝5KO)はデイネル・ベリオ(コロンビア/21戦20勝11KO1分)との無敗対決に臨みます。5月に敵地となるロシアで元世界ランカーのR.ヌガエフを判定で下しているベリオの実力はロシアでも証明済みと言えるでしょう、マリコフが全勝街道を走り続けることが出来るか楽しみなカードです。


    WBOクルーザー級7位のユーリ・カシンスキー(ロシア/14戦全勝13KO)も出場、アル・サンズ(米国/22戦20勝18KO2敗)とのノンタイトル戦は高いKO率同士、スリリングな試合が期待出来そうで、この日のエカテリンブルグでは興味深いカードが目白押しといえるイベントになりそうです。
  • セサール・フアレスとアイザック・ドビによる暫定王座決定戦

    セサール・フアレスとアイザック・ドビによる暫定王座決定戦

    2017.11.17
    10月に開催された第30回WBO総会内で承認を得たスーパーバンタム級暫定王座決定戦の日程と会場が明らかとなっています。王者のジェシー・マグダレノ(米国)が手首を負傷したことで指名防衛戦を延期したことが発端となった暫定王座決定戦は1位のセサール・フアレス(メキシコ/25戦20勝15KO5敗)と3位のアイザック・ドビ(ガーナ/17戦全勝11KO)で対戦、2018年1月6日にガーナのアクラに在るブコン・ボクシング・アリーナで開催されることとしています。


    日本にも馴染みのある同級2位、マーロン・タパレス(フィリピン)はWBOからの暫定王座決定戦のオファーに対し、陣容が整っておらず次戦での世界戦は不可と出場を辞退したことでお鉢が回ってきた3位のドビはオファーをすかさず快諾、ドビ陣営のライジング・スター・アフリカ・プロモーションとアイザックの父親であるポール・ドビ・トレーナーが地元開催に向け資金繰りに奔走していたことが度々地元メディアで報じられていましたが、一先ず労苦が実になりホッとしているところでしょう。


    ロンドン五輪バンタム級1回戦で清水聡(大橋)選手に10-9で敗れている23歳のドビは昨年辺りから対戦相手の質を上げており、すでにタフさは証明している26歳のフアレスをどうさばくか、スピードとコンビネーションのドビ、スタミナと打たれ強さのフアレスとも言える楽しみな暫定王座決定戦です。
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