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海外ボクシング情報

  • WBOバンタム級戦&IBFフライ級戦が12月11日に開催

    WBOバンタム級戦&IBFフライ級戦が12月11日に開催

    2021.11.11
    12月11日にUAEのドバイに在る、コカコーラ・アリーナにて興味深いイベントが発表されています。WBO世界バンタム級タイトルマッチとして、王者のジョンリエル・カシメロ(写真/フィリピン/35戦31勝21KO4敗)対同級1位のポール・バトラー(英国/35戦33勝15KO2敗)戦。そしてIBF世界フライ級タイトルマッチは王者のサニー・エドワーズ(英国/16戦全勝4KO)と同級3位、ジェイソン・ママ(フィリピン/16戦全勝9KO)というダブル世界戦が開催されるというもの。


    このイベントを主催するのはプロベラム(Probellum)というプロモーションで初めて聞く方も少なくないかもしれませんが、古くはオスカー・デラホーヤ(米国)氏とともにゴールデンボーイ・プロモーションズを立ち上げたリチャード・シェーファー氏が発起と来ればピンと来る方も居るのではないでしょうか。デラホーヤ・プロモーターの元を去った後、16年にリングスター・スポーツなるプロモーションを設立し、自ら陣頭に立ち複数のイベントをこなしていますが、他プロモーションへの選手移籍やコロナ禍の影響もありリングスター・スポーツは徐々に低迷。今回立ち上げたプロベラムはプロモート業の他にメディア業も手掛けていくとしています。


    9月に行われた会見では「プロベラムの最も大きな目標は選手に公平な権限を与え、世界的なファン・グループに刺激を与えることです。一部のプロモーションの利害に影響を受けることなく世界のボクシング・ファンに最高で最大の試合をお届けします。」と述べたシェーファー氏ですが他会見ではマッチルーム・ボクシングやトップランクの名を挙げ、批判的な言葉も述べるなど世界的なプロモーションへのライバル心は持っていることでしょう。その上で両プロモーション未開の地と言えるアフリカやアジアなどへの進出も公言しており、複数のプロモーションと提携契約を結びながら、一企業としてよりもネットワーク力で対抗していく心算のようです。


    なおダブル世界戦の他にも元4階級制覇王者のドニー・ニエテス(フィリピン/49戦43勝23KO1敗5分)、WBOスーパーフェザー級2位のアーチー・シャープ(英国/21戦全勝9KO)、WBAスーパーフェザー級2位のジョノ・キャロル(アイルランド/23戦20勝5KO2敗1分)らの出場も発表しており、対戦カードだけでなく階級的にも日本のボクシング・ファンの興味を充分そそるイベントとなりそうです。
  • WBAがライトフライ級とスーパーバンタム級の入札日を告知

    WBAがライトフライ級とスーパーバンタム級の入札日を告知

    2021.11.10
    日本時間9日、WBAはライトフライ級とスーパーバンタム級2つの階級の入札を11月12日に行うことを発表しています。ライトフライ級はスーパーチャンピオンの京口紘人(ワタナベ/15戦全勝10KO)選手とレギュラーチャンピオンのエステバン・ベルムデス(メキシコ/19戦14勝10KO3敗2分)によるもので、両陣営には6月10日に最初の対戦交渉開始の指示が出たものの複数回の交渉延期の申請があったと報じられていますが結局、合意発表は無く今回の措置となっています。


    ここまで3度の防衛を果たしている京口選手と5月にC.カニサレス(ベネズエラ)を破り戴冠を果たしたベルムデスによる団体内の統一戦は強打者同士でもありKO決着の期待も高く、どこが落札するのか興味深いところです。




    またスーパーバンタム級は指名挑戦者決定戦の交渉が暗礁に乗り上げたもので同級1位のライース・アリーム(米国/18戦全勝12KO)と同級3位のアザト・ホバニシャン(写真/アルメニア/23戦20勝16KO3敗)による争いとなっています。


    このクラスはスーパーチャンピオンにM.アフマダリエフ(ウズベキスタン)が在位しており11月19日に同級2位のR.リオス(米国)との防衛戦が決定しています。またレギュラーチャンピオンのB.フィゲロア(米国)は11月27日にWBO同級チャンピオンのS.フルトン(米国)との対戦を発表しているもののWBAはフルトン戦を承認しておらず、試合が挙行された時点でフィゲロアの王座は剥奪される見通しとなっており、順当に進めばアリーム対ホバニシャン戦勝者が来年にはアフマダリエフ対リオス戦勝者との団体内統一戦へ駒を進めるものと見られています。


    現在、米国で武者修行中の中野幹士、藤田健児とのスパーリングなどロサンゼルスで調整を続けるホバニシャンはプロデビューからキャリアの大半を米国で重ねており、18年5月には当時のWBCスーパーバンタム級王者、R.バルガス(メキシコ)に挑戦したものの12回判定負け、2度目のビッグチャンスへ向け捲土重来を図っています。一方のアリームは1月にV.パシリャス(米国)を11回TKOに退け同級暫定王座を獲得、その後同王座の廃止によりトップコンテンダーのポジションを維持、31歳のアリームと33歳のホバニシャンのどちらが世界戦の切符を手にするでしょうか?
  • マッチルーム・ボクシング期待のホープが元世界王者と対戦

    マッチルーム・ボクシング期待のホープが元世界王者と対戦

    2021.11.09
    WBAコンチネンタル・ウェルター級王者で同級9位、WBCでは7位にランクされる、コナー・ベン(英国/19戦全勝12KO)が12月11日に英国イングランドのリバプールに在る、エコー・アリーナで元WBOスーパーライト級王者のクリス・アルジェリ(米国/28戦25勝9KO3敗)と対戦することが発表されています。


    元世界王者の息子というネームバリューを背景にマッチルーム・ボクシングのバックアップを受け全勝街道を走る25歳のベンは今年に入り、S.バルガス(コロンビア)、A.グラナドス(メキシコ)という元世界ランカーも順調に撃破。もう一段ステップアップを図るエディ・ハーン・プロモーターにとってもアルジェリは格好の対戦相手と言えるでしょう。


    「リバプールのような街でメインイベントを飾るためには世界レベルの対戦相手が不可欠です。その点、クリスはまさに恰好の相手です。元世界チャンピオンであり、私のキャリアをより深める意味でも必要な相手です。彼がベストの状態で向かってくることを期待しますが、私は彼と一緒に奥深い塹壕へ入ることが楽しみです。このチャンスを最大限利用し、トップレベルの選手と戦うことで私のスキルとポテンシャルを披露し、世界王座にまた1歩近づけることを楽しみにしています。まさに元世界王者対若くハングリーなファイターという一戦です、早く戦いたいですね。」と意気込みを述べたベンに対し、アルジェリは「こうしたビッグ・ステージに再び上がることに興奮するとともに英国の伝統的な、群衆のような素晴らしいファンの前で戦えることを楽しみにしています。彼にとって大きなステップとなる試合ですが、まだ彼の時間ではないことを示すために私は英国に来るのです。」と述べています。


    気になるのはアルジェリのコンディションですが今年8月、およそ2年2ヶ月振りに復帰し元世界ランカーのM.レスピエール(トリニダード・トバゴ)を10回判定に下しています。年齢による衰えと錆付きは否めないところですが、25歳のサラブレッドに37歳のベテランがどのような試合を魅せてくれるのか、元世界王者の意地に期待したいところです。
  • IBFで2階級の挑戦者決定戦が正式発表

    IBFで2階級の挑戦者決定戦が正式発表

    2021.11.08
    先週末、IBFのスーパーフェザー級とミドル級の2つのクラスで挑戦者決定戦が正式発表されています。まず11月20日に米国のネバダ州ラスベガスに在る、マンダレイ・ベイ・リゾート&カジノにて行われるウェルター級注目のカード、T.クロフォード対S.ポーター(ともに米国)戦のアンダーカードでセットされたのはミドル級の挑戦者決定戦です。IBF4位のエスキバ・ファルカン(ブラジル/28戦全勝20KO)と5位のパトリス・ボルニー(カナダ/16戦全勝10KO)による全勝同士の対戦は現在、G.ゴロフキン(カザフスタン)が保持する王座への指名挑戦権を賭けて争われます。


    ロンドン五輪ミドル級決勝戦で村田諒太(帝拳)に敗れ銀メダリストとなったサウスポーのファルカンは31歳。高いKO率を持ちますがワンパンチ型ではなくテクニックに裏打ちされたコンビネーションが得意なスタイルでプロキャリア7年目でようやくビッグチャンスの1歩手前までたどり着いています。一方、32歳のボルニーも連打型ながらこちらはオーソドックス。カナダを出て初の海外遠征となり、ビッグイベントの雰囲気に呑まれず実力を出し切れば激しい手数による面白い一戦になるでしょう。


    この挑戦者決定戦は昨冬、現在3位に付ける、P.ヴォイチツキ(ドイツ)とボルニーによる挑戦者決定戦として発表されたものの延期を重ねた後、手綱を持っていたザウアーラント・プロモーションズがワッサーマン・ボクシングに買収されたことで事実上の御破算となっていたもので、ヴォイチツキ陣営の視点で言えば鳶に油揚げをさらわれた不運な図式を見せています。




    もう一つは12月18日に英国のマンチェスターにてスーパーフェザー級挑戦者決定戦がアナウンス、同級4位のゼルファ・バレット(英国/27戦26勝16KO1敗)と5位のブルーノ・タリモ(タンザニア/30戦26勝5KO2敗2分)が対戦するというもの。王座決定戦が11月27日にニューヨークで尾川堅一(帝拳)とA.フジレ(南アフリカ)で行われ、その勝者は1位のS.ラヒモフ(タジキスタン)と初防衛戦という既定路線があるなかで少々気の早い印象も受けるマッチアップです。


    28歳のバレットはアマチュア時代から英国内で高い評価を手にし、スイッチも見せる器用さを併せ持つもののやや決定力不足というウィークポイントが災いし、勝てば世界挑戦と謳われたR.クラーク(英国)戦でまさかの判定負け。その後は連勝をおさめながら2月のK.マルチネス(スペイン)戦では12回判定勝利をおさめたものの多くのメディアで不当な判定と叩かれています。そして敵地に乗り込むタリモは現在、オーストラリアをホームとする26歳。がっちりとした体躯ながら破壊力は無くマシンガンのように連打、コツコツと相手を追い込んでいくスタイルです。


    長身ボクサーのバレットが距離を取り、がっちり体系のファイター、タリモが追いかける展開となりそうな予想が立ちますが、どちらにとっても相性の良くないスタイルを持っているだけに興味深い展開が期待できそうです。この日のメインはヘビー級、J.パーカー(ニュージーランド)対D.チゾラ(英国)戦となっていますが、どこまで会場を暖める一戦となるでしょうか?
  • 速報!サウル・" Canelo "・アルバレス 対 カレブ・プラント!

    速報!サウル・

    2021.11.07
    現地時間6日、米国のネバダ州ラスベガスに在る、MGMグランドにて4団体統一世界スーパーミドル級戦がただいま終了。WBAスーパー、WBC、WBO王者のサウル・" Canelo "・アルバレス(メキシコ)がIBF王者のカレブ・プラント(米国)に11ラウンド1分5秒TKO勝利、アルバレスが4本のベルトを統一しています。

    アルバレスが身体を振りながらプラントをロープ、コーナーに詰めようとする初回に続き、2ラウンドも同様の展開を見せます。左手をカネロの顔前に置くような動きも見せるプラントは自身の距離をキープしようと常に足を止めずロープを背にする時間こそ長いもののジャブを中心にコツコツ返していきます。5ラウンド、ラッセル・モーラ(米国)レフェリーがアルバレスの左フックにローブローの注意を与え、プラントがグラつく場面こそないものの有効打数でややアルバレスと映る展開は、プラントもディフェンスに回る時間も目立つ中でコンパクトなパンチを返していきます。終盤に入り、引き続きアルバレスは歩を進め、プラントはサークリングする展開が大半を占めますが、試合前の予想とは裏腹にアルバレスが攻めながらも詰め切れない攻防となります。しかし迎えた11ラウンド20秒過ぎ、アルバレスがロープに詰め左フックが鼻先にヒットするとプラントが下を向いたところへ右アッパーをヒット、プラントは両膝を付くダウンを喫します。再開に応じたプラントでしたが、左フックを連発するアルバレスの追撃をかわすことが出来ずロープ際で崩れ落ちるように2度目のダウンを喫し、レフェリーはカウントを数えず両手を交差しています。31歳のアルバレスは57勝39KO1敗2分としWBA4度目、WBC3度目、WBOは初防衛に成功です。一方、29歳のプラントは21勝12KO1敗、IBF4度目の防衛に失敗です。なお10ラウンド終了時の採点は3対0(96-94、97-93、98-92)でアルバレスの優勢となっています。



    セミファイナルのスーパーミドル級10回戦、元WBC世界スーパーミドル級王者でWBC6位にランクされるアンソニー・ディレルがマルコス・エルナンデス(ともに米国)に4ラウンド22秒TKO勝利です。

    19年2月の試合から白星を挙げていないディレルがゴング直後に攻勢を仕掛けますがすぐにいつものスローペースに戻り、ディレルがじりじりと前に出て、エルナンデスが退がりながら手を出すどっち付かずのラウンドとなります。前に出てるのはディレル、手数ならエルナンデス、両者有効打は皆無という予想通りとも言える展開で迎えた4ラウンド早々、勝負は呆気なく決まります。ディレルが右アッパーを放つとエルナンデスのアゴにモロに入りエルナンデスが崩れ落ちると、セレスティーノ・ルイス(米国)レフェリーのカウント途中で立ち上がったエルナンデスでしたがフラついたところで抱きかかえられてストップ、予想を覆す見事なワンパンチKOを見せています。WBAで9位、IBFでも13位につける37歳のディレルは34勝25KO2敗2分、17年1月以来のTKO勝利をおさめています。敗れた28歳のエルナンデスは15勝3KO5敗2分です。



    アンダーカードのフェザー級10回戦、元WBC世界スーパーバンタム級王者でWBCフェザー級1位のレイ・バルガスがレオナルド・バエス(ともにメキシコ)に10回判定勝利です(3対0/99-91、100-90×2)。

    自身の怪我、禁止薬物の摂取発覚、ゴールデンボーイ・プロモーションズからの移籍などが重なり約2年4ヶ月振りのリングとなったバルガスが開始から積極的に手を出し、ブランクの影響を感じさせないシャープなパンチを放ちます。バエスも左右のフックを軸に徐々に手数を増やしますが、なかなかリーチ差を埋めることが出来ずパンチのほとんどが空を切ります。3ラウンド中盤、偶然のバッティングによりバエスが右頬から出血を始めますが大きなステップインを混ぜながら反撃を試みます。右まぶたからも出血を始めたバエスは5ラウンド終盤にマウスピースを落とし、ラウル・カイズ Jr.(米国)レフェリーが休憩を入れますが、バルガスが得意の距離をキープしながらリードを広げていく展開で終盤に入ります。その後もバルガスが決めに行くかのようなコンビネーションを時折出しますが、バエスがグラつく場面は無く、スーパーバンタム級王座在位時の " 巧いものの決定力不足 " という声が聞こえてきそうなラウンドが続きます。9ラウンドにはバエスが右側頭部を偶然のバッティングでカットしますが大勢に影響なく、最後まで果敢に攻めの姿勢を見せたバエスにバルガスが巧みに距離をキープ、終了のゴングを聞いています。錆落としには最適と言えるフルラウンドを戦った30歳のバルガスは35戦全勝22KO、しかしノーランカー相手に好アピールには程遠い内容を見せています。敗れた26歳のバエスは21勝12KO5敗1ノーコンテストとしています。



    ウェルター級10回戦、エルビス・ロドリゲス(ドミニカ共和国/142ポンド)がファン・パブロ・ロメロ(メキシコ/143ポンド)に5ラウンド2分59秒KO勝利です。

    ガードを上げてじりじりと前に出るロメロを半身に構えるサウスポーのロドリゲスが距離を取りながら右フックを合わせようとする初回を終えるとエンジンも暖まり2ラウンド以降はパンチの交換が増えていきます。ところどころで左右のコンパクトなアッパーを混ぜるロドリゲスは4ラウンド2分過ぎ、左アッパーからの左ストレートをヒットするとロメロが足をバタつかせながら座り込むようにダウンします。ロバート・ホイル(米国)レフェリーのカウント8で再開すると、鼻血の出始めたロメロも打ち返しゴング、5ラウンドもロメロはガードを上げながら歩を進め流れを引き戻そうとした終了間際、ロドリゲスの左フックがカウンターとなってアゴに入るとロメロが2度目のダウンを喫します。座り込んだロメロにカウントが進行、気持ちが折れたようにそのまま10カウントを聞いています。フレディ・ローチ・トレーナーが就く25歳のロドリゲスは12勝11KO1敗1分、31歳のロメロは初黒星を喫し14勝9KO1敗としています。



    ウェルター級10回戦では元2階級制覇王者のランセス・バルテレミ(キューバ/143ポンド)がグスタボ・ビットーリ(アルゼンチン/143ポンド)に2ラウンド1分54秒TKO勝利です。35歳のバルテレミは29勝15KO1敗1分1無判定、32歳のビットーリは25勝12KO10敗1分としています。
  • 4本のベルトを統一するのはカネロか、それともプラントか?

    4本のベルトを統一するのはカネロか、それともプラントか?

    2021.11.06
    <4団体統一世界スーパーミドル級戦 in 米国、ネバダ州ラスベガス、MGMグランド>
    WBAスーパー、WBC、WBO王者:サウル・" Canelo "・アルバレス(メキシコ/59戦56勝38KO1敗2分):168ポンド(約76.2Kg)リミット
    vs.
    IBF王者、カレブ・プラント(米国/21戦全勝12KO):167ポンド(約75.7Kg)
    ※アルバレスの判定勝利か終盤TKOという見方が大半を占めている4団体統一戦ですが、今回がIBF4度目の防衛戦となるプラントに番狂わせを期待するファンも少なくないでしょう。アルバレスは約6ヶ月、プラントはおよそ10ヶ月の試合間隔となった一戦は明日7日(日)WOWOWエキサイトマッチにて11時から生中継が予定、いよいよビッグイベントのゴングは明日打ち鳴らされます。



    <スーパーミドル級10回戦>
    元WBC世界スーパーミドル級王者、WBC6位、WBA9位、IBF13位、アンソニー・ディレル(米国/37戦33勝24KO2敗2分):168.5ポンド(約76.4Kg)
    vs.
    マルコス・エルナンデス(米国/21戦15勝3KO4敗2分):168.5ポンド
    ※目の肥えたファンからすると今回のアンダーカードはやや弱め、メインに出場する両王者のネームバリューによるペイパービュー・イベントと言えそうですが、良い意味で期待を裏切る白熱した攻防を見たいところです。2月、ノーランカーのK.デービス(米国)と山場の無いフルラウンドの末に引分を演じているディレルは37歳という年齢もあり負ければ進退を問われる状況になるでしょう、非力ながらポンポンと手数の出るエルナンデス相手に存在感をアピールする復帰戦とすることは出来るでしょうか?



    <フェザー級10回戦>
    元WBC世界スーパーバンタム級王者、WBCフェザー級1位、レイ・バルガス(メキシコ/34戦全勝22KO):125ポンド(約56.7Kg)
    vs.
    レオナルド・バエス(メキシコ/26戦21勝12KO4敗1ノーコンテスト):126.5ポンド(約57.3Kg)
    ※約2年4ヶ月振りのリングとなる元世界王者、バルガスにどの程度の錆が付いているのかが焦点と言えそうな一戦。もしバエスをKOで下せば16年9月以来のKOでもあり、復帰路線も一気に明るくなることでしょう。しかしノーランカーながら現在3連続KO勝利中のバエスに苦杯を喫するようなことになれば世界1位の座からも陥落濃厚となり、2階級制覇も遠のいてしまいます。相手との実力差以上にプレッシャーが圧し掛かるバルガスの動きに注目です。
  • 12月4日と5日はアメリカでライト級注目のマッチアップ

    12月4日と5日はアメリカでライト級注目のマッチアップ

    2021.11.05
    コロナ禍からの脱却を目指す世界各地のボクシング界で、11月と12月はファン注目のイベント発表が立て続けに行われていますが、日本時間4日にマッチルーム・ボクシングからWBC世界ライト級タイトルマッチが発表、正規チャンピオンのデビン・ヘイニー(米国/26戦全勝15KO)が同級暫定王者で元IBFスーパーフェザー級王者のジョセフ・ディアス Jr.(米国/34戦32勝15KO1敗1分)と12月4日、米国のネバダ州ラスベガスに在る、MGMグランドにて対戦するとしています。


    暫定王者のディアス Jr. だけでなくT.ロペス(米国)もフランチャイズ王者として在位するWBCライト級。9月にはWBCからヘイニーへの挑戦者決定戦として、ディアス Jr. とライアン・ガルシア(米国)の対戦が指示され今冬の対戦合意とも一部メディアで報じられましたが、ガルシアが負傷により離脱。宙に浮いたディアス Jr. と当初から12月に試合を予定していたヘイニーが対戦することとなっています。


    世界タイトルマッチで2度計量失格というレッテルは今後もなかなか外れそうにないディアス Jr. ですが攻防のまとまりある堅実なスタイルは多くのファンが知るところでもあり、迎え撃つヘイニーも正統派と言えるスタイルで全勝をキープしています。23歳を数えるオーソドックスの王者が4度目の防衛を果たすのか、それとも29歳のディアス Jr. が初防衛成功か、楽しみな対戦です。




    また、10月上旬に発表されていた12月5日、米国カリフォルニアでのWBA世界ライト級タイトルマッチはレギュラーチャンピオンのジェルボンテ・デービス(米国/25戦全勝24KO)の対戦相手がローランド・ロメロ(米国)からWBA8位のイサック・クルス(メキシコ/24戦22勝15KO1敗1分)に変更することが正式決定となっています。


    ペイパービュー・イベントまで1ヶ月と迫った中、ロメロに性的暴行の疑いが挙がり、ホスト局『SHOWTIME』は被害女性が告発したことを受けトーンダウンするなかロメロ自身が声明を発表、「私に対する告発は明確な間違いであり、今後は法のもと真偽を明らかにしていくつもりです。しかし私が12月のペイパービュー・イベントに加わらないことが関係者全員にとって最善の利益になることに同意し、イベントから抜けるものです。私の正義がハッキリした後、出来るだけ早くリングに戻るつもりです。」としています。


    23歳と若いクルスはWBAでは8位ながらIBFでは2位、WBOで9位、WBCでも11位と主要4団体いずれもランク入りしていることから、造られた感のある好レコードを持つロメロ戦よりも面白くなったのではないかという声も多くありそうです。気になるのは残り1ヶ月という期間になりますが、2位決定戦で勝利してから1年が経過しようというなか未だに1位のG.カンボソス Jr. (豪州)が挑戦出来ておらず、いつIBF王座挑戦が実現するのかというストレスから解放されるメリットも発奮材料の一つと言えそうです。
  • ノニト・ドネアとレイマート・ガバリョによる新旧フィリピン対決

    ノニト・ドネアとレイマート・ガバリョによる新旧フィリピン対決

    2021.11.04
    『PBC』は日本時間3日、WBC世界バンタム級タイトルマッチを発表し、12月11日に米国のカリフォルニア州カーソンに在る、ディニティ・ヘルス・スポーツ・パークにて正規チャンピオンのノニト・ドネア(フィリピン/47戦41勝27KO6敗)と暫定チャンピオンのレイマート・ガバリョ(フィリピン/24戦全勝20KO)戦を行うとしています。


    これは9月にWBCから対戦指示が出ていたものでドネアにとって5月のN.ウーバーリ(フランス)戦から約7ヶ月、一方のガバリョはE.ロドリゲス(プエルトリコ)戦から約1年振りという試合間隔で迎える団体内の統一戦になります。ガバリョの知名度が決して高くないだけに、ドネアにとってみればハイリスク・ローリターンの一戦とも言えますが、指示を拒否すれば王座剥奪が待っているだけに気持ちの持って行き方が重要になるところです。


    今月中旬には39歳を迎える大ベテランのドネアと25歳の若きガバリョによりフィリピン新旧対決はアナウンスと同時にチケット販売もスタートしており50ドル(約5,600円)から200ドル(約2万2千円)という価格設定になっています。ともに勝てば初防衛成功となり、勝者は唯一のWBC世界バンタム級王者と呼ばれる一戦はおよそ5週間後の激突となります。
  • WBAフェザー級英国決戦はマッチルーム・ボクシングが落札

    WBAフェザー級英国決戦はマッチルーム・ボクシングが落札

    2021.11.03
    英国ボクシング・ファンを中心に話題となっていたWBA世界フェザー級王座は日本時間11月2日に入札が行われ、レギュラーチャンピオンのリー・ウッド(英国/27戦25勝15KO2敗)を擁するマッチルーム・ボクシングが落札、暫定王者のマイケル・コンラン(アイルランド/16戦全勝8KO)陣営を一歩先んじたことが報じられています。


    2社のみが参加した入札ではマッチルーム・ボクシングが150万ドル(約1億6950万円)を提示したのに対し、コンラン陣営のトップランクは120万ドル(約1億3632万円)とし、落札したマッチルーム・ボクシングのエディ・ハーン・プロモーターは即座にニュースをアップ、詳細は近日発表としています。


    依然としてWBAは勝者に同級スーパーチャンピオンのL.サンタクルス(メキシコ)戦を義務付けていますが、同級2位には日本でもお馴染みの元WBAバンタム級王者、アンセルモ・モレノ(パナマ)が就いており、先の試合も興味をそそるところですが、まずは英国のほぼ中央に位置するノッティンガム出身のウッド、そして隣島の北アイルランド、ベルファスト出身のコンランによる英国決戦の行方に注目です。
  • 速報!ペッマニー・CPフレッシュマート 対 ダナイ・ニェップーキョウ!

    速報!ペッマニー・CPフレッシュマート 対 ダナイ・ニェップーキョウ!

    2021.11.02
    現地時間2日、タイのナコーンサワンにてWBC世界ミニマム級タイトルマッチがただいま終了。チャンピオンのペッマニー・CPフレッシュマート(タイ/104.75ポンド)がWBC19位のダナイ・ニェップーキョウ(タイ/104.75ポンド)に12回判定勝利、王座防衛です(3対0/117-111×2、118-110)。

    知名度ではタイ国内でも高くないダナイは21歳。日本でもお馴染みのウィラポンらを輩出した、スチャート・ピシッウッティナン・プロモーターは、「ダナイは(19年3月の)プロデビュー戦こそTKO負けを喫しましたが、これは経験不足から来るもので自分の適性体重を把握出来ておらず、115ポンド(スーパーフライ級)の試合だったためです。その後はしっかりトレーニングに精進してきました。年齢差もありダナイは若く、勝つチャンスも数多くあると見ています。」と述べ、試合2日前に試合地のナコーンサワンに入りましたが、偉大な先達に続くことは出来ませんでした。

    両者ダウン無し。サウスポーのダナイがフットワークで距離を取りながらジャブを突き、王者が追い掛ける展開は4ラウンド終了時の採点を3対0(39-37×2、40-36)、8ラウンド終了時の採点も3対0(78-74×2、80-72)とした王者が後半は疲労の色を見せ始めたダナイを仕留めきるところまで攻め込めずフルラウンド。ペッマニーは昨年11月にワンヘンのV13を阻止し、手にした王座の初防衛を果たし37勝23KO1敗。一方、10月5日にタイのブリラムでWBAミニマム級王者のノックアウトに3回TKO負けを喫しているポンサクレックと同門のダナイは9勝5KO3敗、敵討ちとはなりませんでした。



    なお、再戦濃厚とされる前WBCミニマム級王者で同級1位のワンヘン・CPフレッシュマートは110ポンド契約6回戦に出場し、ポーンピチット・サクシットジム(タイ)に3回KO勝利。錆を落とすようにゆっくりとスタートしたワンヘンが最後は左ボディフックを打ち込み、ポーンピチットが悶絶しています。ワンヘンは55勝19KO1敗としています。
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