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  • N.チューのデビュー戦&WBOアジアパシフィック戦は1日順延

    N.チューのデビュー戦&WBOアジアパシフィック戦は1日順延

    2022.03.02
    当初、3月2日にオーストラリアのブリスベンに在る、ブリスベン・コンベンション&エキシビション・センターで行われる予定だったニキータ・チュー(豪州)のプロ・デビュー戦ですが、試合数日前から記録的な豪雨がクイーンズランド州南東部を襲い、死者や行方不明者が出る緊急事態が発生、大規模な警報が出されるとともに同会場も浸水したため主催するノー・リミット・ボクシング・プロモーションズはイベントを1日後ろにずらし3日に順延、そしてブリスベン郊外のネイサンに在る、日産アリーナで開催するという離れ業を見せています。


    なお同じく発表されているIBOスーパーウェルター級挑戦者決定戦、ウェイド・ライアン(豪州/29戦20勝7KO9敗)対デニス・ホーガン(アイルランド/34戦29勝7KO4敗1分)戦。そしてWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者のジョー・ノイナイ(フィリピン/23戦19勝8KO2敗2分)とリーアム・ウィルソン(豪州/10戦9勝6KO1敗)によるダイレクトリマッチなどはアンダーカード、ニキータのデビュー戦となるスーパーウェルター級6回戦がメインイベントになることも発表、現地での注目のほどが伺えます。


    24歳のニキータが記者会見で意気込みを述べています。「私には常に少しのプレッシャーがあり、抜け出さなくてはいけない大きな影があります。しかしそうしたプレッシャーこそ私の望むものです。私を常に集中させるものであり、鋭敏な状態を造ります。私の心をハッキリとさせるものです。」

    「(メインイベンターは)とてもファンタスティックなことです。アンダーカード、要するに全ての戦いこそメインイベントです。こうした選手とステージを共に出来ることは光栄の至りです。(父は元世界王者、兄が世界1位というなかでのデビュー戦は)確かにプレッシャーを感じますが、そういう圧力は私を研ぎ澄ましてくれます。少し鼻にかけ、過信し自分自身を見失いそうになっても常にスポットライトを浴びているというプレッシャーが私を強靭にします。(プロデビュー戦を前に)基本に立ち返る必要がありましたが、その作業をすることで自分の武器をより研ぎ、どのような戦術を持つべきか、より広い視野で見ることが出来ました。」と述べています。


    そしてアンダードッグとなったアーロン・スタール(豪州/3戦2勝1分)は、「私は敗色濃厚と思われている中でここまで来ましたが、確かに大きなプレッシャーは圧し掛かっていません。会場にあるすべてのカメラは彼の上にあるのですからね、おかしな気分です。私はこれまで3度、プロのリングを経験しており6ラウンド戦い抜いた経験もあります。自信はもちろんあります。」と強気のコメント。


    ニキータだけでなく父親のマネージメントも務めていた、グレン・ジェニングス・マネジャーは「コンスタンチンを知らず、ティムを応援する世代のボクシングファンにも楽しんでもらえるでしょう。まばたきはしないでください、ニキータはとてもダイナミックな選手です。」と早いラウンドでの結末もあるかもしれないと煽っています。
  • フューリー対ホワイト戦、カネロ対ビボル戦がそれぞれ正式決定

    フューリー対ホワイト戦、カネロ対ビボル戦がそれぞれ正式決定

    2022.03.01
    日本時間2月26日に世界のボクシングファンが注目するビッグファイト2試合がそれぞれ正式発表されています。まず1月に行われた入札でクイーズベリー・プロモーションズが約4102万ドル(約47.4億円)で落札していたWBC世界ヘビー級タイトルマッチ、正規王者のタイソン・フューリー(英国/32戦31勝22KO1分)対暫定王者、ディリアン・ホワイト(英国/30戦28勝19KO2敗)戦が4月23日に英国ロンドンのウェンブリー・スタジアムにて開催されるとしています。


    33歳のフューリーは今回が2度目の防衛戦となっており、D.ワイルダー(米国)との第3戦を11回KOでクリアして以来約6ヶ月振りのリングとなります。一方、A.ポベトキン(ロシア)との再戦で4回TKO勝利をおさめ雪辱を果たしているホワイトは試合時に34歳を数え、およそ13ヶ月振りのリングとなります。すでに英国を中心に話題を集めている一戦は3月2日の正午からチケット販売開始となっているものの約9万人収容の大会場ながらチケット完売はほぼ間違い無しとすでに複数のメディアが報じています。




    そして4階級制覇王者で現在は主要4団体の統一スーパーミドル級王者、サウル・" Canelo "・アルバレス(メキシコ/60戦57勝39KO1敗2分)はWBAライトヘビー級スーパー王者、ドミトリー・ビボル(キルギスタン/19戦全勝11KO)に5月7日に会場未定ながら挑戦、19年11月にS.コバレフ(ロシア)を下して手にしたWBOライトヘビー級王座と重ねて2度目の同階級王座獲得を目指す大勝負に出ます。


    ライトヘビー級王座10度の防衛成功という安定感を誇るビボルは昨年12月にU.サラモフ(ロシア)を12回判定に退け、現在はウズベキスタンでトレーニング・キャンプを張っています。「私はいつも最高の舞台で戦いたいと思っていました、5月7日という戦いの日が発表され、今後はその目標に向かって精進します。」と述べています。


    その王者に挑むアルバレスは年頭にメキシコで行われたWBC総会にて、クルーザー級王者のI.マカブ(コンゴ)に挑戦すると公言、出席したマカブと写真におさまり対戦が既成事実のような体裁を見せていましたが、マカブが1月に指名防衛戦を行ったことも影響したか方針を大きく変更、今回のビボル挑戦となっています。これまでコバレフ戦やC.スミス(英国)戦など階級の壁をサクっと壊してきたアルバレスですが、今回も崩せるのか、それとも苦杯を喫するのか?注目の31歳対決です。
  • 速報!ローレンス・オコリー 対 ミハウ・ツィエスラク!

    速報!ローレンス・オコリー 対 ミハウ・ツィエスラク!

    2022.02.28
    現地時間27日、英国イングランドのロンドンに在る、O2・アリーナにてWBO世界クルーザー級タイトルマッチがただいま終了、チャンピオンのローレンス・オコリー(英国)が同級2位のミハウ・ツィエスラク(ポーランド)に12回判定勝利、王座防衛です(3対0/117-110、116-111、115-112)。

    A.ジョシュア(英国)がベルトを掲げながらリングインした王者がスタートからジャブを突きながら前進、右ストレートをヒットするなど積極的に攻め掛け早くも主導権を握ります。クリンチの多い初回終了間際にはマイケル・アレギサンダー(英国)レフェリーから両者に注意が入った2ラウンドも王者がポイントを挙げますが、揉み合いになると身体を預ける場面も多く再び注意が入ります。3ラウンドにはツィエスラクがスイッチを見せ対抗、依然として揉み合いの多い展開に加えて流れは王者が握ったままラウンドが進みます。迎えた5ラウンドに王者の右がクリーンヒット、ツィエスラクが右膝を着くダウンを喫します。すぐに再開に応じたツィエスラクに右を追撃、バランスを崩しかけますがダウンは拒否しゴング、その後も長い距離で戦いたい王者と距離を縮めようとするツィエスラクによるクリンチの多い展開からレフェリーの注意が度々入ります。中盤、スイッチを混ぜながら反撃を試みるツィエスラク、ジャブ、ワンツーを外されるとクリンチに行く王者という両者は有効打を奪えないまま終盤に入ります。10ラウンドに右ストレートをヒットした王者にやや流れが傾いたまま迎えた最終回、何度目か忘れるほどのホールディングの注意が王者に入りますがここも減点は無し。そのままゴングとなっています。29歳のオコリーは18戦全勝14KO、2度目の防衛を果たしますが連続KOは『7』でストップです。32歳のツィエスラクは21勝15KO2敗1ノーコンテスト、20年1月に、WBC王者のI.マカブ(コンゴ)戦で12回判定負けを喫し2度目の世界挑戦でしたが戴冠は成りませんでした。




    セミファイナル、東京五輪フライ級金メダリストのガラル・ヤファイ(英国)がカルロス・バウティスタ(メキシコ)を相手にWBCインターナショナル・フライ級王座決定戦でプロデビュー戦を行い、5ラウンド2分11秒TKO勝利をおさめ新王者となっています。

    カリとガマルの兄がリングサイドで見守るなか、サウスポーのガラルはやや低めのガードから的確にパンチを放ち、序盤からポイントを挙げて行きますが、バウティスタもワイルドな左右フックを中心に懸命に対抗、時折ヒヤリとするパンチを返して行きます。4ラウンド辺りからバウティスタの右まぶたが少し腫れ始め、迎えた5ラウンド半分過ぎ、ガラルの左ボディアッパーが決まるとバウティスタは上半身を丸め後退、コーナー前で膝を着くダウンを喫します。ダウンした直後からコーナー下でバウティスタ陣営がタオルを振っており、レフェリーが気付いたところで終了となっています。29歳のガラルは1勝1KO、1発のパンチ力は無いものの次回のWBCランク入りは濃厚と言えそうです。25歳のバウティスタは10勝3KO5敗1分としています。




    世界ランカー対決となった欧州フェザー級タイトルマッチはチャンピオンでWBC9位のカリム・ゲルフィ(フランス)がWBAで6位にランクされるジョーダン・ギル(英国)に9ラウンド2分59秒KO負け、王座交代です。IBF8位でもある27歳のギルはダウン挽回の貴重な勝利をおさめ27勝8KO1敗1分とし、34歳のゲルフィは30勝9KO6敗1無判定としています。




    昨年10月、L.スミス(英国)とのリバプール決戦で8回TKO負けを喫し世界ランクを手放した、アンソニー・ファウラー(英国/163.5ポンド)がミドル級に階級を上げて再起、ルーカス・マチエス(ポーランド/163.6ポンド)に10回判定勝利です(3対0/99-93、99-92、99-91)。30歳のファウラーは16勝12KO2敗、32歳のマチエスは27勝5KO4敗1分としています。
  • 速報!全勝対決はH.ガルシアに軍配!クリス・コルバートが初黒星!

    速報!全勝対決はH.ガルシアに軍配!クリス・コルバートが初黒星!

    2022.02.27
    現地時間26日、米国のネバダ州ラスベガスに在る、コスモポリタン・オブ・ラスベガスにて『PBC』イベントがただいま終了、メインイベントのWBA世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦はWBA同級1位のクリス・コルバート(米国)がWBAフェザー級5位のエクトル・ルイス・ガルシア(ドミニカ共和国)に12回判定負け、ガルシアが挑戦権を手にしています(3対0/118-109×2、119-108)。

    髪の毛をピンクやオレンジなど試合ごとに変えるコルバートですが今晩は綺麗なブルー。グローブはジグソーパズルを模したようなカラフルなカラーといういでたちで、相手からするとパンチが見にくいのでは?という心配もありそうな中でゴングが鳴ります。フェザー級上がりながら上背でやや上回るサウスポーのガルシアが良い右フックを見せ、耐えず笑顔を見せ余裕を見せるかのようなコルバートに良いパンチを打ち込んでいきます。ガルシアの攻勢の前にロープを背にする場面の多いコルバートは5ラウンドにいきなりの右を当てますが、終盤にガルシアの左を食うなど、前評判ほどのパフォーマンスを魅せることが出来ません。コルバートの持ち味の一つでもあるジャブがガルシアにほぼ当たらず、6ラウンドも被弾、コーナーを背にし、メイウェザーまがいのスタイルを見せようとするコルバートですがポイントを取っているようには映らず、スイッチも見せるもののポイントを明確に落とします。

    6ラウンド終了時の採点で『SHOWTIME』のS.ファーフード解説者は59-55のガルシア優勢と付ける展開のなか7ラウンド半分過ぎ、不用意に右を出したところをかわされガルシアの左をカウンターで食ったコルバートがドスンと尻餅を付きダウンします。ケニー・ベイレス(米国)レフェリーのカウントが進み、再開に応じたコルバートは追撃を浴びながら何とかゴングに逃げ込みます。8ラウンドもガルシアの連打の前にくっつく以外出来ないコルバートが失点、番狂わせのムードが色濃くなって行きます。スイッチも織り交ぜ、なんとかペースを変えようと試みるコルバートですが、ガルシアの細かいパンチに被弾を重ね、10ラウンド1分過ぎにはガルシアの左ストレートを食い、コルバートはコーナーに後退、ロープを背にしながらクリンチで逃げ切ろうとし、会場からは逃げまくるコルバートにブーイング、止めようとしないレフェリーにも批難の目が向いているように感じます。11ラウンドも開始と同時にサークリングを繰り返すコルバートにガルシアが攻めかかりクリンチを重ねますが、レフェリーは注意も減点もせず続行、ブーイングが更に大きな波となります。最終回も開始から逃げまくるコルバートにブーイングが浴びせられ、ガルシアが追い掛け回すなかでゴング。IBFフェザー級15位でもある30歳のガルシアは15戦全勝10KO、25歳のコルバートは16勝6KO1敗、元気が良かったのは序盤だけと映り、敗戦の内容もひど過ぎるように思われます。




    セミファイナルのスーパーライト級10回戦は元WBC同級王者で現在はWBC8位にランクされるビクトル・ポストル(ウクライナ)がWBC同級36位のゲーリー・アントゥアン・ラッセル(米国)に最終回10ラウンド2分31秒TKO負けです。

    過去の試合を見てもサウスポーが不得手は明らかなポストルと兄の前WBCフェザー級王者がチーフセコンドに就くサウスポー、アントゥアンによる対戦。好レコードながら対戦者の質は決して高くないアントゥアンが開始から積極的に攻め掛け、ポストルは左回りのフットワークでかわす初回に続き、2ラウンドもお互いに有効打を奪うことが出来ません。ポストルは後半勝負の戦術か、倒しに行くと言うよりもパンチを食わないよう戦っているようにも映り、アントゥアンの攻勢にポイントを付けているジャッジも居るような序盤となります。中盤、ポストルもいきなりの右を打ち込むなど前に出る場面も増えますが、効果的な攻撃に繋げることは出来ず、アントゥアンもいきなりの左を出し始め攻勢がややポイントに有効と映る展開を見せます。1発のパワーで劣るポストルは絶えずポジションを変え、手数で対抗したいところですが、ラッセルの運動量の前に手数が増えず被弾を徐々に増やしていきます。右まぶたの腫れだしたアントゥアンもポストルをグラつかせるところまで攻め込めず、最終回もアントゥアンが攻め、ポストルがフットワークを駆使するなか半分過ぎにアントゥアンの右フックがヒット、残り40秒ほどでアントゥアンの左右フック。左アッパーがヒットするとポストルは上半身を折りロープに後退、アントゥアンが連打をまとめるとマイク・オルテガ(米国)レフェリーが割って入りストップ、早いだろ?と両手を広げたポストルですが、TKOで幕を閉じています。25歳のラッセルは15戦全勝全KO、『PBC』の後押しもあり世界ランク獲得は濃厚でしょう。一方、38歳のポストルは31勝12KO4敗、ウクライナ出身とコールされると会場から大きな拍手を浴び、心に期するところもあったものと思われますが無念のキャリア初となるTKO負けに終わっています。なお9ラウンドまでのポイントは3対0(89-82×2、88-83)でアントゥアン優勢となっています。




    アンダーカードのIBF世界スーパーフライ級タイトルマッチはチャンピオンのジェルウィン・アンカハス(フィリピン)がIBF11位のフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)に12回判定負け、マルティネスが新王者となっています(3対0/117-111、118-110×2)。

    アメリカ6戦目ながらラスベガスは初めてとなるサウスポーの王者はやや前傾姿勢のスタンスが特徴。そんな王者に対し、マルティネスが初回から積極的に前進、得意の左右フックをガンガン打ち込んで行きます。初回を冷静に終えた王者は2ラウンドに入り、マルティネスのボディにパンチをまとめますが距離はやや近づいたものとなります。アウトボクシングも出来る王者が何故、マルティネスの距離で打ち合うのか、危なっかしさを見せながら3ラウンド終盤に王者が左ストレートをヒット、偶然のバッティングによりマルティネスの左眉尻から微量の出血が始まります。両者、力強いパンチの応酬で中盤に入ると5ラウンド30秒過ぎ、マルティネスの左フックで王者がバランスを崩しますが、6ラウンド早々に右フックを返したところでマルティネスがバランスを崩し両手を着くとジャック・リース(米国)レフェリーは足が引っ掛かったことを考慮しスリップとします。しかしマルティネスの左右フックを受けロープ際に後退するなどハッキリと王者がポイントを落とします。

    見応えある打ち合いが続き、ややマルティネス優勢と映る8ラウンドは王者が左フックをカウンターで浴びせるなど反撃、9ラウンドはマルティネスの左右フックを王者がモロに浴びるものの懸命に反撃を見せます。インターバル中に王者に対しドクターチェックが入りますが続行、マルティネス得意の距離での攻防が続きます。10ラウンドも開始から力のこもった左右フックを打ち合い、王者が低く打ち込むとマルティネスに数秒間の休憩が入ります。11ラウンド、開始からマルティネスが距離を詰め左右フックを浴びせ、王者も打ち返すもののパンチに力感が無くなってきます。終盤、王者は特筆に値する打たれ強さと精神力、挑戦者もパワーパンチを打ち続けるスタミナを証明しながらも、ポイントはマルティネスに流れ続けているように映り、最終回も有効打はマルティネスと映る中で終了、ほぼクリンチの無い激闘が終わるとリングサイドから大きな拍手が沸き起こっています。30歳のマルティネスは14戦全勝8KO、そしてV10が夢と消えた30歳のアンカハスは33勝22KO2敗2分、白熱した素晴らしい試合でしたが今後のダメージが心配です。
  • 速報!ジョシュ・テイラー 対 ジャック・カテロール!

    速報!ジョシュ・テイラー 対 ジャック・カテロール!

    2022.02.27
    現地時間26日、英国スコットランドのグラスゴーに在る、ザ・SSEハイドロにて4団体スーパーライト級王座統一戦が行われ、4団体統一王者のジョシュ・テイラーがWBO1位、WBAとWBCで9位のジャック・カテロール(ともに英国)に12回判定勝利、王座防衛です(2対1/113-112、114-111:テイラー、113-112:カテロール)。

    スコットランド対イングランドの図式はカテロールのリングイン時に大きなブーイング、テイラーには凄まじい歓声となって表れます。サウスポー同士の対戦はいきなりカテロールが左をアゴに打ち込み幕開け、両者右手を忙しく動かしながら隙をうかがい、2ラウンド早々、テイラーに対してマーカス・マクドネル(英国)レフェリーがラビットパンチの注意を与え、カテロールのジャブ、左が印象に残るラウンドとなります。体格で勝る王者はプレスを強めますが気負い過ぎか、カテロールの左に対して警戒心が薄いように映ります。4ラウンドも上下のコンビを当てたカテロールが良いラウンドを造り、5ラウンド1分過ぎにもカテロールが左、右とヒット、王者はカテロールのクリンチワークにも阻まれ前に出るものの目立った有効打を返すことが出来ません。

    6ラウンドもカテロールのワンツーがヒットし、迎えた8ラウンド30秒過ぎには近い距離からカテロールが左を打ち下ろしテイラーがダウンします。再開に応じたもののダメージの残る王者はクリンチを混ぜながら挽回、カテロールもスタミナが底を見せ始めたように映ります。9ラウンド、フィジカルの優位さを前面に出しながら前に出る王者に対しカテロールもクリンチが増え始め、レフェリーが両者に対して注意を与える場面が増えて行きます。10ラウンドには疲労の色が見えるカテロールに対してホールディングで減点1が課され、11ラウンド終了ゴングと同時に王者がカテロールの胸に1発打ち込むとレフェリーは王者に対して減点1を課す荒れた展開となります。両者ハッキリと押さえておきたい最終回は揉み合いも多くどちらとも言えない3分間となりましたが、ゴングと同時に両者手を挙げ勝利をアピールしています。イングランドのボクシング・ファンを中心に地元判定の批判が巻き起こりそうですが、フィジカルの強さでスタミナを徐々に削り競ったラウンドのポイントを引き寄せ勝利を手繰り寄せた31歳のテイラーは19戦全勝13KO、IBF4度目、WBA3度目、WBCとWBOは初防衛に成功です。28歳のカテロールは26勝13KO1敗、終盤の失速が敗因でしょうか。




    セミファイナル、フェザー級10回戦はロベイシ・ラミレス(キューバ/126.3ポンド)がエリック・ドノバン(アイルランド/126.3ポンド)に3ラウンド1分4秒TKO勝利です。

    サウスポー同士の対戦は初回1分過ぎ、ラミレスの左でドノバンが早くもダウン、再開に応じるとラミレスは深いダメージを見せず2ラウンドは反撃を試みるものの戦績も示すようにパンチに力感は感じず、ラミレスがどんどん距離を詰めて行き試合の主導権を握ります。迎えた3ラウンド半分過ぎ、ラミレスがロープに追い込み左フックをテンプルに打ち込むと、ドノバンはロープにもたれ掛かるようにバランスを崩し、深いダメージと判断したビクター・ラフリン(英国)レフェリーが即座に割って入りストップとしています。ロンドン五輪フライ級、リオ五輪バンタム級でそれぞれ金メダルを獲得している28歳のラミレスは9勝5KO1敗、36歳のドノバンは14勝8KO2敗、ミスマッチという声も少なくなさそうです。




    アンダーカードのスコットランド・ヘビー級王座決定戦はニック・キャンベル(英国/254ポンド)がジェイ・マクファーレン(英国/276ポンド)に7ラウンド2分18秒TKO勝利、キャンベルが新チャンピオンとなっています。71年振りとなるスコットランドのヘビー級チャンピオンとなった32歳のキャンベルは5戦全勝全KO、23歳のマクファーレンは12勝5KO6敗としています。
  • 速報!ギレルモ・リゴンドーが新鋭アストロラビオにまさかの黒星!

    速報!ギレルモ・リゴンドーが新鋭アストロラビオにまさかの黒星!

    2022.02.27
    現地時間26日、UAEのドバイに在る、エミレーツ・ゴルフ・クラブにてWBCインターナショナル・バンタム級王座決定戦がただいま終了、元2階級制覇王者のギレルモ・リゴンドー(キューバ/117.8ポンド)がWBOバンタム級10位のビンセント・アストロラビオ(フィリピン/117.1ポンド)に10回判定負け、アストロラビオが新チャンピオンとなっています(95-94×3)。

    サウスポーのリゴンドーは右をコツコツと出し、アストロラビオは左手を動かしながらリゴンドーの右手を邪魔しようとする初回半分過ぎ、アストロラビオが思い切りよくステップインしいきなりの右を浅くヒットさせます。展開はアストロラビオがじりじりと距離を詰め、リゴンドーがサイドステップを多用しながら時折左を打ち込むもののアストロラビオは右手を常に高く上げブロック、アストロラビオが時折見せる踏み込みは思い切りが良く、浅くながらパンチが当たる場面もありリゴンドーを脅かします。入って来たところへ左アッパーなどカウンターを狙うリゴンドーですが、初回以降右が減り、アストロラビオの攻勢がポイントを挙げているように映るラウンドもあり進行。5ラウンドには良い左ボディストレートを見せたリゴンドーですが、入って来たところに合わせようとする動きが多く、自ら攻め掛かる場面はほぼ無くカシメロ戦同様、パンチは外しているけれどポイントは取れていないと映るラウンドもありそうな展開で終盤に入ります。逆にアストロラビオも目立った有効打こそ多くないもののカウンターを狙っているリゴンドーに思い切りよく踏み込んではコンビネーションを当てる場面もあり、迎えた8ラウンド残り1分ほどでアストロラビオの右ストレートがクリーンヒット、リゴンドーが尻餅を付きダウンします。立ち上がったリゴンドーはしがみつくようなクリンチで回避しようとしますが、追撃の左フックを食い足をバタつかせながらもゴングに助けられます。9ラウンドは立て直しを図るリゴンドーがカウンターだけでなくジャブを多用し挽回、最終回はアストロラビオが追い掛ける一方、リゴンドーはこれまで通り、サークリングを多用し時折ワンツーを返しながらラウンドを終えています。大番狂わせを演じた24歳のアストロラビオは17勝12KO3敗、垣間見せるカウンターやディフェンス技術はさすがと思わせるものの持ち味のジャブ、カウンターに往年の凄みは無く41歳のリゴンドーは20勝13KO3敗1ノーコンテスト、昨年8月のJ.カシメロ(フィリピン)戦での12回判定負けからまさかの2連敗としています。


    なおセミファイナルでは日本でもお馴染みの元OPBF東洋太平洋バンタム級王者、マーク・ジョン・ヤップ(フィリピン/129.7ポンド)が出場、WBAアジア・スーパーフェザー級王座決定戦でハイデル・エレラ(キューバ/127.7ポンド)に10回判定負け、エレラがベルトを手にしています(3対0/97-92、98-91、99-91)。19歳のエレラは5戦全勝4KO、33歳のヤップは30勝15KO16敗。当初はフィリピン・フェザー級2位のジェネル・ラウサがエレラと対戦予定でしたが試合の数週間前にラウサがオートバイ事故を起こし、ヤップがピンチヒッターとなっていたものです。
  • クルーザー級王座統一、そしてヘビー級転向を公言する王者オコリーが防衛戦

    クルーザー級王座統一、そしてヘビー級転向を公言する王者オコリーが防衛戦

    2022.02.27
    <WBO世界クルーザー級タイトルマッチ in 英国イングランド、ロンドン、O2・アリーナ>
    王者、ローレンス・オコリー(英国/17戦全勝14KO):199.4ポンド(約90.4Kg)
    vs.
    同級2位、ミハウ・ツィエスラク(ポーランド/23戦21勝15KO1敗1ノーコンテスト):199.6ポンド(約90.5Kg)
    ※7連続KO勝利中と素晴らしい勢いを持つ29歳の王者オコリーは「ツィエスラクはとても優れたボクサーでありテクニックも経験も持ち合わせています、いくばくかの脅威となるでしょう。しかし私は幾つかの部門でスペシャルなボクサーなのです。」と自信満々にコメント、クルーザー級王座を統一してヘビー級へ上がるという目標を試合前から度々公言しています。自信が過信となってしまうか否か、王者2度目の防衛戦です。


    <欧州フェザー級タイトルマッチ>
    王者、WBC9位、カリム・ゲルフィ(フランス/36戦30勝9KO5敗1無判定):125.4ポンド(約56.8Kg)
    vs.
    WBA6位、IBF8位、ジョーダン・ギル(英国/28戦26勝7KO1敗1分):126ポンド(約57.1Kg)
    ※34歳の欧州王者、いぶし銀のゲルフィがここまで1勝2敗と負け越している英国のリングに4度目の登場です。27歳のギルは将来を有望視され慎重なマッチメイクも加わり全勝街道を走っていたものの19年5月、格下メキシカンに思わぬTKO負け。再起後3連勝をおさめていたものの直近試合の昨年12月、偶然のバッティングで頭部から出血し負傷引分と不安定さは払拭出来ていません。ベテラン健在か、汚名返上か、ジャッジ泣かせの展開が予想される面白いマッチアップです。


    <WBCインターナショナル・フライ級王座決定戦>
    ガラル・ヤファイ(英国/プロデビュー戦):111.5ポンド(約50.5Kg)
    vs.
    カルロス・バウティスタ(メキシコ/15戦10勝3KO4敗1分):109.9ポンド(約49.8Kg)
    ※リオ五輪フライ級ベスト16ながら、東京五輪でフライ級金メダリストに輝いたガラルがデビュー戦でいきなりインターナショナル王座決定戦に出場です。元WBAスーパーフライ級王者のカリの3歳下、元欧州スーパーバンタム級王者、ガマルの1歳下という29歳のガラルが華々しくプロデビューを飾ることは出来るでしょうか?
  • 明日はスコットランドで王座統一戦、そしてラスベガスでトリプルヘッダーが開催

    明日はスコットランドで王座統一戦、そしてラスベガスでトリプルヘッダーが開催

    2022.02.26
    <4団体スーパーライト級王座統一戦 in 英国スコットランド、グラスゴー、ザ・SSEハイドロ>
    4団体王者、ジョシュ・テイラー(英国/18戦全勝13KO):140ポンド(約63.5Kg)
    vs.
    WBO1位、WBA&WBC9位、ジャック・カテロール(英国/26戦全勝13KO):139ポンド(約63.0Kg)
    ※18年12月からWBOトップコンテンダーとして就くカテロールが満を持して世界挑戦です。待ち料的なものが発生していると推測される中、当初は昨年12月に挑戦が決まったもののテイラーが膝を負傷したために更に2ヶ月先延ばし、当然ながら王者のスケジュール待ちという影響もあり今回が約15ヶ月振りのリングとなります。スコットランド出身の王者にとってJ.C.ラミレス(米国)戦以来約9ヶ月振りのリングは念願の凱旋試合です。




    <WBA世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦 in 米国、ネバダ州ラスベガス、コスモポリタン・オブ・ラスベガス>
    WBA同級1位、クリス・コルバート(米国/16戦全勝6KO):128.75ポンド(約58.4Kg)
    vs.
    WBAフェザー級5位、IBFフェザー級15位、エクトル・ルイス・ガルシア(ドミニカ共和国/14戦全勝10KO):129.5ポンド(約58.7Kg)
    ※試合2日前にWBAが挑戦者決定戦と認定、先週にロシアで勝利しているA.ロドリゲス(ベネズエラ)はどうなってしまうのか?主催者側のM.ウルバノフ(ロシア)敗退が無節操の引き金でしょうか。16年リオ五輪バンタム級ベスト32、元WBAフェデラテン・フェザー級王者のガルシアにとっては思わぬチャンスが舞い込んだ形となりましたが、番狂わせを起こすことは出来るでしょうか?直前でオーソドックスのグティエレスからサウスポーのガルシアに変わった点はコルバートに同情出来るところですが、良く言えば慎重、別の見方をすると仕掛けの遅いコルバートのKO勝利に期待が集まります。


    <141ポンド(スーパーライト級1ポンド超)契約10回戦>
    元WBCスーパーライト級王者、WBC8位、ビクトル・ポストル(ウクライナ/34戦31勝12KO3敗):140.5ポンド(約63.7Kg)
    vs.
    WBC36位、ゲーリー・アントゥアン・ラッセル(米国/14戦全勝全KO):139.5ポンド(約63.2Kg)
    ※注目は38歳のポストルがどこまでサスウポー対策を積んできたかと言えるでしょう。この試合に向けてポストルとスパーリングを重ねた元世界ランカーのI.レドカッチ(ウクライナ)は「ラッセルは若く戦意旺盛ながら難敵との対戦がありません。ビクトルは世界のトップ選手との対戦経験も豊富で勝利を手にするために必要なものは全て持っていると思う。」と太鼓判を押しています。恐いもの知らずといった勢いで向かってくるであろう13歳下のラッセルを持ち前の技巧で跳ね返すことは出来るでしょうか?


    <IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ>
    王者、ジェルウィン・アンカハス(フィリピン/36戦33勝22KO1敗2分):114.5ポンド(約51.9Kg)
    vs.
    IBF11位、フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン/13戦全勝8KO):114.5ポンド
    ※同王座10度目の防衛戦という安定感抜群のサウスポー、アンカハスにアメリカ・デビュー戦となる30歳のマルティネスが挑みます。好戦的なスタイルから繰り出す左ボディを主武器とするマルティネスは19年12月、アウェーでA.ドゥムズエニ(南アフリカ)を見事な11回TKOに下しているようにサウスポーをそれほど苦にするスタイルでは無さそうでもあり挑戦者のコンディション次第で面白い展開になりそうです。
  • ジョシュ・テイラーにとってスーパーライト級最後の試合となるのか?

    ジョシュ・テイラーにとってスーパーライト級最後の試合となるのか?

    2022.02.25
    4団体スーパーライト級王座統一戦が日本時間27日(日)に迫るなか、英国スコットランドのグラスゴーに在る、セント・イーノック・ショッピング・モールにて4団体王者のジョシュ・テイラー(英国/18戦全勝13KO)、WBO1位、WBAとWBCで9位につけるジャック・カテロール(英国/26戦全勝13KO)両選手が公開練習を行っています。


    この試合を最後にウェルター級への転向が噂される王者テイラーは4本のベルトを保持し続けることの労苦を地元メディアに語っています。「それは容易なことではありません、全ての団体に承認料を支払っていくためです。それぞれの団体に対して幾らかの割合の承認料を支払わなくてはならず、試合後にはどの団体の指名防衛戦が指示されるのか、誰が指名挑戦者か、という問題が常につきまといます。そのため全てのベルトを保持し続け、指名防衛戦をこなすことが非常に難しくなるのです。そして多くの承認料がファイトマネーから支払われる訳で、何故多くのボクサーが階級を上げたり、何本かのベルトを返上するのか大いに理解出来ます。」

    「要するに指名防衛戦のあとにまた(別団体の)指名防衛戦が続きます、しかし私がこの階級で成し遂げていないものは何一つ残っていません、唯一残されたことはベルトを守り続けることだけです。カテロールを退けた後、スーパーライト級に残るのか未だ決めていません、ウェルター級に上がることが自然とも思いますが、スーパーライト級で私を引き留めるだけの魅力あるカードがあれば留まると思います。」ちなみにWBAはアルベルト・プエジョ(ドミニカ共和国/20戦全勝10KO)、WBCはホセ・" Chon "・セペダ(メキシコ/39戦35勝27KO2敗2ノーコンテスト)、IBFはイエレミアス・ポンセ(アルゼンチン/29戦全勝19KO)がすでに指名挑戦権を手にし、世界挑戦を虎視眈々と狙っています。


    なおアンダーカードにはスコットランド・ヘビー級王座決定戦がセット。新チャンピオンが決まれば、実に71年振りとなる同国ヘビー級チャンピオン誕生となります。32歳のニック・キャンベル(4戦全勝全KO)と23歳のジェイ・マクファーレン(17戦12勝5KO5敗)によって争われるベルトを手にするのは果たしてどちらでしょうか?
  • WBOがミドル級暫定王座決定戦の交渉開始を指示

    WBOがミドル級暫定王座決定戦の交渉開始を指示

    2022.02.24
    WBOは日本時間23日、ミドル級の暫定王座決定戦として、同級1位のハイメ・ムンギア(メキシコ/39戦全勝31KO)と同級2位、ジャニベック・アリムカヌウェ(写真/カザフスタン/11戦全勝7KO)両陣営に対戦交渉開始の指示を出しています。


    これは現王者のD.アンドラーデ(米国)が減量苦およびビッグファイトを熱望し、スーパーミドル級進出を公言しているものの現在スーパーミドル級の王座に就くS.アルバレス(メキシコ)はクルーザー級転級を示唆するとともにアンドラーデ戦には乗り気でなく、未だ次戦を発表していない現状から、世界挑戦を目指すムンギア、アリムカヌウェ、そしてアルバレスの決断待ちとしているアンドラーデ、各陣営へのWBOが採った言わば救済措置と言えるでしょう。


    ムンギア陣営のゴールデンボーイ・プロモーションズとアリムカヌウェ陣営のトップランクが10日間の交渉期限で合意に達しない場合は入札になるとしているものです。25歳のムンギアは素晴らしい戦績ながら世界初挑戦まで6年を擁しているように決してエリートとは言えないキャリアを歩んでおり、2018年にゴールデンボーイ・プロモーションズと共同プロモート契約を結んだ辺りから一気に世界戦線へ浮上、DAZNによるバックアップも加わり現在はミドル級台風の目と報じるメディアも出てきています。一方、アリムカヌウェは13年アルマトイ世界選手権金メダル獲得から鳴り物入りでプロ入りし、直近2試合ではR.ブラント(米国)、H.エンダム(フランス)と元世界王者をいずれもTKOで撃破、波に乗る28歳です。


    対戦決定となれば勝者は暫定王者に就き、アンドラーデがスーパーミドル級転向を果たしたところで正規王者へ繰り上がるものと思われます。暫定の二文字が付くと嫌悪感を示すファンも少なくないものの楽しみな全勝対決の実現に期待が集まります。
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