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海外ボクシング情報

  • 日本時間8日はフロリダとカリフォルニアで注目の試合

    日本時間8日はフロリダとカリフォルニアで注目の試合

    2020.11.07
    <WBC世界ライト級タイトルマッチ in 米国、フロリダ州ハリウッド、セミノール・ハードロック・ホテル&カジノ>
    正規王者、デビン・ハニー(米国/24戦全勝15KO):135ポンド(約61.2Kg)リミット
    vs.
    同級10位、ユリオルキス・ガンボア(キューバ/33戦30勝18KO3敗):135ポンド
    ※元3階級制覇王者のガンボアは14年6月以降、無冠となっており勝てばおよそ6年ぶりの王座戴冠となります。38歳という年齢もあり全盛期は過ぎたという声も少なくない中で挑むハニーは試合10日後に22歳を迎える若きチャンピオン。ネームバリューのある元世界王者を退け、ビッグファイトへの布石としたい王者ですが、ベテランがどこまで食い下がる事が出来るのか、とはいえ王者2度目の防衛が濃厚な一戦です。


    <IBFインターナショナル・ヘビー級タイトルマッチ>
    王者、フィリップ・フルコビッチ(クロアチア/11戦全勝9KO):242.6ポンド(約110.0Kg)
    vs.
    ライデル・ブーカー(米国/29戦26勝13KO3敗):248ポンド(約112.4Kg)
    ※16年リオ五輪スーパーヘビー級銅メダリストのフルコビッチが未だKO負けの無いブーカーを相手に2度目となるアメリカのリングに上がります。IBF6位、WBC9位、WBOでも14位と着実にランキングを上げているフルコビッチの勝利は固そうですが焦点はKO決着か否かといったところでしょうか。


    <ヘビー級10回戦>
    WBO11位、IBF15位、張 志磊(チャン・ツィーレイ/中国/21戦全勝16KO):259.6ポンド(約117.7Kg)
    vs.
    デビン・バルガス(米国/28戦22勝9KO6敗):233ポンド(約105.6Kg)
    ※プロデビュー戦からアメリカのリングに上がり全勝街道を走るチャンは、大きな舞台に立つことも無く知名度はいまいちと言えるなか過去最大級のイベントに出場します。一方、38歳のバルガスはA.ルイス Jr.(米国)やD.ブレアジール(米国)らにはサクっと倒されており、爆発力こそ無いものの勝ち方を知っている37歳のベテラン・サウスポー、チャンが見事なKO勝利を魅せてくれそうです。




    <ヘビー級10回戦 in 米国、カリフォルニア州ロサンゼルス、マイクロソフト・シアター>
    WBC3位、WBA4位、ルイス・オルティス(キューバ/35戦31勝26KO2敗2ノーコンテスト):241.6ポンド(約109.5Kg)
    vs.
    元WBCユース同級王者、アレキサンダー・フローレス(米国/21戦18勝16KO2敗1分):231.8ポンド(約105.1Kg)
    ※昨年11月に行われた、D.ワイルダー(米国)とのリマッチで7回KO負けを喫しているオルティスが約1年振りのリングです。41歳となった元WBA暫定王者ですが現役続行を決めた復帰戦の相手は地元カリフォルニア出身のフローレス。2つの黒星はいずれもKO負けですがオルティスが無難な試合運びを見せれば凡庸なフルラウンドもありそうです。


    <ヘビー級10回戦>
    WBO9位、WBA15位、フランク・サンチェス・ファウレ(キューバ/16戦15勝11KO1ノーコンテスト):227.6ポンド(約103.2Kg)
    vs.
    ブライアン・ハワード(米国/18戦15勝12KO3敗):210ポンド(約95.2Kg)
    ※3月にタフガイ、J.デベンコ(米国)を退け、WBC米大陸王座を獲得したサンチェスにクルーザー級を主戦場とする40歳のハワードが立ちはだかります。メインを務めるオルティスと数年前からスパーリングを含めともに汗を流すステーブル・メイトと言えるサンチェスはヘビー級らしい1発の破壊力こそトップクラスに及ばないもののキューバ仕込みのまとまったスタイルを持ち来年の飛躍に期待が集まる28歳です。
  • 空位となって1年、いよいよWBOクルーザー級王座決定戦が開催

    空位となって1年、いよいよWBOクルーザー級王座決定戦が開催

    2020.11.03
    前王者のM.ブリエディス(ラトビア)が元王者、クジストフ・グロワッキー(ポーランド/33戦31勝19KO2敗)との再戦命令を回避したことでWBOがブリエディスの王座を剥奪したのが昨年11月。コロナ禍の影響も受けながら立ち消えとなってきた同王座の決定戦が12月12日に英国のロンドンで行われることが決定、メインのA.ジョシュア(英国)対K.プーレフ(ブルガリア)戦の脇を固めることとなっています。


    同級1位のグロワッキーと王座を争うのは同級2位のローレンス・オコリー(英国/14戦全勝11KO)。英国のマッチルーム・ボクシングがDAZNとのタッグでチャンスを量産、英国ひいては欧州の選手へ多くのビッグチャンスが転がり込んでいますが、27歳のオコリーもその恩恵を受けている1人です。リオ五輪ヘビー級ベスト16の肩書を持って17年3月にプロデビュー、同プロモーションのサポートを受けながら順調に白星を重ね、昨年10月には欧州王座も獲得しています。「ここまでたどり着くことは厳しく長い道のりでした、私はこのチャンスに興奮しています。12月12日に私は次に英国が生む世界チャンピオンになります。グロワッキーは素晴らしい選手であり、私がボクシングを志したときにリスペクトしていた選手でもあります。彼は2度世界王座に就いており世界トップの2人にしか負けていません。彼は私にとってプロキャリア最高の壁となるでしょう。素晴らしい相手に勝って世界チャンピオンになるべく全力を尽くします。」と意気込みを述べています。


    一方、アウェーは慣れているであろう34歳のベテラン、グロワッキーは、「私は自分のベルトをポーランドに持ち帰ります、私は3度目の王座返り咲きを果たすのです、他に道はありません。ローレンス・オコリーは大きく強く、やりにくい相手ですが私はハードな試合に向けて準備万端です。このベルトは私のもの、我が家に持ち帰ります。」と返り咲きを宣言、ブリエディス戦ではR.バード(米国)レフェリーの鈍重なレフェリングも影響し不運な結果となりましたがベルトを取り戻すことは出来るでしょうか?


    なおすでに10月23日、同級3位のディラン・プラソビッチ(モンテネグロ)と同級4位のエディン・プハロ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)による挑戦者決定戦が行われており、25歳のプラソビッチが全勝対決を9回TKOで制して指名挑戦権を獲得しています。14戦全勝11KOのプラソビッチと初防衛戦を戦う新王者はグロワッキーでしょうか、それともオコリーでしょうか?
  • 速報!レオ・サンタ・クルス 対 ジェルボンテ・デービス!

    速報!レオ・サンタ・クルス 対 ジェルボンテ・デービス!

    2020.11.01
    現地時間10月31日、米国のテキサス州、サン・アントニオに在るアラモドームにてペイパービューによる " PBC " イベントがただいま終了、WBA世界スーパーフェザー級とWBA世界ライト級の2つの王座が懸けられたタイトルマッチはWBAスーパーフェザー級スーパー・チャンピオンのレオ・サンタ・クルス(メキシコ)がWBAライト級レギュラー・チャンピオンのジェルボンテ・デービス(米国)に6ラウンド2分40秒KO負け、デービスが2つのベルトを手にしています。

    デービスがサウスポー・スタンスからジャブを突きじりじりと距離を詰めていくと2分過ぎ、サンタクルスがワンツーを出しながら前に出たところで前の足が引っ掛かったデービスがマットに倒れますがラファエル・ラモス(米国)レフェリーがスリップと裁定します。2ラウンド中盤、揉み合いとなったところでデービスがサンタクルスを投げ飛ばし注意を受けますが減点は無し。3ラウンド、前に出始めたサンタクルスにデービスはコンパクトなアッパーを狙いますがヒットせず中盤は一進一退の攻防となります。迎えた6ラウンド中盤、デービスの左が低く入ると注意が与えられ休憩が入ります。再開後、デービスが連打を浴びせるもののサンタクルスもすぐに反撃、デービスをロープに詰めるなど目の離せない展開となりますがロープを背にしたサンタクルスが右を放ったところで、デービスがかわしながら放った左アッパーがモロに右アゴに入るとサンタクルスはそのままドスンと尻から崩れ落ちるダウン、レフェリーは即座に試合をストップしています。強敵相手に素晴らしいワンパンチKOを魅せた25歳のデービスは24戦全勝23KO、直後はリングサイドのF.メイウェザーに肩を抱かれ喜びを分かち合っています。キャリア初のKO負けを喫した32歳のサンタクルスは37勝19KO2敗1分、数分後にゆっくりと上半身を起こすと会場から歓声が沸き起こり、ファンに笑顔を見せながらリングを降りています。



    セミファイナルのWBA世界スーパーライト級タイトルマッチはレギュラー・チャンピオンのマリオ・バリオスが同級9位のライアン・カール(ともに米国)に6ラウンド2分23秒KO勝利、王座防衛です。

    地元サン・アントニオ出身のバリオスがコールされると入場制限をしているものの大きな歓声が上がり後押し、探り合いとも映る初回は終盤に王者が左フックをヒットします。2ラウンド開始と同時に攻勢を強めるカールですが王者はディフェンスに注意しながら冷静に迎え撃ち、左アッパーを効果的に当てて行きます。初回から懸命に前進し攻めの姿勢を見せ続けるカールですが王者のディフェンスを崩すことがなかなか出来ず、有効打の差でポイントは王者に加算されて行きます。頑張りを見せていたカールは6ラウンド20秒過ぎ、王者の右を食うと膝から崩れ落ちダウンを喫します。再開すると再び前進、気持ちの強さを見せますがラウンドの半分辺りで王者の右を立て続けに食うと、偶然のバッティングにより右眉頭から出血するとともに反撃するパンチにパワーが弱まりを見せます。残り1分ほどでルイス・パボン(プエルトリコ)レフェリーが出血に対してドクターチェックを入れますが続行、カールは再び王者の猛攻を浴びると残り40秒ほどで力尽きたように両膝から前のめりにダウン、レフェリーはカウントを数えず両手を交差しています。同王座初防衛を果たした25歳のバリオスは26戦全勝17KO、28歳のカールは18勝12KO3敗としています。



    アンダーカードのスーパーライト級10回戦、元WBA同級王者のレジス・プログレイスがファン・ヘラルデス(ともに米国)を3ラウンド1分23秒TKOに下しています。

    前日の公式計量で約1.6ポンド(約725グラム)が落ちなかったプログレイスはファイトマネーの一部を支払うことでヘラルデス陣営が合意、試合決行という何とも不甲斐ない元世界王者。しかし最後まで減量を頑張らなかったおかげで体力も残っていたか初回からヘラルデスを追い込み、いつものややトリッキーなサウスポー・スタイルからパワー溢れるパンチを当てて行き主導権を握ります。2ラウンド、ヘラルデスもジャブから立て直しを見せますが、3ラウンド2分過ぎ、プログレイスの左フックでヘラルデスが背中からダウンします。ラファエル・ラモス(米国)レフェリーがカウント8で再開すると、プログレイスは猛烈な追い込みを見せ嵐のような連打を浴びせるとクリンチもままならず最後は防御一辺倒となったところでレフェリーストップとなっています。31歳のプログレイスは25勝21KO1敗、J.テイラー(英国)に12回判定負けを喫してから約1年振りのリングで白星を挙げています。30歳のヘラルデスは16勝10KO1敗1分です。



    IBF世界ライト級2位決定戦は同級6位のイサック・クルスと同級9位のディエゴ・マグダレノ(ともに米国)で争われ、初回53秒KOでクルスが勝利、世界2位の座を獲得しています。

    ミニ・タイソンの異名を持つクルスがゴングと同時に前進、上半身を振りながらマグダレノをロープに追い込むと、赤コーナー近くでロープを背にしたマグダレノに連打を浴びせ、右フックで幸先よくダウンを奪います。マーク・カロオイ(米国)レフェリーのカウント8で再開しますが、再び上下のコンビネーションを浴びマグダレノが後退、懸命にディフェンスしますが連打のなか最後は青コーナー前で右アッパーのダブルを食うと背中からダウン、レフェリーはカウントを数えず終了しています。22歳のクルスは20勝15KO1敗1分、34歳のマグダレノは32勝13KO4敗としています。
  • 速報!井上尚弥 対 ジェイソン・マロニー!

    速報!井上尚弥 対 ジェイソン・マロニー!

    2020.11.01
    現地時間10月31日、米国のネバダ州ラスベガスに在るMGMグランドのカンファレンス・センターにて、トップランク主催イベントがただいま終了、WBA&IBF世界バンタム級タイトルマッチはWBAスーパー&IBF王者の井上尚弥(大橋)がWBA2位、IBF4位のジェイソン・マロニー(豪州)に7ラウンド2分59秒KO勝利、王座防衛です。

    お互いガードをしっかり上げ、ジャブから試合を組み立てようとするスタートを切ると徐々に井上が流れを引き寄せ6ラウンドにマロニーから左フックでダウンを奪います。迎えた7ラウンド終盤、右をクリーンヒットするとマロニーが2度目のダウン、立ち上がろうとしますが、ケニー・ベイレス(米国)レフェリーのカウント途中でよろめくと両手を交差、ストップとしています。WBA4度目、IBF2度目の防衛に成功した井上選手は20戦全勝17KO、2度目の世界挑戦も失敗に終わったマロニー選手は21勝18KO2敗としています。



    アンダーカードのスーパーフェザー級10回戦はリオ五輪ライト級金メダリストのロブソン・コンセイサン(ブラジル/128.8ポンド)がルイス・コリア(米国/128.6ポンド)に10回判定勝利です(3対0/94-93、95-92×2)。

    上背で勝るコンセイサンは上下に打ち分けながらコンビネーションを出して行くもののコリアもガードを固め前進、コンパクトなパンチを返すと2ラウンド30秒過ぎ、コリアの左フックがテンプルに好打するとコンセイサンはよろよろとグラつきながらゆっくりと倒れ込みダウンします。マイク・オルテガ(米国)レフェリーのカウントで再開しますがダメージは明らかでコリアの追撃に対して抱きつくようなクリンチでしのごうとします。サークリングしながらラウンド終盤には打ち返したコンセイサンは3ラウンドに入るとフットワークを使いながらジャブ、ワンツーを軸に反撃を見せてラウンドを獲り返します。下唇から出血を見せるコンセイサンは4ラウンド1分過ぎ、ローブローによる減点1を課され、終盤にもコリアに圧されペースを取り戻せそうで取り戻せません。6ラウンドはコンセイサンが良い左右フックを見せたかと思いきや、コリアも打ち返す白熱の打撃戦となり、お互いに疲労とダメージで身体は流れ、ガードもやや甘いとあって観ている分には面白い攻防となり終盤に入ります。両者グラつく場面を時折見せながらの打ち合いは試合終了まで続いています。32歳のコンセイサンは15戦全勝7KOと辛くも全勝をキープしています。惜しくも敗れた22歳のコリアは12勝7KO4敗です。



    スーパーライト級8回戦では日本同級1位の平岡アンディ(大橋)がリッキー・エドワーズ(米国)に4ラウンド2分20秒TKO勝利です。平岡選手は16戦全勝11KO、エドワーズ選手は12勝3KO5敗としています。
  • 速報!アレクサンデル・ウシク 対 デレック・チゾラ!

    速報!アレクサンデル・ウシク 対 デレック・チゾラ!

    2020.11.01
    現地時間10月31日、英国のロンドン、SSEアリーナ・ウェンブリーにてマッチルーム・ボクシング主催イベントがただいま終了、メインイベントのWBOインターコンチネンタル・ヘビー級王座決定戦はWBO1位のアレクサンデル・ウシク(ウクライナ)がWBO8位のデレック・チゾラ(英国)を12回判定に下しています(3対0/117-112、115-113×2)。

    リングサイドにA.ジョシュア(英国)が座る一戦は計量時約17キロの差がフレームの違いとなって表れ、開始から優位性を使いチゾラがスイッチを混ぜながら前に出てプレッシャーを掛けて行きます。サークリングするウシクはパワーをさばこうとフットワークを使いながら右手を巧みに動かすもののチゾラはお構いなしにパワーの差を見せつけて行きますが決定打を当てることが出来ません。2ラウンド、チゾラがのっしのっしと前進しウシクが冷静に動きを見ながらポコポコとパンチを出して行きますが、ウシクは中盤に右フックを当てられ終盤にも揉み合い時に右を食います。塵も積もれば、でチゾラが沈むのか、1発でウシクが先に沈むのか、3ラウンドもチゾラの前進をかわしながらウシクが上下へのコンビで有効打では上回るものの4ラウンド20秒過ぎにもウシクはガード越しながら右を食うなど前評判以上に白熱した展開を見せます。ブン回すだけでなくコツンコツンと小さなパンチも混ぜながら前に出るチゾラのプレスを受け、残り20秒ほどでウシクが足をもつれさせスリップします。C.ウィザスプーン(米国)との転向初戦とは明らかに違う階級の差をウシクが感じているようにも見える5ラウンド、前に出るスピードが落ち始めたチゾラにウシクのコンビネーションがヒットします。6ラウンドも立て直したいウシクは終盤にチゾラの突進に打ち返すことが出来ずサークリングするだけとなり、7ラウンドはスピードの落ちたチゾラに対し終盤ウシクが連打をヒットするなかでゴング、流れがウシクへ傾いて行きます。その後は前に出るスピードの落ちたチゾラの動きを読んだウシクがフットワークを混ぜながら軽打をポコポコとヒット、時折チゾラの単発のパンチでヒヤリとするものの最後まで決定打を防ぎフルラウンドを戦い終えています。明らかにヘビー級の一線級ではない相手に苦闘と言って良い転向第2戦となった33歳のウシクは18戦全勝13KO、36歳のチゾラは32勝23KO10敗です。



    セミファイナルのIBF世界ライト級挑戦者決定戦は同級3位のジョージ・カンボソス Jr.(豪州)が同級4位のリー・セルビー(英国)に12回判定勝利、挑戦権を手にしています(2対1/118-110、116-112:カンボソス、115-114:セルビー)。

    2階級上げても主武器はそのまま手数とフットワークというセルビーが開始と同時に軽快なフットワークを見せジャブを突き、懐に入りたいカンボソスが距離を詰めていき初回を終了、被弾を抑え手数でポイントを挙げるセルビーお約束のラウンドとします。カンボソスがどう動くのか気になる2ラウンド、セルビーが前に出るとカンボソスの左フックも入り始めますがセルビーも左フックをヒットします。3ラウンド、出入りを見せるセルビーにカンボソスはコンパクトな右を当てはじめ早くもセルビーの右頬が赤みを帯びて行きます。4ラウンド、カンボソスがプレッシャーを掛けながら有効打数でやや優勢と映り、5ラウンドは動き続けたセルビーが手数でポイントを獲ったように映ります。6ラウンドはカンボソスのジャブと右ボディがポイントを引き寄せたように映るなど一進一退の攻防を見せ、8ラウンド半分過ぎ、カンボソスの右がアゴに入りセルビーの腰が一瞬落ちますが、時間表示は2分が経過したところでゴングが鳴るハプニングとなります。9ラウンド、お互いにパンチを当て合いますが決定打とまでは行かずジャッジ泣かせとも映る展開が続き、10ラウンド序盤に右ストレートをセルビーが当てますが中盤、カンボソスが下から上へ良いコンビをヒットします。11ラウンドに入っても両者スピードのある動きを見せますがカンボソスが左フックなど有効打数で若干上回ったように映ります。迎えた最終回、50秒過ぎに右ストレートを打ち下ろしたカンボソスに対して半分過ぎ、これまでも度々見せていた揉み合い時のラビットパンチをボブ・ウィリアムス(英国)レフェリーにようやく注意されたセルビーは手を首に掛けてパンチを出すなどこれまでの試合でも出していた姑息さこそ見せるものの目立った反撃は出来ずに終了のゴングを聞いています。現地放送局 " SKY SPORTS " の解説者は117-111のカンボソス優勢とした一戦を制し、王者テオフィモ・ロペス(米国)への指名挑戦権を手にした27歳のカンボソス Jr. は19戦全勝10KOとし英国デビュー戦を飾っています。元IBFフェザー級王者でもある33歳のセルビーは28勝9KO3敗、2階級制覇へ一歩後退です。



    アンダーカード、欧州クルーザー級王座決定戦はIBF7位のビラル・ラグーン(ベルギー)とWBC16位のトミー・マッカーシー(英国)で争われ、12回判定で地元のマッカーシーが勝利、新王者となっています(2対0/114-114、116-112、116-113)。

    腹をタプつかせているラグーンは今回が英国デビュー戦、アウェーとあってスタートから積極的に前に出るとマッカーシーもシャープなジャブで応じ主導権争いの序盤となります。重量級らしからぬ左の差し合いが続いた4ラウンド辺りから両者クリンチが増え始めビクター・ラフリン(英国)レフェリーの仕事が増えて行きますが、手数に大差無く競った展開を見せる6ラウンド中盤、いきなりラグーンが後ろを向き、コーナーに目の異常を訴えます。ドクターのチェックが入りますが続行、再開するとマッカーシーがテンポを上げて攻め掛かりますがそのままゴング、マッカーシーは7ラウンドも攻勢を強め良いラウンドを造ります。8ラウンドはマッカーシーが手数で優勢と映りますが、9ラウンドはラグーンが積極的に攻める中、1分過ぎにマッカーシーが距離を取ろうとラグーンを押すと足がもつれロープにもたれ掛かります。ダメージによるものと見たのか、マッカーシーはペシャペシャ連打でラグーンに攻め掛かりますがほぼ全弾ガードの上とあってスタミナの浪費と代償に山場は造ります。10ラウンド、両者スタミナが底を付きかけてきたか身体が流れ、相手にもたれ掛かる場面が一層増えていき、11ラウンドはマッカーシーもボディへパンチを当てますが有効打で勝るラグーンがポイントを挙げたように映ります。最終回、呼吸を整えるようにリズムを刻みながらパシャパシャとジャブを出すマッカーシーに対し、前に出るラグーンですが決定打を打ち込むことは出来ずにゴング、両者手を上げ自身の勝利をアピールしています。29歳のマッカーシーは17勝8KO2敗、28歳のラグーンは25勝14KO2敗2分としています。
  • 速報!ハイメ・ムンギア 対 トリアーノ・ジョンソン!

    速報!ハイメ・ムンギア 対 トリアーノ・ジョンソン!

    2020.10.31
    現地時間30日、米国のカリフォルニア州インディオに在る、ファンタシー・スプリングス・リゾート&カジノにて、ゴールデンボーイ・プロモーションズ主催イベントがただいま終了、メインイベントのWBOインターコンチネンタル・ミドル級王座決定戦はWBC&WBO同級1位の前WBOスーパーウェルター級王者、ハイメ・ムンギア(メキシコ)がWBAとWBCでミドル級6位につけるトリアーノ・ジョンソン(バハマ)に6ラウンド終了、棄権TKO勝利をおさめています。

    曲者ジョンソンはサウスポーでスタート、いきなりムンギアをロープに追い込むと左右フックからの連打でムンギアの調整試合といった空気を一変させます。1分が過ぎ左右フックを返したムンギアですが、ロープを背にする時間の多い初回となります。2ラウンドもジョンソンが開始からムンギアをロープに押し込み接近戦に活路を見出そうとしますが、ムンギアは小さなアッパーで対応、距離が出来るとストレートを中心に打ち返します。3ラウンドはオーソドックスでスタートしたジョンソンですが戦術は変わらずムンギアをロープに追い込み右を打ち込もうとするものの有効打は多くなく近い距離でムンギアのコンパクトなアッパーが印象に残ります。前に出続けるジョンソンとムンギアの揉み合いが増えていきますが、ポイントは手数、有効打の数でムンギアが押さえているように映ります。中盤に入っても常に頭をくっつけるように出てくるジョンソンに手を焼いているようにも映るムンギアがジョンソンのパンチを浴びる場面もありますがペースはややムンギアといった中で迎えた6ラウンド、たびたび貰っていたアッパーの影響か、序盤からカットしていたジョンソンの上唇が更に切れたところでラウル・カイズ Sr.(米国)レフェリーがドクターチェックを入れます。ぱっくりと唇の割れたジョンソンですが戦意旺盛、続行となるものの直後に終了のゴングが鳴るとインターバル中にセコンドが棄権、終了となっています。24歳のムンギアは36戦全勝29KO、36歳のジョンソンは21勝15KO3敗1分としています。



    セミファイナルのWBCインターナショナル・シルバー・ウェルター級王座決定戦はWBA5位のラシディ・エリスがIBF13位のアレクシス・ロチャ(ともに米国)に12回判定勝利です(3対0/116-112×2、115-113)。

    サウスポーのロチャに対し、自慢のハンドスピードを見せながら手数を出すエリスですが踏み込みが甘くなかなかロチャの体に当てることが出来ません。ロチャは冷静に動きを見ながらジャブを突いて行くと2ラウンド、挑発するように言葉を発するエリスにトーマス・テイラー(米国)レフェリーから注意が入ります。徐々にロチャが前進を強め距離が縮まるとパンチの交換が増えて行きますが、ポイントはサークリングするエリスが手数で拾っていくように映ります。じりじりと前に出るロチャが5ラウンド中盤、左ボディを低く打ち込みエリスがアピール、休憩が入ります。中盤、退がりながら打ち終わりにパンチを合わせはじめたエリスに対して、ロチャのプレッシャー、手数ともやや中途半端と映りお互いに目立った有効打は少ないもののエリスはそれほど追い詰められていないように映り終盤に入ります。前に出ながらも手数の増えないロチャ、距離を取るように退がりパンチを合わせるエリスといった終盤は決定的な場面は無く似たような展開が続きます。10ラウンド序盤と12ラウンド早々にエリスが押されて膝を着くスリップを見せた以外はVTRを見ているような展開で最終回も終了、全勝&世界ランカー対決にしては少々期待外れのフルラウンドを終えています。27歳のエリスは23戦全勝14KO、23歳のロチャは16勝13KO1敗です。



    WBO世界ライトフライ級タイトルマッチはチャンピオンのエルウィン・ソト(メキシコ)が同級8位のカルロス・ブイトラゴ(ニカラグア)に12回判定勝利、王座防衛です(3対0/119-109、117-111、115-113)。

    ガードを上げじりじりと前に出る王者に対してシャープなジャブを軸に距離を取るブイトラゴは初回2分過ぎに右フックをヒット、良いスタートを見せます。2ラウンドもプレスを掛け続ける王者は終了間際に左アッパーをアゴにヒット、ブイトラゴの顔が跳ね上がりエンジンが暖まってきたように映ると3ラウンド早々、ブイトラゴが右、左とフックを返し、王者も終盤に良い左ボディを当てます。手数で優勢としたブイトラゴが序盤を良い形で終えますが、パワーで勝る王者も単発ながら迫力あるパンチを返しブイトラゴを追いかける展開で中盤に入ると徐々にブイトラゴに疲労の色が見えてきます。右目下が腫れ始め手数の落ち始めたブイトラゴは柔軟な体躯で王者の決定打を外しジャブを突きながら距離を取りますが、ポイントは王者の攻勢、有効打数に流れていくように映り終盤に入っても王者は元気なままブイトラゴを追いかけます。11ラウンド序盤には中に入ろうとする王者にブイトラゴの右がカウンターとなりヒットしますが前進は止まらず、中盤にラウル・カイズ Jr.(米国)レフェリーから王者に頭を押さえつけるな、と注意が入ります。最終回も王者が前に出ながら攻め掛け、ブイトラゴが退がりながら懸命に打ち返す展開は変わらず、有効打数で王者が獲ったように映り終了のゴングを聞いています。中盤以降をしっかりと締めて2度目の防衛に成功した23歳のソトは18勝12KO1敗、28歳のブイトラゴは32勝18KO6敗1分1ノーコンテスト、6度目の世界挑戦でも王座獲得は成りませんでしたが、常に善戦を見せる頑張りと高い防御技術がたびたびビッグチャンスを手に出来る理由とも言えそうです。



    WBO北米スーパーミドル級王座決定戦はWBA同級14位のベクテミール・メリクジエフ(ウズベキスタン)がアラン・カンパ(メキシコ)に3ラウンド21秒KO勝利。リオ五輪ミドル級銀メダリスト、24歳のメリクジエフは6戦全勝5KO、28歳のカンパは17勝11KO6敗としています。
  • 日本時間11月1日に行われるファン注目の対戦が計量終了

    日本時間11月1日に行われるファン注目の対戦が計量終了

    2020.10.31
    <WBA&IBF世界バンタム級タイトルマッチ in 米国、ネバダ州ラスベガス、MGMグランド、カンファレンス・センター>
    WBAスーパー&IBF王者、井上尚弥(大橋/19戦全勝16KO):117.7ポンド(約53.3Kg)
    vs.
    WBA2位、IBF4位、ジェイソン・マロニー(豪州/22戦21勝18KO1敗):117.9ポンド(約53.4Kg)
    ※17年9月のA.ニエベス(米国)戦以来アメリカ2戦目となる王者がWBA4度目、IBF2度目の防衛戦をラスベガスで行います。豪州の刺客、ジェイソンは18年10月に当時のIBF王者、E.ロドリゲス(プエルトリコ)と対戦し12回判定負け(2対1)を喫していますが今回が2度目のビッグチャンス。高いランキングに好レコードを持ちますがキャリア序盤は日本のリングでも敗れているアジア圏の選手も少なくありません、王者の豪快なKO防衛が見られそうです。


    <スーパーライト級8回戦>
    日本1位、平岡アンディ(大橋/15戦全勝10KO):140.9ポンド(約63.8Kg)
    vs.
    リッキー・エドワーズ(米国/16戦12勝3KO4敗):140.7ポンド(約63.8Kg)
    ※同門の井上選手と同じく今回がアメリカ2戦目となる平岡選手の相手は30歳の中堅どころ、エドワーズ。ここ5戦を1勝4敗としており目立った勢いも無さそうですが、IBFライト級15位につけていたものの最新ランキングでは名前の外れてしまった平岡選手の鬱憤晴らしとも言えるKO勝利に期待が集まります。




    <WBA世界スーパーフェザー級&WBA世界ライト級タイトルマッチ in 米国、テキサス州サン・アントニオ、アラモドーム>
    WBAスーパーフェザー級スーパー王者、レオ・サンタ・クルス(メキシコ/39戦37勝19KO1敗1分):129.6ポンド(約58.7Kg)
    vs.
    WBAライト級レギュラー王者、ジェルボンテ・デービス(米国/23戦全勝22KO):129.8ポンド(約58.8Kg)
    ※歴戦の代償かスタミナ、コンビネーションのスピードなど勢いが弱まってきたと感じさせるサンタ・クルスがどこまでデービスの破壊力に耐えられるか、しかし試合展開以上に話題を集めたのはデービスが約1年3ヶ月振りとなるスーパーフェザー級のウェイトを造れるのかどうか、でした。しっかりとパスしたデービスは良いコンディションを持続させての減量だったのか、体重を落とすだけの調整だったのか、リングに上がった25歳のデービスに注目です。


    <WBA世界スーパーライト級タイトルマッチ>
    レギュラー王者、マリオ・バリオス(米国/25戦全勝16KO):139.6ポンド(約63.3Kg)
    vs.
    同級9位、ライアン・カール(米国/20戦18勝12KO2敗):140ポンド(約63.5Kg)リミット
    ※B.アフメドフ(ウズベキスタン)との再戦指示から約13ヶ月、バリオスが調整試合とも言える初防衛戦に臨みます。地域王座の獲得経験も無い挑戦者にとって思わぬビッグチャンスとなりましたがかなり厳しい戦いを強いられそうです。バリオスが実力の違いを見せつけて圧勝すると思われる一戦はスーパー、暫定、ゴールドと4人の王者が在位する中でのレギュラー王座戦です。


    <IBFライト級2位決定戦>
    同級6位、イサック・クルス(米国/21戦19勝14KO1敗1分):132ポンド(約59.8Kg)
    vs.
    同級9位、ディエゴ・マグダレノ(米国/35戦32勝13KO3敗):134.8ポンド(約61.1Kg)
    ※この試合の数時間前に英国で同級1位が決まるというちょっと変わった2位決定戦は安定王者のロマチェンコがまさかの落城となり俄然、IBF王座に注目が増したことを裏付けています。22歳と若さ溢れるクルスは昨年からアメリカのリングに上がり出した新鋭、そしてサウスポーのマグダレノは世界挑戦経験を持つ34歳のベテラン、一回りの年齢差を乗り越えるのは果たしてどちらでしょうか?




    <ヘビー級12回戦 in 英国、ロンドン、SSEアリーナ・ウェンブリー>
    WBO1位、WBA&WBC2位、IBF3位、アレクサンデル・ウシク(ウクライナ/17戦全勝13KO):217.25ポンド(約98.5Kg)
    vs.
    WBO8位、WBA&IBF10位、WBC12位、デレック・チゾラ(英国/41戦32勝23KO9敗):255.5ポンド(約115.8Kg)
    ※M.ガシエフ(ロシア)とのWBSS決勝戦は左ひじの怪我で延期、C.タカム(カメルーン)とのヘビー級転向初戦も右腕を痛め中止、そして3月に予定していたこのチゾラ戦もひじの負傷で5月に延期、そこへコロナ禍が襲い、ようやく実現という試合の安定感とは真逆にかなりのスペぶりを発揮しているウシクですが、転向2戦目の相手はベテランのチゾラです。英国でのネームバリュー・アップにはこれ以上ない相手ですが良いアピールは出来るでしょうか?


    <IBFライト級挑戦者決定戦>
    同級3位、ジョージ・カンボソス Jr.(豪州/18戦全勝10KO):134ポンド(約60.7Kg)
    vs.
    同級4位、リー・セルビー(英国/30戦28勝9KO2敗):134ポンド
    ※一度はセルビー陣営のマッチルーム・ボクシングが落札したもののコロナ禍により、入場料収入も無く値踏みをやり直した同プロモーションが条件を下げたところカンボソス陣営が受け入れず、9月に再入札を行い約27万ドル(約2897万円)で同プロモーションが辛くも再落札となった一戦です。新王者のT.ロペスが指名戦よりビッグマネー・ファイトを優先すれば王座決定戦になる可能性もあり、延期を重ねた一戦がいきなり注目を集めています。
  • ハイメ・ムンギアがミドル級転向2戦目のリングへ

    ハイメ・ムンギアがミドル級転向2戦目のリングへ

    2020.10.30
    <ミドル級12回戦 in 米国、カリフォルニア州インディオ、ファンタシー・スプリングス・リゾート&カジノ>
    WBC&WBOミドル級1位、WBA6位、IBF9位、前WBOスーパーウェルター級王者、ハイメ・ムンギア(メキシコ/35戦全勝28KO):159.8ポンド(約72.4Kg)
    vs.
    WBA&WBCミドル級6位、IBF15位、トリアーノ・ジョンソン(バハマ/24戦21勝15KO2敗1分):159.6ポンド(約72.3Kg)
    ※G.オサリバン(アイルランド)を11回TKOに下し、ミドル級転向初戦を飾ったムンギアが約10ヶ月振りのリングです。24歳になったばかりという若さも勢いを増す要因と言えるところでベテランのジョンソンが立ちはだかります。全勝のJ.クィグリー(アイルランド)を破り再浮上を果たしたジョンソンは柔軟な体躯も武器とする曲者と言えそうですが、どのような結末を魅せてくれるのでしょうか?



    <WBCインターナショナル・ウェルター級シルバー王座決定戦>
    WBAウェルター級5位、IBF11位、ラシディ・エリス(米国/22戦全勝14KO):146.8ポンド(約66.5Kg)
    vs.
    IBFウェルター級13位、WBA14位、アレクシス・ロチャ(米国/16戦全勝13KO):146.6ポンド(約66.4Kg)
    ※WBAミドル級11位にランクされるロナルドの4歳下の弟、ラシディ。WBAスーパーバンタム級ゴールド王者、ロニー・リオスの7歳下の弟、アレクシスによる全勝同士のホープ対決という興味深いマッチアップです。" Speedy " の愛称を持つラシディの瞬間的な動きは眼を見張るものがありますが、サウスポーのロチャがどういった対応を見せるのか、世界ランカー対決でもある注目のセミファイナルです。



    <WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ>
    王者、エルウィン・ソト(メキシコ/18戦17勝12KO1敗):107.4ポンド(約48.7Kg)
    vs.
    同級8位、カルロス・ブイトラゴ(ニカラグア/39戦32勝18KO5敗1分1ノーコンテスト):107.8ポンド(約48.8Kg)
    ※プエルトリコの強打者、A.アコスタを12回TKOに破り王座に就いたソトが2度目の防衛戦に臨みます。2月にJ.レンドン(メキシコ/1回KO勝利)とのノンタイトル戦でも快勝をおさめている王者の相手は今回が実に6度目の世界挑戦となるブイトラゴ。軽量級の層の薄さを顕著に表しているととも言えますが息の長い安定感を示しているベテラン挑戦者が約10ヶ月振りのリングで番狂わせを目指します。
  • 速報!セルゲイ・リピネッツ 対 カスティオ・クレイトン!

    速報!セルゲイ・リピネッツ 対 カスティオ・クレイトン!

    2020.10.25
    現地時間23日、米国のコネチカット州アンカスビルに在る、モヘガン・サン・カジノにて " PBC " イベントがただいま終了、3試合のみというイベントのメインはIBFウェルター級3位のセルゲイ・リピネッツ(カザフスタン)とIBF同級5位のカスティオ・クレイトン(カナダ)が対戦し12回引分に終わっています(1対0/115-113:クレイトン、114-114×2)。

    主催するトム・ブラウン・プロモーター、そして " PBC " はIBFウェルター級暫定王座決定戦と謳っているものの地域王座戦や傘下団体戦の計量結果もしっかり告知するIBFがこれまで一切アナウンスしておらず、王者のE.スペンス Jr. の人気に便乗しているだけという感もあり、本当に事前承認を得ているのか何とも言えない一戦です。

    両者ガードをがっちりと上げながら対峙、リピネッツが行くぞ行くぞと踏み込みフェイントを掛けながらじりじりと前に出ます。一方、アメリカ・デビュー戦となるクレイトンはジャブを突きながら距離をキープ、3ラウンド中盤には右を打ち下ろします。ボディへのパンチを増やし始めたリピネッツはロープに追い込み上下への攻めを見せ手数でクレイトンを上回りますが4ラウンド終盤、逆にクレイトンの上下のコンビを食います。6ラウンドに入るとクレイトンが手数を増やしリピネッツも反撃、前進しインサイドに入ってくるリピネッツに退がるクレイトンが右アッパーを狙います。一進一退の展開が続き、8ラウンドはクレイトンが退がりながらも手数、有効打で優勢と映り、9ラウンドはクレイトンが肩越しの右を当て、リピネッツは右アッパーをヒットします。終盤に入るとクレイトンのジャブがたびたびヒット、与えるダメージこそ深くないもののポイント面で有効と映り、最終回はお互いに勝負と見たか、リピネッツは前進を強めクレイトンは手数で対抗し終了のゴングとなっています。現地放送局コメンテイターのS.ファーフード氏は115-113でクレイトン優勢と採点した一戦を終えた31歳のリピネッツは16勝12KO1敗1分、33歳のクレイトンは18勝12KO1分と全勝ストップとなりましたがしっかり爪痕を残しています。



    セミファイナルのWBA世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦はWBA4位で元WBAフェザー級暫定王者でもあるクラウディオ・マレロ(ドミニカ共和国)がWBA7位のエクセビエ・マルティネス(米国)に12回判定負け、マルティネスが2度のダウンを跳ね返して挑戦権を手にしています(3対0/115-111、114-112×2)

    元2階級制覇王者、D.コラレス(米国)の親戚という点でも注目を集めるマルティネスはサウスポーのマレロに対してゆっくりと距離を詰めながら左を突いていき、マレロはサイドへの動きを混ぜながら様子を探る初回を終え、2ラウンドに入るとマルティネスがコンビネーションを出し始めますがマレロはしっかりとブロック、手数でマルティネスがこのラウンドのポイントを挙げたように映ります。3ラウンド、今度はマレロが仕掛け上下の打ち分けを見せますが終盤にマルティネスも反撃を見せます。ブロックを中心としたディフェンスに注意を払いながら攻めるマレロはもう少し積極的に攻めてポイントを引き寄せたいところですが、コンパクトな連打が得意のマルティネスをなかなか攻めきることが出来ず、お互いに有効打、そして手数の少ない展開はマルティネスの手数にややポイントが流れていくように映ります。現地放送局 " SHOWTIME " のコメンテイターを務めるスティーブ・ファーフード氏は58-56のマルティネス優勢と採点する6ラウンド開始直後、右目が腫れ出したマレロにドクターチェックが入りますが続行、ブロック主体からL字ガードに切り替えたマレロが積極的に前に出始め手数を出していきます。

    迎えた8ラウンド早々、マレロが飛び込むように左、右と逆ワンツーを好打するとマルティネスがダウン、アーサー・マーカンテ(米国)レフェリーのカウント8で再開しますがダメージは深くマレロが追撃するとロープ際で連打がヒット、倒れ込むように2度目のダウンを喫します。ここも立ち上がったマルティネスはなんとかゴングに逃げ込み、9ラウンド開始直後にドクターチェックが入りますが続行します。ジャブ、ワンツーから立て直しを図るマルティネスに対してマレロは距離を詰めに行きますが、目立った追撃打は与えられず、逆に大振りなど雑に攻めたところにマルティネスのコンパクトなパンチが当たる場面が目立っていきます。終盤、左目周辺が腫れ出したマルティネスは8ラウンドの大ピンチを乗り越え、最終回も懸命に前進、コンパクトなパンチを出し手数でポイントを取ったように映る中でゴングを聞いています。スーパー王者はL.サンタクルス(メキシコ)、レギュラー王者にR.アルバラード(米国)、ゴールド王者はM.ウルバノフ(ロシア)というなかで同級指名挑戦権を勝ち取った22歳のマルティネスは16戦全勝11KOとし、31歳のマレロは24勝17KO5敗としています。



    アンダーカード、スーパーライト級10回戦はIBF同級11位のスブリエル・マティアス(プエルトリコ/139.5ポンド)がマリク・ホーキンス(米国/140.25ポンド)に7ラウンド1秒、ドクターストップによるTKO勝利をおさめています。

    2月、フューリー対ワイルダー#2のアンダーでパーフェクト・レコードがストップ、P.アナニャン(ロシア)にダウンを奪われて判定負けを喫しているマティアスの復帰戦はメイウェザー・プロモーションズ傘下、主要国際大会での戦歴こそないものの160勝15敗のアマチュア・レコードを持つ全勝ホープという興味深いものとなりました。ゴングが鳴るとマティアスが前進、ホーキンスはサークリングする展開となり、時折パンチを放ちフットワークを駆使するホーキンスのアウトボクシングと評価するには厳しく、マティアスの手数がポイントを集めていくような序盤となります。時折ノーガードとなりガンガン距離を詰めるマティアスにホーキンスは気圧されたか、徐々にクリンチが増え始めパンチも腰の入っていないものとなっていきます。4ラウンド、ホーキンスも前に出始めリング中央での攻防となりますが右目が腫れだし、5ラウンド開始直後にドクターチェックが入ります。このラウンドはガンガン前に出るマティアスがハッキリと有効打数で優勢となり、6ラウンドもマティアスの前進に退がり続けるホーキンスは半分過ぎに左フックが側頭部に入ると膝を付くダウンを喫します。再開し7ラウンド開始直後に右目の腫れが悪化したホーキンスに再びドクターチェックが入ると続行不可と診断、試合終了となっています。28歳のマティアスは16勝全KO1敗と復帰戦を飾り、24歳のホーキンスは18勝11KO1敗、中盤は気持ちが折れかけた素振りを見せるなど残念ながらチャレンジマッチは時期尚早と言われる結果となっています。
  • 速報!ファン・フランシスコ・エストラーダ 対 カルロス・クアドラス#2!

    速報!ファン・フランシスコ・エストラーダ 対 カルロス・クアドラス#2!

    2020.10.24
    現地時間23日、メキシコのメキシコシティに在る、TVアステカにてトリプル世界戦がただいま終了、因縁の再戦となったメインイベントはWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ、元王者で同級3位のカルロス・クアドラス(帝拳/メキシコ)がチャンピオンのファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)に挑んだ一戦は11ラウンド2分22秒TKOでエストラーダがダウン挽回の逆転勝利、王座防衛です。

    初回、クアドラスが良い動きを見せコンビネーションをまとめポイントを挙げたように映り、2ラウンドは王者も身体が暖まったか手数が増え連打を出し始めます。3ラウンドも白熱した打ち合いをみせた2分過ぎ、青コーナー前でクアドラスの右アッパー、左フックがヒット、王者がダウンします。すぐに立ち上がった王者にクアドラスが追撃しゴング、4ラウンドはお互いに流れを引き寄せようと見応えある攻防を見せます。5ラウンドはクアドラスがフットワークを使いながら巧みに戦うものの有効打の数では王者がやや優勢と映りますが右まぶたを小さくカットします。柔軟な体躯のクアドラスは見た目以上にダメージを殺す武器も持ちますが6ラウンドは王者の有効打、攻勢がポイントを挙げたように映り、7ラウンドはクアドラスもコンビネーションを軸に立て直しを見せます。8ラウンドは王者が中盤に右を、終盤にクアドラスがコンビネーションを集めるなど初戦同様の激しさを見せ終盤に入ると、10ラウンドは左眉から出血を始めた王者が後半に小さいパンチを当てポイントを取ったように映ります。迎えた11ラウンド開始早々、王者が連打からの右フックを浴びせるとクアドラスがダウン、カウント8で再開し追撃を見せる王者は1分過ぎ、クアドラスと右の打ちあいとなり先に食ったクアドラスが2度目のダウンを喫しますが、ここも戦意を示し両手を挙げ再開に応じると粘りを見せたものの残り40秒ほどで王者の右、左が当たったところでクアドラスの顔が跳ね上がりレフェリーストップとなっています。30歳のエストラーダはD.ビーモン(米国)戦以来およそ14ヶ月振りのリングで2度目の防衛に成功、初戦同様の激闘を逆転で制し戦績を41勝28KO3敗としています。32歳のクアドラスは39勝27KO4敗1分、16年9月に手放した王座の返り咲きを目指しましたが逆転負け、こちらは約13ヶ月振りのリングで黒星となっています。なお10ラウンド終了時の採点は3対0(95-94×2、97-92)でエストラーダの優勢となっています。



    WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチは同級スーパーチャンピオンのローマン・ゴンサレス(ニカラグア/帝拳)が同級3位のイスラエル・ゴンサレス(メキシコ)に12回判定勝利、王座防衛です(3対0/118-110、117-111、116-112)。

    キビキビとした動きで上体を振りながらパンチを放つゴンサレスに王者はガードを高く上げながらプレッシャーを掛けジャブ、隙を伺う初回を終えると2ラウンドはゴンサレスもギアを上げて立ち向かい白熱した打ち合いを見せますが残り30秒ほどで王者の右ストレートがヒットします。ボディへの攻撃を増やし始めた王者に対してゴンサレスは3ラウンド中盤にローブロー、そして揉み合い時に肩を使うなと注意が与えられます。それでも懸命にパンチを返すゴンサレスに王者はパンチの強弱を付けながら上下に打ち分けを見せるとゴンサレスは手数がガクンと落ちていきます。5ラウンドもロープを背にサークリングを続け、手数の減ったゴンサレスに王者がコンパクトなパンチを当てながらポイントを挙げると6ラウンド序盤、レフェリーからホールディングの注意を立て続けに受けたゴンサレスは終盤にもローブローの注意を受けるなど徐々に追い詰められていきます。中盤のポイントをほぼ獲られたゴンサレスの反撃のパワーが落ちてきたと映る8ラウンド序盤、王者の左が低いとゴンサレスがアピール、数秒の休憩が入りますが大勢に変化は無く王者がコンビネーションを中心に攻勢を強めゴンサレスはサークリングしながら頑張りを見せ時折打ち返すといった展開が終盤も続きます。11ラウンド、手数で圧倒的に劣勢ながらロープを背に、来い来いと手招きするゴンサレスは闘志満々ながらポイントを奪い返すまでは出来ていないように映り、最終回も王者がコンビネーションをまとめポイントを挙げたところでゴングを聞いています。33歳のゴンサレスは50勝41KO2敗、2月にK.ヤファイ(英国)をTKOに下して獲得した王座の初防衛に成功です。昨年12月には大阪で白星を挙げている23歳のゴンサレスは25勝11KO4敗、3度目の世界挑戦も王座奪取は成りませんでした。



    アンダーカードのWBC世界フライ級タイトルマッチはチャンピオンのフリオ・セサール・マルティネスがWBC同級20位のモイセス・カジェロス(ともにメキシコ)に2ラウンド2分42秒TKO勝利、王座防衛です。

    ミニマム級から階級を上げて4戦目でビッグチャンスを掴んだカジェロスでしたが代理出場のツケか、計量失格での変則世界戦という舞台でのゴング、データ上では王者と同じ上背となっています。しかし開始早々に王者の左フックを浅く貰うなど早い決着を思わせると開始45秒ほどで王者の右、左とフックを食い腰砕け、手を着くダウンを喫します。再開に応じたカジェロスに王者は勝負を急がず、コツコツとダメージを与えていくと終盤にもロープに詰め連打を浴びせるなどペースは早くも王者に大きく傾きます。2ラウンド、得意の左フックを軸にスイッチを混ぜながらじりじりとカジェロスに詰めよる王者は残り30秒ほどで右を好打、アゴが跳ね上がったカジェロスはロープ際に後退、上体を振りますが王者が連打を浴びせると左フックもヒットしたところでレフェリーが割って入っています。25歳のマルティネスは17勝13KO1敗1ノーコンテスト、約8ヶ月振りのリングで同王座2度目の防衛に成功です。一方、31歳のカジェロスは33勝17KO10敗1分と完敗です。
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