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    WBOがクジストフ・グロワッキーの正規王者昇格を発表

    2019.06.07
    日本時間6日、WBOはクルーザー級正規王者としていたアレクサンデル・ウシク(ウクライナ/16戦全勝12KO)をヘビー級転向表明を理由に王座から外し、暫定王者に就いている、クジストフ・グロワッキー(ポーランド/32戦31勝19KO1敗)を正規王者に格上げすることを発表しました。これによりグロワッキーの次戦にあたる『ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ』準決勝戦、6月15日のマイリス・ブリエディス(ラトビア/26戦25勝18KO1敗)戦ですがブリエディスの持つ、WBCダイヤモンド王座は勝敗によって動かない規定となっているため、実質的にWBOタイトルマッチとなることが決定、グロワッキー、そして対するブリエディスにとってもモチベーションの上がるニュースとなっています。


    しかしながら先日のスーパーミドル級王座のドタバタ劇と同じことはすでに起きており、統一クルーザー級王者のウシクがヘビー級転向を表明した4月、C.タカム(カメルーン)戦を発表してからおよそ2週間後に発表した4月度ランキングでウシクの名前はランキングに無くグロワッキーが正規王座として発表されていました。しかしウシクの負傷によるタカム戦延期が発表された後、5月度ランキングでは再びウシクを正規王者、グロワッキーを暫定王者に戻しています。統括団体として出来る限り王座空位の時間は造りたくない、しかし階級を代表する選手は自身の団体のチャンピオンとしてデコレートしておきたい、という狭間での顛末は一先ずここで落ち着きを見せそうです。


    なおフランシスコ・" Paco "・バルカルセルWBO会長はグロワッキー対ブリエディス戦を選択防衛戦として認定するとしており、規定通りに進むならば勝者は最上位選手との防衛戦が待ち受けることとなります。自他ともにクルーザー級ナンバーワンの地位を築いたウシクでしたがWBAはD.レベデフ(ロシア)との対戦指示を拒否したところでスーパー王座を事実上の剥奪とし、WBCも次月のランキングでクルーザー級レギュラー王者から休養王者にすることを発表しています。IBFは依然としてクルーザー級王者として認定していますが、1位のA.タビチ(米国)と3位のY.ドルティコス(キューバ)は『WBSS』トーナメント参戦中、4位のY.カシンスキー(ロシア)も王座を虎視眈々と狙っています。WBO1位のI.ツェロ(ハンガリー)も挑戦権を主張してきそうなところですが、絶対的な統一王者が去った後の王座分裂は寂しいところもありますが、トップクラスによるせめぎ合いもなかなか興味深いところと言えるでしょうか。
  • ノルディ・ウーバーリの初防衛戦相手はWBCバンタム級15位

    ノルディ・ウーバーリの初防衛戦相手はWBCバンタム級15位

    2019.06.06
    主催するMTK・グローバルから7月6日にカザフスタンのヌルスルタンにて開催することが発表されていた、WBC世界バンタム級タイトルマッチの挑戦者が決定、元OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王者でWBCバンタム級15位のアーサー・ビジャヌエバ(フィリピン/36戦32勝18KO3敗1分)がアナウンスされています。


    この試合はチャンピオンのノルディ・ウーバーリ(フランス/15戦全勝11KO)にとって初防衛が懸かる一戦で公言する他団体王者との統一戦、そして暫定王者との統一戦が控えるものとなっています。白羽の矢が立った30歳のビジャヌエバは東京、後楽園ホールのリングに上がったこともあり、15年7月にM.アローヨ(プエルトリコ)とIBFスーパーフライ級王座決定戦に臨み10回負傷判定負け(3対0)、17年4月はZ.テテ(南アフリカ)が当時保持していたWBOバンタム級暫定王座に挑み12回判定負け(3対0)と2度の世界挑戦経験があります。また17年11月にはWBCバンタム級王者だったL.ネリ(メキシコ)とノンタイトル戦で拳を交え、ダウンを奪ったものの6回TKO負けを喫するなど経験豊富なオーソドックス型です。


    6月1日のカーディフにて錆落としともいえる約1年9ヶ月振りのノンタイトル戦に出場しTKO勝利をおさめている元ウェルター級世界ランカーのザンコシュ・ツラロフ(カザフスタン/23戦全勝16KO)、WBOフェザー級14位のデビッド・オリバー・ジョイス(アイルランド/10戦全勝8KO)らの対戦相手は未だ決まっていませんが、まずはメイン格の1試合が決定、珍しいカザフスタンでのイベントも徐々に熱気を帯びていくことでしょう。
  • スーパーライト級の全勝4選手が激突するイベントをトップランクが発表

    スーパーライト級の全勝4選手が激突するイベントをトップランクが発表

    2019.06.06
    日本時間5日、トップランクが米国のメリーランド州オクソン・ヒルに在る、MGMナショナル・ハーバーにて7月19日にIBFライト級挑戦者決定戦を含めた注目のイベントを開催すると発表、メインイベントはIBFライト級3位の中谷正義(井岡/18戦全勝12KO)と4位のテオフィモ・ロペス(米国/13戦全勝11KO)が対戦、そしてもう一つの楽しみなマッチアップはIBFスーパーライト級4位のマキシム・ダダシェフ(写真/ロシア/13戦全勝11KO)と同9位のスブリエル・マシアス(プエルトリコ/13戦全勝全KO)が拳を交えるというもの。


    6月28日に米国のカリフォルニアで行われるIBFライト級戦、R.コミー(ガーナ)対R.ベルトラン(メキシコ)戦勝者が標的となる、メインイベントはOPBF東洋太平洋同級王座11度防衛を誇る中谷選手が初の海外遠征となり、一方のロペスは世界ランカーを含めた対戦相手に5連続KO勝利中と倒しっぷりの良さで定評があり、良い勢いを持つ選手同士の対戦です。


    そしてセミファイナルも好カード、V.ロマチェンコやO.ウシクらと同門といえるダダシェフと全勝全KOのマシアスによるマッチアップはIBFスーパーライト級挑戦者決定戦と報じるメディアも出ていますが指名挑戦者にはすでにダオヌア(タイ)が決まっているうえ、王者のJ.テイラー(英国)は『WBSS』トーナメント参戦中とあって不透明な部分も残っていますが全勝同士の興味深いマッチアップには間違いないでしょう、全勝の4選手が顔を合わせる今から楽しみな注目のイベントとなっています。
  • トニー・ハリソンの負傷により、6月23日のダイレクトリマッチは延期

    トニー・ハリソンの負傷により、6月23日のダイレクトリマッチは延期

    2019.06.05
    昨年12月22日の初戦から約6ヶ月を置いてセットされていたダイレクトリマッチが王者の負傷により延期となっています。WBCスーパーウェルター級王座4度目の防衛を阻止されたジャーメル・チャーロ(米国/32戦31勝15KO1敗)が雪辱を胸に新王者のトニー・ハリソン(米国/30戦28勝21KO2敗)へ挑む一戦が6月23日に迫るなか、王者のハリソンが足首を負傷し延期となることが日本時間4日に発表されています。


    複数のメディアで疑惑の判定と報じられた初戦の因縁に決着が着くはずでしたがファンには残念なニュースとなっています。なお、米国ネバダ州ラスベガスに在る、マンダレイベイ・リゾート&カジノにて開催されるイベントですがチャーロは予定通りリングに上がり、ホルヘ・コタ(メキシコ/31戦28勝25KO3敗)とノンタイトル戦を行うことが発表されています。31歳の元世界ランカーは「メキシコの同胞でもあるアンディ・ルイス Jr. による先週の試合は目に焼き付いています、私の心に強く刻み込まれました。」とし、同じように世界を驚かせると気合を入れています。


    ガッカリしたファンも多いイベントですがセミファイナルではWBCスーパーバンタム級挑戦者決定戦、同級1位のフリオ・セハ(メキシコ/35戦32勝28KO3敗)対同級3位のギレルモ・リゴンドー(キューバ/20戦18勝12KO1敗1ノーコンテスト)戦もセットされています。その他のアンダーカードも追って発表されるとのことですが早い再日程のアナウンスが待たれるところです。
  • WBAスーパーウェルター級戦リマッチはフランスで開催へ

    WBAスーパーウェルター級戦リマッチはフランスで開催へ

    2019.06.05
    両陣営の合意が発表されたヘビー級に続き、対戦指示の出ていたスーパーウェルター級戦も対戦が具体化したことが報じられています。先月、WBAから出ていたスーパーウェルター級レギュラーチャンピオンのブライアン・カルロス・カスターニョ(アルゼンチン/16戦15勝11KO1分)とゴールドチャンピオンのミシェル・ソロ(フランス/33勝22KO2敗1分)による対戦交渉は合意に至らず入札となり、ソロ陣営のセバスチャン・アカリエス・プロモーター率いるウニベント・ボクセが810,770ドル(約8764万円)を提示したのに対し、トム・ブラウン・プロモーター率いるTGBプロモーションズは350,000ドル(約3783万円)に留まり、ソロ陣営の落札が報じられていました。



    開催地のアナウンスが待たれる中このほど7月20日にフランスのマルセイユで対戦すると発表、17年7月の初戦(写真)に続きソロはホームタウンで世界戦のリングに上がることとなっています。WBAクルーザー級レギュラーチャンピオンに昇格したばかりの同門、A.グラムイリアン(アルメニア)とのダブル世界戦の期待も高まりますが、2対1の12回判定に泣いたソロが初戦の雪辱を果たすことは出来るでしょうか?
  • ケビン・レリーナ「戦績や名前だけで相手を見下している余裕は無い」

    ケビン・レリーナ「戦績や名前だけで相手を見下している余裕は無い」

    2019.06.04
    今年の " Upset of the year " 間違い無しという声もすでに多い、A.ジョシュア対A.ルイス Jr. 戦が話題をさらった先週末のイベントに続いて今週末に行われる注目のイベントは、米国のニューヨークで予定される、G.ゴロフキン(カザフスタン)対S.ロール(カナダ)戦、ネバダのO.バルデス(メキシコ)対J.サンチェス(米国)戦といったところでしょうか。


    そこに続く注目を集めそうなイベントが南アフリカのガウテン、ケンプトン・パークのエンペラーズ・パレスにて行われるIBOクルーザー級タイトルマッチです。サウスポーのチャンピオン、ケビン・レリーナ(南アフリカ/23戦22勝10KO1敗)は今回が4度目の防衛戦で挑戦者はIBO28位のバシル・ドゥツァール(チェコ/8戦7勝6KO1分)とアナウンスされています。


    WBC7位、IBF8位、WBA9位に名を連ねるレリーナは昨今のボクサーの中で稀有なアマチュア経験無し。世界的な知名度も決して高くなく、小さいころからラグビー少年として10代で母国南アフリカのラグビー・チーム、ゴールデン・ライオンズからユース契約を提示される逸材だったとのこと。「ラグビーは今もボクシングを除けば一番好きなスポーツですし、特にゴールデン・ライオンズの勝敗はいつもチェックしていますよ。契約しなかったのは契約金が物足りなかったからではありません、ラグビーよりもボクシングをやりたくなっただけです。」と話すように10代後半からボクシングにのめり込み19歳でプロデビューを果たした異色と言えるボクサーです。

    「(ドゥツァール戦を含めて)ボクシングの試合ではリングの上で我々が練り上げたファイト・プラン通りに試合を運べるよう1ラウンド、1ラウンド集中することが重要になります。対戦相手の戦績で誤解を生むこともしばしばありますし、私は誰と戦うことになろうと一生懸命トレーニングに励みます。私の行く道を阻もうとする相手は全員打ちのめさなければいけない訳で、戦績の多寡や名前だけで相手を見下す余裕はありません。」と今週末のゴングを前に意気込みを述べていますが地元で良いアピールを見せることは出来るでしょうか?
  • カスティオ・クレイトンが元WBA暫定王者と興味深いテストマッチ

    カスティオ・クレイトンが元WBA暫定王者と興味深いテストマッチ

    2019.06.04
    12年ロンドン五輪ウェルター級ベスト8のアマチュア・キャリアを持つカナダの有望株、カスティオ・クレイトン(16戦全勝11KO)は3月、元世界王者のD.コーリー(米国)を6回TKOに下し、勢いを駆って6月29日に予定する次戦ではWBAウェルター級15位のジョアン・ペレス(ベネズエラ/32戦24勝16KO5敗2分1ノーコンテスト)と対戦する渋いマッチアップが決まっています。


    これまでイボン・ミシェル・プロモーターとの契約下、プロ・キャリアを重ねてきた31歳のクレイトンは今年からリー・バクスター・プロモーターと契約、元世界王者との対戦に続き、WBAスーパーライト級暫定王座に2度就いた技巧派、曲者のペレスと対戦します。「カスティオはオリンピックに出場した経歴を持つ選手を含め、この世代で最も知名度のあるファイターの1人です。試合のある週末はナイアガラで最も騒がしい週末の1つとなるでしょう。」とバクスター・プロモーター。そしてセミファイナルには元NABA北米ウェルター級王者のサムエル・バルガス(コロンビア/37戦30勝14KO5敗2分)も出場するとしています。


    35歳を数えるテクニシャンのペレスはKO負けも1試合のみといぶし銀の巧さは健在、クレイトンにとって初めて対する世界ランカーはキャリア最強の相手と言って良く、厳しい試合が予想されますがカナダ、オンタリオ州のナイアガラ・フォールズに在る、スコシアバンク・コンベンション・センターで開催されるイベントで地元のクレイトンが全勝を目指します。
  • WBAがベイブト・シュメノフのクルーザー級王座を事実上の剥奪

    WBAがベイブト・シュメノフのクルーザー級王座を事実上の剥奪

    2019.06.03
    昨年7月のH.アルトゥンカヤ(トルコ)戦(写真)以降、リングに上がっていないWBAクルーザー級レギュラーチャンピオンのベイブト・シュメノフ(カザフスタン/20戦18勝12KO2敗)の王座をWBAがこのほど剥奪し、休養王座に降格、同級ゴールドチャンピオンのアルセン・グラムイリアン(アルメニア/24戦全勝16KO)をエレベーター式に繰り上げたことが明らかとなっています。


    今春、WBAから対戦指示の出ていたシュメノフとグラムイリアンですが、交渉期間中の合意は成らずシュメノフ陣営のドン・キング・プロモーションズが入札により破格の金額で落札したものの、予定していたカザフスタン政府のバックアップを得ることが出来ないまま空手形での落札となり日程&会場を決めることが出来ず時間だけが過ぎていました。4月13日のモナコ、5月11日のカザフスタン、5月13日のニューヨークなど幾つもの日程が報道されたものの候補地が挙がっては消えるなかシュメノフの気管支炎なども加わり結局、ドン・キング・プロモーターは開催まで漕ぎ付けることが出来ず、WBAが剥奪の措置を取ったとしています。


    新レギュラーチャンピオンとなった31歳のグラムイリアンはウニベント・ボクセ傘下。フランスでの初防衛戦が予想されますが1位のY.ドルティコス(キューバ)、2位のA.タビチ(米国)とも『ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ』トーナメント参戦中とあって最上位選手との防衛戦は無さそうです。一先ずWBCバンタム級王者のN.ウ-バーリに続き2本目の世界チャンピオンベルトが思わぬ形でフランスにもたらされたこととなっています。
  • 先週海外注目試合結果

    先週海外注目試合結果

    2019.06.03
    <現地時間1日>
    メキシコのヌエボレオン州にて元IBF&WBOミニマム級王者のフランシスコ・ロドリゲス Jr.(メキシコ)がダビ・バレト(ベネズエラ)に2回TKO勝利です。25歳同士の対戦を制したロドリゲス Jr. は31勝22KO4敗1分としWBCスーパーフライ級5位につけ、2階級制覇を目指します。敗れたバレトは12勝全KO1敗、対戦者の質が結果に出た形となっています。

    リオ五輪ライト級ベスト32のリンドルフォ・デルガド(メキシコ)はエドゥアルド・コルドベス(ベネズエラ)に3回TKO勝利です。24歳のデルガドは10戦全勝全KO、戦績こそ良いですが世界への距離はまだまだ遠そうです。30歳のコルドベスは12勝10KO1敗1分としています。



    中国、マカオにて開催中のIBF総会を彩るイベントのメインとしてIBFライトヘビー級挑戦者決定戦が行われ、5位のアダム・デインズ(ドイツ)と7位の孟繁龍(メン・ファンロン/中国)が対戦、12回判定で孟が勝利をおさめています(3対0)。A.ベテルビエフ(ロシア)が持つ王座への指名挑戦権を手にした31歳の孟は12年ロンドン五輪ライトヘビー級ベスト16の肩書も持ち、戦績を15戦全勝9KOとしています。28歳のデインズは17勝8KO1敗1分です。



    英国のカーディフにて欧州フライ級王座決定戦が行われ、ジェイ・ハリス(英国)がアンヘル・モレノ(スペイン)を12回判定に下し、新王者となっています(3対0)。IBF8位のハリスは16戦全勝8KO、3月にWBC世界フライ級王者のC.エドワーズ(英国)に挑戦し12回大差の判定負けを喫している35歳のモレノは2連敗、19勝6KO4敗2分としています。
  • 速報!アンソニー・ジョシュアがTKO負け、アンディ・ルイス Jr. が番狂わせで戴冠!

    速報!アンソニー・ジョシュアがTKO負け、アンディ・ルイス Jr. が番狂わせで戴冠!

    2019.06.02
    米国、ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンにて統一ヘビー級戦が行われ、WBAスーパー、IBF、WBO、IBOのベルトを持つ統一チャンピオン、アンソニー・ジョシュア(英国)がWBA5位、IBF15位、WBO&IBO11位のアンディ・ルイス Jr.(米国)に7ラウンド1分27秒TKO負け、大番狂わせによる王座交代となっています。なお6ラウンドまでの採点は2対1(57-56×2:ルイス、57-56:ジョシュア)でルイスの優勢となっています。

    上背で大きく上回る王者がジャブを突きながら様子見、ルイスが上半身を振りながら距離を詰めようとといった初回を終え、2ラウンドもタイミングを図ろうとするルイスに対し王者のジャブがポイントを獲ったように映ります。迎えた3ラウンド40秒過ぎ、王者の左フックでルイスがダウンし、立ち上がり再開したところへ王者の右ストレートが当たると一気に追撃のペースを上げた王者にルイスの左フックがテンプルにヒットし足をバタつかせハッキリと効いた素振りを見せます。ダメージの深さは王者が上ですがしがみつくようなクリンチで時間を稼ぐものの終了間際に右フックが打ち下ろされ王者がダウンします。立ち上がったところでゴングが鳴り、4ラウンドは勝負を賭けるかと思われたルイスですが王者の距離を潰すことが出来ず、クリンチ・ワークにも阻まれルイス・ファンにはもどかしいラウンドとなります。5ラウンドもガードを上げながらじりじり距離を詰めるルイスに対し、王者がジャブをコツコツ出しながら回復に努め、このまま王者が立て直すかと思われましたが6ラウンドはルイスの手数とボディ攻めが有効と映り、どちらが先に当てるかといったシーソーゲームのなか7ラウンド序盤、ルイスの左右フックによる連打で王者が再びダウンします。再開しますが回復していたダメージが再び噴出したか、ルイスの連打で王者が崩れ落ちるように膝を着き2度目のダウンを喫します。ゆっくりと立ち上がりコーナーを背もたれにカウントを聞く王者ですがすでに効いているため明確な続行の意思表示が出来ません。マイク・グリフィン(カナダ)レフェリーがカウントを止めたのち数秒間を掛けて慎重にダメージを図りますがファイティングポーズを取れず、歩くことも出来ず両手を交差しています。29歳同士の対戦、ルイス Jr. は33勝22KO1敗とし、16年12月のJ.パーカー(ニュージーランド)戦以来2度目の世界挑戦でビッグチャンスをモノにしています。一方、IBFは6度目、WBAスーパーとIBOは3度目、WBOは1度の防衛でストップ、ジョシュアは22勝21KO1敗としています。



    WBA世界スーパーミドル級タイトルマッチはスーパーチャンピオンのカラム・スミス(英国)が同級13位のアッサン・エンダム(フランス)に3ラウンド2分26秒TKO勝利、王座防衛です。

    スーパーミドル級でも大柄なスミスは2分過ぎに左フックでエンダムからダウンを奪い、チャーリー・フィッチ(米国)レフェリーはカウント8で再開します。倒れっぷりの良さでは定評のあるエンダムに対し、スミスが追撃するとエンダムはロープ際で前のめりに膝を着きますがここはスリップと裁定されます。2ラウンド20秒過ぎ、再びスミスの左フックでダウンしたエンダムはここも立ち上がりますが、ダメージが深いとみたか攻勢を強めたスミスにロープを背にサークリングしながらエンダムはなんとかゴングに逃げ込みます。しかし3ラウンド残り20秒ほどで右ストレートがクリーンヒットするとエンダムは背中からダウン、もがきながら立ち上がったところでレフェリーストップとなっています。29歳のスミスは26戦全勝19KO、同王座の初防衛に成功しましたが、同級レギュラー王座を持つS.アルバレス(メキシコ)との対戦に期待が集まります。35歳のエンダムは37勝21KO4敗とし、WBAミドル級王座との2階級制覇は失敗に終わっています。



    WBAインターナショナル・ウェルター級タイトルマッチは王者でWBA同級9位につける、ジョシュ・ケリー(英国)がWBC同級13位でもあるレイ・ロビンソン(米国)の挑戦を受け、10回引分で辛くも防衛を果たしています(1対0/95-95×2、96-95:ケリー)。

    サウスポーのロビンソンに対し、いつものように左手をだらりと下げて自身の防御勘に自信を見せるケリーはトリッキーな動きも混ぜながらリングを大きく使いパンチを繰り出します。ロビンソンもガードを固めながら被弾を防ぎ隙を伺うと4ラウンド辺りからロビンソンのボディが良い印象を見せ始め、左眉から微量の出血を見せるケリーはロープを背負い上半身の動きだけで避けようと余裕をアピールしようとしますが、徐々にフットワークが鈍りスタミナの底を見せ始めます。相変わらず低いガードから飛び込むようなパンチを繰り出すケリーは手数が減り、ロビンソンはプレッシャーを掛けながらジャブ、ワンツーを軸に攻勢を仕掛け、前半ケリー、後半ロビンソンという展開で終盤に入る両者は疲れを見せながら9ラウンドにはロビンソンの頭がケリーのアゴに入りマウスピースを落とします。最終回もお互いに決定打の無いまま終了、ケリーの全勝レコードがストップとなっています。これまでの対戦相手より1段上がった相手に苦闘を見せた25歳のケリーは9勝6KO1分、中盤で見せたペースダウンは昨冬のドタキャンと関連があるのか、次戦に注目です。33歳のロビンソンは24勝12KO3敗2分としています。



    16年リオ五輪ライトヘビー級銅メダリスト、WBA5位でもあるジョシュア・ブアッツィ(英国)が保持するWBAインターナショナル・ライトヘビー級王座の防衛戦として、元NABF北米スーパーミドル級王者のマルコ・アントニオ・ペリバン(メキシコ)を迎えて行い、4ラウンド1分39秒TKOでブアッツィが勝利、王座防衛です。4ラウンド序盤、連打からの右でペリバンを膝まづかせたブアッツィがキレのある右ストレートを軸に追撃、ロープ際で防戦一方となったところでレフェリーストップとなっています。26歳のブアッツィは11戦全勝9KO、34歳のペリバンは25勝16KO5敗1分です。



    WBOインターナショナル・スーパーライト級タイトルマッチは王者のクリス・アルジェリ(米国)が元英連邦ライト級王者のトミー・コイル(英国)に8ラウンド終了、棄権によるTKO勝利をおさめ王座防衛を果たしています。元WBO同級王者でもある35歳のアルジェリは24勝9KO3敗、29歳のコイルは25勝12KO5敗としています。



    16年リオ五輪ウェルター級銅メダリストのスレイマン・シソコ(フランス)もアメリカ・デビュー戦。ウラディミール・エルナンデス(メキシコ)に8回判定勝利です(3対0/79-73×2、80-72)。27歳のシソコは9戦全勝6KO、30歳のエルナンデスは10勝6KO4敗です。
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