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海外ボクシング情報

  • V.サルダール対R.パラデロ戦は2月20日に強行開催

    V.サルダール対R.パラデロ戦は2月20日に強行開催

    2021.02.08
    フィリピンで最も有名なプロモーターの1人、ガブリエル・" Bebot "・エロルデ・プロモーターの動向に注目が集まっています。WBA4位で前WBO王者のビック・サルダール(フィリピン/24戦20勝11KO4敗)対5位のロベルト・パラデロ(フィリピン/18戦全勝12KO)によるWBAミニマム級王座決定戦を昨夏に発表したものの度重なる延期の中で2月20日開催としましたが、WBAは1月22日に同級1位のJ.アルグメド(メキシコ)と同級2位のB.ロハス(ニカラグア)両陣営に決定戦の対戦交渉を指示したことはすでに報じられています。


    同プロモーターは正当性を主張するかのように昨年12月にWBAから届いたレターを公表、12月5日から1月30日に延びることを了承することが明記されているものの更に2月20日に延期することには触れていない内容となっています。2月に延びるのなら開催権をアルグメド対ロハス戦に移行させるという通達が有ったのか、詳細は不明ながらフィリピン国内でもアルグメド対ロハス戦が指示されたことはすでに報じられています。


    しかし現地時間6日、パラデロが滞在するマニラから試合開催地として予定されているラグナ州のビニャンへ入ったことが報じられています。14日間の検疫を終えて20日の試合に出場するためとしているパラデロは「私にとって世界タイトルマッチのチャンスは滅多にあるものではありません。これは私の夢と言える戦いであり、家族を貧困から救い出すための希望なのです。私は高校を卒業しただけでボクシングしか知りません、これは私にとって生きるか死ぬかの戦いです。サルダールが経験豊富なことは知っていますが、勝利を勝ち取るのは私の勇気であり自信もあります。」

    「私の目標は誰からも認められる世界チャンピオンになることです。私は早い決着を目指します、どのような戦術を取るかは言えませんが、それはリングの上で分かります。憧れるマニー・パッキャオとジョンリエル・カシメロが持つ勇気と強さが私にも備わっていることを証明するつもりです。」と気合のほどを示しています。


    18年冬、WBOミニマム級挑戦者決定戦としてW.メンデス(プエルトリコ)戦が決定、プエルトリコへ向かうためニノイ・アキノ国際空港へ着いたパラデロ一行でしたが渡航書類に不備があり、飛行機の乗ることが出来ず泣く泣く帰宅。勝てば世界初挑戦という一戦は夢と消えましたがその後、当時WBO王者だったサルダールはメンデスに敗退、ベルトはプエルトリコに移っています。そのパラデロが喉から手が出るほど切望する舞台は2月20日、ビニャンに在る屋外サッカースタジアムにて無観客興行で開催するとしていますが果たして世界王座決定戦の承認は下りるのでしょうか?
  • WBO世界ミドル級指名防衛戦の入札は2月10日

    WBO世界ミドル級指名防衛戦の入札は2月10日

    2021.02.07
    WBOから対戦交渉開始の指示が出ていたミドル級の指名防衛戦は現地時間5日に入札が告知され、チャンピオンのデメトリアス・アンドラーデ(写真/米国/29戦全勝18KO)と指名挑戦者、同級2位のリーアム・ウィリアムス(英国/26戦23勝18KO2敗1分)は2月10日に英国ウェールズのカーディフに在る、BBBofC(英国ボクシング管理委員会)の本部事務局で入札を行うとしています。


    通常の入札はWBO本部の在る、プエルトリコのサンファンで行われるものですが、コロナ禍による渡航規制を考慮しての会場変更とされ、アンドラーデ陣営のマッチルーム・ボクシング、ウィリアムス陣営のクイーンベリー・プロモーションズともに英国に本拠を置くことも大きく関係していそうです。


    かねてからビッグファイトを熱望するもののG.リゴンドー、E.ララ(ともにキューバ)、B.J.ソーンダース(英国)らに共通する相手の巧さを消すスタイルということが影響しチャンスが来ないのか、ビッグマウスが毛嫌いされているのか、過小評価の枠からなかなか抜けきれない32歳の王者が英国デビュー戦となるのか、28歳のウィリアムスにとって2度目の世界挑戦がアメリカデビュー戦となるのか、はたまた中立国での開催となるのか、交渉期限ギリギリまで目の離せないリング外の攻防がありそうです。
  • パッキャオ、ウガスに続き暫定王者のジャマル・ジェームスも移行

    パッキャオ、ウガスに続き暫定王者のジャマル・ジェームスも移行

    2021.02.06
    先週発表された最新ランキングでM.パッキャオ(フィリピン)をスーパー王者から休養王者へ、レギュラー王者のY.ウガス(キューバ)をスーパー王者へと移行したWBAがウェルター級暫定王者のジャマル・ジェームス(米国/28戦27勝12KO1敗)を空いたレギュラー王座に就けることを現地時間4日に発表しています。


    地元米国のミネソタ州ミネアポリスで熱狂的な支持を持つジェームスは昨年8月(写真)、当時同級10位だったT.ドゥロルメ(プエルトリコ)を12回判定に下し暫定王座を獲得した長身のオーソドックス型で、恐さは無いものの技巧に秀でており唯一の黒星は16年8月、ウガスに喫したものです。なおWBAは同時にジェームスに対して同級3位、ラジャブ・ブタエフ(ロシア/14戦13勝10KO1ノーコンテスト)との対戦も義務付けています。


    ブタエフと言えば19年11月、空位のWBA同級レギュラー王座を賭けてA.ベスプーチン(ロシア)と対戦し、12回判定負けを喫したもののベスプーチンに禁止薬物の使用が発覚したことで王座は引き続き空位、結果はノーコンテストに変更となっていたものですが昨年12月には前哨戦をKOでクリア、世界戦をぐっと引き寄せています。


    ジェームスはウガスに唯一の黒星を付けられており舞台を変えての再戦としても話題を集めそうです。またスーパー王者に繰り上がったウガスとIBF王者のE.スペンス Jr. も王座統一戦が可能となりました。パッキャオを含め『PBC』傘下選手が軒並み名を連ねている現状からWBAが『PBC』のマッチメイクを後押ししたと見る向きもありそうですが、30日間の交渉期限が設けられたジェームス対ブタエフ戦はどのような決着を見るのでしょうか。
  • およそ7年越しの雪辱に燃える " Jazza " ディッケンス

    およそ7年越しの雪辱に燃える

    2021.02.05
    WBAフェザー級レギュラー王者とのビッグファイトがご破算となり、IBFから指名防衛戦を指示されたことで王座返上を決意したJ.ワーリントン(英国)が、13日にノンタイトル戦を予定するなかで空位となったIBFフェザー級王座を賭けて対戦が見込まれるのが同級1位のキッド・ギャラード(カタール/28戦27勝16KO1敗)と同級3位のジェームス・" Jazza "・ディッケンス(英国/33戦30勝11KO3敗)です。


    多くの英国メディアで両者による決定戦間近と報じられる一戦は決まれば約7年振りの再戦となります。13年9月(写真)に空位の英国スーパーバンタム級王座を賭けて対戦した際はお互いに全勝同士、そしてホープ対決として国内で大きな注目を集めながらゴング、10ラウンドにギャラードの左ストレートがアゴを打ち抜きTKOで決着となっています。


    雪辱に燃えるサウスポーのディッケンスが地元メディアに意気込みを述べています。「私とギャラードは7年前に戦い、当時は大きな戦いとして注目を集めました。私にとって初めて英国王座を賭けた試合でしたしビッグチャンスでした。お互いに英国の " Young Fighter of the Year " にノミネートもされていたため負けられない一戦でした。勝者は更に上へ進み、敗者は誰であろうと立ち直るためイチから出直さなければなりません。素晴らしい試合でしたが私は負けました、言い訳はありません。この夜、より強かったのは彼の方でした。」

    「このリマッチが正式に決まることを楽しみにしています。お互いに2つのフットボール・チームに入り7年前に試合を行い、そのチームで7年後に試合をしても同じチームでは無いでしょう、今回のケースも同じことが言えると思います。彼は同じチームでプレーしていませんし、そして勢いは私に分があると思っています。彼が本当に良いボクサーであることは否定しません、しかし強いものに勝ってベストになる、これこそ私がボクシングを始めた理由なのです。そのチャンスがここにあるのです。」


    昨年は2月と12月にリングに上がっているディッケンスは、それぞれ世界ランカーを相手に2連勝をおさめていることが大きな自信に繋がっているようですが、ギャラードも2月に世界ランカーを撃破しトップコンテンダーのポジションを手にしています。正式決定となれば英国ボクシング・ファンの注目を更に集めること間違い無しと言えるリマッチは合意にたどり着くのでしょうか?
  • V.オルティス対M.フーカー戦は両者の地元で激突

    V.オルティス対M.フーカー戦は両者の地元で激突

    2021.02.04
    2月13日のダブル世界タイトルマッチに続いてゴールデンボーイ・プロモーションズが3月20日に予定する主催イベント、WBOインターナショナル・ウェルター級王座決定戦の試合会場がアナウンスされています。WBAゴールド王者でWBOでは2位と好位置につける、バージル・オルティス(米国/16戦全勝全KO)が前WBOスーパーライト級王者のモーリス・フーカー(米国/31戦27勝18KO1敗3分)と行うテストマッチは米国テキサス州のフォートワースに在る、ディッキーズ・アリーナでゴングと決まっています。


    両者ともテキサス州ダラス出身とあって、日本時間2月5日にチケット発売開始となる会場はかなりの熱気となることが見込まれます。同プロモーションのオスカー・デラホーヤ・プロモーターも「2人のファイターが地元ファンの前で戦うことはなかなか有ることではありませんが、バージルと " モー(フーカー)" のどちらも出身地がディッキーズ・アリーナの近くとあってまさにこれ以上ない最適な会場と言えるでしょう。」と述べるなど、まだまだコロナの影響が残っていそうな3月ではありますが、双方の家族や友人を含めたファンが詰めかけるイベントとなりそうです。


    なおアンダーカードとして、アイ・オブ・ザ・タイガー・マネージメントの期待も大きいWBCヘビー級22位のアルスランベク・マフムドフ(ロシア/11戦全勝全KO)が保持するWBC北米同級王座の防衛戦としてアメリカ・デビュー戦を行い、WBC米大陸スーパーライト級王者のルイス・エルナンデス(メキシコ/21戦全勝19KO)はアレックス・マーティン(米国/18戦15勝6KO3敗)と対戦することも発表されています。
  • S.ラヒモフ「対戦相手の研究、長所と短所もしっかり把握している」

    S.ラヒモフ「対戦相手の研究、長所と短所もしっかり把握している」

    2021.02.03
    ゴールデンボーイ・プロモーションズが2021年最初のイベントとして予定していた1月30日のS.コバレフ(ロシア)対B.メリクジエフ(ウズベキスタン)戦はコバレフの禁止薬物使用により試合の約2週間前に中止が決定、いきなりつまづきを見せたものの次に予定する主催イベントが2月13日に迫っていますが、これまた紆余曲折を見せておりゴングまで目の離せないものとなっています。


    WBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ、P.テシェイラ(ブラジル)対B.C.カスターニョ(アルゼンチン)戦とのダブルメインイベントとして紹介されているIBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、チャンピオンのジョセフ・ディアス Jr.(米国/32戦31勝15KO1敗)対同級1位、シャフカッツ・ラヒモフ(タジキスタン/15戦全勝12KO)戦はスーパーフェザー級に上げてから決定力を欠いた試合も目に付く王者が、パワーで押し切られる展開も予想出来る注目の指名防衛戦となっています。


    当初、米国のメリーランド州オクソン・ヒルで開催としたイベントでしたが、コロナ禍がより深刻とされているアメリカ東部からカリフォルニア州のアバロン・ハリウッドに変更とされ、その後同州インディオに在る、ファンタシー・リゾート&カジノに再度変更となりました。また1月には挑戦者のラヒモフがコロナウイルス陽性と報道、試合中止も匂わせましたが、「陽性と診断された後に2度の検査を行い、どちらも陰性と診断されました。彼は体調も良く、トレーニングも継続しています。カリフォルニア州コミッションとIBFに対する問題もクリアしています。すべてのプロトコルを守り、試合1週間前にも検査を行い、ホテルにチェックインし " バブル " に入るときも検査を行います。今後も数回の検査がありますが一先ず開催は予定通りです。」と同プロモーションのロベルト・ディアス氏が述べたように現時点で問題はクリアされたことが報じられています。


    昨年9月からアメリカに滞在し、ロサンゼルスのワイルド・カード・ジムにてタイトルマッチを目指すラヒモフは「まさにチャンピオンになるための素晴らしい準備が出来ています、コロナ禍の影響によりジムに出入りする選手、関係者も多くなくとても良いことだと思います。フレディ・ローチ・トレーナーの指導のもと、対戦相手の長所と短所もしっかり研究しています。全て計画通りに進んでいます。」と自信を見せています。


    アンダーカードとして、WBAスーパーバンタム級ゴールド王者のロニー・リオス(米国/35戦32勝16KO3敗)対WBA11位、オスカル・ネグレテ(コロンビア/23戦19勝7KO2敗2分)戦、WBCミドル級16位のジェイソン・クィグリー(アイルランド/19戦18勝14KO1敗)対シェーン・モズリー Jr.(米国/19戦16勝9KO3敗) 戦、またコバレフのおかげで試合の飛んだWBA&WBOスーパーミドル級15位、ベクテミール・メリクジエフ(6戦全勝5KO)の出場も決まっている豪華なイベントまでおよそ10日、これ以上トラブル無く試合開始のゴングを聞きたいところです。
  • IBF世界ミニマム級タイトルマッチは予定通り開催

    IBF世界ミニマム級タイトルマッチは予定通り開催

    2021.02.02
    WBAウェルター級王座の休養王者となったばかりのマニー・パッキャオ(フィリピン)が主宰するMPプロモーションズがIBF世界ミニマム級タイトルマッチの開催をアナウンスしています。かねてからメディアではしばしば持ち上がっていた対戦ですが2月27日のゴングまで1ヶ月を切りバナーもアップ、いよいよ開催が現実的となりました。


    王者はサウスポーのペドロ・タドゥラン(17戦14勝11KO2敗1分)、挑戦者は同級3位のレネ・マーク・クアルト(22戦18勝11KO2敗2分)、ともに96年生まれの24歳、会場はフィリピンのジェネラル・サントス・シティに在るフィットネス・センターの一つ、ブラ・ジムにて開催するとしています。王者は昨年2月にD.バジャダレス(メキシコ)を迎えて敵地で初防衛戦を行い、両者スタートから頭をつけての激闘の末に流血戦となり4回負傷引分で初防衛成功、今回が2度目の防衛戦となります。約1年振りの試合となる王者に対して、元WBOオリエンタル同級王者のクアルトは今回が初の世界挑戦となります。19年3月にS.サルバ(フィリピン)とIBF同級挑戦者決定戦に臨み12回判定負け、世界戦が遠のいたもののその後3試合(2勝2KO1分)をこなし3位に再浮上、約14ヶ月振りのリングとなります。


    フィリピン国内でのボクシング・イベント開催についてローカル・コミッションにあたるGABがプロトコルを作成、遵守可能なプロモーションも限定され首都メトロマニラでは未だイベントが開催出来ずにいる現状です。WBAミニマム級決定戦も延期を重ねるうち、開催に目途が立たないままトンビが油揚げをさらわれた図式となっていますが今回のフィリピン人選手同士の世界戦は無事にゴングを迎えることが出来るでしょうか?
  • 親子世界王者を目指すティム・チューが最後のテストマッチへ

    親子世界王者を目指すティム・チューが最後のテストマッチへ

    2021.02.01
    世界各地で少しずつ再開されるボクシング・イベントですが海外から選手を招請することが難しく自国内の選手で盛り上げていこうとする動きは日本を含めて複数の国々で見られますがその中の一つ、オーストラリアでホープ対ベテランのビッグイベントが発表されています。元世界王者の息子というサラブレッド、ティム・チュー(17戦全勝13KO)と世界戦の経験を持つデニス・ホーガン(アイルランド/32戦28勝7KO3敗1分)戦が3月31日に激突、会場は後日の発表となっています。


    プロデビューから豪州でキャリアを重ねる35歳のホーガンは3度の世界挑戦経験を持ち、19年4月のJ.ムンギア(メキシコ)戦では2対0の12回判定負けながらホーガンの勝利を推す声も少なくなく、ムンギア自身も「引分が妥当。」と苦戦を認める健闘を見せ、この大善戦が買われてミドル級での世界挑戦のチャンスを得たもののJ.チャーロ(米国)にはパワー負け、7回TKO負けを喫しています。本来のスーパーウェルター級で出直しを決め、新トレーナーに元WBCバンタム級王者のウェイン・マッカラー(米国)とタッグ、昨年12月に『PBC』イベントでJ.ウィリアムス(米国)と挑戦者決定戦を行うことが内定していたもののコロナ禍により中止、渡米が困難となったところで以前に対戦話の挙がっていたチューへ照準を定めていたものです。


    一方、昨年8月のJ.ホーン(豪州)戦も記憶も残るチューはWBO2位、IBF3位、WBA7位、WBC10位と世界ランキングもまさに上り調子、人気に実力が追い付いてきた感のある26歳で次戦が世界挑戦と言われていたものの強さに筋金を入れるべく最後のテストマッチと映る一戦を決めています。歴戦の勇士と言えるベテランが相手ながら「私にとってこの試合はギャンブルではありません。私が世界タイトルマッチを戦う時、それはベルトを勝ち取る時であって、世界戦のリングに上がることが目的ではありません。このデニス・ホーガン戦はそのための重要な準備の一つです。この試合は私にとって大事な一歩に違いありません、全ての戦いは必ず勝たなければいけません。私が世界チャンピオンになるために邪魔をする人は全て排除します、次はホーガンです。」満を持しての世界挑戦を目指すチューが新旧交代を見せつけることは出来るでしょうか?
  • 速報!カレブ・プラント 対 カレブ・トゥルアックス!

    速報!カレブ・プラント 対 カレブ・トゥルアックス!

    2021.01.31
    現地時間30日、米国カリフォルニア州のロサンゼルスに在るシュライン・エキスポ・ホールにてIBF世界スーパーミドル級タイトルマッチがただいま終了、チャンピオンのカレブ・プラントが同級3位、元王者のカレブ・トゥルアックス(ともに米国)に12回判定勝利、王座防衛です(3対0/120-108×3)。

    両者、ジャブを突きながら探りあう初回は左フックを浅く当てた王者が優勢と映り、2ラウンドは手数を増やした王者がより明確にポイントを挙げます。予想通り王者のフットワーク、コンビネーションに対応しきれていないように映るトゥルアックスはガードを上げながら距離を潰そうと前進し、4ラウンド終盤には右アッパーを当てますがポイントは王者が獲りリードを広げていきます。鼻血の出始めたトゥルアックスは王者の出鼻をくじくような左を度々浴び、ロープに詰めてもサイドにかわされるなど、なかなかペースを変えることが出来ません。王者も少しずつダメージを与えていくように慎重な戦い振りを見せフルマークと映るなかで折り返します。王者のジャブが冴えを見せるなか8ラウンド中盤、トゥルアックスの右がカウンターとなって浅くヒットしますが大勢に変化なく、ポイントはワンサイドと映り終盤に入ります。試合はそのまま王者が有効打数で圧倒、テクニックと安定感を見せつけるような展開で最終回も終え逆転を狙い懸命に前進を続けたトゥルアックスをシャットアウトしています。3度目の防衛を果たした28歳のプラントは21戦全勝12KO、無いものねだりながらダウンやKOを目指す姿も見たかったところです。王座返り咲きに失敗し完封負けを喫した37歳のトゥルアックスは31勝19KO5敗2分としています。



    セミファイナルのヘビー級10回戦はマイケル・コフィがダマーニ・ロック(ともに米国)を3ラウンド59秒KOに下しています。

    腹周りに大量の脂肪をプルプルさせながらジャブを放つロック、サウスポーでスタートしジャブを数発打った後にオーソドックスに切り替えたコフィ、ゆっくりとしたリズムで迎えた2ラウンド2分過ぎにコフィの左フックがローブローとなりロックが膝を着きます。コフィに対してジャック・リース(米国)レフェリーから注意が入り続行、静かな序盤を見せますが迎えた3ラウンド早々、ロックが仕掛けコフィをロープ際に押し込んだところでロックの右フックが浅くヒットしたとほぼ同時にコフィの左アッパーがアゴにクリーンヒット、ロックが豪快にダウンします。カウント9で何とか立ち上がったロックは再開後にコフィの左フックを側頭部に好打され再びダウン、立ち上がろうとするロックでしたがレフェリーはカウント途中で試合をストップしています。34歳のコフィは12戦全勝9KO、24歳のロックは17勝12KO1敗としています。



    アンダーカードのスーパーウェルター級8回戦、ジョーイ・スペンサー(158ポンド)がアイザイア・セルドン(ともに米国/156.6ポンド)に1ラウンド2分15秒KO勝利です。

    初回半分過ぎ、スペンサーの右がカウンターとなりセルドンのアゴにヒットするとくるっと回転しながらダウン、再開に応じたセルドンでしたが追撃を見せるスペンサーと腕がからまり揉み合いになったところで、逆上したか後頭部を連打、ジェリー・カントゥ(米国)レフェリーが減点2を科します。口頭で注意を受けた後に再開しますがダメージは深く、スペンサーの右が側頭部にヒット、倒れ込み2度目のダウンとなるとレフェリーはカウントを数えず両手を交差し終了。セルドンは興奮状態のままストップに不満な素振りを見せ憤懣やるかたない表情のなかコーナーへ連れ戻されています。20歳のスペンサーは12戦全勝9KO、『PBC』のバックアップで全勝をキープしています。元WBAヘビー級王者のブルースを父に持つ32歳のセルドンは14勝5KO4敗1分としています。



    ウェルター級10回戦は元2階級制覇王者のランセス・バルテレミ(キューバ)が元OPBF東洋太平洋スーパーライト級王者のアル・リベラ(フィリピン)に10回判定勝ちです(3対0/97-93、99-91、100-90)。

    初回から得意のスイッチを混ぜペースを握ろうとするバルテレミは右ボディを中心に攻勢を掛け、対するリベラはポンポンとジャブを出しながら隙をうかがうと2ラウンド2分過ぎ、ボディを狙いに行ったバルテレミと右フックを合わせようとしたリベラで偶然のバッティングとなりリベラが右まぶたから出血します。頻繁にスイッチしながらパワーパンチを混ぜるバルテレミにポイントが流れていくように映る3ラウンド、リベラはバルテレミの強打をブロックしながら反撃を試みますが今度は左まぶたからも出血します。4ラウンドもボディ中心に攻めたバルテレミがポイントを獲りますが、スタミナ配分かバルテレミの手数が減りはじめ省エネボクシングを展開、5ラウンドはリベラが攻勢で上回りポイントを獲ったように映ります。6ラウンド、お互いに目立った有効打は少ないものの度々ロープに押し込んだリベラが手数で優勢と映り、7ラウンドもリベラがプレスを掛け、入ってきたところに合わせようとするバルテレミはロープ伝いにサークリングを多用、はっきりとペースダウンと映ります。

    ペースが変わりかけているところで明確な有効打を入れたいリベラですが、8ラウンドもバルテレミを追い掛けるものの多くのパンチを外されます。9ラウンド、ちょっとペースを戻しておこう的に手数を増やしたバルテレミですが依然として退がる時間が多く、最終回はリベラが逆転を狙い前進を強め右ボディを入れながら攻め込むもののクリンチワークとフットワークを混ぜながらジャッジにアピールするようなワイルドなパンチを出すバルテレミといったなかで終了のゴングを聞いています。WBAスーパーライト級3位、34歳のバルテレミは28勝14KO1敗1分1無判定としましたが調整試合とやや気を抜いたのか、後半ハッキリとペースを落とした戦い振りは頂けないものの次戦ではきっちりと仕上げるのでしょうか。一方、アメリカ2連敗となった27歳のリベラは21勝18KO5敗としています。
  • 速報!トレバー・ブライアン 対 バーメイン・スティバーン!

    速報!トレバー・ブライアン 対 バーメイン・スティバーン!

    2021.01.30
    ボクシング・ファンからは「やはり」という声が聞こえてきそうな展開となったドン・キング・プロダクションズ主催イベントが先ほど米国、フロリダ州ハリウッドに在る、セミノール・ハード・ロック・ホテル&カジノにて幕を下ろし、トレバー・ブライアン(267.6ポンド)がバーメイン・スティバーン(ともに米国/267.4ポンド)に11ラウンド1分26秒TKO勝利、ブライアンが空位のレギュラー王座獲得を果たしています。ブライアンは21戦全勝15KO、スティバーンは25勝21KO5敗1分としています。


    ドン・キング・プロモーターにとって久々の主催イベントでしたが存在感をアピールするには程遠く近年の低迷ぶりが象徴されるような迷走劇となりました。当初、メインイベントはWBA世界ヘビー級統一戦としてレギュラーチャンピオンのマフムード・チャー(ドイツ/35戦31勝17KO4敗)対暫定王者で同級1位のブライアン戦とアナウンスされていましたが、チャーは大方の予想通り出場することはありませんでした。1月15日の公式アナウンス以降、開催に否定的なニュースが各メディアで報じられていましたが、結局チャーは滞在先のドイツから渡米することすら無しという顛末を見せています。


    公式アナウンスから立ち込めていた暗雲が一気に頭上に降りてきたのは試合3日前、キング陣営のカール・ルイス弁護士が「チャーは試合の交渉を進めるたびにプロモーターが変わったと話し、今はエロール・セイラン・プロモーターと契約しているようですが、何か理由を見つける度に交渉を後回しにしていたように感じます。今回の一番の問題はチャーがアメリカで試合に出場出来るビザを持っていなかったことです。彼が保持していたビザはアメリカに入国することは出来ても、試合に出場することは出来ないものでした。」と述べレギュラー王者がイベントから撤退することを示唆、そしてチャー陣営のエロール・セイラン・プロモーターは「我々は火曜日までにフロリダに到着し、このイベントに参加するつもりでした。しかし試合に出場するために申請しなくてはならないビザの書類がドン・キング・プロダクションズから届いていないのです。WBAが指示したこの対戦のボールは(落札し開催を決めた)ドン・キングのコート側に有るのです。この試合が中止となる原因は全て主催プロモーターに有ります。どうしてプロモーターの責を我々が負わなければならないのでしょうか?」とコメント、泥試合の様相を見せ始めました。


    そしてチャー陣営のパトリック・イングリッシュ弁護士は「これは明らかな詐欺です。ドン・キングはチャーが試合可能なことを把握していながら書類を送らなかったのです。書類も送らなければ飛行機のチケットも手配していません。」と不満をぶちまけ、最初からチャー対ブライアン戦を行う気は無く、アンダーカードに出場するとしていた自身が契約下に置く元WBC王者のスティバーンを代理挑戦者に昇格させて、ブライアンとWBA世界戦を強行する、これが両者を契約下とするドン・キング・プロモーターの描いたシナリオだったと持論を展開していたものです。


    ドン・キング・プロモーターがWBAから特別承認を取り付けられるのか否かに注目が集まる中、試合数時間前にWBAが正式に声明を発表。「チャーを休養チャンピオンとし、ブライアン対スティバーン戦を正規王座決定戦と承認、勝者とチャーとの対戦を義務付ける。」というものでした。約1年11ヶ月試合をしておらず、WBC40傑からも名前を落とし42歳になった元世界王者の挑戦資格を承認するとは思えなかったWBAがどんでん返しとも言える裁定を見せ、イングリッシュ弁護士の指摘通りとなったところでゴングを迎え、ブライアンが新しいレギュラーチャンピオンに就いています。これにより同プロモーターがスーパーチャンピオン、A.ジョシュア(英国)との統一戦指示をWBAから引き出そうと躍起になる姿が予想されます。




    なおセミファイナルで行われるとしていたWBAクルーザー級戦もレギュラーチャンピオンのベイブト・シュメノフ(カザフスタン/20戦18勝12KO2敗)は試合のアナウンス以降、出場の匂いすら漂わせずメディア前に表れることも無し。対戦者とされていた同級8位、ラファエル・マーフィー(米国/15戦14勝11KO1敗)も計量場に姿を見せることはありませんでした。WBAはヘビー級戦の裁定と同じタイミングでシュメノフの王座剥奪を発表、暫定王者のR.メルウィー(コートジボアール)を正規王者に繰り上げること、そして更にWBAはウェルター級のM.パッキャオ(フィリピン)を休養王者に認定、レギュラー王者のY.ウガス(キューバ)をスーパー王者へ繰り上げることも合わせて発表しています。


    パッキャオはK.サーマン(米国)戦から1年半、ヘビー級のチャーは3年2ヶ月を要しての格下げとあってWBAによる休養王者へのシフトは依然として明確な定義の見えないままとなっていますが、ビッグマネーファイトしか興味を示さないパッキャオ陣営にとってはプラスと言えるアナウンスとなっています。
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