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    週末海外注目試合結果

    2017.11.13
    <現地時間11日>
    英国のエディンバラにてWBCシルバー・スーパーライト級タイトルマッチが行われ、王者でWBC6位のジョシュ・テイラー(英国)が元IBFライト級王者のミゲル・バスケス(メキシコ)に9回KO勝利、これまでKO負けの無かった曲者相手に地元で良い勝利をおさめています。2ラウンドに偶然のバッティングで左眉をカットしたサウスポーのテイラーでしたが体力にモノを言わせ、バスケスのコツコツ連打とディフェンス網を徐々に崩し、9ラウンドに右ボディフックで膝を付かせるとバスケスはそのまま腰を上げることは有りませんでした。パワーがテクニックを凌駕したような試合を制した26歳のテイラーは11戦全勝10KOとしています。敗れた30歳のバスケスは39勝15KO6敗としています。


    元2階級制覇王者で好戦的なスタイルからファンも多いアセリノ・" POPO "・フレイタス(ブラジル)が15年8月以来のノンタイトル戦をブラジルのパラー州で行い(写真)、スーパーウェルター級8回戦でガブリエル・マルティネス(メキシコ)に判定勝利をおさめています(3対0)。07年4月にJ.ディアスに敗れ引退を表明、12年6月に復帰しM.オリベイラにTKO勝利後再引退、そして一昨年の試合からの再々復帰となった42歳の元王者ですが、「この試合が本当に最後の戦いだ、偏見や差別に悩んでいる子供に勇気を与えたい。」と試合前にコメント、本当のラストファイトとなるのかもしれません。戦績は41勝34KO2敗、最終回に左まぶたをカットし敗れたマルティネスは29勝16KO11敗1分1ノーコンテストとなっています。


    フランスのイヴリーヌにて世界ランカー同士による欧州スーパーミドル級タイトルマッチが行われ、王者でWBC9位のハディラ・モハメディとWBC14位のクリストファー・ルブラッセによるフランス人対決が行われ、12回判定(3対0)で王者モハメディが勝利しています。防衛を果たした37歳のモハメディは23勝16KO4敗1分、32歳のルブラッセは25勝6KO6敗3分としています。


    <現地時間10日>
    元WBAライトフライ級暫定王者のランディ・ペタルコリン(フィリピン)がオーストラリアのモルバーンにてノンタイトル戦を行い、来日経験を持つ元世界ランカー、オスカー・レクナファ(インドネシア)に初回KO勝利をおさめています。IBF3位、WBC9位、WBOでも12位に付けている25歳のペタルコリンは世界再挑戦を狙っています。28勝21KO2敗1分とレコードを伸ばしていますが長身でサウスポーとあって選択防衛戦で好んで選ぶ王者は居ないと思われます。


    昨冬、岩佐亮佑(セレス)選手との挑戦者決定戦を体重超過による計量失格でフイにした記憶も残るルイス・ロサ(プエルトリコ)が米国のクリーブランド州にて空位のWBC米大陸スーパーバンタム級挑戦者決定戦を行い、ユアンデール・エバンス(米国)10回判定負けを喫しています(2対1)。28歳のエバンスは20勝14KO1敗、初黒星となった26歳のロサは23勝11KO1敗1無判定1ノーコンテストとしています。


    フランス、カレーにて元世界王者の息子、ジョフリー・ジャコブが保持するWBUーEUスーパーウェルター級王座の防衛戦を行い、マキシム・ビュッシエ(ともにフランス)に2回KO負けを喫し王座陥落、初黒星としています。新王者となった26歳のビュッシエは25勝9KO1敗1分、同じく26歳のジャコブは16勝3KO1敗1分としています。


    フィリピンのパラワンで開催されていた第55回OPBF総会内のイベントとして行われた、OPBFフェザー級シルバー王座決定戦は同級7位のサンダー・ボリバル・ナタナエル(ベネズエラ/カシミ)と同級8位のジルベルト・ゴメラ(フィリピン)で争われ、最後はボディで悶絶の5回TKOでゴメラが勝利しています。正規王者の清水聡(大橋)選手はアクティブにキャリアを重ね、今年ここまで3戦全敗のゴメラが出場というシルバー王座戦で勝利したゴメラは13勝7KO4敗としています。正規王者との統一戦はほとんど行われず世界挑戦などを理由に正規王者が返上するまで淡々とキャリアを積み、返上したところでエレベーター式に格上げ、日本を含めた挑戦者陣から正規王者としてのファイトマネーを受け取って試合、という構図が出来上がりつつある現在のOPBFシルバー王座ですが、どこかで歯止めが掛かる日は来るのでしょうか?
  • 速報!カルロス・オカンポ 対 ダリオ・フェルマン!

    速報!カルロス・オカンポ 対 ダリオ・フェルマン!

    2017.11.12
    試合直前にIBFウェルター級4位のコンスタンチン・ポノマレフ(ロシア/32戦全勝13KO)が出場をキャンセルするというニュースで注目を集めた一戦がメキシコ、チワワ州ケベドにて行われました。ともに前日計量を146ポンドとウェルター級リミットから約450グラム軽くクリアした一戦は、IBFウェルター級3位のカルロス・" CHEMA "・オカンポがダリオ・フェルマン(ともにメキシコ)に7ラウンド15秒、棄権によるTKO勝利です。オカンポは22戦全勝13KOとし指名挑戦権を掴んでいます。一方、最後は腕を痛めたフェルマンは14勝11KO4敗としています。


    「(オカンポとの挑戦者決定戦は7月の入札で)トップランク・プロモーションが落札し、当初は10月30日にアメリカで行われるはずの試合でした。その日に合わせてトレーニング・キャンプも張り準備を進めていましたが、試合日が11月11日になり開催地もメキシコに変わったと聞きました。そして(ポノマレフの)アベル・サンチェス・チーフ・トレーナーはカリフォルニアで行われる興行に出場するアレックス・サウセド選手に同行することがすでに決まっており、日程が変わったことで予定がぶつかってしまったのです。トップランク・プロモーションに我々もカリフォルニアの興行に出させて欲しいと頼みましたが実現しませんでした。次なる方法としてロシアで(オカンポと)戦うことも検討しましたが厳しく、コンスタンチンは彼のプロ・キャリアで最大とも言うべき舞台の試合でチーフ・トレーナーがコーナーに居なければ戦うことは出来ません。また開催地がメキシコということで地元判定の可能性もあります、これらの事柄から我々は出場しませんでした。」と現地時間10日に声明を出したのはポノマレフ陣営のウラル・ボクシング・プロモーションズ、アレクセイ・ワシリーエフ氏です。少々、甘さを感じさせるコメントですがポノマレフの代わりにフェルマンと対したこの一戦を計量直後、IBFも挑戦者決定戦と認定したことが報じられており、ポノマレフの世界挑戦が遠くなったことは間違いなさそうです。
  • 速報!ホセ・ラミレス 対 マイク・リード&IBFライトヘビー級戦

    速報!ホセ・ラミレス 対 マイク・リード&IBFライトヘビー級戦

    2017.11.12
    米国、カリフォルニア州フレスノに在るセイブ・マート・アリーナにてWBC米大陸スーパーライト級戦がただいま終了しました。全勝同士によるWBC米大陸スーパーライト級タイトルマッチは王者のホセ・カルロス・ラミレスがマイク・リード(ともに米国)に2ラウンド1分43秒KO勝利をおさめています。

    半身のサウスポー、リードに対しラミレスはスピード溢れるコンビネーションを見せジャブ、ボディと攻めながら崩しに掛かると、2ラウンド早々に右ストレートからの左フックがヒット、リードは効いてしまいガード一辺倒となります。すかさずラミレスは上下に打ち分け最後は赤コーナー前でボディを打ち込みダウンを奪います。再開し挽回を図ろうと粘るリードですが、ラミレスの追撃は厳しく再びロープ際に押し込まれると左ボディの連打やスピードに乗ったコンビネーションを出し続ける攻勢にリードはただ守るだけとなり、打ち返せず数秒間ガードするだけとなったところをジャック・リース(米国)レフェリーが割って入っています。WBC4位、WBOでも5位にランクされる25歳のラミレスは21戦全勝16KOとし、WBO10位の24歳、リードは23勝12KO1敗と初黒星を喫しています。この日の出来で見ると来春予定と噂されるWBCスーパーライト級王座決定戦はイマムではなくラミレスの手が挙がるものと誰しも思うところでしょう。



    セミファイナルはA.ウォードの引退に伴い空位となったIBFライトヘビー級王座を懸けて同級2位のアルツール・ベテルビエフ(ロシア)と同級3位のエンリコ・コーリン(ドイツ)で対戦し、最終回2分33秒TKOでベテルビエフが勝利、新王者となっています。

    ゴングと同時にジャブをポンポンと出し様子を探りながら前進、プレッシャーを掛けるベテルビエフに対し、コーリンも足を止めずガードを固めながら上下に打ち分けて行きます。2ラウンド、ベテルビエフの豪打をしっかりと防ぎ、時折打ち返すコーリンですがやはりポイントは手数で勝るベテルビエフとなり3ラウンドも同様の展開を見せ、コーリンのガードが崩されるのが先か、ベテルビエフが打ち疲れるのが先か、といったなかで中盤に入ります。ESPNが表示するパンチ数で3~4倍ほども違う両者はラウンドのほとんどを亀のように守るコーリンが打ちに出たときだけが興味をそそる展開ともいえ、観客からはブーイングも聞こえ始めますが、7ラウンド辺りからさすがに打ちっ放しで来たベテルビエフの手数が減りはじめ、コーリンがパンチを出す場面が増えたように映ります。しかしコーリンの反撃開始とは行かず、ベテルビエフも左を突きながら隙を伺い手数でもリードする展開は結局変わらず、コーリンがロープを背にする場面が続き終盤に入ります。11ラウンドには疲れを見せるコーリンに右を打ち込み顔を跳ね上げたベテルビエフですが追撃は固いガードに阻まれ、最終回は倒しに行ったベテルビエフのボディ連打が効き、コーリンが自ら膝を付くダウンを喫します。苦悶の表情を浮かべながら再開に応じたコーリンでしたが、ベテルビエフが猛追すると最後は大きな右フックがガードの外から側頭部に入り、足をもつれさせ2度目のダウンをしたところでルー・モレット(米国)レフェリーがカウントを数えず両手を交差しています。32歳のベテルビエフはこれで12戦全勝全KO、カナダのイボン・ミシェル・プロモーターとのプロモート契約がこじれたことでおよそ11ヶ月のブランクが空いてしまいましたが連続KOを続けています。一方、27歳のコーリンはアメリカ・デビュー戦でしたが23勝6KO2敗としています。



    WBOラテン・スーパーライト級王座とNABO北米同級王座のダブル決定戦となった一戦、WBO同級6位のアレックス・サウセド(メキシコ)がWBO同級13位のグスタボ・ビットーリ(アルゼンチン)に3ラウンド1分16秒TKO勝利をおさめています。

    この試合のおかげでK.ポノマレフはIBF挑戦者決定戦を欠場することになったとも言える一戦はサウスポーのビットーリがリズムに乗りながらパンチをポンポンと出して行きますが、サウセドは冷静に対処しジャブとワンツーを軸に少しずつダメージを与えて行きます。迎えた3ラウンドのスタート直後、サウセドの左でビットーリがダウンし、すぐに立ち上がり再開しますが、追撃するサウセドの連打をこらえたかと思った数秒後、自ら膝を付き2度目のダウンとなります。ここも立ち上がりロープを背にしながら必死に打ち返しますが、サウセドの左フックをカウンターで食うと3度目となるダウンを喫します。マルコス・ロサレス(米国)レフェリーはカウンターで貰い豪快に倒れたビットーリの状況から判断しカウントを数えずに終了としています。WBA10位でもある23歳のサウセドはこれで26戦全勝16KO、初の海外遠征となった28歳のビットーリは20勝11KO3敗1分としています。



    アンダーカードのスーパーライト級10回戦、WBC同級1位のアミール・イマムはジョニー・ガルシア(ともに米国)に4ラウンド終了、棄権によるTKO勝利をおさめています。

    L字ガードから長いジャブを伸ばすイマムに対し、所作を見ると10回戦レベルかと疑いたくなるガルシアはさしたる戦術も見せずプレッシャーを受ければ退がる幕開けとなります。サクっと攻勢を強めれば終わりそうな試合に感じますが、世界前哨戦というプレッシャーか、格下にポカした苦い想い出からかイマムもハッキリとしたプレスを掛けずに慎重なラウンドを重ねます。4ラウンド開始と同時に何故かドクターチェックがガルシアに入りますが、そろそろ仕留めないとという声でも聞こえたか、イマムが攻勢を強めワンツーを打ち下ろすとロープ際でたたらを踏むように膝を付くダウンを喫します。カウント8でマルコス・ロサレス(米国)レフェリーが長いダメージの確認をしますが続行、しかし再開後のイマムは詰めに行かずまたイマムのスパーリングのような展開に戻ります。ゴングが鳴りスタスタとコーナーに戻ったガルシアでしたがここで棄権、呆気ないTKOとなっています。先日、S.ポーターに敗れたA.グラナドスにまさかのTKO負けを喫してから3連勝全KOとした27歳のイマムは21勝18KO1敗です。快勝のイマムですがこの日のメインイベントに出場するJ.ラミレスが勝利した暁には、クロフォードが返上するWBC王座を懸けて来春に決定戦を行う話が持ち上がっています。35歳のガルシアは19勝11KO6敗1分としています。
  • 速報!ダニエル・ジェイコブス 対 ルイス・アリアス!

    速報!ダニエル・ジェイコブス 対 ルイス・アリアス!

    2017.11.12
    米国、ニューヨーク州ユニオンデールにあるナッソウ・コロシアムにて元WBAミドル級王者の " Miracle Man " ことダニエル・ジェイコブスの復帰戦がただいま終了しました。WBA2位に付けるジェイコブスはWBC&IBF6位のルイス・アリアス(ともに米国)に12回判定勝利をおさめています(3対0/120-107、119-108、118-109)。

    広い足幅のアリアスは低い姿勢からややトリッキーな動きも混ぜ、攻めの姿勢を見せますがジェイコブスはジャブ、ワンツーを軸に長い距離から迎撃します。ゴロフキン戦でも見せたスイッチを序盤から織り交ぜるジェイコブスが手数、攻勢でリードしポイントを重ねて行くと徐々にプレッシャーが厳しくなり、アリアスが退がる場面が目立って行きます。6ラウンド終了間際にはクリンチに来るアリアスを強引にふりほどきに掛かり気合いをアピール、ジェイコブスが歓声を浴びますが、7ラウンド以降もジェイコブスが攻め上げ、アリアスがサークリングしながらクリンチワークを混ぜ打ち返すという展開が続きます。11ラウンド残り20秒というところでジェイコブスが攻勢を強め左フックがアリアスを引っ掛けるように入りバランスを崩したところで手を着くとダウンとコールされます。深いダメージとも映らず再開、最終回もジェイコブスが危なげなくポイントを集め復帰戦を飾っています。WBC3位、WBO4位、IBF5位でもある30歳のジェイコブスは33勝29KO2敗とし、WBO11位、WBA12位、27歳のアリアスは18勝9KO1敗1無判定としています。



    セミファイナル、ヘビー級12回戦はWBO同級4位のジャーレル・ミラー(米国)がWBC同級5位のマリウス・ワフ(ポーランド)に9ラウンド1分2秒、セコンドが棄権を申し出た事によるTKO勝利です。IBF5位、WBA7位でもある29歳のミラーは20勝18KO1分とし、対戦相手の質ではW.クリチコ(12回判定負け)、A.ポベトキン(12回TKO負け)らとの戦歴を持ち圧倒していましたがIBFでも9位にランクされる37歳のワフは33勝17KO3敗、良かったのは初回だけでした。


    禁止薬物の使用により6ヶ月間のサスペンド処分が9月に明けている元世界ランカーのクレタス・セルディン(米国)がスーパーライト級10回戦に出場。元WBC同級シルバー王者のロベルト・" Massa "・オルティス(メキシコ)に3ラウンド2分43秒TKO勝利です。

    開始早々、右の打ち合いとなりセルディンの右がオルティスの頭に入るとそのまま後ろに尻餅を付くダウンを喫します。再開後、何とか追撃をしのいでいたオルティスはロープ際で連打を食うと膝を付き2度目のダウンとなりますが後頭部へのパンチだとアピールするものの認められずカウント8で再開します。左を突きながら立て直しを図るオルティスをゴングが助けますが、2ラウンド開始直後にドクターチェックが入ります。すぐに再開しますがいきなりセルディンの右を食い再びピンチに陥るとオルティスの左眉横から出血、ここもドクターチェックが入りますが続行となります。懸命に打ち返し時折良い反撃を見せるオルティスですがダメージで本来の力が無いか、セルディンはケロリと打ち返し、3ラウンドには決して上手いとは言えないスイッチも見せるなどやりたい放題的な展開となります。このラウンド終盤、打ちに行ったオルティスの顔面にブロックしようとしたセルディンの肘がぶつかると痛みでオルティスが座り込みます。レフェリーが問いただしますが、元々の傷口からの出血がひどくドクターチェックとなると、続行不可能と判断されています。31歳のセルディンは21勝17KO1ノーコンテストとしましたが、ホームタウンと言えるニューヨークを中心に積極的にキャリアを再開しています。次戦ではルーカス・マティセと戦う噂もあると質問され、「是非やりたいね。」と怪気炎を上げ歓声を浴びています。31歳のオルティスは35勝26KO2敗2分、先制攻撃型のセルディンのツボにはまった構図となっています。



    また元世界王者の息子、コナー・ベン(英国)がアメリカ・デビュー戦を行い、ウェルター級6回戦でブランドン・サヌード(メキシコ)に2回TKO勝利。最後は綺麗な左ボディで決めた21歳のベンは10戦全勝8KOとしています。
  • 速報!リーアム・ウィリアムス 対 リーアム・スミス 2!

    速報!リーアム・ウィリアムス 対 リーアム・スミス 2!

    2017.11.12
    英国、タイン・アンド・ウィアのニューキャッスルに在るメトロ・レディオ・アリーナにてメインイベントがただいま終了、WBOスーパーウェルター級挑戦者決定戦はWBO2位のリーアム・ウィリアムス対元王者で4位のリーアム・スミス(ともに英国)によるダイレクトリマッチは、12回判定でリーアム・スミスが勝利をおさめています(2対0/114-114、116-112、117-111)。

    4月の初戦はウィリアムスが9回出血によるTKO負けながらポイントは僅差で優勢という前評判通りの好勝負を見せ、大歓声のなか再戦のゴングとなります。両者ジャブから幕を開けた初回はウィリアムスがやや攻勢面で優勢に映りますが全般を通して静かなラウンドとなり、2ラウンドも振り分けるならウィリアムスの手数と攻勢が僅差で上回ったように映ります。3ラウンドも右アッパー、右ストレートを当てた場面が印象に残るウィリアムスに対し、4ラウンドはスミスが徐々にプレッシャーを掛け始めるという初戦同様、ウィリアムスにやや流れが傾いた序盤となります。5ラウンド序盤、勢い余って上半身をロープ外に出したウィリアムスにスミスが左フックを打ち込むとスティーブ・グレイ(英国)レフェリーがタイムを掛けて注意を与えます。徐々に攻勢を強めてきたスミスは6ラウンドを手数で上回り、7ラウンドもウィリアムスの攻撃をガードで防ぎ、有効打こそ少ないなかスミスが手数で優勢を保ちます。まさに一進一退と言える展開のまま終盤に入ると、9ラウンドはじりじり退がる場面の多いウィリアムスが左を効果的にヒット、ポイントを挙げたように映ります。10ラウンドも上下の打ち分けを見せたウィリアムスが取ったように映りますが、11ラウンドは終盤のスミスの右がポイントに反映したように映ります。最終回もお互いに決定打こそ無いものの手を出し合い終了となっています。29歳のスミスは26勝14KO1敗1分、25歳のウィリアムスは16勝11KO2敗1分としています。WBO王者のM.コットは12月の試合を最後にグローブを吊すと明言していますが、ボクサーの引退宣言は日替わりでもありしばらくはコットのアクション待ちとなりそうです。スミス4兄弟のうち3兄弟はエディ・ハーン・プロモーターが主宰するマッチルーム・スポーツとプロモート契約を結び、唯一人フランク・ウォーレン・プロモーターのクイーンズベリー・プロモーションズと契約するスミスに対し、「次の試合は100%世界タイトルマッチになる、(コットが返上して)王座決定戦になろうが王者に挑もうが、必ず次戦は世界タイトルマッチだ。」と試合後にコメントを残したF.ウォーレン・プロモーターです。



    セミファイナル、IBF欧州スーパーライト級タイトルマッチは王者でIBF14位のジョシュア・レザーがグレン・フット(ともに英国)に12回判定勝利をおさめています(3対0/113-112、114-111、115-110)。

    開始1分過ぎ、フットが突っ掛けレザーをロープに押し込み連打を浴びせますがほとんど防がれるものの山場は造り観客を沸かせます。2ラウンドもフットの強引な攻勢にカッときたのかクリンチ間際にパンチを振っていき、ラウンド中に挑発するような言葉を吐くなど集中力を欠いているようにも映る中、スティーブ・グレイ(英国)レフェリーが両者に注意を与えます。このラウンド半分過ぎ、それまでにも危ないタイミングで入っていたフットの右ストレートがクリーンヒットすると青コーナー前でレザーが背中からダウンします。カウント8で再開、3ラウンド以降はセコンドからの檄が効いたかジャブを突きながら懸命に組み立てを図ります。6ラウンドにはクリンチ際にパンチを出したことでフットに減点1が課され、このラウンドだけで2度マウスピースを掃き出すなど手数が落ちて行きます。ハッキリとポイントを返して行きたいレザーですがフットの手数に対し打ち返せずにガードでやり過ごすラウンドもあり、シーソーゲームのなか10ラウンドにも2度マウスピースを落としたフットに減点1が課されます。最終回は序盤にレザーがコンビネーションを当て、中盤にフットのワイルドな右フックがヒットするなど中盤以降は両者明確にペースを引き寄せられないままフルラウンドを戦っています。ダウン挽回の苦しい勝利となった25歳のレザーは13戦全勝6KO、30歳のフットは21勝6KO3敗としています。



    アンダーカードの英国スーパーバンタム級タイトルマッチ、チャンピオンのトーマス・パトリック・ウォードが挑戦者のショーン・デービス(ともに英国)に12回判定勝利、王座防衛としています(3対0/117-112、118-111×2)。

    1発の破壊力は無いウォードですが、自分の距離をキープしながら手数でポイントを挙げていくスタイルは健在。タンタンとリズムを刻むように常にフットワークを止めずジャブを軸に上下に打ち分け、踏み込んできたらガードや足で外すスタイルでこの日も序盤からデービスを相手にコツコツとポイントを集めて行きます。同じようにデービスも手数で勝負するスタイルですがウォードと違い距離を詰めコンビネーションでポイントを稼いでいきたいところですがウォードに上手くさばかれなかなかペースが掴めません。6ラウンドに右眉をカット、出血したウォードですがペースは渡さず、8ラウンドは集中力を欠き、デービスの右を何発か被弾しますが再びペースを戻しに掛かります。右眉からの出血が止まらずグローブで拭いながらの終盤となりますが、デービスの反撃を抑え無難にポイントを集めゴングを聞いています。WBO12位でもある23歳のウォードは22戦全勝2KO、27歳のデービスは13勝2敗としています。



    WBCインターナショナル・ヘビー級シルバー王座決定戦はネイサン・ゴーマン(英国)とモハメド・ソートビー(ロシア)が対戦、ゴーマンが5ラウンド2分50秒TKO勝利、新王者となっています。

    5ラウンド序盤に右アッパー、左フックのコンビをヒットしグラつかせたゴーマンが攻勢を強め、連打で横を向いたところに左フックで効かせるとソートビーはロープに大きくもたれかかりマーカス・マクドネル(英国)レフェリーはダウンを数えます。カウント8で再開しますが、ゴーマンの追撃を受けガード一辺倒となったところでストップとなっています。リッキー・ハットン・プロモーションの21歳、ゴーマンは11戦全勝9KOとし、26歳のソルビーは13勝8KO1敗です。
  • WBCスーパーバンタム級指名挑戦権を持つフリオ・セハが前哨戦

    WBCスーパーバンタム級指名挑戦権を持つフリオ・セハが前哨戦

    2017.11.11
    元WBCスーパーバンタム級王者のフリオ・セハ(メキシコ/33戦31勝28KO2敗)が11月25日にメキシコ、キンタナロー州のチェトゥマルにて現在保持するWBC同級シルバー王座の防衛戦を行うことを発表、対戦相手は世界挑戦経験を持つブレイロール・テラン(ベネズエラ/35戦20勝13KO14敗1分)としています。


    昨年2月、H.ルイスに雪辱を許す初回KO負けを喫し、更に足首を負傷したことで長期のブランクを造りましたが、5月に入り元WBAバンタム級王者のA.モレノとWBCスーパーバンタム級挑戦者決定戦を行い3回KO勝利をおさめ復活をアピールしています。王者のR.バルガスは今冬、格下のO.ネグレテとの防衛戦を発表していますが、1試合待つ交渉を済ませたのかセハとしては近い将来の世界再挑戦を目指す為にもしっかり白星を手にしておきたいところでしょう。


    そうした意味では今回の対戦相手テランは元世界ランカー、そして元WBC中米スーパーバンタム級王者と肩書きもあり最適と言えるのではないでしょうか。12年10月には後楽園ホールにて中川勇太(角海老宝石)選手に判定勝利、15年2月には翁長吾央(大橋)選手に判定負けと2度の来日も果たしているテランはこれまでベネズエラだけでなく日本やメキシコ、ドミニカ共和国やアルゼンチンなどのリングも経験しているベテランです。2018年の世界挑戦を現実的にしたい24歳のセハがフルラウンド行くことなく勝利を手にするものと思われますが、アンダーカードにはWBCライト級10位のフランシスコ・ロホ(メキシコ/23戦20勝13KO3敗)、WBCライト級16位のダンテ・ハルドン(メキシコ/36戦30勝23KO6敗)らの出場も予定されている楽しみな興行となっています。
  • ルーカス・ブラウンのロシア遠征はキャンセル、世界19位が代役

    ルーカス・ブラウンのロシア遠征はキャンセル、世界19位が代役

    2017.11.11
    11月27日にロシア、モスクワで行われるミール・ボクサ主催興行のメインイベントに対戦カードの変更が明らかとなっています。渋い好カードとして注目を集めていた元トップアマ、WBCヘビー級26位のセルゲイ・クズミン(ロシア/11戦全勝8KO)がWBC14位のルーカス・ブラウン(豪州/25戦全勝22KO)との全勝対決に臨み、空位のWBCインターナショナル同級王座決定戦(写真)を行うというものでしたが、このほどブラウンが離脱し、WBC19位のアミール・マンスール(米国/26戦23勝16KO2敗1分)がクズミンと戦うとしています。



    マンスールはこれまでUSBA全米王座をはじめ様々な地域王座やマイナー団体の王座を獲得しているものの世界挑戦の経験はありません。「その辺に居る誰よりもベルトは持っているけどまだビッグファイトには恵まれていないんだ、きっとトップに居る連中はオレのことが嫌いなんだろうな。どうして2年間で1試合しかしていないヤツ(B.スティバーン)が世界1位に居られるんだよ?本当に非合理だらけのイヤな世界だ。だけど世界ヘビー級チャンピオンになるという使命を果たすまでボクシングを辞めるつもりは無いよ。」と45歳という年齢に関わらず意気軒昂です。14年11月にプロ転向した30歳のクズミンにとってプロキャリア最強の相手には変わり無しと言えるでしょう。プロの壁に跳ね返されるのか、勢いが勝るのか、ほんの少し楽しみ度が減った試合ではありますが、セミファイナルと発表されている、元IBFスーパーライト級王者でWBA同級4位のエドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア/27戦26勝23KO1敗)対WBA同級3位のカルロス・マヌエル・ポルティージョ(パラグアイ/21戦全勝16KO)戦と同様に興味深い対戦です。



    なおクズミン戦から撤退したブラウンですが、より大きなチャンスの話が転がり込んでいるようです。9月23日に指名挑戦者のH.ヒューリーを凡戦と言って良い12回判定で退けたWBOヘビー級チャンピオンのジョセフ・パーカー(ニュージーランド)が同王座3度目の防衛戦相手候補としてブラウンの名前を挙げています。" ブラウンはパーカー挑戦が具体化したことでクズミン戦を蹴った。" という報道もすでに出ていますが、パーカー対ブラウンによる " オセアニア最大の対決 " は起こるのでしょうか。こちらの動きにもしばし注目です。
  • 今週末のIBFウェルター級挑戦者決定戦でポノマレフが出場取りやめ

    今週末のIBFウェルター級挑戦者決定戦でポノマレフが出場取りやめ

    2017.11.10
    6月の対戦指示からようやく先週に対戦発表されていた、IBF世界ウェルター級挑戦者決定戦、同級3位のカルロス・" CHEMA "・オカンポ(メキシコ/21戦全勝12KO)対同級4位のコンスタンチン・ポノマレフ(ロシア/32戦全勝13KO)戦が中止となりそうな雲行きです。ポノマレフ陣営のトップランク・プロモーション、カール・モレッティ氏は「ポノマレフが今週土曜日の試合に出場しないことは確認しています。」とのみコメント、主催するサンフェル・プロモーションは「ポノマレフの対戦拒否」としていますが幾つかのメディアでもポノマレフが出場を見合わせた理由は謎としています。



    日本時間12日(日)にメキシコ、チワワ州ケベドで行われる興行は予定通り行われるとし、オカンポの相手にはダリオ・フェルマン(メキシコ/17戦14勝11KO3敗)がピンチヒッターとなっています。「正直、予想していなかった試合だけど、(同日に)カリフォルニア州フレスノで行われるトップランク・プロモーションの興行に出場する予定だったし、チワワで(世界3位の)オカンポと戦えるのも大きなチャンスだからね。」と番狂わせを起こすべく不敵なコメントを残していますが、どのような結果が出るのでしょうか?
  • 12月9日のサリド対ローマン戦がWBC暫定王座決定戦へ

    12月9日のサリド対ローマン戦がWBC暫定王座決定戦へ

    2017.11.09
    WBCスーパーフェザー級王者、ミゲル・ベルチェル(写真/メキシコ)の怪我による防衛戦キャンセルにより決定した、WBC同級1位のオルランド・サリド(メキシコ/62戦44勝31KO13敗4分1無判定)対同級5位、ミゲル・ローマン(メキシコ/69戦57勝44KO12敗)戦ですが、このほどWBC同級暫定王座決定戦に昇格することをマウリシオ・スライマンWBC会長が地元メディアに述べています。


    尾川堅一(帝拳)とテビン・ファーマー(米国)による、IBFスーパーフェザー級王座決定戦も行われる興行のメインイベントについて同会長は「WBCはすでにサリド対ローマン戦を暫定王座戦と認めています、ボクサーを含め両陣営が暫定王座決定戦として受け入れないというならば話は別ですが基本線としてこれは暫定王座を懸けた戦いになります。」とコメント。サンフェル・プロモーションのフェルナンド・ベルトラン・プロモーターも「当然、タイトルマッチとして承認して欲しいです、サリドはずっと昔からWBCのベルトを巻きたいと願ってきたし、こういう機会が訪れたことはサリドにとってこれ以上無いチャンスでしょうからね。」と述べています。また同興行で行われる、WBC2位のフランシスコ・バルガス(メキシコ)対WBC8位のスティーブン・スミス(英国)戦は挑戦者決定戦と、ともに格上げになるとも報じられています。


    この他にも3位にはジョニー・ゴンサレス、4位にはクリスチャン・ミハレス、そして6位にはユース王者でもあるエドゥアルド・エルナンデスが着いており、1位から6位は全てメキシカンとなっています。メキシカン同士によるベルチェル包囲網とも言えますが、ファンにとってはどのカードでも興味深い戦いが見られそうです。
  • ポール・バトラー「L.ソリスとの王座決定戦ならば私の勝機は大いに有ると思う」

    ポール・バトラー「L.ソリスとの王座決定戦ならば私の勝機は大いに有ると思う」

    2017.11.09
    「(スーパーバンタム級に)上がるのは良い時期だと思います。ジェイミーはバンタム級において素晴らしい経歴を残しているし、彼がバンタム級世界最高の1人だということに異論は無いでしょう。最近の数試合はウェイトとの厳しい戦いが続いていたし、階級を上げてより快適になればジェイミーが更に素晴らしいボクサーになることは分かっていますからね。ファンの注目を集めるようなビッグファイトも組まれるでしょう、階級を上げたあとの彼のサポートが出来ると思うと楽しみですよ。」

    「(ソリス戦は)3ラウンドで終わってしまったけれど彼のパフォーマンスには満足しています、足を止めずロープを背にすることもなかったし、良いボディも打っていましたからね。レフェリーのストップについては少し早かったと思います、確かにひどいバッティングでしたが、我々が血止めを行う機会すら無かったですからね。ここ何年かの彼の試合の中でも素晴らしい動きを見せていたし、勝って試合を終えられなかったのは残念というしか無いですね。」と地元メディアに応えたのはWBAバンタム級レギュラーチャンピオン、ジェームス・マクドネル(英国/29勝13KO2敗1分1無判定)のデイブ・コールドウェル・トレーナーです。公式計量直前の会見でもソリスとの再戦の勝敗に関わらず階級を上げることを述べていましたが、やはり6度守ったベルトは返上することになりそうです。



    落胆したのは雪辱を願っていたソリスだけでなく、9月に指名挑戦権を手にしビッグファイトを目論んでいたポール・バトラーにも言えることでしょうか。「(マクドネルが階級を上げると聞き、マクドネルと)戦うと思っていたからね、ガッカリした気持ちもあるけれど(返上した場合に)来年早々に行われる王座決定戦には私とリボリオ・ソリスが出場することになるんじゃないかな。彼にとっても(WBAバンタム級王座は)3度目の挑戦になる訳だし、私にとってももう1本のベルトが懸かっているからね。正直、ソリスとなら私の勝機は大いにあると思うし、エディ・ハーン・プロモーターと話し合って、幾つかある選択肢のベストの道を選ぶつもりだよ。」と落ち着いたコメントを残しています。英国のニュースではマクドネルが一気にスーパーバンタム級を飛び越えてフェザー級に上がり、11月4日に同じリングに上がったスコット・キッグとの英国対決を狙うのではないかとも言われています。スーパーバンタム級には双子のギャビン・マクドネルも居ることから信憑性は低く無さそうですが、全てはジェームス・マクドネルの王座返上次第と言えるでしょう。
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