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海外ボクシング情報

  • 日本時間明日27日は各地でボクシング・ファン注目のマッチアップ

    日本時間明日27日は各地でボクシング・ファン注目のマッチアップ

    2020.09.26
    <WBAスーパー&IBF世界スーパーライト級タイトルマッチ in 英国、ロンドン、ヨーク・ホール>
    WBAスーパー&IBF王者、ジョシュ・テイラー(英国/16戦全勝12KO):139.25ポンド(約63.1Kg)
    vs.
    WBA13位、IBF1位、ダオヌア・BTU・ルアワイキン(本名:アピヌン・コーンソン/タイ/16戦全勝13KO):139.5ポンド(約63.2Kg)
    ※昨年2月、後楽園ホールで魅せた戦慄の右アッパーが深く印象に残るダオヌアがいよいよ世界初挑戦。およそ2週間前から現地入りしコンディション調整に励みながらサウスポー王者への戦術もしっかり練り上げたことでしょう。16戦全勝同士の対戦ではあるものの、V.ポストルやI.バランチェク、R.プログレイスといった世界的な強豪を退けている王者に地の利も加わり不利予想は否めませんが実力を出し切ってほしいところです。




    <IBF世界クルーザー級タイトルマッチ in ドイツ、バイエルン州ミュンヘン、プラザメディア・ブロードキャスティング・センター>
    IBF王者、ジュニエール・ドルティコス(キューバ/25戦24勝22KO1敗):199ポンド(約90.2Kg)
    vs.
    WBCダイヤモンド王者、マイリス・ブリエディス(ラトビア/27戦26勝19KO1敗):198ポンド(約89.7Kg)
    ※ウシクが抜けたあとのクルーザー級で頭一つ抜け出るのは果たしてどちらでしょうか?K.グロワッキー(ポーランド)との再戦命令を回避し、WBOのベルトを剥奪されてまで『WBSS』優勝の勲章を欲しがったトーナメント第1シードのブリエディスがWBC、WBOに続き3つ目の世界王座獲得となるのか、それとも選択防衛戦扱いとなるIBF王者のドルティコスが初防衛成功となるのでしょうか?




    <WBC世界ミドル級タイトルマッチ in 米国、コネチカット州アンカスビル、モヘガン・サン・カジノ>
    王者、ジャモール・チャーロ(米国/30戦全勝22KO):159.4ポンド(約72.2Kg)
    vs.
    WBC1位、セルゲイ・デレイビャンチェンコ(ウクライナ/15戦13勝10KO2敗):159.4ポンド
    ※今回のPBCイベントの目玉はチャーロ兄弟の揃い踏み、そして『TWO CARDS. ONE NIGHT. ONE PRICE』と謳われるように2つのイベントを一晩で、そしてペイパービュー料金(74.99ドル/約7,800円)は据え置きといったところでしょうか。第1部のメインは王者にとって4度目の防衛戦でもあるトップコンテンダーのデレイビャンチェンコ戦という楽しみな顔合わせです。挑戦者にとって3度目のビッグチャンスとなりますが悲願は成就するでしょうか?


    <WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ>
    レギュラー王者、ブランドン・フィゲロア(米国/21戦20勝15KO1分):122ポンド(約55.3Kg)リミット
    vs.
    同級14位、ダミエン・バスケス(米国/17戦15勝8KO1敗1分):121.4ポンド(約55.0Kg)
    ※昨年の11月、体重超過のJ.セハ(メキシコ)と12回引分としているフィゲロア。昨年3月、J.C.パヤノ(ドミニカ共和国)に8回判定負けを喫しているものの世界的に無名と言って良いバスケスはともに23歳と若さ溢れる対戦です。コロナ禍中でも「厳しい状況だったけどプライベート・ジムのおかげで思うようなトレーニングが積めたんだ、バスケスは強くタフな挑戦者だが試合は最後まで行かないだろうね。」と自信満々の王者が防衛濃厚の一戦です。


    <WBO世界バンタム級タイトルマッチ>
    王者、ジョンリエル・カシメロ(フィリピン/33戦29勝20KO4敗):117.8ポンド(約53.4Kg)
    vs.
    同級11位、デューク・ミカー(ガーナ/24戦全勝19KO):117.2ポンド(約53.1Kg)
    ※近年は暫定やスーパー、フランチャイズやダイヤモンドなど様々な肩書を付けた世界王者も増え、偉業と言うには疑問符の付く複数階級制覇王者も居るのが実情ながら、今回が3度目の防衛戦となる王者カシメロは近い将来スーパーバンタム級に上げてフィリピン人選手として4人目となる4階級制覇を目指すと公言しています。一方、ロンドン五輪フライ級ベスト16でもあるミカーはアメリカ5戦目、大舞台でのリングも経験しており両者経験豊富、楽しみな対戦です。




    <WBAスーパー、WBC、IBF世界スーパーウェルター級王座統一戦>
    WBAスーパー&IBF王者、ジェイソン・ロサリオ(ドミニカ共和国/22戦20勝14KO1敗1分):153.4ポンド(約69.5Kg)
    vs.
    WBC王者、ジャーメル・チャーロ(米国/34戦33勝17KO1敗):153.8ポンド(約69.7Kg)
    ※第2部のメインは3団体の王座統一戦というこれまた注目の対戦です。15年の立ち上げ当初は統括団体などそっちのけと言わんばかりに独自の興行路線を突き進んでいたPBCもここのところ方針を変更、まだまだ権威と肩書は必要と感じたか、世界戦だけでなく暫定王座戦や挑戦者決定戦もガンガンこなし始めています。長期政権を有望視されていたJ.ハード(米国)が予想外と言える陥落を見せてから群雄割拠の様相を見せるクラスで存在感を見せたい両王者です。


    <WBC世界スーパーバンタム級王座決定戦>
    同級1位、ルイス・ネリ(メキシコ/30戦全勝24KO):121.4ポンド(約55.0Kg)
    vs.
    同級6位、アーロン・アラメダ(メキシコ/25戦全勝13KO):121.4ポンド
    ※5度の防衛を果たしていた王者のR.バルガス(メキシコ)が負傷により長期離脱し休養王者に認定、WBCが正規王座の決定戦として承認した一戦です。防衛こそ成功するもののイマイチな試合振りを見せていたバルガスにとっても全勝の指名挑戦者ネリとの対戦は正念場でもあり、勝利すればネームバリューを一気に上げることが可能と思われましたが対戦は実現せず。何故6位に居るのか不明なスピードの無いサウスポー、アラメダが名乗りを挙げましたが役不足は否めません。



    <WBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦>
    同級3位、ダニエル・ローマン(米国/31戦27勝10KO3敗1分):121.2ポンド(約54.9Kg)
    vs.
    WBCバンタム級16位、ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国/24戦21勝9KO3敗):121.6ポンド(約55.1Kg)
    ※そのネリ対アラメダ戦の勝者と対戦するのか、休養明けのバルガスと対戦するのか、いずれにせよ勝者は世界のトップ戦線へ再浮上も可能となる生き残り戦です。約8ヶ月前、M.アフマダリエフ(ウズベキスタン)に判定で敗れているローマン、約14ヶ月前にL.ネリ(メキシコ)にKO負けを喫しているパヤノ、来日経験を持つどちらが2連敗を味わうのでしょうか。
  • アレクサンデル・ウシクのヘビー級転向第2戦は10月31日

    アレクサンデル・ウシクのヘビー級転向第2戦は10月31日

    2020.09.24
    5月23日からの延期日発表が待たれていたヘビー級注目の一戦、元統一クルーザー級王者のアレクサンデル・ウシク(ウクライナ/17戦全勝13KO)とWBO8位のデレック・チゾラ(英国/41戦32勝23KO9敗)戦について、主催するマッチルーム・ボクシングが現地時間23日にアナウンス、10月31日に開催されるとしています。


    33歳のウシクにとってヘビー級転向2戦目となる今回の試合は前回のC.ウィザスプーン(米国)戦から約1年を置いてのリングとなりますが、現在WBOで1位、WBAとWBCでは2位、IBFでも3位と好位置に付けどの世界王者へ挑戦するかが注目を集めています。そしてWBAとIBFで10位、WBCで12位にランクされる36歳のチゾラもD.プライス(英国)戦から1年という試合間隔になります。サウスポーのウシクに疑問符が付くとすればヘビー級のパワーへの対応力といったところですが、体格的にも大柄ではなく英国内の知名度もあるチゾラ戦は最適の調整試合と言えるでしょう。試合会場の発表は後日とのことですが英国内の開催はまず間違いないところでしょう、勝敗よりもウシクの出来、試合内容に注目が集まります。


    なお、8月22日に世界中のボクシング・ファンをアッと驚かせるKO勝利を魅せた、アレクサンデル・ポベトキン(ロシア/39戦36勝25KO2敗1分)は、約3ヶ月を置いて11月21日にディリアン・ホワイト(英国/29戦27勝18KO2敗)とのダイレクト・リマッチがセット。そして統一王者のアンソニー・ジョシュア(英国/24戦23勝21KO1敗)はIBF指名挑戦者のクブラト・プーレフ(ブルガリア/29戦28勝14KO1敗)との対戦が12月開催と噂されています。注目度ではそのジョシュアを上回るWBC王者のタイソン・フューリー(英国/31戦30勝21KO1分)とディオンテイ・ワイルダー(米国/44戦42勝41KO1敗1分)による第3戦も年内開催濃厚と報じられるなど今冬は一気に活気づくヘビー級のトップ戦線となりそうです。
  • ドミニク・ボーセルがロビン・クラスニキとの初防衛戦を発表

    ドミニク・ボーセルがロビン・クラスニキとの初防衛戦を発表

    2020.09.23
    ドイツのSESボクシングが現地時間22日、WBA暫定世界ライトヘビー級タイトルマッチを発表し、暫定チャンピオンのドミニク・ボーセル(ドイツ/31戦30勝12KO1敗)がドイツのザクセン・アンハルト州マクデブルクに在る、GETECアレーナにて、10月10日に同王座の初防衛戦を同級13位、ロビン・クラスニキ(ドイツ/56戦50勝18KO6敗)を迎えて行うとしています。


    昨年の11月に行われたS.フォーンリン(スウェーデン)戦では11回TKO勝利をおさめ、空位のWBA暫定王座に加えてIBO王座も獲得。記者会見では2本のベルトを肩に掛け壇上に上がった30歳のボーセルは「ロビン・クラスニキは欧州チャンピオンであり、世界タイトルマッチも2度経験している。もちろん私は彼のことを知っているし、彼も私のことは調べ上げているでしょう。まさに挑戦者に相応しいリスペクトすべきボクサーです。」とコメントを残しています。当初、ボーセルの初防衛戦相手として同級10位のZ.ダン(豪州)の名前が挙げられていましたが、ダンの在住する豪州のメルボルンは9月22日現在もコロナウイルスによるロックダウン中とあって、渡独の目途が付かず同国人対決に変更、今回のアナウンスとなっています。


    一方、33歳のクラスニキは13年4月(N.クレバリー戦/WBOライトヘビー級)と15年3月(J.ブレーマー戦/WBAライトヘビー級)の2度の世界挑戦で失敗、スーパーミドル級へ階級を下げて3度目のビッグチャンスを待っていました。「本来のライトヘビー級での挑戦とあって減量の心配も無くなりました、試合が楽しみで仕方ありません。今度こそ世界チャンピオンになるという夢を実現させます。」と決意を語っています。約8千人収容の会場ながらコロナウイルス対策として約2千人の観戦者を考慮し開催予定となることも合わせて明らかとなっていますが、同級スーパー王者にD.ビボル(キルギスタン)、レギュラー王者はJ.パスカル(カナダ)が在位するなかでどれだけ存在感をアピールすることが出来るでしょうか?
  • 日本時間27日に行われるWBSSクルーザー級トーナメント決勝戦

    日本時間27日に行われるWBSSクルーザー級トーナメント決勝戦

    2020.09.22
    18年10月のR.フェイファ(ロシア)対A.タビチ(米国)戦を皮切りにスタートした『WBSS』シーズン・2のクルーザー級トーナメント勝者がいよいよ今週末に決着を見ます。IBF王者のジュニエール・ドルティコス(キューバ/25戦24勝22KO1敗)とマイリス・ブリエディス(ラトビア/27戦26勝19KO1敗)で争われる一戦が日本時間27日(日)に迫るなか、ドルティコス陣営が試合地のドイツ入りしたことが報じられています。


    「空の旅は順調に行きました。ようやく私はミュンヘンに着きました、とても満足です、土曜日の夜が待ちきれません。私は何処でも戦うことが出来ます、そして世界中で戦うために過ごす1秒1秒が好きなのです。ミュンヘンの地でモハメド・アリ・トロフィーのために戦えることを光栄に思うし、謙虚な気持ちになります。そのトロフィーを勝ち取り、彼の記憶に捧げて歴史に名を刻むつもりです。私はモハメド・アリ・トロフィー、リング・マガジン・ベルト、そしてIBFのベルトを(ホームタウンの)マイアミに持ち帰ります。」と語った34歳のドルティコスが勝てばIBF王座の初防衛となります。


    当初のアナウンスではブリエディスの母国ラトビアでの開催となっていましたが主催するザウアーラント・プロモーションズは「ドイツは新型コロナウイルスへの対応が非常に優れており、すでに幾つかのスポーツ・イベントも再開しています。世界的にもウイルス対策面でリーダーシップを取り続けてきた国でもあり、我々としてもイベントを開催するうえで最も効果的な場所と判断したものです。」とコメント、今月上旬に試合地をドイツへ変更しています。今回がドイツ6試合目となる35歳のブリエディスに対し、ドイツ・デビュー戦となるドルティコスですがアマチュア時代に世界各地で試合をこなしている経験が生きると話しています。足かけ3年に及ぶトーナメントの栄冠は果たしてどちらが手にするのでしょうか?
  • 速報!ホセ・ペドラサ 対 ハビエル・モリナ!

    速報!ホセ・ペドラサ 対 ハビエル・モリナ!

    2020.09.20
    現地時間19日、米国のネバダ州ラスベガスに在る、MGMグランドのカンファレンス・センターにてトップランク主催興行がただいま終了、メインイベントのスーパーライト級10回戦は元2階級制覇王者のホセ・" Sniper "・ペドラサ(プエルトリコ)がWBCで同級27位に上昇してきたホープ、ハビエル・モリナ(米国)を迎え打ち、10回判定に下しています(3対0/99-91、98-92×2)。

    両者、キビキビした動きを見せながら見応えある攻防を見せ、オーソドックスのペドラサがベテランらしくリングを広く使いジャブをコツコツと当てて行きます。競った展開のなか3ラウンド序盤、モリナが左目と鼻柱の中間あたりをカット、ラッセル・モーラ(米国)レフェリーがドクターチェックを入れますが続行します。出血が視界に入るのかやや距離を取るような動きが目立ち始めたモリナ、そしてペドラサの両者とも有効打は多くないものの流れはプレッシャーを掛け続けるペドラサに傾いていくように映ります。5ラウンド、得意のスイッチを混ぜはじめたペドラサは前後左右に動きながらモリナにプレッシャーを掛けるとモリナも応戦、左を突きながら攻めの姿勢を見せていきます。お互いに決定的な場面を造れないままペース争いの中盤、そして終盤に入りますがパンチの豊富さと手数で優勢に映るペドラサに競ったラウンドのポイントが流れていくように映ります。ややモリナに疲れの見えた最終回半分過ぎ、サウスポースタンスからの左がモリナの顔面にヒット、モリナが膝をカクンと折り後退、ロープに追い込もうとするペドラサの反撃をなんとか防ぐ中で試合終了のゴングが鳴っています。ランキング以上に難敵と言える相手を退けた31歳のペドラサは28勝13KO3敗、30歳のモリナは22勝9KO3敗としています。



    セミファイナルのヘビー級10回戦、WBA12位、WBCでは14位のエフェ・アジャグバ(ナイジェリア)が元WBCラテン同級王者のジョナサン・ライス(米国)を10回判定に下しています(3対0/99-91×2、98-92)。

    上背で大きく劣るライスは左手を下げた位置からジャブを突きあげますがアジャグバはブロックしながらじりじりと前進、静かな初回となります。2ラウンドはアジャグバの右でライスがバランスを崩し、4ラウンド中盤にはワンツーを浅く食ったアジャグバが中盤以降、やや優勢に試合を進めるもののダラダラと面白み無くアクションの少ない展開を見せフルラウンドを終えています。無観客試合で助かった感のある26歳のアジャグバは14戦全勝11KO、世界ランカーらしさは次回に期待です。33歳のライスは13勝9KO6敗1分としています。



    アンダーカードのフェザー級8回戦はロンドン五輪フライ級、リオ五輪バンタム級でそれぞれ金メダルを獲得している、ロベイシ・ラミレス(キューバ)がフェリックス・カラバジョ(プエルトリコ)に8回判定勝利です(3対0/79-73、80-72×2)。

    メインのペドラサと同様、前戦から78日でリングに上がったラミレスはガンガン出てくるカラバジョの頭を混ぜた前進に手を焼きながらも被弾を抑えながら危なげないラウンドを展開、両者ダウン無く、盛り上がりに欠け物足りなさも残るフルラウンドを終えています。26歳のラミレスは5勝3KO1敗、33歳のカラバジョは13勝9KO3敗2分としています。
  • 速報!エリクソン・ルビン 対 テレル・ガウシャ!

    速報!エリクソン・ルビン 対 テレル・ガウシャ!

    2020.09.20
    現地時間19日、米国のコネチカット州アンカスビルに在る、モヘガン・サン・カジノにて世界ランカーばかりを集めた3試合のみというイベントがただいま終了、WBC世界スーパーウェルター級挑戦者決定戦&空位の同級シルバー王座決定戦でもあるメインイベント、同級1位のエリクソン・ルビンが同級16位のテレル・ガウシャ(ともに米国)を12回判定に下し、WBC指名挑戦権獲得を果たしています(3対0/115-113、116-112、118-110)。

    ガウシャ唯一の黒星は約3年前、サウスポーのE.ララ(キューバ)に喫したもの。同じサウスポーでもあるルビンがシャープなジャブ、ワンツーを放ちガウシャをロープに追い込んでいく序盤となります。ルビンの攻勢の前に反撃のきっかけを掴めないガウシャはいきなりの右などを返しますが、決定打を防ぐだけとなりリードを広げられます。良い動きを見せるガウシャが勝つためにはもう少しアグレッシブに攻めたいところですがルビンのジャブ、ワンツーに阻まれ後手を踏む展開となり現地放送局『SHOWTIME』解説者のS.ファーフード氏は60-54のルビン優勢と採点します。その後もルビンがジャブ中心の攻めを見せ、固いブロックで有効打を外すガウシャは手数でポイントを落とすラウンドが続き、8ラウンド終盤にはルビンがワンツーを連打、ガウシャはガードで防ぐのみとなり良い印象を残すことが出来ません。しかし10ラウンド残り1分ほどで場面が一転、揉み合いのさなかガウシャの左フックでルビンが足元をグラつかせます。チャンスと見たガウシャが攻め掛かりルビンはロープに追い込まれ防戦一方となりますがこのラウンドをしのぎ、11ラウンドも開始と同時にガウシャが攻めかかりますがルビンも応戦、右を有効に使います。ボディにパンチを集め逆転を狙うガウシャは最終回も懸命にルビンを追い掛け1分過ぎに右ボディストレートを打ち込みますが、半分過ぎにはルビンが左ストレート、右フックを放つとガウシャが後退します。ルビンが追撃を見せるとガウシャはフットワークとクリンチでピンチを回避したところでゴング、試合終了となっています。24歳のルビンは23勝16KO1敗、33歳のガウシャは21勝10KO2敗1分としています。



    セミファイナルはWBCフェザー級2位のツグスソグ・ニヤンバヤル(モンゴル)がノーランカーのコビア・ブリーディ(バルバドス)に12回判定勝利をおさめています(2対1/114-112、114-113:ニヤンバヤル、115-111:ブリーディ)。なお、発表されたばかりのWBCランキングでニヤンバヤルが1位の座をJ.マグダレノ(米国)に奪われたこともあり、この試合はWBCオフィシャルサイトでも " Semifinale Eliminator " とアナウンス、次期指名挑戦者決定戦といったところでしょうか。

    アメリカをホームとして長いブリーディはパワーよりもハンドスピードとフットワークに定評があるスイッチ・ヒッター、オーソドックスでスタートするとシャープなジャブからペースを引き寄せようとしますが、拍子木が鳴った直後にニヤンバヤルの右がカウンターとなってアゴにヒットするといきなりダウンを喫します。ダニー・シャボウニ(米国)レフェリーのカウント8で再開に応じたところでゴングに助けられますが、2ラウンドに入り、ニヤンバヤルは冷静に動きを見ながら40秒過ぎ、連打で2度目のダウンを奪います。再開後、勝負を急ぐ素振りを見せないニヤンバヤルはプレッシャーを掛けながら残り30秒でも右をヒット、ダメージを与えながら試合を優勢に進めます。3ラウンドは肩越しの右などで反撃を見せるブリーディが立て直しを見せ、4ラウンド以降は狙い過ぎか前にこそ出るものの手数の減ったニヤンバヤルに遠い距離からジャブを打っては足を使い回復を図る展開でラウンドが進行。7ラウンド早々にニヤンバヤルが右ストレートを当て手数を集めるものの左まぶたが腫れてきたブリーディの軽快なフットワークにかわされますがポイントは取り返したように映ります。9ラウンド開始直後にブリーディの左まぶたの腫れにドクターチェックが入りますが続行、10ラウンドはニヤンバヤルが連打を見せ、中盤にはブリーディの左がローブローとなり注意が入ります。2ラウンド終了時の印象とはうって変わり、中盤以降ペースに乗ったブリーディがポイントを加算、逆転勝ちもあるかと思われるなかで最終回のゴングが鳴ると、両者懸命に手を出し合い、ややニヤンバヤルが有効打で上回ったように映るなかゴングが鳴っています。辛くも王者、G.ラッセル Jr.(米国)への次期指名挑戦権を手にした28歳のニヤンバヤルは12勝9KO1敗、こちらも28歳、ブリーディは15勝5KO1敗とし金星を逃しています。



    オープニング・バウトとなったウェルター級10回戦はWBO同級11位のジャロン・エニス(米国)がファン・カルロス・アブレウ(ドミニカ共和国)を6ラウンド1分6秒KOに下しています。

    ウェルター級リミット147ポンドの契約体重ながら146ポンド(約66.2Kg)でクリアしたエニスに対し、アブレウは150.2ポンド(約68.1Kg)で初回の計量を終了。再計量でも同じウェイトを計測するというとんでもない事態ながらエニス側は試合を了承、アブレウがファイトマネーの20%を手放すという背景のなかゴングが鳴ります。怒りをぶつけるかのようにいきなりエニスが攻め掛かりますがアブレウは冷静に防ぐと、エニスはスイッチを混ぜながら初回を手数優勢のまま終えます。エニスの攻勢を柔軟な体躯を活用し芯を外しながら反撃を見せるアブレウは手数で劣り、ポイントを振り分けるならエニスといった序盤を終え、中盤に入るころには徐々に差が広がっていくように映ります。開始からややラフな場面も見せていたなか5ラウンド1分過ぎ、お互いに度々見せていたローブローは先にエニスがロープに詰め打ち込み、アブレウは横を向きますがジョニー・カラス(米国)レフェリーは続行を指示、するとアブレウは仕返しか、直後に右をモロに低く打ち込み、さすがにエニスが後ろを向きレフェリーはタイムを掛けます。注意が与えられやや不穏な空気のなか再開すると残り20秒を切ったところでエニスが連打からの右アッパーをクリーンヒット、アゴに食ったアブレウはバタンとダウンします。立ち上がり再開しますがゴング直後も言い争うようにコーナーに戻った2人は6ラウンド開始から血が上ったかのように大きなパンチを振り合い10秒ほどでエニスの右が先に当たるとアブレウは大の字になりダウン、勝負あったかと思いきやサクっと立ち上がり続行します。しかしダメージは深く、エニスの左でバランスを崩しコーナーに後退、連打を浴びるとアブレウは両膝を付き倒れ込むようにダウン、ダメージを考慮したレフェリーがカウントを数えず終了しています。IBF12位、WBC15位でもある23歳のエニスは26戦全勝24KO、トップ戦線に食い込むにはまだまだ粗さが目立ちますが今後に期待です。33歳のアブレウは23勝21KO6敗1分1ノーコンテストとしています。
  • 日本時間明日9月20日の公式計量結果

    日本時間明日9月20日の公式計量結果

    2020.09.19
    <WBC世界スーパーウェルター級挑戦者決定戦&WBC同級シルバー王座決定戦 in 米国、コネチカット州アンカスビル、モヘガン・サン・カジノ>
    同級1位、エリクソン・ルビン(米国/23戦22勝16KO1敗):153.75ポンド(約69.7Kg)
    vs.
    同級16位、テレル・ガウシャ(米国/23戦21勝10KO1敗1分):153ポンド(約69.3Kg)
    ※コロナ禍により試合の延期が頻繁に起こるなか珍しくテレビ局『SHOWTIME』の放送スケジュールの都合により当初のアナウンス、10月26日より約5週間前倒しとなった一戦です。勝者の標的となる王者、J.チャーロ(米国)は1週間後の26日にWBAスーパー&IBF王者のJ.ロサリオ(ドミニカ共和国)と三冠統一戦が予定されており、3本のベルトを手にした統一王者へ挑戦するためにも両者にとって、まさにターニング・ポイントと言える一戦です。


    <WBC世界フェザー級挑戦者決定戦>
    同級1位、ツグスソグ・ニヤンバヤル(モンゴル/12戦11勝9KO1敗):125.5ポンド(約56.9Kg)
    vs.
    ノーランカー、コビア・ブリーディ(バルバドス/15戦全勝5KO):125.5ポンド
    ※ロンドン五輪フライ級銀メダリストの肩書を引っさげ、15年3月に米国でプロデビューを果たしているニヤンバヤルが王者G.ラッセル Jr.(米国)に挑戦したのが今年2月。盤石の王者相手に12回判定負け、ジャッジ3者が4、6、8ポイント差を付け完敗を喫していますが雪辱するためには長いブランクを造る王者を指名挑戦権で追い込む算段でしょうか。初戦を見る限りかなり厳しい再戦になりそうですが、それとも王座返上の噂でも上がっているのでしょうか?



    <スーパーライト級10回戦 in 米国、ネバダ州ラスベガス、MGMグランド>
    元2階級制覇王者、ホセ・ペドラサ(プエルトリコ/30戦27勝13KO3敗):141.5ポンド(約64.1Kg)
    vs.
    WBC同級28位、ハビエル・モリナ(米国/24戦22勝9KO2敗):141.7ポンド(約64.2Kg)
    ※M.レスピエール(トリニダード・ドバゴ)を10回判定に下してから78日という試合間隔で今回の試合を迎えるペドラサが北京五輪出場経験を持つホープ、モリナと対します。順当に見ると試合勘も戻したペドラサが技巧で封じ込めて判定勝利という予想が立ちますが、モリナが5連勝中の勢いを番狂わせに繋げることは出来るでしょうか?セミにはR.シェーファー氏のリングスター・スポーツと決別したヘビー級ホープ、E.アジャグバ(ナイジェリア)がトップランク・デビューを果たします。
  • WBAミニマム級王座決定戦は約2年半ぶりのフィリピン人対決へ

    WBAミニマム級王座決定戦は約2年半ぶりのフィリピン人対決へ

    2020.09.17
    「サルダールとパラデロによるアクションに富んだタイトルマッチとなるでしょう。サルダールは経験値で上回りますが、パラデロは未だプロのリングで18試合を戦い、負けを知りません。真の危険な対戦者です。」とガブリエル・" Bebot "・エロルデ・プロモーターが地元メディアに話す一戦、WBA世界ミニマム級王座決定戦が12月5日にフィリピンのパラニャケ、エロルデ・スポーツ・センターの敷地内に在る、フラッシュ・ボールルームで行うことを発表しています。


    3月に行われた田中教仁(三迫)選手との防衛戦を前に、それまでの11度の王座防衛がWBAから評価されたノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)が同級スーパーチャンピオンに格上げ。2月には同級ゴールド王座にL.ベナビデス(ニカラグア)が就いたもののレギュラー王座は空位という状況が続いていました。ようやく王座決定戦のアナウンスとなっていますが、この試合も7月開催が報じられていたもののコロナ禍により不透明な状況となっていました。


    現在WBA同級4位にランクされるオーソドックス・スタイルのビック・サルダール(フィリピン/24戦20勝11KO4敗)は前WBO王者で、来日戦績は3戦2勝1敗を数えます。WBOでも同級2位につけ王座再獲得を虎視眈々と狙う29歳。一方、同級5位で24歳のロベルト・パラデロ(フィリピン/18戦全勝12KO)はネームバリューのある対戦者は皆無のなか地域王座を手にしランキングを上げてきたスイッチヒッターで日本での試合経験はありません。昨今のフィリピン軽量級選手に多い、1発をがっつりと振り込むスタイルでガードの甘さも指摘され穴もある反面、荒々しさが武器とも言えるホープです。


    18年5月に行われたIBFスーパーフライ級戦、J.アンカハス対J.スルタン戦以来となるフィリピン人選手同士の世界戦となりますが、気になるのは日本よりも深刻なコロナ禍による影響でしょうか。同プロモーターが「試合のレフェリー、3人のジャッジ、そしてスーパーバイザーすべてフィリピン人での構成となるでしょう、それは歴史的なことと言えそうです。この試合は無観客イベントとして行われ、マスクとフェイスシールドが必要となるでしょう。選手だけでなくコーナーに就くスタッフや関係者も試合前にPCR検査を受けるなど我々は厳正なプロトコルに従い、コロナ禍からの安全を第一に考えたものになると思います。」と述べています。9月に入り感染者数も少し落ち着いてきたフィリピンですが、今夏に再開されるとしていたボクシング興行も政府の許可が下りず延期を繰り返しており未だ興行再開について明確なアナウンスはありません。およそ3ヶ月という長い準備期間も開催へ向けての現状を示すものと言えそうですが、依然として高いボクシング人気を誇るフィリピンだけに開催へ向けてファンの期待は高そうです。
  • 日本時間20日はアメリカで2つのWBC挑戦者決定戦

    日本時間20日はアメリカで2つのWBC挑戦者決定戦

    2020.09.15
    先週末はお休みしていた " PREMIER BOXING CHAMPIONS " が日本時間20日(日)は米国のコネチカット州アンカスビルにて開催、2つのWBC挑戦者決定戦がゴングを待っています。メインイベントはWBCスーパーウェルター級挑戦者決定戦、そして空位の同級シルバー王座決定戦として、1位のエリクソン・ルビン(米国/23戦22勝16KO1敗)と16位のテレル・ガウシャ(米国/23戦21勝10KO1敗1分)が激突します。見どころはパンチの切れに定評のあるサウスポー、ルビンにとって唯一の黒星は17年10月、現王者のJ.チャーロに初回KO負けを喫したもの。ロンドン五輪ミドル級ベスト16でもあるガウシャをサクッと退け、雪辱の舞台へ駆け上がることが出来るか否かといったところでしょうか。


    そして安定感は抜きんでているものの何せ試合間隔の長い王者、G.ラッセル Jr.(米国)への指名挑戦権を賭けて1位のツグスソグ・ニヤンバヤル(モンゴル/12戦11勝9KO1敗)とコビア・ブリーディ(バルバドス/15戦全勝5KO)が対戦です。ロンドン五輪フライ級銀メダリストでもあるニヤンバヤルもメインのルビンと同様、2月に12回判定負けを喫しているラッセル Jr. への雪辱を切望しているところでしょう。全勝、そしてスイッチヒッターのブリーディがノーランカーながら何故、挑戦者決定戦のリングに上がれるのか疑問は残りますが、ニヤンバヤルとしては格の違いを見せたいところです。



    日本時間20日はトップランクもネバダ州ラスベガスでイベントを予定、メインイベントはスーパーライト級の10回戦で元2階級制覇王者のホセ・" Sniper "・ペドラサ(プエルトリコ/30戦27勝13KO3敗)がWBC27位のハビエル・モリナ(米国/24戦22勝9KO2敗)とのマッチアップです。岡田博喜(角海老宝石)選手との対戦も記憶に残るホープのモリナをベテランのペドラサがどう対するのか。セミにはWBAヘビー級12位、WBCでも14位に躍進してきた、エフェ・アジャグバ(ナイジェリア/13戦全勝11KO)も出場、豪快なKOに期待が集まります。
  • IBF4位のマーク・マグサヨ復帰3戦目が延期

    IBF4位のマーク・マグサヨ復帰3戦目が延期

    2020.09.14
    先日、M.パッキャオ(フィリピン)が主宰するMP・プロモーションズとプロモート契約を締結、" PREMIER BOXING CHAMPIONS " でのデビュー戦も9月23日に決まったことがニュースとして挙がっていたIBFフェザー級4位のマーク・マグサヨ(フィリピン/20戦全勝14KO)ですが、このほどPBCが現地放送局 " Fox Sports " と試合を10月3日に延期することを発表しました。


    これを受け、マグサヨと空位のIBFインターナショナル同級王座を争うとしていた、ホセ・ハロ(米国/17戦15勝8KO1敗1分)が突如引退を発表、同プロモーションがマグサヨの代理対戦者を探していると報じられています。約2週間という延期期間ではありますが、33歳のハロは「これは家族の生活の問題です、私の子供たちは私に戦ってほしくない、と言っている。非常につらい言葉ですがボクシングから引退します。リングに足を踏み入れるたびに人生を賭けてきましたが、私の帰りを待つ子供たちを悲しませたくありません。次、試合の延期が決まったら辞めることを決めていました。この試合を楽しみにしていたフィリピンの皆さんにはお詫びしたいと思います、私は素晴らしいファイトを魅せたかったのですが、今その気持ちは心の中から消えてしまいました。」とコメント、コロナ禍により試合が組まれず生活が厳しくなったことが引き金としています。


    およそ2年前、地元プロモーターとのプロモート契約によるトラブル前には世界1位まで登り詰めながら、係争問題もあり長期のブランクを余儀なくされたマグサヨでしたが、現在はIBFのほかWBC5位、WBAでも13位に再浮上しています。今回のハロ戦は復帰3戦目にあたるだけでなく、パッキャオという強力な後ろ盾も加わり勝利すれば一気にビッグチャンスに繋がりかねない試合だっただけに、なかなかサクっと行かない復帰ロードとなっていますが試合までの約3週間で格好の対戦相手を見つけることは出来るでしょうか。
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