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    元WBAスーパーミドル級暫定王者フェィゲンブツの対戦相手

    2018.09.11
    海外の試合では直前での対戦相手変更も頻繁に起こりうることですが、今週末に迫った元WBAスーパーミドル級暫定王者、ビンセント・フェイゲンブツ(ドイツ/30戦28勝25KO2敗)の対戦相手が二転三転しています。ドイツのルートヴィヒスハーフェンにて行われる9月15日のイベントも間近に迫るなか2度目の変更がザウアーランド・プロモーションから発表されました。


    まず、トニ・クラフト(ドイツ/15戦14勝4KO1分)が試合2週間前、トレーニング中に肘を負傷したことで出場不可となり、IBFインターコンチネンタル・ミドル級王者でもある、ロニー・ミッターク(ドイツ/35戦30勝15KO3敗2分)の代理出場が決まりましたが(写真)、このほどミッタークがインフルエンザを発症したことが明らかとなり、土曜日の試合を前に元WBC地中海スーパーミドル級王者のユスフ・カングール(ドイツ/19戦16勝10KO2敗1分)の出場となっています。


    34歳のカングールはこの日のメインイベンター、WBCインターナショナル・スーパーミドル級王者のアブニ・イユリディン(トルコ)と同じマネジャーということも出場が決まった理由の一つでしょうか。「きっとエキサイティングな試合になるでしょう、ユスフにとっても大きなチャンスです。」と同マネジャーが述べ、主催するニッセ・ザウアーランド・プロモーターも「ヴィンセントの対戦相手にまた好選手を見つけることが出来て嬉しいです。これだけに短時間で2人のボクサーを怪我と病気でキャンセルすることはまれな事ではありますが、フェイゲンブツ対カングール戦はとても楽しみな戦いと言えるでしょう。」とカードに穴を開けること無く安堵感を見せていますが、世界3位につけるフェィゲンブツとしては、勝って当たり前的な予想の中でひと味違うプレッシャーを感じながらの難しいリングと言えるでしょう。
  • ドニー・ニエテス「これもボクシングだ、私にはどうする事も出来ないよ」

    ドニー・ニエテス「これもボクシングだ、私にはどうする事も出来ないよ」

    2018.09.10
    試合前、「私にとってこの試合にはとてつもない意義が有るんだ。この試合に勝って4階級を制覇することで私の名前をマニー・パッキャオ、ノニト・ドネアと肩を並べるレベルに押し上げてくれるのだから。」と意気込み、フィリピン・ボクシング史上3人目となる4階級制覇を目指したドニー・ニエテス(フィリピン/47戦41勝23KO1敗5分)ですが、9歳年下のアストン・パリクテ(フィリピン/27戦24勝20KO2敗1分)と12回引分け、偉業達成を阻まれています。


    放送局となったHBOの解説者、ハロルド・レダーマン、マックス・ケラーマン、そして元世界王者のアンドレ・ウォードらが声を揃えてニエテスの勝利を推したこともあり、複数のメディアで " Controversial draw(不可解な引分)" と報じられていますが、三者三様となった採点結果のなかで、114-114(マックス・デルーカ)、116-112:パリクテ(ロバート・ホイル)、118-110:ニエテス(ダニエル・サンドバル)とジャッジ3者の見方が大きく分かれた事も混乱の元と言えるでしょう。


    「これもボクシングだ。ジャッジが見た上での結果だし、私にはどうすることも出来ないよ。もちろん、勝ったのは私だと思っている、とてもガッカリしているし、私が王者に相応しい試合をしたとも思っている。上背で勝る相手にしっかり対応出来たし、私は彼をより叩き、コントロールしたとも思っているよ。」と述べたニエテスと、「とても接近した試合だった、試合の前半は会心の動きを見せていたと思う。手数も多く、有効打も私の方が上だったと思う。後半、彼の挽回を許したけれどもう一度戦えばしっかり対策出来るよ。」としたパリクテです。両陣営とも再戦には前向きの姿勢を見せていますが、ダイレクトリマッチはあるのでしょうか。日本人選手も4人を数えるWBOスーパーフライ級の王座とあって、再決定戦の動向が気になります。
  • 先週海外注目試合結果

    先週海外注目試合結果

    2018.09.10
    <現地時間8日>
    オーストラリアのベンディゴにてWBAオセアニア・スーパーフライ級タイトルマッチが行われ、同王者でWBA4位にランクされるアンドリュー・マロニー(豪州)が元2階級制覇王者でWBA5位のルイス・コンセプション(パナマ)に10回TKO勝利、王座防衛に成功です。『ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ』シーズン・2にて、IBFバンタム級王座に挑戦する、ジェイソンとの双子ボクサーとしてオーストラリアで高い人気を誇る27歳のアンドリューは18戦全勝11KO、32歳のコンセプションは37勝26KO7敗としています。

    また元世界王者の息子、ティム・チュー(豪州)はマルコス・ヘスス・コルネホ(アルゼンチン)に初回TKO勝利。今年4試合目も勝利をおさめた23歳のチューは11戦全勝9KOとしています。



    クロアチアのザグレブにて、リオ五輪スーパーヘビー級銅メダリストのフィリップ・フルコビッチ(クロアチア)が元世界ランカーのアミール・マンスール(米国)とWBCインターナショナル・ヘビー級王座決定戦を行い、3回KO勝利をおさめています。26歳のフルコビッチは6戦全勝5KO、46歳ながら善戦マンとしても名を残すベテラン、マンスールでしたが23勝16KO3敗1分としホープの勢いに呑み込まれた結果となっています。



    <現地時間7日>
    ロシア、チェリャビンスクにてWBAクルーザー級休養王者のデニス・レベデフ(ロシア)が約14ヶ月振りとなる復帰戦を行い、WBA同級9位のヒズニ・アルトゥンカヤ(トルコ)に3回KO勝利。昨年7月のM.フラナガン(豪州)戦以来の試合で勝利をおさめた39歳のレベデフは31勝23KO2敗1ノーコンテストとし、30歳のアルトゥンカヤは30勝17KO3敗、7月にB.シュメノフ(カザフスタン)に9回終了TKO負けを喫しており2連敗となっています。

    またWBCライト級シルバー王者のザウル・アブドゥラエフ(ロシア)がWBC10位のヘンリー・" Hunk "・ランディ(米国)を迎えて同王座防衛戦を行い12回判定勝利です(3対0)。王座防衛を果した24歳のアブドゥラエフは10戦全勝6KO、昨年7月にはロシアで川西真央(三迫)選手に4回判定勝利をおさめています。一方、ランディは29勝14KO7敗1分としています。



    英国、カーディフにて、L.スミス(英国)との2連敗から復帰路線を歩むWBOスーパーウェルター級14位のリーアム・ウィリアムスが再起2戦目のリングに上がり(写真)、クレイグ・ニコルソン(ともに英国)を2回KOに下しています。TJ・ドヘニーやN.ウーバーリなど欧州、アイルランド系選手とガンガン契約しているMTK・グローバルと新たに契約したウィリアムスは18勝12KO2敗1分としています。「(新タッグを組んだ)ドミニク・イングル・トレーナーともバッチリ行っているよ。(復帰戦を白星で飾り)もう大丈夫、ビッグファイトを目指すだけだ。とりあえず今の目標は(WBCインターナショナル・スーパーウェルター級王者の)ジェームス・メトカルフだね。」とコメントを残したウィリアムスです。



    <現地時間5日>
    ロシアのグロズヌイではIBFライトヘビー級11位、WBOでは14位のウマール・サラモフ(ロシア)とデニス・リーバウ(ドイツ)による渋い好勝負。空位のWBOインターナショナル同級王座決定戦は2回KOでサラモフが勝利をおさめています。新王者となった24歳のサラモフは22勝17KO1敗、37歳のリーバウは24勝22KO3敗です。

    またWBCクルーザー級11位と低迷中のドミトリー・クドリアショフ(ロシア)はマウリシオ・バラガン(ウルグアイ)に6回TKO勝利をおさめています。『ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ』シーズン・1にて、Y.ドルティコス(キューバ)に2回TKO負けを喫しているクドリアショフは再起に成功、22勝全KO2敗としています。
  • 速報!ファン・フランシスコ・エストラーダ 対 フェリペ・オルクタ!

    速報!ファン・フランシスコ・エストラーダ 対 フェリペ・オルクタ!

    2018.09.09
    米国、カリフォルニア州イングルウッドに在る、ザ・フォーラムにて『SUPERFLY 3』がただいま終了。メインイベント、元WBA&WBOフライ級王者で、現WBCスーパーフライ級1位にランクされる、ファン・フランシスコ・エストラーダが同級7位のフェリペ・オルクタ(ともにメキシコ)と対戦、12回判定でエストラーダが勝利をおさめています(3対0/117-111×2、118-110)。

    上背で劣るエストラーダは低い姿勢から左右のフックをアゴにヒットしますが、手数はオルクタが優勢と映る初回を終えます。地力で上回ると思われたエストラーダがこの後、徐々にペースを引き寄せて行くと思われましたが、オルクタのリーチと手数に一進一退の攻防が続きます。HBOのハロルド・レダーマン解説者は、57-57と採点し折り返すと、7ラウンドもオルクタの左右フックがヒット、エストラーダがフレームで押され後退する場面が目に付きます。エストラーダは中盤以降、出入りしながらコンパクトなパンチを打っては離れる戦術を採りはじめ、オルクタのパワーに手数で対抗、迫力こそ欠けるものの堅実に被弾を防いで行きます。一方のオルクタもプレッシャーを緩めず、攻めの姿勢をキープしたまま迎えた最終回50秒過ぎ、エストラーダが右ストレートでオルクタの顔を跳ね上げ、その後も攻勢を取ると、シューズが滑り足下に不安定さを見せるオルクタは良い場面を造れずエストラーダが後半のポイントを押さえて戦いを終えています。28歳のエストラーダは37勝25KO3敗とし王者、シーサケット(タイ)への指名挑戦権獲得も果しています。32歳のオルクタは36勝30KO5敗です。



    セミファイナルはフィリピン選手同士によるWBOスーパーフライ級王座決定戦です。同級1位のドニー・ニエテスと同級2位のアストン・パリクテによる一戦は12回引分け(1対1/116-112:パリクテ、118-110:ニエテス、114-114)、王座は引き続き空位となっています。

    国内ランカーのころはパンチ力に定評があるものの、ややスピードに欠けるという声が多かったパリクテですが、R.ジョーンズ Jr. (米国)に見出され掴んだビッグチャンス。そのパリクテには元世界ランカーのロデル・マヨールがチーフに就き、ニエテスは元世界ランカー、エディトの弟、エドムンド・ビラモアがセコンドに就くそれぞれの陣営となります。上背とリーチで上回るパリクテは長いジャブを軸にニエテスを崩しにかかりますが、ニエテスは出入りと柔軟なブロックで対抗します。身体が暖まってきたか徐々にパリクテもパワーを前面に出し、圧力を掛けていきます。

    6ラウンドにワンツーを浅くヒットしたニエテスは近年、加齢の影響か、省エネ的なボクシングが目につき、パリクテもスタミナに不安があり、アクションの少なめなスローペースになるとフライ級シルバー戦では聞こえなかったブーイングがところどころで聞こえ始めます。9ラウンド辺りになると顕著に聞こえ始めますが、徐々にニエテスのコンパクトなパンチが疲れの見え始めたパリクテにヒットし、少しずつニエテスがリードを広げていくように映ります。最終回、必死に攻めなければいけない両者ですがパリクテは勝っていると計算したか、ニエテスの攻勢にサークリングを続け明らかに失点、終了のゴングを聞いています。採点コール直後は再び大きなブーイングが起こった一戦はフィリピン選手史上3人目の4階級制覇を狙った36歳のニエテスが41勝23KO1敗5分、27歳のパリクテは戦24勝20KO2敗1分としています。




    アンダーカード、元3階級制覇王者の井岡一翔(SANKYO)が昨年4月のノクノイ(タイ)戦以来となるおよそ17ヶ月振りのリングに登場、WBCスーパーフライ級シルバー王者のマクウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ)に挑戦し、10回判定勝利をおさめ王座奪取に成功しています(3対0/99-90、97-92×2)。

    両者スピードのあるジャブを中心にペース争いで幕を開け、井岡のボディ、アローヨのコンパクトなアッパーが目を引く序盤となりますが、3ラウンド終了間際に井岡が右ストレートでアゴを打ち抜きアローヨが左手を着くダウンを奪います。再開後にゴングが鳴りますが、4ラウンドも手数と攻勢で優勢を保ちアローヨをロープに押し込みます。5ラウンドも井岡が良いペースで終えるかと思われた終了間際にアローヨの右ストレートがヒットし井岡が顔を跳ね上げられます。ダウンを含め手数と有効打の数でリードし、折り返した井岡ですが7ラウンドにワンツーを浅く食い、8ラウンドは両者とも良い場面を見せるなどブランクの影響か両者の差が縮まっていくように映ります。左目下を腫らしはじめた井岡は9ラウンドに左フックからコンビネーションを放つなどペースを立て直し、最終回も井岡は攻めの姿勢を崩さずアローヨも懸命に打ち返し終了のゴングを聞いています。井岡選手は23勝13KO1敗、WBCとWBOで3位につける32歳のアローヨ選手は17勝14KO4敗としています。
  • 速報!ダニー・ガルシア 対 ショーン・ポーター!

    速報!ダニー・ガルシア 対 ショーン・ポーター!

    2018.09.09
    米国のニューヨーク州ブルックリンに在る、バークレイズ・センターにてWBCウェルター級王座決定戦がただいま終了。K.サーマン(米国)の返上に伴い空位となったWBCウェルター級王座は前王者で同級1位のダニー・ガルシアと同級2位のショーン・ポーター(ともに米国)で行われ、12回判定でポーターが勝利、新王者となっています(3対0/116-112、115-113×2)。

    K.サーマンや " マイキー "・ガルシア、E.スペンス Jr. らがリングサイドで観戦する初回、身体を傾けながら右フックを当てたガルシアに対し、ポーターも得意の出入りを見せながら隙を伺います。ポーターが前に出ると面白い展開が予想されましたが、ガルシアのプレッシャーが勝り、全体的にガルシアが前進しポーターがロープ際をサークリングする序盤となります。3ラウンドにも大きな右フックをアゴに見舞ったガルシアはプレッシャーを掛けながら自身の距離を巧みにキ-プし、ポーターの焦りを誘うように試合を運んで行きます。7ラウンド序盤、ポーターの偶然のバッティングで、スティーブ・ウィリス(米国)レフェリーは数秒間の休憩を入れますが、再開後はポーターがワイルドなパンチを織り交ぜポイントを挙げたように映ります。徐々に良い場面を増やしたポーターは8ラウンドに得意の身体ごと向かっていくようなステップインと左右のコンビネーションが好印象を残し、9ラウンドは逆にガルシアがポーターの動きを良く見て左フックをヒットします。中盤以降は時折、アゴを引っ掛けられるポーターですが主武器のスタミナで終盤に入ってもフットワーク、パンチとも目立った衰えを見せず、最終回は両者とも懸命にパンチを出し合う中でゴングが鳴っています。30歳同士の対戦を制したポーターは29勝17KO2敗1分とし、14年8月に失ったIBF王座に続いて世界王座獲得を果しています。敗れたガルシアは34勝20KO2敗としています。



    セミファイナル、IBFウェルター級2位のヨルデニス・ウガス(キューバ)とWBC同級6位のセサール・ミゲル・バリオヌエボ(アルゼンチン)による対戦は、12回判定でウガスが勝利をおさめています(3対0/119-109、120-108×2)。32歳のウガスは23勝11KO3敗とし29歳のサウスポー、バリオヌエボは34勝24KO4敗2分1ノーコンテストとしています。



    ヘビー級10回戦、WBC10位のアダム・コウナッキー(ポーランド)と前IBF王者のチャールズ・マーティン(米国)が激突した一戦は、10回判定でコウナッキーが勝利をおさめています(3対0/96-94×3)。

    のっしのっしとコウナッキーが前進し、サウスポーのマーティンは右を多用しながら引っ掛けて回り込もうとする初回となりますが、お互いに有効打は少なくいきなりの右など手数と攻勢でコウナッキーがポイントを挙げたように映ります。上下の打分けを増やしたコウナッキーに対し、体格で勝るマーティンも打ち返すものの退がりながら慌ただしくサイドステップする場面が多く、どうしても圧されている印象が残り振り分けるならコウナッキーといったラウンドとなり、4ラウンドはよりコウナッキーの攻勢が目立ったラウンドとなります。ややコウナッキー優勢で中盤を過ぎますが、マーティンのパンチもヒットしており前進を続けるコウナッキーにも厳しい我慢比べに映ります。両者疲れを見せ始め、手数が減り始めた終盤も展開は変わらず、最終回も前に出続けるコウナッキーが空振り、足が着いてこずマーティンの左を食う場面を造り、ラスト30秒はコウナッキーも死力を尽くし手を出し続けてゴング、観客から歓声が上がる熱闘となっています。29歳のコウナッキーは18戦全勝14KO、WBC9位でもある32歳のマーティンは25勝23KO2敗1分としています。



    アンダーカードでは村田諒太(帝拳)のスパーリング・パートナーとして来日経験を持つ選手同士の対戦があり、ブランドン・クォールズとマーカス・ウィリス(ともに米国)によるミドル級8回戦は判定でクォールズが勝利をおさめています(2対1/77-75、78-74:クォールズ、78-74:ウィリス)。31歳のクォールズは20勝10KO4敗1分。こちらも31歳、ウィリスは18勝5KO6敗2分としています。
  • 速報!アミール・カーン 対 サムエル・バルガス!

    速報!アミール・カーン 対 サムエル・バルガス!

    2018.09.09
    英国のバーミンガムに在る、アリーナ・バーミンガムにて、元スーパーライト級王者のアミール・カーン復帰2戦目がただいま終了。アミール・カーン(英国/147P)がWBAウェルター級9位のサムエル・バルガス(コロンビア/146P)に12回判定勝利です(3対0/119-108、119-109、118-110)。

    前日の計量で一旦計り超過すると下着と靴下を脱ぎリミットでクリアしたカーンですが、開始からシャープなジャブやフックなど左を多用、距離を詰めようとするバルガスにワンツーを当て明確にポイントを挙げると、2ラウンド早々、左フックから右ストレートを綺麗に打ち込みダウンを奪います。カウント8で再開し左フックなどで追撃するカーンですが、バルガスの反撃に遭い、距離をキープしようと組み立て直しを見せると終了間際にバルガスの右ストレートがクリーンヒット、今度はカーンがダウンします。フラつきながら立ち上がったカーンに対し、テリー・オコーナー(英国)レフェリーが再開したところでゴングに助けられます。サークリングを使いはじめたカーンは3ラウンド1分過ぎ、バルガスが右を放ち身体が流れたところにサイドから右を頭部に当てるとバルガスがつまづくような2度目のダウンを喫します。ここはすぐに再開し、再びカーンはジャブとサークリングを多用しながら隙を探ると、4ラウンドはバルガスのパンチを食う場面も造りますがポイントを挙げ、5ラウンドはコンビネーションをヒットしダウン寸前までパンチを浴びせます。

    鼻血を出し顔を腫らし始めたバルガスはじわじわと前に出続けますが、カーンのフットワークが勝り、有効打の数でカーンがリードを広げる展開で中盤を終えます。9ラウンドも逆ワンツーをヒットし、バルガスをよろめかせたカーンでしたが10ラウンド終了間際、回り込もうとしたところへ右フックをアゴに食うと足をバタつかせ、ゴングに助けられるというアゴの脆さによる危うさは相変わらずながら、ハンドスピードという長所も自らを助けます。最終回もジャブとフットワークでバルガスのプレスをかわし終了、世界ランカー対決を制しています。31歳のカーンは4月のP.ロ・グレコ(カナダ)戦に続いて2連勝をおさめ33勝20KO4敗。WBA5位、WBC10位、WBOではスーパーウェルター級7位とするランキングも今回の勝利で更に上がることでしょう。なお勝利者インタビューでは、マニー・パッキャオの名前を連呼、勝ち目があると見ているようですがリングサイドで観戦していたケル・ブルックとのビッグファイトはテレビ局ほどは乗り気ではない様子を伺わせています。一方、カナダをホームタウンとする29歳のバルガスは29勝14KO4敗2分、見せ場は造りましたが番狂わせを起こすことは叶いませんでした。



    セミファイナル、スーパーウェルター級10回戦はWBC同級15位のサム・エギントン(英国)が元WBAパン・アフリカン同級王者のアッサン・ムワキニョ(タンザニア)に2ラウンド1分2秒TKO負けの番狂わせとなっています。

    ガードを固めプレッシャーを掛け、まずまずの初回を終えるかと思われたエギントンですが残り15秒でムワキニョの左フックを食い、腰をガクンと落とし、ムワキニョの追撃を浴びたところでゴングに助けられます。2ラウンドと同時にムワキニョが攻め込むと、ダメージを残すエギントンはモロに被弾、最後はダウンこそ拒否するエギントンに対し、リング中央でムワキニョの左右フックに反応出来ずガンガン被弾、パンチを食い続けレフェリーストップとなっています。23歳のムワキニョは12勝8KO2敗、敵地で金星を挙げています。一方、24歳のエギントンは23勝15KO5敗。昨年10月、世界挑戦の報道も出始めたところで、M.ミモウヌ(フランス)にまさかの敗戦により欧州王座を手放し、今回が復帰3戦目でしたが再び足踏み、痛い黒星を喫しています。




    英国ミドル級タイトルマッチは王者でWBA11位に位置するジェイソン・ウェルボーンがトミー・ラングフォード(ともに英国)とのダイレクトリマッチに臨み、12回判定でウェルボーンが王座初防衛を果しています(2対1/115-114、114-113:ウェルボーン、114-113:ラングフォード)。

    初戦となった5月、12回判定負け(2対1)を喫し英国王座を奪われた末、3団体に持っていた世界ランキングも失ったラングフォードが雪辱成るか否が注目のリマッチは初回から波乱となります。初回残り15秒ほどで王者の右フックがラングフォードのアゴにヒットするとラングフォードが両手を着くダウンを喫します。カウント8で再開しますが、ゴングが鳴りコーナーに足をひきずりながら戻るなど深いダメージを見せるものの3ラウンドは持ち味のペシャペシャパンチを出しながらフットワークを駆使、立て直しを図ります。しかし3ラウンド半分過ぎに再び王者の右をテンプルに食いダウン、マーク・ライソン(英国)レフェリーがカウント8で再開しますが、何とか追撃をかわしインターバルに逃げ込みます。

    フットワークと手数で流れを変えようと努めるラングフォードは時折王者の右を食い、ヒヤリとするものの6ラウンド中盤にワンツーを当てるなど挽回を図ります。7ラウンド早々にも右をヒットしたラングフォードは中盤を手数で押さえ、失点を返していくように映り終盤に持ち込みます。現地解説の元世界王者、C.フロッチも8ラウンドを終え、75ー75と採点しますが、9ラウンドは尻に火が付いたか、手数を増やした王者の上下の打ち分けが有効に映ります。11ラウンドも王者の右を食い、足をフラつかせながらもラングフォードが懸命に手数で応戦、最終回はまず王者が力を振り絞り連打を見せると、ラングフォードも膝をガクガクさせ、王者のプッシュにスリップも見せますが、終盤は手数で応戦、終了のゴングが鳴ると会場から拍手と歓声が沸き起っています。32歳のウェルボーンは24勝7KO6敗とし返り討ちを果し、29歳のラングフォードは20勝6KO3敗となりましたが、序盤のダウンにもめげず精神力の強さを証明、両者とも素晴らしい好ファイトを魅せてくれましたが、2試合とも大接戦だけに第3戦の声も挙がるかもしれません。



    スーパーライト級8回戦、WBAライト級10位で英国ライト級王者でもあるルイス・リトソン(英国)がオスカル・アマドール(アルゼンチン)に3ラウンド36秒KO勝利です。

    スタートと同時にアマドールが積極的に手を出していき上下に左右フックを放つとリトソンも打ち合いに応じます。パンチの交換が続くとレフェリーはアマドールにのみローブロー、バッティングの注意を立て続けに入れるあからさまに不公平なレフェリングを見せますが減点は無く初回を終えます。2ラウンドも近い距離での打ち合いとなりますが的確性で勝るリトソンが徐々に流れを引き寄せると、3ラウンド早々にリトソンの左ボディ、続いて左フックがテンプルにヒットし、アマドールが右膝を付くとそのままカウントアウトとなっています。24歳のリトソンは17戦全勝11KO、次戦は10月に欧州ライト級王座を賭けて元世界ランカーのフランシスコ・パテラ(ベルギー)との大事な一戦が決まっています。



    元WBCインターナショナル・スーパーバンタム級王者のガマル・ヤファイ(英国)は同級8回戦で、ブライアン・マイレナ(ニカラグア)に7回KO勝利。WBAスーパーフライ級王者を兄に持つ27歳のガマルは16勝9KO1敗、G.マクドネルとの世界ランカー対決に敗れてから、復帰後2連勝(2KO)としています。
  • テレンス・クロフォードとホセ・ベナビデスによる注目の全勝対決!

    テレンス・クロフォードとホセ・ベナビデスによる注目の全勝対決!

    2018.09.08
    WBOウェルター級王者のテレンス・クロフォード(米国/33戦全勝24KO)の同王座初防衛戦が日本時間7日にトップランクから発表され、同級14位のホセ・ベナビデス(米国/27戦全勝18KO)を相手に迎え、クロフォードの地元、米国のネブラスカ州オマハに在る、CHIヘルス・センターにて10月13日に開催するとしています。


    まさに脂の乗った時期と映る王者クロフォードは今月28日に31歳を迎えます。6月にJ.ホーン(豪州)を9回TKOに下し3階級制覇を達成、向かうところ敵無しとも言え、スターがキラ星の如く集うウェルター級戦線をますます面白くさせてくれそうな期待が高まりますが、このクラス2戦目もなかなかの好カードとなっています。26歳のベナビデスは17歳でプロ・デビューを果たし、23歳でWBAスーパーライト級暫定王座を獲得。ウェルター級に転向後となる16年7月、足に銃撃を浴びるというハプニングに襲われ長期のブランクを造りましたが、センスはピカイチという声は根強く残っています。対戦相手の質で上回る王者がスタミナと経験で、後半に進むほどに勝利をグッと近付けるものと思われますが、特に序盤は目の離せない攻防が期待出来るでしょう、31歳の王者と26歳の挑戦者による全勝対決はなかなかの好カードと言えそうです。
  • 『ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ』シーズン・2のカードが続々決定

    『ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ』シーズン・2のカードが続々決定

    2018.09.08
    WBAバンタム級タイトルマッチ、井上尚弥(大橋)対J.C.パヤノ(ドミニカ共和国)戦&WBAスーパーライト級タイトルマッチ、K.レリ(ベラルーシ)対E.トロヤノフスキー(ロシア)戦が行われる10月7日(日)の横浜アリーナで口火を切る、『ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ』シーズン・2ですが日本時間7日、同トーナメントの対戦カードが新たに発表されています。



    まず10月20日に米国、フロリダ州オーランドに在る、CFEアリーナにてIBFバンタム級タイトルマッチが開催、エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ/18戦全勝12KO)対ジェイソン・マロニー(豪州/17戦全勝14KO)による指名防衛戦が行われます。また同シリーズのクルーザー級初戦として元WBA王者のジュニエール・ドルティコス(キューバ/23戦22勝21KO1敗)とWBA4位、マテウス・マステルナク(ポーランド/45戦41勝28KO4敗)戦も行われる事となっています。

    同日はラスベガスでWBAミドル級戦、村田諒太(帝拳)対R.ブラント(米国)戦が行われ、ボストンではWBOミドル級戦、B.J.ソーンダース(英国)対D.アンドラーデ(米国)戦&IBFスーパーフェザー級戦、T.ファーマー(米国)対J.テニーソン(英国)戦が開催とボクシング・ファンにはたまらない1日となりそうです。



    そして10月27日、米国のルイジアナ州ニューオーリンズに在る、レイクフロント・アリーナでは同トーナメントのスーパーライト級戦が行われます。7月にWBC同級18位のJ.J.ベラスコ(アルゼンチン)を下し暫定王座の初防衛に成功したと思いきや、いきなり同級のダイヤモンド王者に飛躍した、" Rougarou " レジス・プログレイス(米国/22戦全勝19KO)と前WBOライト級王者のテリー・フラナガン(英国/34戦33勝13KO1敗)が激突します。対戦カードの魅力はさておき、ただでさえ正規王者にJ.C.ラミレス(米国)が在位するところでツッコミを入れたくなるところですが、いきなりのダイヤモンド王者昇格とは更に理解に苦しむWBCの措置となっています。
  • WBC世界バンタム級王者不在期間が6ヶ月を超過

    WBC世界バンタム級王者不在期間が6ヶ月を超過

    2018.09.07
    東京、両国国技館にて3月1日に行われたWBC世界バンタム級戦を待たず、前日2月28日に計量失格のため同王座を剥奪されたルイス・ネリ(メキシコ)の後継王者がなかなか決まりません。当初、同級1位でシルバー王者のノルディ・ウーバーリ(フランス/14戦全勝11KO)と同級2位のペッチ・CPフレッシュマート(写真/タイ/47戦全勝32KO)による王座決定戦が行われるとされてきましたが両陣営の交渉は進まず、また両者とも自国で高い人気を確保していないことから放送局によるバックアップも十分ではないことも影響、合意に達しないまま日が経過していました。


    同階級での『ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ』開催が今春から水面下で進行していたことも少なからず影響したことが推測されますが、同ト-ナメントにも組み込まれることなく不透明な中およそ半年が経過したこのほど、マウリシオ・スライマンWBC会長が声明を残しています。「空位のバンタム級王座決定戦はノルディ・ウーバーリと(同級4位の)ラウシー・ウォーレンによって行われます。正確な日取りは決定していませんが10月開催を予定しています。」とし、事実上2位のペッチが脱落したことが明らかとなっています。


    元WBA同級スーパー王者でもある31歳のウォーレンは、五輪3大会(アテネ、北京、ロンドン)に出場し世界王者となったアメリカ・ボクシング史上唯一のボクサーで技巧に秀でたサウスポーです。昨年2月、Z.ザキヤノフ(カザフスタン)に王座を奪われた後、5ヶ月後にM.アローヨ(プエルトリコ)を破り、IBFスーパーフライ級2位の座を獲得したことで逆2階級制覇を目指すものと思われていましたが最新のIBFランキングでは名前が消えており、さしずめ、『先にバンタム級でチャンスが来たから階級を戻した』といったところでしょうか。


    母国フランスでやや心細いバックアップに甘んじていたウーバーリも7月、元ミドル級世界ランカーのマシュー・マックリン(アイルランド)が主宰する、MTK・グローバルと新たに契約を結び新天地でのチャンス実現を心待ちにしています。同級の需要を考慮すると決定戦開催の地は欧州に落ち着きそうなカードと言えそうですが、主要4団体の王座としては久しぶりに長期の空白期間が続いています。ひとまず先に決まる9月11日の指名挑戦者決定戦、マーク・ジョン・ヤップ(六島/フィリピン)対井上拓真(大橋)戦勝者との絡みも日本のボクシング・ファンには興味深い点と言えそうです。
  • 世界再挑戦を目指す、ジョニー・ゴンサレスが77戦目を発表

    世界再挑戦を目指す、ジョニー・ゴンサレスが77戦目を発表

    2018.09.07
    WBCスーパーフェザー級4位につけ、WBOバンタム&WBCフェザーに続く3階級制覇を目指す、ジョニー・ゴンサレス(メキシコ/76戦66勝54KO10敗)が77戦目となる次戦を9月29日に開催地未定ながらメキシコ国内で前哨戦を行うと発表、試合の模様はプロモシオネス・デル・プエブロの定期興行『Sabados De Box』で放送されることが決まっています。


    世界再挑戦を目指すジョニゴンは試合時に37歳を数えるとあって早期のビッグチャンスを願うものと思われますが、WBCチャンピオン、ミゲル・ベルチェル(写真/メキシコ)を巡るせめぎ合いは非常にゆっくりと進んでいる現状です。同級1位のM.ローマン(メキシコ)は年内の世界挑戦が具体化しそうな流れとなっていますが、昨年10月にWBCから指示されたジョニゴンと同級2位のF.バルガス(メキシコ)による挑戦者決定戦も実現せず今日に至ります。そこへ3位のE.エルナンデス(メキシコ)も加わったメキシカン三つ巴から抜け出すのは誰になるのか、ベルチェル対ローマン戦結果によっても変わりそうな雲行きだけにファンとしては興味深いところです。前哨戦で取りこぼすと一気に脱落しそうな世界戦レースのなか、一歩抜け出すようなアピールにも期待が高まるジョニゴンが67個目の白星を目指します。
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