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海外ボクシング情報

  • ワシル・ロマチェンコ対リチャード・コミー戦が正式決定

    ワシル・ロマチェンコ対リチャード・コミー戦が正式決定

    2021.11.02
    元3階級制覇王者のワシル・ロマチェンコ(写真/ウクライナ/17戦15勝11KO2敗)と前IBFライト級王者のリチャード・コミー(ガーナ/33戦30勝27KO3敗)の対戦が12月11日に米国、ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・Huluシアターで行われることが正式決定しています。これは日本時間10月31日に同会場で行われた、J.セペダ対J.バルガス戦の試合中にアナウンスされたもので、ロマチェンコにとっては6月の中谷正義(帝拳)戦以来およそ半年振り、コミーにとっては2月のJ.マリニェス(ドミニカ共和国)戦以来、約10ヶ月振りのリングとなります。


    WBCとWBOで1位、WBA4位、IBFで6位。T.ロペス(米国)に敗れたものの未だにこの階級ナンバーワンとの声も根強い33歳のロマチェンコにとって復帰2戦目のリングです。一方、34歳のコミーはWBO4位、WBC&IBFで5位に付けており、こちらもロペス戦からの復帰2連勝を目指します。


    前戦でともに世界ランカーを倒して復帰を飾っている選手同士であり、世界王座再奪取を狙う選手同士の対戦でもあるマッチアップはかねてから対戦の噂が挙がっていた一戦でもあります。やはり総合力で勝るロマチェンコの有利は不動と言えるところですが、コミーが自慢の強打をねじ込むことは出来るでしょうか?
  • WBCスーパーミドル級1位、D.ベナビデスの対戦相手が変更

    WBCスーパーミドル級1位、D.ベナビデスの対戦相手が変更

    2021.11.01
    11月13日に米国、アリゾナ州フェニックスにて開催が予定されていたWBC世界スーパーミドル級挑戦者決定戦、同級1位のデビッド・ベナビデス(米国/24戦全勝21KO)対元IBF同級暫定王者のホセ・ウスカテギ(ベネズエラ/35戦31勝26KO4敗)戦はウスカテギに禁止薬物の使用が発覚したことで離脱、代役にカイロン・デービス(米国/19戦16勝6KO2敗1分)が対戦相手となることが正式発表されています。


    ESPNの報道ではVADAのテストによってウスカテギからパフォーマンス向上物質のリコンビナント・エリスロポエチン(rEPO)がA検体から検出、Bサンプルでの検査結果は出ていないものの『PBC』は即座にウスカテギの出場中止を決断したとしています。


    ベナビデス対ウスカテギ戦は当初8月28日に開催とされたもののベナビデスが新型コロナウイルスを発症し延期、11月13日に仕切り直しとなっていたものですが、WBCとPBCはWBC20位ながら元IBF王者のウスカテギ戦を挑戦者決定戦とし、将来的にはS.アルバレス(メキシコ)との大一番への可能性も匂わせていましたが、WBC32位のデービス戦はWBCが挑戦者決定戦として認定せず今回はノンタイトル戦となっています。26歳のデービスは世界的にほぼ無名ながら2月、元世界王者のA.ディレル(米国)と12回引分を演じ、ディレルの凋落に悲哀を感じさせながらもデービスの善戦も注目を集めた一戦として記憶に新しいところです。


    セミファイナル、デビッドの兄で元WBAスーパーライト級暫定王者のホセ・ベナビデス(米国/26戦25勝16KO1敗)による約2年10ヶ月振りの復帰戦、フランシスコ・エマヌエル・トーレス(アルゼンチン/20戦17勝5KO3敗)戦は予定通りとなっており、ベナビデス兄弟の地元でもあるフェニックス、フットプリント・センターが兄弟をサポートする大歓声で包まれることは変わらないでしょう。
  • 速報!ジャマル・ジェームス 対 ラジャブ・ブタエフ!

    速報!ジャマル・ジェームス 対 ラジャブ・ブタエフ!

    2021.10.31
    現地時間30日、米国のネバダ州ラスベガスに在る、マンダレイベイ・リゾート&カジノにてWBA世界ウェルター級タイトルマッチがただいま終了、レギュラーチャンピオンのジャマル・ジェームス(米国)が同級4位のラジャブ・ブタエフ(ロシア)に9ラウンド2分20秒TKO負け、王座交代です。

    初回、ジャブが主武器の王者がいつも通り間断無く左を出しますが、これまたいつも通り腰高でパワーは感じさせず、ブタエフはガードを固めながら王者をロープに詰めようとするスタート、その後はブタエフの攻勢を王者はアッパーを混ぜ前進を止めようとし、ブタエフも左フックを上下に打ち込むなどパンチの交換が徐々に増えていきます。4ラウンドに入るとブタエフがスイッチを見せ、飛び込むような右フックを当てるなどボディへ照準を定め、近い距離での攻防が増えていきます。引き続きジャブを多用する王者ですが早くもボディを嫌がる素振りを見せ始めるものの5ラウンド終盤、揉み合いから後ろに回ったブタエフが背面から王者にパンチを入れ、セレスティーノ・ルイス(米国)レフェリーが減点1を課します。鼻血の出始めた王者はジャブを突き、ブタエフはスイッチを繰り返しながら前進する展開で6ラウンド終盤にはブタエフが右フックを好打し、7ラウンド終盤にも下から上にコンビネーションを当てます。その間もロープを背負いながらジャブだけはポコポコ出し続ける王者にポイントを振っているジャッジも居そうななか終盤に入ると迎えた9ラウンド、鼻血も止まらず疲労の色を見せ始めた王者をブタエフが連打で追いつめ、ガードで丸くなりパンチを返せなくなったところをやや唐突にレフェリーが割って入りストップ。終盤に入り王者の動きはハッキリと鈍っていたものの決定的な場面でのストップではなく、ジェームス推しの現地放送局『SHOWTIME』のポイントは1ポイント差でブタエフと競ったものだったことも含め賛否両論ありそうなストップとなっています。27歳のブタエフは14勝11KO1ノーコンテスト、33歳のジェームスは27勝12KO2敗、同王座の初防衛に失敗です。なお8ラウンドまでの採点は2対1(77-74×2:ブタエフ、76-75:ジェームス)となっています。



    セミファイナルのウェルター級10回戦はWBA、IBF、WBOで5位につけるジャロン・エニス(米国)が元WBO北米スーパーライト級王者のトーマス・デュロルメ(プエルトリコ)に初回1分49秒KO勝利です。

    上背で劣るデュロルメが身体を振りながら前に出ると、エニスも冷静にジャブで対抗、1分が過ぎようかというところでエニスの打ちおろした右ストレートがダックしたデュロルメの側頭部にヒット、デュロルメがドスンとダウンします。再開に応じたデュロルメに対し、エニスは冷静にスイッチして追撃、デュロルメも右フックを返しますが力無く、エニスの左ストレートがアゴに入り2度目のダウン、デュロルメがようやく腰を上げかけたところでマイク・オルテガ(米国)レフェリーが10カウントを数えあげています。WBC6位でもある24歳のエニスは快勝をおさめ、28勝26KO1無判定とし、31歳のデュロルメは25勝16KO6敗1分、ここ5戦を1勝3敗1分としています。



    ライト級10回戦、WBA2位のミシェル・リベラ(ドミニカ共和国/138ポンド)はホセ・マシアス・ロメロ(アルゼンチン/135ポンド)と対戦、10回判定でリベラが勝利です(100-90×3)。

    3月、ミニ・タイソンの異名も持つIBF2位のI.クルス(メキシコ)に12回判定負けを喫しているようにタフさとディフェンスに定評のあるロメロは序盤からリベラの攻勢にポイントを落とし続けますが、リベラの攻勢に圧されながらも反撃を狙い終盤は疲労の色も見せ始めたリベラに対し、最後まで懸命に手を出し続けフルラウンドを戦い終えています。23歳のリベラは22戦全勝14KO、IBF8位、WBC12位、WBOでも14位にランクされています。一方、2連敗となった25歳のロメロは24勝8KO2敗です。
  • 速報!ホセ・セペダ 対 ホスエ・バルガス!

    速報!ホセ・セペダ 対 ホスエ・バルガス!

    2021.10.31
    現地時間30日、米国のニューヨーク州ニューヨークに在る、マジソン・スクエア・ガーデン・HuluシアターにてWBCシルバー・スーパーライト級タイトルマッチがただいま終了、同王者でWBC2位につける、ホセ・" Chon "・セペダ(米国)がホスエ・バルガス(プエルトリコ)に初回1分45秒TKO勝利、同王座防衛に成功です。

    サウスポー同士、先に主導権を握ろうとジャブの突き合いでスタートした初回1分過ぎにバルガスが左ストレートを放ったところへセペダがショートの左をアゴに合わせるとバルガスが豪快にダウンします。デビッド・フィールズ(米国)レフェリーのカウント8で再開しますが、ダメージの色は明らかでセペダが追撃。フットワークを駆使しながら攻勢を外そうとするバルガスでしたが、青コーナー前で捕まりセペダの連打を浴びると力なく尻から崩れ落ちると同時にレフェリーが割って入っています。32歳のセペダは35勝27KO2敗1ノーコンテスト、ランキング通りの結果を見せた一方、どこまで若さと勢いを見せるかと思われた23歳のバルガスは19勝9KO2敗、何も出来ず敗れています。



    セミファイナルのWBOインターコンチネンタル・バンタム級王座決定戦はWBC28位のカルロス・カラバイヨ(プエルトリコ)がWBCスーパーフライ級22位のジョナス・スルタン(フィリピン)に10回判定負け、スルタンが同王座獲得を果たしています(94-93×3)

    コーナーで声援を送る同門のJ.アンカハス(フィリピン)ともスパーリングをこなしてきたと話すスルタンが苦手とするサウスポー対策をどこまで克服できたかが焦点と言える一戦。スルタンはじりじりと距離を詰めながらカラバイヨをロープに詰めていこうと試み、カラバイヨはジャブとフットワークでかわす初回となりますが2ラウンド早々、スルタンの右アッパーがアゴに入りカラバイヨがダウンします。ジョニー・カラス(米国)レフェリーのカウント中、コーナーに問題無いと合図するカラバイヨに再開後、スルタンが左右フックを振りますがカウンターを食い追撃も一休止。ダウンこそ奪ったものの危なっかしさも見せるスルタンですが3ラウンド早々、左フックの打ち合いとなり先に当たったスルタンが再びカラバイヨからダウンを奪います。チャンスと見たスルタンが攻めかかりますが終了間際、雑になったところを逆に右をコツンとあわされスルタンがグローブを付きダウンします。4ラウンド、真っすぐ入る癖を見せるスルタンに対し、立て直しを見せるカラバイヨは終盤に左フックをヒットするなど挽回ムードを高め、5ラウンド序盤にも左をヒット、スルタンがバランスを崩します。

    会場はすっかりプエルトリカンの後押しとなった6ラウンド1分過ぎ、スルタンの右ストレートがアゴにクリーンヒットするとカラバイヨが尻餅、この試合3度目のダウンを喫します。再開後、攻勢を強めるスルタンに右フックを引っ掛けるなどゴングに逃げ込んだカラバイヨは7ラウンド終盤に左フックを返すなど混戦のまま終盤に入ります。お互いに疲労の色を見せるなか8ラウンド、スルタンに攻めかかるカラバイヨは右フック、左ストレートなどを当てハッキリとポイントを取ると、スルタンの左頬から出血が始まります。9ラウンド、攻勢を強めるカラバイヨでしたが1分過ぎ、スルタンの左フックをアゴにもらい再びダウン、ここも立ち上がり再開に応じますが足元にフラつきを見せます。カラバイヨが4度、スルタンが1度というダウン数で迎えた最終回、大逆転を願うカラバイヨ・ファンの声援が飛ぶ中で懸命に手を出すカラバイヨですがテンポアップする余力はなく、スルタンも左右のフックを振り終了のゴングを聞いています。ダウンを取れなかったラウンドの多くは取られた採点となりましたが29歳のスルタンは18勝11KO5敗、世界ランク返り咲きを確実なものとしています。一方、25歳のカラバイヨは14勝全KO1敗、ミゲル・コット・プロモーターと共に重ねてきたパーフェクト・レコードもストップしています。



    スーパーバンタム級8回戦、2度の来日経験を持つ元IBFスーパーバンタム級王者のジョナサン・グスマン(ドミニカ共和国/123ポンド)が、カルロス・ジャクソン(米国/123ポンド)に8回判定負け、ジャクソンが勝利です(2対1/78-74、77-75:ジャクソン、77-75:グスマン)。

    シャープなジャブを突きながらプレッシャーを掛けるジャクソンに対してグスマンはロープを背にする場面もありながら出方を伺う慎重な立ち上がりを見せる初回に続き、2ラウンドもジャクソンがガンガン前に出ていきます。グスマンはガードこそ低いもののしっかりパンチを外しますが振り分けるなら手数でジャクソンと映るラウンドが続きます。4ラウンド40秒過ぎ、偶然のバッティングが起きると両者おでこを抑え、エディ・クラウディオ(米国)レフェリーがタイムを掛けますが出血は無く続行、2分過ぎにはジャクソンの左フックが低く入りグスマンが痛がりますが、ここも数秒後に再開します。5ラウンドは前に出続けるジャクソンの右フックが浅くヒット、終盤に左フックも当てるなどややジャクソン・ペースでラウンドが進み、グスマンは鼻柱から出血の始まったジャクソンの攻勢に決定打こそ許さないものの退がり、かわすだけに終わりパンチを返すことが出来ません。ジャクソンが前に出てグスマンが迎え撃つ展開は最後まで変わらず、そのまま幕を閉じています。32歳のジャクソンは18勝11KO1敗とし、こちらも32歳のグスマンは24勝23KO2敗1ノーコンテスト、約21ヶ月振りのリングながらシェイプされた身体を見せたものの王座陥落後3連勝は成りませんでした。
  • 明日はJ.ジェームスの初防衛か、R.ブタエフの王座獲得か

    明日はJ.ジェームスの初防衛か、R.ブタエフの王座獲得か

    2021.10.30
    <WBA世界ウェルター級タイトルマッチ in 米国、ネバダ州ラスベガス、マンダレイベイ・リゾート&カジノ>
    レギュラー王者、ジャマル・ジェームス(米国/28戦27勝12KO1敗):145.25ポンド(約65.8Kg)
    vs.
    同級4位、ラジャブ・ブタエフ(ロシア/14戦13勝10KO1ノーコンテスト):146.25ポンド(約66.3Kg)
    ※昨年8月、当時WBA10位だったデュロルメに12回判定勝利をおさめ暫定王座を獲得したジェームスが今年2月、エレベーター式にレギュラー王座へ昇格してから初めての防衛戦です。アメリカでの試合経験も豊富なブタエフは「私には長いアマチュア・キャリアがあり、現在はジョエル・ディアス・トレーナーとタッグを組んでよりプロ向きなスタイルを確立させています。彼がどのような戦術を見せようと私には通用しません。」ジェームスの長い距離をいかに潰すかが勝機と言えそうです。


    <セミファイナル/ウェルター級10回戦>
    WBA、IBF、WBO5位、WBC6位、ジャロン・エニス(米国/28戦27勝25KO1無判定):146.5ポンド(約66.4Kg)
    vs.
    元WBO北米スーパーライト級王者、トーマス・デュロルメ(プエルトリコ/31戦25勝16KO5敗1分):146ポンド(約66.2Kg)
    ※WBA同級スーパー王者のY.ウガス(キューバ)はE.スタニオニス戦に興味を示しておらず、WBC&IBF王者のE.スペンス Jr. との統一戦を目指していることが複数のメディアで報じられており、各団体の承認が下りるか否かに注目が集まっています。もしウガスが統一戦に進めば、24歳のエニスがメインの勝者と対戦するという報道も挙がっていますが、やや落ち目と言って良いデュロルメをどう退けるのかが焦点と言えそうです。




    <WBCシルバー・スーパーライト級タイトルマッチ in 米国、ニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデン・Huluシアター>
    シルバー王者、WBC2位、ホセ・" Chon "・セペダ(米国/37戦34勝26KO2敗1ノーコンテスト):139.4ポンド(約63.2Kg)
    vs.
    ホスエ・バルガス(プエルトリコ/20戦19勝9KO1敗):139ポンド(約63.0Kg)
    ※3度目の世界挑戦へ向けてカウントダウンと言えるサウスポーのセペダが新鋭との対戦です。セペダは「私は世界のトップと数多く対戦してきましたが、彼にはもっと多くの経験が必要です。土曜日にはそれを思い知るでしょう。」とコメント。対するバルガスは「私は23歳、セペダは私のように若く優れたフットワークを持つ選手と戦ったことは無いでしょう。」と若さで押しのけるとしていますが、32歳のセペダの強打が空転し続けるようだと番狂わせも有りそうです。


    <セミファイナル/バンタム級10回戦>
    WBCバンタム級28位、カルロス・カラバイヨ(プエルトリコ/14戦全勝全KO)):117.6ポンド(約53.3Kg)
    vs.
    WBCスーパーフライ級22位、ジョナス・スルタン(フィリピン/22戦17勝11KO5敗):117.6ポンド
    ※元世界王者、M.コット(プエルトリコ)の秘蔵っ子と言えるカラバイヨはパーフェクト・レコードが魅力の25歳ですが、今回でアメリカ4戦目。一方、対戦者の質では18年5月にJ.アンカハス(フィリピン)とのIBFスーパーフライ級戦で12回判定負けなどスルタンが上を行くとあって、スルタンのサウスポー対策がどれだけ進んだかが勝敗の分かれ目になりそうです。
  • ジャロン・エニス「来年には世界タイトルマッチのチャンスを掴めると思う」

    ジャロン・エニス「来年には世界タイトルマッチのチャンスを掴めると思う」

    2021.10.29
    今週末に迫った『PBC』イベント、米国のネバダ州ラスベガスで行われるWBA世界ウェルター級戦のアンダーカードも日本時間28日に正式発表、ウェルター級ホープとして一部ではV.オルティス Jr.(米国/18戦全勝全KO)を上回る評価を手にしている、ジャロン・エニス(米国/28戦27勝25KO1無判定)がセミファイナルに登場します。


    昨年12月のC.V.ヒェルデン(南アフリカ)戦は偶然のバッティングによりヒェルデンの出血がひどく初回でストップ、全勝レコードもストップしましたがこれは評価を落とすものではなく、4月のS.リピネッツ(カザフスタン)戦では元世界王者にキャリア初のKO負けを味合わせ一気に次世代を担うホープに急上昇したエニスです。


    30日は世界挑戦経験を持つベテラン、トーマス・デュロルメ(プエルトリコ/31戦25勝16KO5敗1分)との10回戦となっており、ここ5戦を1勝3敗1分とし世界ランキングから名を落としているデュロルメを勢いに乗るエニスがどこで仕留めるのか、といった点がポイントになりそうです。WBAとIBF、WBOで5位、WBCでも6位につけるエニスもメインに出場するJ.ジェームス(米国)同様、ラスベガス・デビュー戦でもあり近い将来の世界挑戦のためにも存在感を魅せておきたいところでしょう。


    地元メディアにも口数の少なさで名の知れた24歳のエニスはアマチュア戦績58勝3敗と特筆する数字ではありませんが、攻防のまとまりに優れ、近年ではしばしばT.クロフォード(米国)と比較されるレベルまで成長を見せています。「父親でトレーナーでもるデリックから多くの事を学びました。私はノックアウトを狙いません、リングに上がり為すべきことをすることを考えて試合に臨みます。普段通りの仕事をこなせればKOはおのずと見えてくるはずです。」

    「元世界チャンピオンでもあるリピネッツ戦での出来には満足しています。私と戦う前にジャマル・ジェームスが1試合防衛戦を挟みたがっているという話は耳にしていますし、来年はタイトルマッチのチャンスを手にできると考えています。世界タイトルマッチへの道のりは人それぞれですが、私がベルトを手にすれば長く頂点に居ることでしょう。」デュロルメに勝って、メインイベントの勝者へ挑戦するビッグチャンスを手にするためにも勝ち方の問われる一戦になりそうです。


    なおセミセミにはWBA2位、IBF8位、WBC12位、WBO14位とライト級主要4団体いずれも世界ランクを持つミシェル・リベラ(ドミニカ共和国/21戦全勝14KO)がホセ・マシアス・ロメロ(アルゼンチン/25戦24勝8KO1敗)と対戦するノンタイトル戦もセットされています。
  • リー・ウッド対マイケル・コンラン戦は交渉期限延期の末に入札へ

    リー・ウッド対マイケル・コンラン戦は交渉期限延期の末に入札へ

    2021.10.28
    WBA世界フェザー級王座を巡る争いが混沌としています。8月27日にWBAから出された対戦指示、レギュラーチャンピオンのリー・ウッド(英国/27戦25勝15KO2敗)対暫定チャンピオンのマイケル・コンラン(アイルランド/16戦全勝8KO)戦ですが両陣営による交渉合意は得られそうに無く、このまま入札までこじれそうな様相を見せています。


    このウッド対コンラン戦勝者はスーパーチャンピオンのL.サンタクルス(メキシコ)と対戦し、フェザー級でも世界王者を1人としたい意向を見せたWBA。しかしサンタクルスは昨年10月、G.デービス(米国)の持つライト級王座に挑戦しているだけにフェザー級での試合に興味があるのか机上の空論説も有力ですが、まずは暫定王者を無くして行きたい姿勢を見せています。


    WBA規約に則れば、ウッドはシュ・チャン(中国)戦から120日以内となる11月30日までに指名挑戦者扱いとなるコンランと対戦しなくてはいけないとし、対戦交渉期限を9月27日、入札は10月11日に行うことをアナウンスしました。しかし合意は成らずWBAは両陣営からの期限延長申請を受諾、入札は10月18日に延長されました。その後、12月にアイルランドのベルファストで挙行という報道も挙がりましたが正式合意には至らず、2度目の延長も実らず迎えた日本時間27日、WBAが11月1日に入札を行うと声明を発表しています。


    英国の北アイルランド、ベルファスト出身のコンランにはかねてから英国人選手と戦いたがらないという報道が挙がっており、今回も乗り気では無いのではないかとの風評も持ち上がりましたが、交渉が暗礁に乗り上げている最中、コンランは地元メディアのインタビューに応じ、「(暫定王座獲得直後は)ブランドン・フィゲロア対スティーブン・フルトン戦の勝者と対戦するプランも構想にありましたが、WBAによる対戦指示で私の気持ちは固まりました。かといってスーパーバンタム級に下りることを諦めた訳ではありません、チャンスがあればいつでもスーパーバンタム級で戦う用意があります。」

    「私が英国人選手と戦いたがらないなんてただの噂です。私が誰と戦うか、そして相手がどこの国の選手かなんていうことは大して気にしていません。確かにそれほど多くの英国人と戦ったことはありませんが、私にとって相手の国籍や出身地など実際には何の問題でもありません。」

    「リーがシュ戦で見せた素晴らしいパフォーマンスは彼がフェザー級で最高のファイターの1人であることを示しました。シュは以前に私とジムメイトだった、マヌエル・ロブレス Ⅲ世を退けているし、高い実力を持っていたことは証明済みです。そのシュを下したのですからもしリーと私の対戦が決まればきっと戦争のような激しい試合になるでしょう。シュの主武器である手数の多さは記録的な数字ですが、リーは彼の手数を無効にしました。リーとの対戦では慎重の上に慎重を期さなければいけないことは分かっていますが、私が彼を打ち倒すという自信は揺らぎません。」と述べています。


    ウッド陣営のマッチルーム・ボクシング、コンラン陣営のトップランクという近年では頻繁に見られる両陣営によるリング外での戦いはこのまま入札へ進むのでしょうか?それとも急転直下の合意ニュースが飛び込んでくるのでしょうか?
  • ホスエ・バルガス「バランチェクはセペダから何かを奪い去った」

    ホスエ・バルガス「バランチェクはセペダから何かを奪い去った」

    2021.10.27
    今週末に行われるイベントとして、J.ジェームス対R.ブタエフ戦ほどの注目度はありませんが、米国のニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデン・シアターにてWBCスーパーライト級シルバー王者で同級2位のホセ・" Chon "・セペダ(米国/37戦34勝26KO2敗1ノーコンテスト)とホスエ・バルガス(プエルトリコ/20戦19勝9KO1敗)によるシルバー王座戦がセット、当初のメイン予定だったWBOライトヘビー級王者のジョー・スミス Jr.(米国)が新型コロナウイルス発症により離脱し、セミに予定されていたセペダ戦が繰り上がった形での開催となっています。


    32歳のセペダはサウスポー・スタンスを土台とした好戦的なファイトスタイルが特徴ですが、15年7月のWBOライト級戦は2ラウンド終了後に肩を痛めたとして棄権TKO負けという何とも不甲斐ない結果に終わり、約4年後に勝ち取ったWBCスーパーライト級戦では12回判定負け(2対0)と戴冠こそ逃したものの初挑戦時の汚名を挽回しています。「私はもう一度世界タイトルマッチのリングに上がるため懸命にトレーニングに励んでいますが、ホスエ・バルガスのように若く、元気なボクサーを相手にすることがどれだけ危険なことが充分に理解しています。お互いにリスペクトはありますが、マジソン・スクエア・ガーデンのリングに上がれば関係ありません。」とイージーな前哨戦ではないと兜の緒を締めています。


    一方、ニューヨークのブロンクスをホームとする23歳のバルガスは「調整は万全です、ここは私の街でありマジソン・スクエア・ガーデンのリングに上がることは私の夢でした。ブロンクス、そして生まれ故郷のプエルトリコのファンが私の背中を押してくれます。プエルトリコ対メキシコの対戦は素晴らしい戦いになるでしょう。セペダは素晴らしいファイターですが私のハンドスピードには追い付けないでしょう、彼は衰えました。イバン・バランチェク戦後、(復帰戦となった5月の)ヘンリー・ランディ戦では迷いがあるようにも感じました、明らかに何かトラブルを抱えていたと思います。バランチェクは彼から幾つかのものを奪ったと私は考えています。」とコメント、蓄積ダメージという隙を突き番狂わせを起こすと意気込んでいますが、ランクで見れば2位対ノーランカーの戦いです。セペダには苦戦も論外、勝って当然というプレッシャーも圧し掛かることでしょう。


    セミファイナルではWBCバンタム級28位のカルロス・カラバイヨ(プエルトリコ/14戦全勝全KO))とWBCスーパーフライ級22位のジョナス・スルタン(フィリピン/22戦17勝11KO5敗)というランキング以上に楽しみな顔合わせも有り、アンダーカードでは2度の来日経験を持つ元IBFスーパーバンタム級王者、ジョナサン・グスマン(ドミニカ共和国/26戦24勝23KO1敗1ノーコンテスト)が再起3戦目としてカルロス・ジャクソン(米国/18戦17勝11KO1敗)と対するスーパーバンタム級8回戦もなかなか渋いマッチアップと言えるトップランク主催イベントも日本時間31日のゴングを待つばかりとなっています。
  • 今週末はジャマル・ジェームスの真価が問われるウェルター級初防衛戦

    今週末はジャマル・ジェームスの真価が問われるウェルター級初防衛戦

    2021.10.26
    10月30日(日本時間31日)に迫ったWBA世界ウェルター級タイトルマッチにて保持するレギュラー王座の初防衛を目指すのがジャマル・ジェームス(米国/28戦27勝12KO1敗)です。世界王者とはいえ試合を見たことの無いボクシング・ファンも少なくないのではないでしょうか、ミネソタ州ミネアポリスのローカル・ヒーローとして地元のリングを中心にコツコツとキャリアを重ね、次戦となる同級4位のラジャブ・ブタエフ(ロシア/14戦13勝10KO1ノーコンテスト)戦がラスベガス・デビューという33歳のチャンピオンです。


    『PBC』による恩恵によって昨年8月、T.デュロルメ(プエルトリコ)を12回判定に下し同級暫定王座を獲得、今年に入りレギュラー王座に格上げという路線が示すように知名度だけでなく実力にも疑問符が付いているジェームスにとってブタエフは王座交代も大いにありうるキャリア最強の相手と言えるでしょう。今夏、WBAが指示した4人によるトーナメント戦の1つとなっている今回のブタエフ戦。もう一つの山でもあるスーパーチャンピオン、ヨルデニス・ウガス(キューバ)対同級1位のエイマンタス・スタニオニス(リトアニア/14戦13勝9KO1無判定)戦も早いアナウンスに期待が集まります。


    唯一のWBA世界ウェルター級チャンピオンを目指すジェームスが週末に控えるブタエフ戦を前に意気込みを述べています。「この戦いで私は大きな存在感を示したいと考えています。私にとって最初の防衛戦であり、SHOWTIMEで、そしてラスベガスでの初めての試合になります。私の目標はこの階級で私が中心なんだということを皆さんに証明すること、私がビッグファイトに値するボクサーだということを示すことです。ブタエフが対戦相手になることはだいぶ前から分かっていたことでもあり、キャンプでは長い時間を掛けてトレーニングし、良いシェイプに仕上がっています。」

    「今回のトレーニング・キャンプはとても順調に進めることが出来ました。私の持っているベルトを多くの選手が標的とするでしょう、まず10月30日に備えて出来ることは何でも取り組んでいくつもりです。他のファイターと同じくブタエフにも2本の腕、2本の脚、そして1つの頭があります。ベストを尽くすべく向かってくると思いますが誰にでも長所と短所があります。おそらく彼はインサイドに入ろうとするでしょう、私は距離を取って殴ることが仕事になると思います。」

    「(16年8月に10回判定負けを喫している)ヨルデニス・ウガスとの再戦を願っています、彼はパッキャオ戦で素晴らしい勝利を手にしましたからね。以前に戦った時は私にとって理想的な形で迎えた試合ではありませんでした、あれから時を経た2人がどういう試合になるのか、とても楽しみです。私はエロール・スペンスやダニー・ガルシア、ショーン・ポーターといったこのクラスのトップ選手と拳を交えることが出来ていません、彼らとの試合はビッグファイトになるでしょう。自分の力を証明するためにもこうしたウェルター級でトップと呼ばれている選手と拳を交えたいと考えています。」
  • オト・ヴァリン「ディリアン・ホワイト戦は中止ではなく延期を求めていく」

    オト・ヴァリン「ディリアン・ホワイト戦は中止ではなく延期を求めていく」

    2021.10.25
    元WBAコンチネンタル・ヘビー級王者で世界ランクに名を連ねていたこともある、オト・ヴァリン(スウェーデン/24戦22勝14KO1敗1ノーコンテスト)が憤懣やるかたない心境を語っています。今週末の30日、英国のロンドンでWBC暫定世界ヘビー級タイトルマッチ&挑戦者決定戦として暫定王者のディリアン・ホワイト(英国/30戦28勝19KO2敗)との対戦が決まっていましたが試合を約1週間後に控えた先週、ホワイトが肩を負傷、試合が中止とアナウンスされたことへ怒りを見せています。


    「この試合は私にとってこれ以上ないチャンスでした。ホワイトを破って再びタイソン・フューリーと戦うことが出来ると思っていました。これまで一生懸命トレーニングを重ねてきた私にとってここでのキャンセルは非常に大きな失望です。この2年間、スウェーデンに居る家族の元へ戻ることも考えましたが、ニューヨークでトレーニングを重ねながらオファーを待つという選択をして、まさにビッグチャンスが訪れましたが心底ガッカリしています。」

    「我々は荷造りを終えて空港でロンドン行きの飛行機に乗り込もうとしたところで、状況が変わるかもしれないので搭乗しないでください、とありました。そしてディリアン・ホワイトが怪我をしたため病院で診断を受けることを聞きました。この試合のために積み重ねたトレーニング・キャンプで私も怪我はありましたがビッグチャンスでもあり前に進むことを決めて頑張ってきました。本当に苛立たしいことです。」

    「ディリアンが怪我をしているのか我々には分かりません、何も事実は伝えられていません、本当のことが知りたいです。マッチルーム・ボクシングはホワイトが怪我をしたため試合出来ないという声明と診断したという医師の言葉以外何も知らせてきません。怪我を押して試合をしろと言っているのではありません、再日程について全く努力する姿勢を見せていないことが腹立たしいです。」と心情を述べています。


    19年9月、世界再獲得前のタイソン・フューリー(英国)と対戦し、フューリーはヴァリンのサウスポースタンスとテクニックに苦戦、12回判定でフューリーが勝利をおさめましたが、ヴァリンの厄介さを肌で知っているフューリーもこの一戦について「ヴァリンがホワイトに勝つと思うよ。」とコメント、ホワイトにとって油断出来ない前哨戦と見られ注目度もアップしていたところでの中止発表です。


    ヴァリン陣営で元世界ランカーでもあるドミトリー・サリタ・プロモーターも「エディ・ハーン・プロモーターのコメント、そしてレントゲン写真だけでなくホワイトを独立した医療機関で診断させてほしいです。ホワイトのチームはヴァリンが勝つ危険を感じ取っていたと思うし、ヴァリンがホワイトに勝つ可能性は大いにあります、ホワイト対ヴァリン戦の勝者がフューリーと戦うべきです。」

    「我々は中止では無く延期を求めたい、然るべき再日程について話し合う準備があります。我々は1月でも2月でも、3月だって構わない。WBCはこの試合を挑戦者決定戦と認定しています、ヴァリンを避けてホワイトがフューリーへ挑戦することは許されるべきではありません。WBCには正しい裁定を望みます。」とし、ホワイト戦に向けて組んだトレーニング・キャンプの経費がスパーリング・パートナーへの支払いや滞在費、COVIDー19の検査などで2万ドル(約227万円)近く掛かっているとも述べています。


    10月9日に行われた、フューリー対ワイルダー第3戦直前にWBCは第3戦勝者は次戦で暫定王者のホワイトと戦うべしと発表、事実上のお墨付きを手にしたことで無理に危ない橋を渡る必要が無くなったための計画的な中止だと非難しています。O.ウシク(ウクライナ)は多くのメディアが報じているように来春、A.ジョシュア(英国)との再戦が濃厚とされており、マッチルーム・ボクシングとしてはこのままフューリーとホワイトによる英国決戦を実現させたいところでしょうが、このヴァリンの想いは届くのでしょうか?
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