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海外ボクシング情報

  • 速報!エマヌエル・ナバレッテ 対 ルーベン・ビラ!

    速報!エマヌエル・ナバレッテ 対 ルーベン・ビラ!

    2020.10.10
    現地時間9日、米国のネバダ州ラスベガスに在る、MGMグランドのカンファレンス・センターにてWBO世界フェザー級王座決定戦がただいま終了、同級1位のエマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)が同級2位のルーベン・ビラ(米国)に12回判定勝利、ナバレッテが新王者となり2階級制覇を成し遂げています(3対0/114-112×2、115-111)。

    サウスポーのビラに対していつものように身体を柔軟に使い、左を出すナバレッテが初回残り30秒ほどで、パワーを感じさせない左アッパーをポンと出すと死角だったのかビラはアゴに食いストンと尻餅を付くダウンを喫します。2ラウンド、ナバレッテはスイッチしながら連打の回転を上げ前進、ビラはサイドステップを使い、右から立て直しを図りますが反応を見るとややダメージが残っているようにも映ります。3ラウンドのビラはフットワークを使いながら攻めかかりナバレッテも応戦、時に大振りとなるナバレッテのパンチをかわしながらビラがコツコツとパンチを入れていくかと思われた4ラウンド2分過ぎ、左アッパーを打ちにいったところへナバレッテの左フックがモロにアゴにクリーンヒット、ビラが2度目のダウンを喫します。再開に応じたビラは5ラウンドを被弾を避けながらサークリング、ナバレッテがガンガン追い掛け、いつもの荒々しいスタイル全開となります。クリンチ・ワークを混ぜながら反撃を狙うビラはナバレッテの攻勢を防ぐことに費やす時間が長く手数がなかなか増えず、頑張りを見せるもののペースを変えることは出来ずラウンドが進みます。ナバレッテも強引な攻めは見せず、8ラウンド終了間際にはビラがコンパクトな左右フックを当て前に出る場面を見せ、9ラウンドもナバレッテの大振りをかわし小さいパンチを入れるなどビラが反撃ムードを漂わせます。10ラウンドはお互いに攻めの姿勢を見せながら手を出し合い、11ラウンドはナバレッテも攻め続けるものの的中率が悪く、手数で優勢のビラが取ったように映ります。最終回、相変わらず的中率の高くないナバレッテですが前進の度合いを強めるとビラはディフェンスに費やす時間が増え手数が増えず、そのまま終了のゴングを聞いています。WBOスーパーバンタム級王座に続いて2階級制覇に成功した25歳のナバレッテは32勝27KO1敗、初防衛戦は最上位との対戦が既定路線となっていますがビラと同じサウスポー、現3位のJ.マグダレノ(米国)にはどのように映ったでしょうか?一方、23歳のビラは18勝5KO1敗、メイウェザー・プロモーションのマッチメイクにサポートされ手にした世界初挑戦のリングでしたが戴冠は成りませんでした。



    2013年アルマトイ世界選手権ミドル級で金メダル獲得、2016年リオ五輪ミドル級でベスト4、そしてWBOミドル級で4位に付ける、ジャニベック・アリムカヌウェ(カザフスタン)はガストン・コリア(アルゼンチン)に2ラウンド59秒KO勝利です。

    サウスポー同士の対戦はアゴをしっかりと締めながら右を突くアリムカヌウェが初回2分が経過しようかというところで左をカウンターで合わせるとコリアがバランスを崩し膝を付くダウンを喫します。深いダメージを見せず再開に応じたコリアに対し2ラウンドも右を突きながらアリムカヌウェがじりじりと距離を詰めていきます。すると青コーナー前に詰めたところで右フックからの左フックを叩きつけるようにアゴに見舞うとコリアがバタンとダウン、何とか立ち上がろうとしますが足が言うことを効かず、そのままカウントアウトとなっています。WBC9位、IBF11位、WBAでも15位、27歳のアリムカヌウェは9戦全勝5KO、23歳のコリアは16勝6KO4敗としています。
  • ドミニク・ボーセルがWBA暫定&IBO戦を前に計量クリア

    ドミニク・ボーセルがWBA暫定&IBO戦を前に計量クリア

    2020.10.10
    <WBA暫定世界ライトヘビー級タイトルマッチ in ドイツ、ザクセン・アンハルト州マクデブルク、GETECアレーナ>
    暫定王者&IBO王者、ドミニク・ボーセル(ドイツ/31戦30勝12KO1敗):174.6ポンド(約79.1Kg)
    vs.
    同級13位、ロビン・クラスニキ(ドイツ/56戦50勝18KO6敗):174.4ポンド(約79.0Kg)
    ※パワーよりもテクニックといったヨーロッパに多いスタイルを代表する両者による暫定世界戦です。スーパー王者、レギュラー王者と在位する中での防衛戦は議論を呼ぶところですが、2位へ上昇してきたJ.ブアッツィ(英国/13戦全勝11KO)は6日前にTKO勝利をおさめています。上位王者との統一戦へ進むのか、下位ランカーからの突き上げを受けて防衛戦を行うのか、いずれにせよ約11ヶ月振りの試合でベテラン挑戦者を退けることが重要でしょう。



    なお同日に米国のコネチカット州で予定されていた、" PBC " イベントのセルゲイ・リピネッツ(カザフスタン/17戦16勝12KO1敗)対クアドラティロ・アブドゥカハロフ(ウズベキスタン/17戦全勝9KO)戦は試合5日前に延期が正式決定、アブドゥカハロフ陣営のビザ取得に想定以上の時間が掛かったためとして、10月24日の開催に変更されています。
  • 明日はエマヌエル・ナバレッテが2階級制覇へチャレンジ

    明日はエマヌエル・ナバレッテが2階級制覇へチャレンジ

    2020.10.09
    <WBO世界フェザー級王座決定戦 in 米国、ネバダ州ラスベガス、MGMグランド、カンファレンス・センター>
    同級1位、エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ/31勝27KO1敗):126ポンド(約57.1Kg)リミット
    vs.
    同級2位、ルーベン・ビラ(米国/18戦全勝5KO):125ポンド(約56.7Kg)
    ※ファンとしてはナバレッテがS.スティーブンソン(米国)へ挑戦する試合も見たかったところですがスティーブンソンは一足早く返上、決定戦となったところへ出場権のあったJ.マグダレノ(米国)が回避した経緯を持つ一戦です。コロナ禍によるブランク明けの6月、エキシビジョンとなったU.ロペス(メキシコ)戦ではイマイチな動きだったナバレッテもきっちり仕上げてきていることでしょう。WBO傘下の地域王者となってランキングを上げてきたビラは世界ランカーとの対戦経験はありません、全勝のまま戴冠を果たすことは出来るでしょうか?



    <セミファイナル/ミドル級10回戦>
    WBO4位、WBC9位、IBF11位、WBA15位、ジャニベック・アリムカヌウェ(カザフスタン/8戦全勝4KO):159.6ポンド(約72.3Kg)
    vs.
    ガストン・コリア(アルゼンチン/19戦16勝6KO3敗):158.6ポンド(約71.9Kg)
    ※主要4団体でいずれもランクインを果たしているサウスポー、アリムカヌウェがセミで登場です。2013年アルマトイ世界選手権ミドル級で金メダル獲得、2016年リオ五輪ミドル級ではベスト4という輝かしいアマチュア戦績を持つアリムカヌウェはWBC米大陸同級王者でもありますが今回はノンタイトル戦でのリング、およそ11ヶ月のブランクを考慮した調整の意味合いが強い試合となりそうです。
  • 速報!大激闘!ホセ・セペダ 対 イバン・バランチェク!

    速報!大激闘!ホセ・セペダ 対 イバン・バランチェク!

    2020.10.04
    現地時間3日、米国のネバダ州ラスベガスに在る、MGMグランドのカンファレンス・センターにてWBCスーパーライト級挑戦者決定戦&同級シルバー王座決定戦がただいま終了、WBC2位、WBOで3位のホセ・" Chon "・セペダ(米国)が前IBF王者でIBF4位、WBCで6位のイバン・バランチェク(ベラルーシ)に5ラウンド2分50秒TKO勝利、大激闘の末にセペダが勝利をおさめています。

    ゴングと同時にバランチェクが仕掛け左フックをヒット、サウスポーのセペダは冷静に対応したかに見えましたが半分過ぎにバランチェクの巻き込むような右フックがダッキングしたセペダの後頭部をかすめるように当たりストンとダウンします。すぐに立ち上がったセペダは終了間際にもバランチェクのラリアート気味の左フックで2度目のダウンを喫し、立ち上がったところで初回を終えます。しかし2ラウンド開始直後、バランチェクの左フックを外したセペダが右フックからの左フックを当てるとバランスを崩したバランチェクがグローブをマットに付けダウンします。すぐ再開したものの50秒過ぎに左フックを浴びバランチェクが2度目のダウンを喫します。ここもすぐ立ち上がったバランチェクはセペダの追撃に足元をバタつかせながら後退、ロープを背にし勝負が決まるかと思われたところでバランチェクが起死回生とも映る右フックを見舞うと今度はセペダがダウンする凄い展開となります。再開後、両者足が言うことを効いていないような状態ながら隙を伺い、このラウンドをしのぐと3ラウンド50秒過ぎ、左フックでバランチェクがバランスを崩し右ひざからダウンします。再開に応じるバランチェクは大きな左フックを外されてセペダに合わされる場面を重ねますが、すでに効いて判断力が低下しているためか何度か繰り返すものの、持ち前のフィジカルとパンチ力で上回りセペダを追い込み、次はどっちが倒れるのか目の離せない序盤となります。

    4ラウンドはバランチェクが小さいアッパーを当てるなど良いラウンドを造りポイントを獲るかと思われた残り20秒、セペダの左フックでバランチェクがゴロンとダウンします。再開しゴング、足元をフラつかせるバランチェクの方がダメージは深そうに映るものの局面を急転させるパワーを持つのもバランチェクとあって手に汗握る攻防が続くと5ラウンド残り40秒でバランチェクの右フックが好打、セペダは赤コーナーポストに弾かれるとレフェリーはロープダウンを宣告、カウント8が数えられます。しかし迎えた残り10秒の拍子木が鳴ったところで今度はセペダの右フックからの左フックがバランチェクの顔面にクリーンヒットすると余力が尽きたかのようにゆっくりと右膝を折りながら倒れ込みます。映像でももう立てないように見えるダメージにケニー・ベイレス(米国)レフェリーはカウント途中で両手を交差、凄まじい激闘に終止符が打たれています。バランチェクは呼吸しまばたきこそしているもののリング上でなかなか動かず周囲の心配は最高潮に達しますが数分後、コミッション・ドクターのサポートのもと上半身を起こしています。31歳のセペダは33勝26KO2敗2ノーコンテストとし、WBC挑戦権とシルバー王座のベルトを手にしています。27歳のバランチェクは20勝13KO2敗、IBF王座を奪われたJ.テイラー(英国)戦からの復帰後2連勝は成りませんでした。4度のダウンを乗り越えたセペダ、5度目のダウンで敗れたバランチェクという大激闘はESPNの解説者も「今年のファイト・オブ・ザ・イヤーは間違いないでしょう!」と述べ両者の素晴らしい精神力を讃えています。なおバランチェクは自力でリングを降りたもののそのまま救急車で病院へ直行、笑顔を見せている映像が番組内で流れていますが1日も早い回復が望まれるところです。



    セミファイナルはトップランクの期待も大きいWBCスーパーフェザー級31位、ガブリエル・フローレス Jr.(131.7ポンド)がノンタイトル戦で出場、ライト級10回戦で元世界ランカーのベテラン、ライアン・キールツェウスキー(ともに米国/131ポンド)に10回判定勝利です(3対0/100-90、99-91、98-92)。

    いつも通りイケイケのスタイルを見せ積極的に攻めるフローレスですが初回残り1分ほどでキールツェウスキーの左フックをアゴに食い、腰がガクンと落ちロープ際に後退、追撃として右ストレートも食いピンチに陥りますが何とかダウンは回避します。2ラウンドはフローレスもやや慎重な動きを見せ、シャープなジャブで立て直しを図ります。ガードの上からでもワンツーをねじ込もうと手を出しペースを引き寄せようとするフローレスに対し、キールツェウスキーも上下にコンパクトなコンビネーションを放ちながら前進、キールツェウスキーの攻勢をフローレスがサークリングする展開が続きます。決定的な場面の無いまま迎えた最終回、キールツェウスキーがプレッシャーを強めフローレスはサークリング、時折パンチを返しますが、ポイントはロープ際で上下のコンビを放ったキールツェウスキーが獲ったように映り終了のゴングを聞いています。対戦者のレベルをワンランクアップさせて臨んだ一戦はポイントほどの差は無いように映りましたが20歳のフローレス Jr. は戦績を19戦全勝6KOとしています。31歳のキールツェウスキーは30勝11KO5敗、約19ヶ月振りの試合というブランクがありながらも健闘を見せています。



    アンダーカードのヘビー級6回戦、リオ五輪スーパーヘビー級ベスト16のグイド・ビアネロ(イタリア/238.7ポンド)がキングスレイ・アイベー(ナイジェリア/276.8ポンド)と6回引分です(1対0/59-55:アイベー、57-57×2)。

    ガッチリ体型のアイベーはヘビー級の中では珍しいスイッチヒッター。距離が掴みづらいのか序盤から偶然のバッティングが目につくと2ラウンドに早くもビアネロが両眉から出血、その後も流れを引き寄せることが出来ずフルラウンドを終えています。E.アジャグバ(ナイジェリア)やJ.アンダーソン(米国)らに加えてトップランクが期待するヘビー級プロスペクトの1人、ビアネロですがパッとしない試合となっています。全勝ストップの26歳、ビアネロは7勝全KO1分、こちらも26歳のアイベーは5勝4KO1敗1分としています。
  • 速報!マーク・マグサヨ 対 リゴベルト・エルモシージョ!

    速報!マーク・マグサヨ 対 リゴベルト・エルモシージョ!

    2020.10.04
    現地時間3日、米国のカリフォルニア州ロサンゼルスに在る、マイクロソフト・シアターにて " PBC " イベントのフェザー級10回戦がただいま終了、IBF同級4位のマーク・マグサヨ(フィリピン)がリゴベルト・エルモシージョ(メキシコ)と対戦、10回判定でマグサヨが辛くも全勝をキープしています(2対1/100-90、96-94:マグサヨ、96-94:エルモシージョ)。

    サウスポーのエルモシージョがジャブ、ワンツー、そしてボディへ積極的にパンチを出していきますが残り30秒ほどでマグサヨも良い右をアゴに打ち返す初回となります。2ラウンド早々、偶然のバッティングによりタイムが掛かりますが、見応えあるペース争いの序盤となります。エルモシージョの前進が厄介そうに見えるマグサヨはサークリングしながら得意の左フック、右ストレートを狙い徐々に有効打の数でリードしていきますが、エルモシージョも前に出ながら手数で対抗します。5ラウンドはエルモシージョの効果的なボディを軸とした攻勢が印象に残りますが、この辺りからボディが効いてきたかマグサヨの手数が減り、代わりにスタートから見せていたトランクスを下げる癖がより増えてきたように映ります。7ラウンドもエルモシージョが踏み込んできたところにパンチを合わせようとするマグサヨは手数が増えず左フックを食うなど、ポイント的には非常に競ったように映り終盤に入ります。迎えた9ラウンド、パワーで勝るマグサヨがテンポを上げ攻め掛かるとエルモシージョがバランスを崩しスリップ、左フックなどを放ち、最終回は両者疲れを見せながら懸命に手を出し合うなかエルモシージョの手数が優勢に映るゴング、両者終了と同時に手を突き上げています。WBC5位、WBAでも13位、25歳のマグサヨは21戦全勝14KOとしましたが、ルディ・バラガン(米国)ジャッジのフルマークは全くもって理解不可能です。28歳のエルモシージョは11勝8KO3敗1分としています。
  • 日本時間4日はアメリカ、ラスベガスで挑戦者決定戦が開催

    日本時間4日はアメリカ、ラスベガスで挑戦者決定戦が開催

    2020.10.03
    <WBC世界スーパーライト級挑戦者決定戦&同級シルバー王座決定戦 in 米国、ネバダ州ラスベガス、MGMグランド、カンファレンス・センター>
    WBC2位、ホセ・" Chon "・セペダ(米国/36戦32勝25KO2敗2ノーコンテスト):139.9ポンド(約63.4Kg)
    vs.
    WBC6位、イバン・バランチェク(ベラルーシ/21戦20勝13KO1敗):139.6ポンド(約63.3Kg)
    ※このベルトを持つのはWBCの他、WBOも保持するJ.C.ラミレス(米国)。J.カテロール(英国)とのWBO指名戦が控えているもののWBAスーパー&IBF王者のJ.テイラー(英国)と4団体統一戦というビッグマッチも噂されています。ラミレスに敗れているセペダ、テイラーにベルトを奪われたバランチェク、両者とも雪辱戦が4冠統一戦となれば一石二鳥でしょう、まずは目の前の難敵を下してベルトの行方に注視したいところです。



    <フェザー級10回戦 in 米国、カリフォルニア州ロサンゼルス、マイクロソフト・シアター>
    IBF同級4位、マーク・マグサヨ(フィリピン/20戦全勝14KO):127ポンド(約57.5Kg)
    vs.
    リゴベルト・エルモシージョ(メキシコ/14戦11勝8KO2敗1分):126.6ポンド(約57.4Kg)
    ※元々は9月23日となっていたマグサヨの " PBC " デビュー戦は日程の延期に加えて対戦相手も変更となって開催、ノンタイトル戦がメインという少々こじんまりとしたイベントとなっています。「この試合はイージーなものではありません、何故なら彼は前に前にと出てくるタフなファイターだからです。こうしてまたアメリカのリングに上がることが出来て嬉しいし、メインイベンターとして戦えることもとてもハッピーです。」と述べた25歳のマグサヨが中堅どころを相手に実力発揮となるでしょうか?
  • いよいよフィリピンでもボクシング・イベントが再開

    いよいよフィリピンでもボクシング・イベントが再開

    2020.10.02
    先日、WBO世界バンタム級王者のJ.カシメロ(フィリピン)が持ち前の豪打を爆発させて王座防衛を果たしたように、依然として高いボクシング人気を誇るフィリピンでようやくボクシング・イベントが再開します。アジア圏でも日本だけでなく韓国や中国、タイなどゆっくりと再開するなか、フィリピン国内のボクシングを統括する " GAB(Games and Amusements Board)" は国が管轄する団体とあって、ゴーサインを出す政府はコロナ禍による影響を考慮しボクシングや近年特に人気を高めている総合格闘技などのコンタクト・スポーツには再開に慎重な姿勢を見せていたものです。


    日本同様、今春から停止してしまったイベントによる弊害を危惧したGABはライセンスを保持する選手やトレーナーらに対して「コロナ禍により職業を生かすことが出来ず収入源を欠いている。」として、1人8000ペソ(約1,8万円)~5000ペソ(約1,1万円)を支払うなど世界各地で見られるアスリートへの救済措置もとられていました。


    すでにフィリピンのマニラで開催がアナウンスされている、WBA世界ミニマム級レギュラー王座の決定戦は12月とあって再開への道のりはまだまだ先といった気配も見せていましたが、先んじて10月7日にフィリピンのセブ、マンダウェにてイベントが行われることがこのほど発表され、主催するのは地元セブで規模を拡大してきたオメガ・スポーツ・プロモーションズとなっています。同プロモーションのジェローム・カラトラバ代表は「このセブで歴史的なイベントを開催出来ることにこれ以上ない興奮を感じています。これは大きなチャレンジですが、とてもワクワクしています。出場が予定される選手全員がとても興奮しておりウズウズしています。対戦カードを含めてこの興奮度を言葉にすることは出来ません。GABが定めたコロナ禍に対する規則も厳密に推し進めるつもりです。」とコメント、ようやく迎えたリスタートに高揚を隠し切れないとしています。


    7日のマンダウェで開催されるイベントは全4試合、計8選手はいずれも国内選手となっています。メインはWBCライトフライ級10位のマーク・ビセレス(12戦11勝5KO1分)とフィリピン・ミニマム級13位のジュヌエル・ラカール(16戦8勝6KO5敗3分)が務め、セミはIBFライトフライ級9位のクリスチャン・アラネタ(18戦17勝14KO1敗)対リチャード・ロサレス(28戦14勝8KO12敗2分)戦。アンダーカードはフィリピン・スーパーバンタム級9位のピーター・アポリナル(12戦11勝8KO1敗)対元世界ランカーのジェスロ・パブスタン(43戦30勝9KO7敗6分)戦、カルロ・バカロ(5戦全勝4KO)対ジェフリー・ステラ(4勝全KO9敗3分)戦というもの。ノンタイトル戦のみのイベントではありますが、同国のボクシング界にとっては大きな一歩と言えそうです。
  • 速報!ジェイソン・ロサリオ 対 ジャーメル・チャーロ!

    速報!ジェイソン・ロサリオ 対 ジャーメル・チャーロ!

    2020.09.27
    現地時間26日、米国コネチカット州のアンカスビルに在る、モヘガン・サン・カジノにて " PBC " の豪華なダブルヘッダー『TWO CARDS. ONE NIGHT. ONE PRICE. 』がただいま終了、第2部のメインイベントとなったWBAスーパーとWBC、IBFの3本のベルトが懸けられたスーパーウェルター級王座統一戦はWBAスーパー&IBF王者のジェイソン・ロサリオ(ドミニカ共和国)がWBC王者のジャーメル・チャーロ(米国)に8ラウンド21秒KO負け、ジャーメルが王座を統一しています。

    ロサリオのジャブで幕を開け、チャーロが50秒過ぎにワンツーを放つとロサリオはバックステップ、右足が勢い余ってエプロン下に滑り落ちてしまいバランスを崩したところにチャーロの左フックが当たるとニュートラルコーナー前で不運なダウンを喫します。ハービー・ドック(米国)レフェリーのカウント8で再開したロサリオは深いダメージを見せずじりじり前に出ると2ラウンド、ロサリオのコンビネーションが有効と映り、3ラウンドもロサリオの攻勢にチャーロがロープを背にする場面が多く失点を取り返したように映ります。ディフェンス重視の戦い方を見せるチャーロは手数が増えず、時折試合を支配しているかのように余裕にも見えるステップを刻み距離を取りますが、ポイントを取っているほどパンチを出さず、5ラウンド中盤に右を返しますが、ラウンド自体はロサリオが優勢と映ります。6ラウンド中盤、ロサリオのパンチが低く入り注意が与えられ、残り1分ほどでロサリオの左フックがヒットするとチャーロはタックルに行くようにクリンチします。しかしラウンド終了間際、チャーロの左フックがテンプルにヒットするとロサリオは足をバタつかせながら崩れ落ち2度目となるダウンを喫します。再開に応じたところでゴングに助けられますがダメージは深そうに見えるものの7ラウンドが開始するとロサリオは再び前進、攻めの姿勢を見せます。2つのダウンを奪ったことで安全運転にシフトするには手数が少なすぎるチャーロでしたが8ラウンド開始直後、チャーロがダブルのジャブを出し2発目がボディに入るとロサリオはドスンと尻からダウン、足が言うことを効かず硬直させるなかレフェリーが10カウントを数えています。WBC王座初防衛に加えて2本のベルトを追加した30歳のジャーメルは34勝18KO1敗、一方、攻撃力とともに打たれモロさも露呈、最後はボディへのジャブで敗れた25歳のロサリオは20勝14KO2敗1分とし、1月にJ.ウィリアムス(米国)から奪取した両王座の初防衛に失敗しています。



    WBC世界スーパーバンタム級王座決定戦は同級1位のルイス・ネリが同級6位のアーロン・アラメダ(ともにメキシコ)に12回判定勝利、ネリが新王者となっています(115-113、118-110、116-112)。

    サウスポー同士の対戦はジャブから試合を組み立てようとする両者による静かな立ち上がりとなりますが、ネリのエンジンが掛かってきたか2ラウンド途中から手数が増えて行き、ポイントを集めて行きます。世界を獲る前に見せていた開始から左右フックを軸として攻め掛かる荒々しいスタイルは抑えているのか、ジャブから試合を組み立てるスタイルで流れを引き寄せたネリに対し、アラメダはがっちりとガードを固め頭の位置を変えながら良いジャブを出すもののその次が出ず、ややディフェンシブな試合運びとなり被弾こそ少ないものの手数で劣りリードを広げられます。展開として見ると盛り上がり無く、同じようなラウンドが終盤まで続き、ネリも強引に攻めに行かず2階級制覇が目標と映る展開を見せて、メキシカンによる全勝同士の世界戦はやや期待外れのフルラウンドかと思われた最終回、ネリが主武器と言える波状攻撃を見せ攻勢を強めます。開始30秒ほどでアラメダの足が引っ掛かりバランスを崩すとそのまま追い掛けるネリでしたが結局腰を落とすような決定的な場面の無いままゴングを聞いています。25歳のネリは31戦全勝24KOとし2階級制覇に成功です。27歳のアラメダは25勝13KO1敗としています。



    第2部のオープニング・マッチ、WBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦は同級3位で元WBA&IBF統一同級王者のダニエル・ローマン(米国)がWBCバンタム級16位、元WBAバンタム級王者のファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を12回判定に下しています(3対0/116-112×3)。

    上半身を振りながら中に入ろうとするローマンにパヤノが右フック、左アッパーを合わせようとする初回は終盤にパヤノの右フックが浅くヒットします。2ラウンド、ロープに詰めてボディへパンチを集めようとするローマンが良いプレッシャーを見せ、終盤に右フックを当てます。3ラウンドもローマンの攻勢の前にロープ際をサークリングするパヤノは後半に連打を出し盛り返しを見せますが左眉上を小さくカットします。その後もじりじりとローマンが距離を詰め、ロープ際に追い込むとコンビネーションを放ち、パヤノはサークリングしながらパンチを合わせようとする展開でラウンドが進んでいきます。大局的な展開は終盤まで変わらず、お互いに決定打の少ないものの11ラウンド、そして最終回はローマンが有効打数でやや上回ったように映り試合終了のゴングが鳴るのとほぼ同時にローマンの左フックが右フックを振りに行き空振ったパヤノの顔面にカウンターとなってヒット、ロープに倒れ掛かりダウンと思われましたが、ジョニー・カラス(米国)レフェリーにはスリップと見えたのか両手を下向きに振り、終了となっています。30歳のローマンは28勝10KO3敗1分、最後の裁定で勝負が覆らず事なきを得ています。36歳のパヤノは21勝9KO4敗です。



    第1部のメインイベントとなるWBC世界ミドル級タイトルマッチはチャンピオンのジャモール・チャーロ(米国)が同級1位のセルゲイ・デレイビャンチェンコ(ウクライナ)に12回判定勝利、王座防衛です(3対0/116-112、117-111、118-110)。

    敗れた2試合のG.ゴロフキン戦とD.ジェイコブス戦はどちらも初回にフラッシュダウンを喫しているだけに慎重に攻めたい挑戦者はまずまずの立ち上がりを見せ、上背で勝る王者もシャープなジャブを放ちます。2ラウンドは王者の冷静な動きが目を引きますが、挑戦者も良いジャブを返し、3ラウンド終了間際に王者が右を打ち下ろすと挑戦者はたたらを踏んで後退、王者が一気に攻め掛かりますがゴングに中断されます。挑戦者はダメージを感じさせず4ラウンドは王者の小さな左アッパーを食うものの2分過ぎには右からの連打で反撃、立て直しを図ります。右まぶたから微量の出血を見せる挑戦者は5ラウンド、王者をロープに押し込み連打を見せるなど良いラウンドを造り、6ラウンド50秒過ぎにも王者のアゴに右ストレートをヒット、見応えある展開となります。やや傷口が広がってきたようにも見える挑戦者は7ラウンドも左フックを当て、8ラウンド1分過ぎには左右フックで王者をロープに押し込むと王者はクリンチを混ぜて対応、残り30秒ほどで右を返した王者は残り8秒ほどにも右ストレートをクリーンヒット、挑戦者が後退したところでゴングが鳴ります。

    期待通りの好ファイトとなった9ラウンド、腫れも影響しているか王者の右に反応しきれなくなっているようにも見える挑戦者は終盤、コンパクトな左アッパーを食うなど、バランスを崩す場面が増えて行きます。10ラウンド開始直後、挑戦者のカットと腫れにドクターチェックが入りますが続行、積極的に前進すると王者を連打でロープに追い込み、11ラウンドも懸命にパンチを出して行きます。王者もスタートからペースを渡すまいと常にジャブを突き、最終回も挑戦者が余力を振り絞るかのようにコンビネーションで王者をロープに押しこみ、有効打こそ少ないもののポイントを獲るかと思われた残り20秒ほどで王者が左アッパーをヒット、挑戦者は足元をフラつかせながらもそのままゴングになだれ込んでいます。30歳のジャモールは振り分けるなら、と言える僅差のポイントもしっかり獲り4度目の防衛に成功、戦績を31戦全勝22KOとしています。34歳のデレイビャンチェンコは13勝10KO3敗、3度目の世界挑戦も失敗に終わっています。



    WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチはレギュラー王者のブランドン・フィゲロアが同級14位のダミエン・バスケス(米国)に10ラウンド1分18秒TKO勝利、王座防衛です。

    サウスポーのバスケスに対しオーソドックスでスタートした王者ですが開始30秒ほどでスイッチ、その後はスイッチを繰り返してチャンスを伺います。しかしバスケスのジャブ、左ストレートなどを貰いハッキリと初回を落とすと、2ラウンドはサウスポーでスタートし積極的に距離を詰めていきます。頻繁にスイッチを見せる王者はサウスポーになると頭から前に出る癖を見せ、たびたびバッティングが起きますが身体が暖まってきたか、距離を読みはじめたか、コツコツとパンチを当てて行きます。徐々に王者得意の乱戦になるとバスケスは身体で押されロープを背にする場面が増え、4ラウンド辺りから右目周辺が腫れていきます。中盤、身体を預けたがる王者、疲れの見え始めた挑戦者による揉み合いが増え、ゲイリー・ロサト(米国)レフェリーが忙しくなります。7ラウンドはバスケスが左右フックを当て、王者が右ストレートを返すラウンドとなり、8ラウンド開始直後にバスケスの右目に対してドクターチェックが入ります。再開後、王者が連打を集めるとバスケスも応戦、両者懸命に手数を出し打ち合いますが、手数と有効打は王者が優勢と映ります。9ラウンド、肩越しの左を連発した王者は半分過ぎ、左ストレートを好打するとバスケスの顔が跳ね上がります。バスケスがクリンチに行くとレフェリーは両者にブレイクをコール、引き離すと王者は足をもつらせゴロンとマットに転がります。10ラウンド開始直後にも再びバスケスにドクターチェックが入りますが続行、王者ペースながら懸命に逆転を狙うものの1分過ぎにロープに詰められ連打から左右のボディが入るとレフェリーが割って入りバスケスを抱きかかえています。23歳対決を制したフィゲロアは21勝16KO1分とし3度目の防衛成功、現在はスーパー王者にM.アフマダリエフ(カザフスタン)、ゴールド王者にR.リオス(米国)が在位しています。健闘空しく敗戦のバスケスは15勝8KO2敗1分としています。



    第1試合のWBO世界バンタム級タイトルマッチはチャンピオンのジョンリエル・カシメロ(フィリピン)が同級11位のデューク・ミカー(ガーナ)を3ラウンド54秒TKOに下し王座防衛です。

    恐そうな仮面を着けてリングインした王者は左手を下げ、いつものように1発1発をがっつりと打ち込むスタイルを見せ、ミカーもガードを高く上げ打ち合いに応じると低いウィービングを見せる王者に右を打ち下ろし、残り20秒ほどにも右ストレートを好打、挑戦者が良いスタートを切ります。2ラウンド、重量感を感じさせるパンチをボディに打ち込む王者は1分過ぎ、右ボディが効き動きの止まったミカーに左フックをヒット、ミカーがゆっくりと後ろに倒れ込みます。スティーブ・ウィリス(米国)レフェリーがゆっくりとカウントを数え再開しますが、すでに効いているミカーにカシメロは全弾KOパンチのような強打を狙い撃ち、ミカーはガードを固めるだけとなりますがレフェリーは止めず、残り40秒ほどにミカーが大きな右を空振りするとダメージが残り足が言うことを聞かずそのまま倒れ込むとレフェリーはダウンと判断、2度目のカウントを聞きます。ここもフラつきながら立ち上がったミカーにレフェリーも再開を許可、懸命に粘りゴングに逃げ込みます。3ラウンド開始と同時にミカーに対してドクターチェックが入りますが続行、するとミカーは大振りのパンチで起死回生の逆転打を狙いますが、王者は冷静に外しながらパワーパンチを上下に打ち込むと、最後は開始50秒ほどで王者がロープ際で左右のアッパーを突き上げたところでレフェリーが割って入り終了、力が有り余っているのか、王者はストップ直後に片手腕立てを見せ余裕を披露しています。持ち前のパワーを爆発させ全勝挑戦者を一蹴、良いアピールとし3度目の防衛に成功した31歳のカシメロは30勝21KO4敗、29歳のミカーは24勝19KO1敗、世界初挑戦は失敗です。
  • 速報!ジュニエール・ドルティコス 対 マイリス・ブリエディス!

    速報!ジュニエール・ドルティコス 対 マイリス・ブリエディス!

    2020.09.27
    現地時間26日、ドイツのバイエルン州ミュンヘンに在る、プラザメディア・ブロードキャスティング・センターにてIBF世界クルーザー級タイトルマッチがただいま終了、王者のジュニエール・ドルティコス(キューバ)が同級6位のマイリス・ブリエディス(ラトビア)に12回判定負け、王座交代です(2対0/117-111×2、114-114)。

    両者、ジャブを突きながら探り合う初回はドルティコスがじりじりと距離を詰めていき、ブリエディスが様子を見るように距離を取る比較的静かなラウンドとなります。2ラウンド、いつも通り好戦的なドルティコスがやや前進を強めるとサークリングを見せるブリエディスがロープに詰まる場面が増えて行きます。3ラウンド中盤にはドルティコスのプレッシャーにブリエディスが応戦、連打を放ち打ち合いの場面を造りますが強打者同士のスリリングな攻防を見せます。距離が近くなるとクリンチに行くブリエディスは4ラウンド、右ストレートを浅く当てますが展開に大差無くドルティコスの前進が印象に残る序盤となります。5ラウンド、序盤は前に出たブリエディスですがすぐにサークリングする動きに戻り、ドルティコスの攻勢を防ぎながらジャブ、ワンツーで対抗、折り返すころにはブリエディスが前に出始めます。

    序盤は手を出させる戦術だったのか、コンパクトな右アッパーを当てたブリエディスはリング中央で戦う時間が増えて行きます。ドルティコスは終盤に入ってもジャブからプレッシャーを掛けていく姿勢を見せますが疲労からか、ブリエディスの攻勢にやや反応が鈍りはじめたように映り、ジャブをそのまま食う場面を見せます。それでもお互いに相手の強打を防ぎ、浅く貰っても単発にとどめながらラウンドが進みます。最終回もドルティコスが前進、ブリエディスが距離を取り、ところどころでブリエディスが前に出て連打を出す3分間を終了、ゴングと同時に両者手を突き上げています。防衛回数1度のWBC、防衛ゼロのWBOの元王者が3本目のベルトを獲得。35歳のブリエディスは27勝19KO1敗としましたがこのベルトは防衛して行くのでしょうか?それともウシクの後を追いかけるようにヘビー級へ転向するのでしょうか?敗れた34歳のドルティコスは24勝22KO2敗とし同王座初防衛に失敗です。



    IBF欧州ミドル級タイトルマッチは王者でIBF8位、WBOで12位にランクされる、デニス・ラドバン(ドイツ)がロベルト・タラレク(ポーランド)に10回判定勝利、王座防衛です(3対0/100-90×3)。27歳のラドバンは14勝6KO1分、37歳のタラレクは24勝16KO14敗3分です。



    スーパーミドル級8回戦はIBFライトヘビー級5位、WBOで11位のレオン・ブン(ドイツ)が出場、ティモ・ライネ(フィンランド)を8回判定に下しています(3対0/80-72×3)。28歳のブンは16戦全勝8KO、36歳のライネは27勝11KO14敗1無判定です。
  • 速報!ジョシュ・テイラー 対 ダオヌア・BTU・ルアワイキン!

    速報!ジョシュ・テイラー 対 ダオヌア・BTU・ルアワイキン!

    2020.09.27
    現地時間26日、英国のロンドンに在る、ヨーク・ホールにて、WBAスーパー&IBF世界スーパーライト級タイトルマッチがただいま終了、WBAスーパー&IBF王者のジョシュ・テイラー(英国)がWBA13位、IBF1位、ダオヌア・BTU・ルアワイキン(本名:アピヌン・コーンソン/タイ)に1ラウンド2分41秒KO勝利、王座防衛です。

    半身に構えるサウスポーの王者に対し、ダオヌアは左手をやや前に出しながら探る展開を見せ、キビキビした攻防のなかラウンド終盤、王者がワンツーを出し前に出るとダオヌアは揉み合いからクリンチに行くような素振りを見せます。その流れのまま王者がダオヌアをロープに押し込むように前進、左をダオヌアの右肋骨辺りに打ち込みます。ダオヌアはクリンチに行こうとしていたのか、王者の左ボディをモロに食う形となりそのまま座り込み倒れ込むとカウントアウト、呆気ない幕切れとなっています。29歳のテイラーは17戦全勝13KO、IBF2度目、WBAは初防衛にそれぞれ成功です。苦痛に顔をゆがめ数分間仰向けのまま完敗の24歳、ダオヌアは16勝13KO1敗としています。



    セミファイナルのバンタム級10回戦では前WBCフライ級王者のチャーリー・エドワーズがJ.C.マルティネス(メキシコ)戦からの復帰戦を行い、カイル・ウィリアムス(ともに英国)を10回判定に下しています(99-91)。

    手数とフットワークが持ち味のエドワーズの距離を潰そうとウィリアムスがスイッチを織り交ぜながらプレッシャーを掛けていく序盤となります。無観客興行とあってパンチを出すチャーリーの雄叫びが良く響くなか、ボディへの攻めを増やすエドワーズに対して、ウィリアムスも右ストレートを軸に互角の展開を見せます。ポコポコと出鼻をくじくようなパンチを当て合う両者とも特筆する破壊力は無く、ダウンシーンや膝を落とす場面の無いままラウンドが進みますが、ポイント的には非常に競ったラウンドが続くものの手数の差でややエドワーズと映ります。時折、前に出ながら「パンチは効かないよ」とばかりニヤリとするウィリアムスがエドワーズをロープ際に押し込みパンチを集める山場も造りますが、8ラウンド終盤にはウィリアムスが前に出てきたところにエドワーズの左フックがアゴにヒットします。9ラウンド、そして最終回はガンガン前に出てくるウィリアムスの前進にクリンチワークを混ぜながらエドワーズが被弾を防ぎ試合を終えています。27歳のエドワーズは16勝6KO1敗1ノーコンテスト、敵前逃亡とも言えるマルティネスとの再戦回避から階級を上げたエドワーズですが、今後も厳しい復帰路線となりそうです。敗れた28歳のウィリアムスは11勝3KO3敗、英国では依然としてノンタイトル戦はレフェリー1人が採点しますが、ボブ・ウィリアムス(英国)レフェリーの8ポイント差はウィリアムスに厳し過ぎるように映ります。



    WBO欧州スーパーバンタム級タイトルマッチはともに前戦で元世界王者を打ち破っている選手同士という顔合わせ。王者でWBO11位にランクされる、デビッド・オリバー・ジョイス(アイルランド)がイオナッツ・バルータ(ルーマニア)に3ラウンド1分49秒TKO負け、王座交代です。3月、来日経験を持つTJ・ドヘニー(アイルランド)を8回判定に下している26歳のバルータは14勝3KO2敗、そして2月の同王座決定戦ではL.ハスキンス(英国)を5回TKOに退けている33歳のジョイスは12勝9KO2敗としています。
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