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海外ボクシング情報

  • J.ゴンサレスとJ.サンティシマによるフェザー級サバイバル・マッチ

    J.ゴンサレスとJ.サンティシマによるフェザー級サバイバル・マッチ

    2022.01.05
    日本時間4日、トップランクから興味深いサバイバル・マッチが発表されています。2月5日に米国のカリフォルニア州フレズノにて行われる元世界王者同士の一戦、ホセ・カルロス・ラミレス(米国)対 " Sniper " ことホセ・ペドラサ(プエルトリコ)戦のアンダーカードで、WBOフェザー級5位、WBC10位のジョエ・ゴンサレス(米国/26戦24勝14KO2敗)とWBOフェザー級8位、ジェオ・サンティシマ(フィリピン/24戦21勝18KO3敗)が激突するというものです。


    この両者は言わばE.ナバレッテ(メキシコ)に苦杯を喫した者同士の対戦でもあり、ゴンサレスは直近試合となる昨年10月に12回判定負け。そしてサンティシマは20年2月に11回TKO負けを喫しています。28歳のゴンサレス、25歳のサンティシマとも捲土重来を期すためにも落とせない一戦と言えるでしょう。


    復帰戦となるゴンサレスは「ジェオはタフなフィリピン・ファイターであり、私がフェザー級でトップ戦線に残っていることを証明するまたとない機会です。再び世界タイトルマッチのチャンスを手にするためにも、このフレズノでインパクトのあるショーをお見せする必要があります。」とコメント。そしてボブ・アラム・プロモーターは「ジョエ・ゴンサレスは素晴らしい性質を持ったファイターであり、世界最高のフェザー級ボクサーの1人です。彼がフリーと聞いた時、契約しない選択肢は有りませんでした。」と述べたように、ゴンサレスがトップランクと複数年のプロモート契約を結んだことも合わせて発表されています。アメリカ2戦目となるサンティシマはすでに先月、来日経験豊富なマイケル・ドミンゴ・トレーナーとともに渡米を済ませており現地で調整に励んでいますが、再浮上を果たすのは果たしてどちらでしょうか?


    すでにこの日は東京五輪スーパーヘビー級銀メダリスト、22歳のリチャード・トーレス(米国)によるプロデビュー戦の他、元トップアマのハビエル・マルティネス(米国/5戦全勝2KO)の出場もアナウンスされており、メインとセミは再起を目指す選手が勝利を目指し、無限に広がる将来性を持ったホープも出場する多様なイベントになりそうです。
  • 英国ボクシングが1月のボクシング・イベントを一時停止

    英国ボクシングが1月のボクシング・イベントを一時停止

    2022.01.04
    BBBofC(英国ボクシング管理委員会)はこのほど世界的に再び猛威を振るっている新型コロナウィルスの影響を考慮し、医師および医療従事者がNHS(英国政府機関/国民健康サービス)への作業を優先出来るよう1月のボクシング・イベントを全て停止することを発表しています。


    これにより12月11日から延期され1月29日にセットされていたミドル級注目の一戦、クリス・ユーバンク Jr.(英国/33戦31勝23KO2敗)対リーアム・ウィリアムス(英国/27戦23勝18KO3敗1分)戦の再延期も決定した他、マッチルーム・ボクシングやクイーンズベリー・プロモーションズによるアナウンスも後ろ倒しとなっています。


    MTK・グローバルが主催する2月11日のWBO欧州ミドル級戦、D.ディグナム対G.デニス(ともに英国)戦や2月26日のスーパーライト級王座統一戦、J.テイラー対J.カテロール(ともに英国)戦は今のところ予定通りと報じられていますが、今後の感染状況次第と言えそうです。
  • 43歳のフェリックス・シュトルムが復帰3戦目を3月26日に計画

    43歳のフェリックス・シュトルムが復帰3戦目を3月26日に計画

    2022.01.03
    今月31日には43歳を数える元世界王者のフェリックス・シュトルム(ドイツ/51戦42勝18KO5敗3分1ノーコンテスト)は一昨年12月におよそ4年10ヶ月振りとなる復帰戦を判定勝利でクリア、今後もキャリアの継続を明言していましたがこのほど復帰3戦目となる試合を発表、3月26日にIBOインターコンチネンタル・スーパーミドル級王者のイシュトバン・シリ(ハンガリー/29戦25勝14KO2敗2分)と対戦、勝者はIBO同級王者のL.リチャーズ(英国)へ挑戦権を手にすると報じられています。


    禁止薬物使用疑惑や脱税容疑等による収監などリング外のスキャンダルで栄光に大きな影を落としたシュトルムですが、ドイツ・ボクシング界唯一の5度の世界王座返り咲きという偉業は消えないとしてルドガー・インホルト・プロモーターが主催する、イビ・ボックスプロモーションは6度目の世界王座返り咲きへ向けて大きなバックアップを約束、長期のプロモート契約を新たに締結したことも報じられています。また同プロモーターはシュトルムがシリに勝利し、IBO王座へ挑戦する試合が決まった場合はドイツのプロサッカーチーム、シャルケ04のホームグラウンド、6万席を誇るフェルティンス・アレーナでタイトルマッチを開催するプランもぶち挙げています。


    復帰2戦目からおよそ9ヶ月振りとなるリングに上がるシュトルムの意気込みです。「私は戦うために生まれてきました、そして再び世界チャンピオンになるために私の全ての力を注ぎます。3月26日はその目標へ向けた大事な第1歩となります。(元世界ランカーで)友人でありトレーナーのモーリス・ウェバーから新たに加わったイビ・ボックスプロモーションという素晴らしいチームがあり、私のキャリアでまだ成し遂げられることがあることを応援してくれるファンに約束出来るのです。」


    一方、現在はスイスでトレーニングに励む39歳のシリは「私はとてもハッピー、フェリックスは素晴らしいチャンピオンです。私の直近2試合はいずれも不利予想での試合でしたがどちらも勝ち残りました。フェリックスが相手でも同じ結果が出せると信じています。3月26日はドルトムントで素晴らしい試合をお見せ出来ると思います。」と自信をみなぎらせ、T.フューリー(英国)のマネージメントも務めるベネディクト・ペルヒャウ・マネジャーも「この挑戦者決定戦はまさに50-50の激突です、イシュトバンはこの戦いにベストを尽くします。イシュトバンにとってこの " Storm " との戦いは彼の人生を賭けた戦いです。」と述べています。徐々に手強い選手とマッチメイクする復帰ロードはまさに堅実なボクシング・スタイル同様と言えるシュトルムがドイツ、ドルトムントのヴェストファーレンハレンで復帰後の3連勝を目指します。
  • 速報!ルイス・オルティス 対 チャールズ・マーティン!

    速報!ルイス・オルティス 対 チャールズ・マーティン!

    2022.01.02
    現地時間1日、米国のフロリダ州ハリウッドに在る、セミノール・ハードロック・ホテル&カジノにて『PBC』イベントがただいま終了、ヘビー級12回戦は元WBAヘビー級暫定王者のルイス・オルティス(キューバ)が元IBFヘビー級王者のチャールズ・マーティン(米国)に6ラウンド、逆転の6ラウンド1分37秒TKO勝利です。

    『PBC』はIBF同級挑戦者決定戦とアナウンスしますが、試合前までにIBFによるアナウンスはありません。リングサイドにはS.アルバレス(メキシコ)やD.ガルシア(米国)、Y.ウガス(キューバ)。そして元統一ヘビー級王者のE.ホリフィールド(米国)も座る中でゴング、サウスポー同士の対戦は初回1分過ぎ、オルティスのジャブの連打に対し足を滑らせたマーティンがスリップしますが2分過ぎにリング中央でマーティンの左がオルティスの側頭部にヒットするとオルティスが左ひざを付くダウンを喫します。ダメージを感じさせず再開に応じたオルティスは2ラウンドに入ると攻勢を強め反撃ムードを高め、その後は両者のジャブを軸とするペース争いになります。再び動いたのは4ラウンド終了の拍子木が鳴ったところでマーティンのジャブが、踏み込もうとしたオルティスに対してカウンターのタイミングでヒット、ストンとオルティスが尻餅を付くダウンを喫します。

    苦笑いを浮かべながら再開に応じコーナーに戻るオルティスは5ラウンドに入ると再び前進しペースを引き戻しに掛かり6ラウンド開始直後、青コーナー前でオルティスの左がマーティンのテンプルにクリーンヒット、マーティンは横を向き、完全な棒立ちになるとオルティスが一気に連打をまとめマーティンがロープに倒れ掛かるようにダウンします。立ち上がり再開に応じたマーティンですが、足元はフラフラでオルティスの連打に明確な反撃が出来ず、クリンチしか出来ないまま1分過ぎには足が言うことを効かず前のめりに崩れおち2度目のダウンを喫します。立ち上がったマーティンですが、フランク・サントーレ Jr.(米国)レフェリーはダメージを考慮し両手を交差、劇的な逆転劇となっています。終了直後、憤懣やるかたないマーティンがオルティスの元へ行き何がしかの不満をぶつけるとオルティスがマーティンの胸を押し騒然となりますが、関係者によって引き離されると冷静さを取り戻したか両者抱き合い事なきを得ています。WBC4位、WBAで8位、IBFでは10位につける42歳のオルティスは33勝28KO2敗2ノーコンテストとし逆転で生き残っています。IBF2位、WBCでは15位につける35歳のマーティンは28勝25KO3敗1分、このクラスで打たれモロさは致命的とも言えそうです。




    セミファイナルのヘビー級10回戦はWBO5位のフランク・サンチェス・ファウレ(キューバ)が元WBO欧州王者のクリスチャン・ハマー(ドイツ)に10回判定勝利です(100-89×3)。

    ガードを固めじりじり距離を詰めるハマーに、ジャブを突きながら距離を取るサンチェスという序盤を過ぎ、3ラウンド辺りからサンチェスがパンチをまとめ前に出る場面が増えて行きます。しかし体格で一回り大きく、ガードも高いハマー相手に強引な攻めは見せないサンチェスは手数で優勢を維持しながらラウンドを消化、山場の無いまま折り返します。その後も右ボディや連打を見せるサンチェスですが、ハマーが腰や膝を折る場面を造るところまで攻め込めずに迎えた最終回、両者やや手数を増やしますが概ね展開の変わらないなか残り20秒ほどでサンチェスの左フックをダッキングでかわしたハマーの足が引っ掛かりマットに倒れ込むとサミュエル・ブルゴス(米国)レフェリーはパンチと見たかダウンと裁定、ハマーはスリップだろ?と言わんばかりに苦笑いを浮かべながら両手を広げ抗議の姿勢を見せますが、カウント8で再開し終了のゴングを聞いています。WBCでは6位につける29歳のサンチェスは20勝13KO1ノーコンテスト、34歳のハマーは26勝16KO9敗、ハマーの健闘を褒めるよりサンチェスの不出来を伝える声の方が大きそうです。




    アンダーカードのヘビー級10回戦、ジョナサン・ライスがマイケル・コフィ(ともに米国)とのダイレクトリマッチを10回判定勝利、返り討ちを果たしています(3対0/97-93×2、99-91)。

    ライスがコフィに5回TKO勝ちをおさめた初戦から約5ヶ月。やはりコフィは初戦とは全く異なる出方を見せ、ガードを上げながらじりじりとプレッシャーを掛けて行くとライスも慎重な姿勢を見せ、パンチの交換の少ない初回となります。2ラウンドに入るとコフィがスイッチしますが手数の少ない盛り上がりの無い展開に変化無く、終了間際に足が引っ掛かりライスがマットにゴロンとスリップします。ここまで逃げ腰気味に引いたボクシングを見せていたライスは4ラウンド中盤、大きな右を側頭部へ打ち込むとコフィが足元にフラつきを見せたところで一気に連打をまとめます。しかし決定打を浴びせることが出来ず、逆にコフィの反撃を受けゴング。5ラウンドはコフィが開始から積極的に前進を見せますが、決定打を打ち込むことが出来ず再びスローペースに逆戻り。6ラウンド中盤、ライスが右を当て、連打でロープに追い込むものの連打を続けるスタミナが無く、終了間際にも良い右を当てますがにらめっこで終了、コフィの左まぶたから出血が始まります。しかしその後の展開に変化は無くスタミナが底を付いた者同士のフルラウンドを終えています。34歳のライスは15勝10KO6敗1分、35歳のコフィは12勝9KO2敗。今回の『PBC』イベントは迫力ある5つのヘビー級戦という売りながら、結局『PBC』傘下のヘビー級選手同士、対戦相手を入れ替えただけの新鮮さの無いマッチメイクという点は否めず、『PBC』内での星の潰し合いという側面を最も如実に表した試合と言えそうです。




    ヘビー級10回戦、世界挑戦経験を持つジェラルド・ワシントン(米国)がWBO15位のアリ・エレン・デミレセン(トルコ)に8ラウンド27秒TKO負けです。

    上背で勝るワシントンがジャブ、肩越しの右で距離をキープしようとしますが、デミレセンも懐に入ろうとじわじわと前進、2ラウンドもデミレセンの左右フックを巧みなブロックでかわすワシントンが右を打ち下ろします。デミレセンは上半身を振りながらプレスを掛け続けると3ラウンド、右ボディを混ぜ始めたワシントンにデミレセンも左フックを側頭部にヒット、終盤に右を当て流れを引き寄せるかと思いきやワシントンも連打で返し、見応えある打ち合いとなります。中盤、ワシントンのジャブはポイント面でも戦術面でも効果が有りそうに映りますがラウンド開始直後に留まり、その後はデミレセンの左右フックがワシントンをかすめる場面が増えていくラウンドが続きます。被弾を許さないワシントンは身体が流れる場面が増え、6ラウンド終了間際には足がもつれて倒れ込むスリップを見せます。押され気味のワシントンは右目下も腫れ始めスタミナも底を付きかけたか手数の差でも厳しい展開で終盤に入りますが、デミレセンも決定打を打ち込むことが出来ず、前に出るものの詰め切れない展開で迎えた8ラウンド、開始からデミレセンのコツコツとしたパンチを織り交ぜた前進にロープ際をサークリングする時間の続いたところでワシントン・コーナーから棄権の申し出があり、フランク・サントーレ Jr.(米国)レフェリーが割って入り終了となっています。31歳のデミレゼンは15勝11KO1敗、39歳のワシントンは20勝13KO5敗1分としています。




    ヘビー級8回戦はビクトル・ファウスト(ウクライナ)がイアゴ・キラッツェ(ジョージア)に2ラウンド1分44秒TKO勝利です。

    『PBC』ペイパービュー・イベントが凄まじい試合で幕を開けています。前日の計量で約16キロの差があるように上背でも一回り大きなファウストが初回30秒過ぎ、左フックをアゴにクリーンヒットするとキラッツェが早くもダウンします。サミュエル・ブルゴス(米国)レフェリーのカウントに応じたキラッツェに対して、ダメージがあると見たファウストはジャブを突きながら追撃、しかし1分過ぎに右を出したところにキラッツェの右がカウンターとなってアゴにヒットする今度はファウストがよろよろと倒れ込みダウンします。いきなりダウン応酬となりますが、再開直後にファウストが左フックでダウンを奪い返し、ここも立ち上がったキラッツェは反撃を見せ、肩越しの右を打ち返すとファウストがバランスを崩しながらロープにもたれ掛かり、あわやダウンというところでゴングが鳴ります。2ラウンド30秒過ぎ、右フックをクリーンヒットしたキラッツェがダウンを奪い、ダメージの深さを見せながらも立ち上がったファウストでしたがお互いに少し朦朧としているところもあり、まさに先に当てたもん勝ちの展開となります。1分過ぎ、キラッツェに対してクリンチ時の後頭部へのパンチへ注意が入ると、再開後にファウストの左フックががっつりとヒット。リング中央でダウンしたキラッツェは立ち上がりますがやや力無く、後ずさりしながら戦意を見せるもののレフェリーはダメージが深いと判断し両手を交差、キラッツェは何故止める?と両手を広げ抗議しますが、レフェリーは毅然と対応し終了。観客は白熱した打撃戦のストップへブーイングを挙げています。29歳のファウストは9戦全勝7KO、35歳のキラッツェは27勝19KO6敗1分、まさにヘビー級の迫力と面白さを魅せてくれた両者ですがダメージが心配です。




    ライト級10回戦、WBA13位のフランク・マーティン(米国/137ポンド)がロメロ・デュノ(フィリピン/135.8ポンド)に4ラウンド2分54秒TKO勝利です。

    R.ガルシア(米国)戦での初回KO負けから3連続KO勝利でリングに上がるデュノはR.ガバリョらとともに米国、フロリダで長らく調整を続けるサンマン・プロモーションズのホープ。そしてアマ時にはV.オルティス Jr.(米国)を退けているマーティンというファン注目の対戦です。初回、良いステップインを見せたデュノですがサウスポーのマーティンがジャブを出鼻に当てながらリングを広く使いポイントを手にします。2ラウンドもガンガン前に出てくるデュノに左フックを当てるなど有効打数でマーティンと映るラウンドとなり早くもデュノの右目下が腫れあがります。3ラウンド、テクニック面で差を感じたかデュノは腹を決めたかのように思い切りの良いパンチを増やし右ボディフックを当てていくとマーティンは気圧されたか、逃げるだけ、かわすだけの時間が増えていくように映ります。4ラウンド序盤にもデュノの右フックが当たると強引に抱き着き、右ストレートも浅く浴びたマーティンが自らクリンチに行く場面が増えて行きます。しかし中盤、デュノの右ストレートを外したマーティンが左を打ち抜くとデュノは尻餅を付きダウン、立ち上がり再開に応じますがダメージの深いデュノは終盤、ロープ際でマーティンの狙いすました左を食うと豪快に2度目のダウン、足に効ながらも立ち上がったところでコーナーから棄権の申し出がありストップとなっています。快勝をおさめた26歳のマーティンはこれで15戦全勝11KO、こちらも26歳のデュノは24勝19KO3敗としています。ズルズル行く前の勝負に行った結果ながら痛い黒星となっています。




    イベントのオープニング・バウト、ヘビー級8回戦はWBCブリッジャー級14位のジョバニ・ブルソン(キューバ/226.6ポンド)がリオ五輪スーパーヘビー級ベスト8のレニエル・ペロ(キューバ/252.2ポンド)に8回判定負けです(3対0/77-75、78-74×2)。

    キューバ人サウスポーによる無敗同士のマッチアップ。試合前の評判ではアメリカ・デビュー戦となるWBCラテン・ブリッジャー級王者のブルソンにやや注目が集まっているでしょうか。ペロの良い左ストレートを1発食ったブルソンは上半身を巧みに振りながらパンチの強弱を付けてペロにプレッシャーを掛けるもののペロも時折ローブローを混ぜながら上下の打ち分けで対抗する初回となります。ラウンドが進むにつれてパワーの差が出始めてきたようにも見え、3ラウンドにはペロの良い右ボディがヒット、4ラウンド1分過ぎにもペロの右フックがクリーンヒットしブルソンの顔がモロに跳ね上がるなど、前評判とは裏腹にペロ・ペースで折り返します。5ラウンド、鼻血で呼吸が苦しそうな表情を見せるブルソンは疲れの見え始めたペロから手数で5ラウンドのポイントを獲ったものの6ラウンド以降、思うように反撃出来ず7ラウンドはペロが前進、中盤にロープを背にしたところでペロの右ボディが低く入りローブローの休憩が入ります。最終回、手数でブルソン、パワーでペロといったなか終了間際にブルソンがパンチをまとめたところでゴングが鳴っています。29歳のペロは6戦全勝3KO、24歳のブルソンは6勝5KO1敗、ヘビー級での再起は少し厳しいように映ります。
  • 明日の『PBC』は迫力溢れるヘビー級5試合のペイパービュー・イベント

    明日の『PBC』は迫力溢れるヘビー級5試合のペイパービュー・イベント

    2022.01.01
    <ヘビー級12回戦 in 米国、フロリダ州ハリウッド、セミノール・ハードロック・ホテル&カジノ>
    WBC4位、WBA8位、IBF10位、元WBA暫定王者、ルイス・オルティス(キューバ/36戦32勝27KO2敗2ノーコンテスト):243.4ポンド(約110.3Kg)
    vs.
    IBF2位、WBC15位、元IBF王者、チャールズ・マーティン(米国/31戦28勝25KO2敗1分):246.2ポンド(約111.6Kg)
    ※42歳のオルティスは約14ヶ月振り、35歳のマーティンは約23ヶ月振り、そしてサウスポー同士の渋いマッチアップです。WBAが暫定王座廃止の方向へ舵を切っただけにオルティスが持つ元暫定王者の肩書もやがて薄れていくことでしょう。現在のヘビー級王者はフューリーとウシクとあって『PBC』傘下ではないだけに両者にとってモチベーションの上げ方も微妙なところです。


    <ヘビー級10回戦>
    WBO5位、WBC6位、フランク・サンチェス・ファウレ(キューバ/20戦19勝13KO1ノーコンテスト):239.2ポンド(約108.4Kg)
    vs.
    元WBO欧州王者、クリスチャン・ハマー(ドイツ/34戦26勝16KO8敗):264.8ポンド(約120.0Kg)
    ※10月、世界ランカーのE.アジャグバ(ナイジェリア)からダウンを奪う快勝をおさめたばかりのファウレが82日間のブランクでリングに上がります。一方、当初は元WBC米大陸王者のC.ネグロン(プエルトリコ)がファウレと拳を交える予定でしたが試合4日前にコロナ発症が発覚、その代役のハマーも76日間のブランクでリングに上がります。ハマーは直近試合でWBC20位のH.フューリー(英国)にTKO負けを喫しており勢いの差で雲泥の差が有ると言えるでしょう。


    <ヘビー級10回戦>
    ジョナサン・ライス(米国/21戦14勝10KO6敗1分):283.8ポンド(約128.7Kg)
    vs.
    マイケル・コフィ(米国/13戦12勝9KO1敗):268.5ポンド(約121.7Kg)
    ※7月31日の初戦から因縁のダイレクトリマッチ。当時世界9位だったコフィは対戦相手の元世界ランカー、G.ワシントン(米国)がコロナ発症により離脱したことで代役のライスと対戦することとなり、気を緩めたかノーランカーのライスがまさかの5回TKO勝利という一戦からの仕切り直しです。本来の力を出せば、というほどの実力差は無いだけに返り討ちの可能性も有りそうです。


    <ヘビー級10回戦>
    ジェラルド・ワシントン(米国/25戦20勝13KO4敗1分):253.8ポンド(約115.0Kg)
    vs.
    WBO15位、アリ・エレン・デミレゼン(トルコ/15戦14勝11KO1敗):256.2ポンド(約116.1Kg)
    ※アメリカ・デビュー戦は19年7月、E.アジャグバ(ナイジェリア)に10回判定負けを喫しており、31歳のデミレゼンとしてはアメリカ初勝利をもぎ取りたいところでしょう。一方、世界挑戦経験を持つワシントンはここ5戦を2勝3敗としており、WBC40傑からも名を消しています。「アジャグバとの敗戦から3連勝、試合ごとに良くなっている感触を感じています。」と述べたデミレゼンが39歳のベテランに引導を渡すのか、それともアメリカ初勝利はお預けか?


    <ヘビー級8回戦>
    ビクトル・ファウスト(ウクライナ/8戦全勝6KO):253.2ポンド(約114.8Kg)
    vs.
    イアゴ・キラッツェ(ジョージア/33戦27勝19KO5敗1分):216.6ポンド(約98.2Kg)
    ※「私の才能を証明する素晴らしい機会です、キラッツェを打ち破って私の技能のすべてを発揮するつもりです。」と述べたファウスト。「素晴らしいボクサーが集うこのイベントで私のポジションを明らかにするつもりです。」としたキラッツェ。ペイパービュー・イベントには入っていないもののWBAライト級13位のF.マーティン(米国/14戦全勝10KO)対R.デュノ(フィリピン/26戦24勝19KO2敗)戦も非常に楽しみなカードです。
  • フランス・ボクシング界で最も人気を集めるトニー・ヨカが注目の前哨戦

    フランス・ボクシング界で最も人気を集めるトニー・ヨカが注目の前哨戦

    2021.12.30
    2021年も残りわずか、すでに来年1月に開催される世界タイトルマッチ、そして世界戦ではないものの興味深いマッチアップも幾つかアナウンスされており、その中の1つとして現在のフランス・ボクシング界で最もファンを集めるヘビー級のトニー・ヨカ(フランス/11戦全勝9KO)が12戦目を行う一戦において試合延期のニュースが舞い込んでいます。


    1月15日、フランスのパリで最大の屋内競技場と言われるアコー・ホテルズ・アリーナのリングでセットされた一戦は2万人以上の集客力を誇る同会場でリオ五輪スーパーヘビー級金メダリストとWBA11位、マーティン・バコーレ(コンゴ/18戦17勝13KO1敗)という楽しみな顔合わせでした。当初は世界戦出場経験を持つベテラン、WBCヘビー級21位のカルロス・タカム(カメルーン/47戦39勝28KO6敗1分)がアナウンスされていたものの、12月上旬に手首を負傷したことからバコーレが代役となっていたものです。


    本名をマーティン・バコーレ・イルンガとする28歳はWBCクルーザー級王者、イルンガ・マカブの弟で現在は英国をベースにキャリアを重ね、昨年12月に世界ランカーのS.クズミン(ロシア)を10回判定に下したことで世界ランク入りを果たしています。タカムよりもハードな相手になったという声の大きい中、バコーレは地元メディアに「トニー・ヨカにはベルトがありません、彼の唯一のバリューはアマチュアの世界チャンピオンになったことです。さらに言えば彼にはことさら大騒ぎするフランスのメディアが後ろに付いていますがそれだけのことです。」と述べるなど、主要4団体すべてに世界ランクを持つヨカ相手に好ファイトが期待されましたが、世界中で再び猛威を奮っている新型コロナウイルスの影響を受け、日本時間29日に試合の延期がアナウンスされています。


    新たに発布されたフランス政府のプロトコルでは、屋内のイベントは最大収容人数2千人という制限のなか、ジェローム・アビデブール・プロモーターは「2000人が上限というなかでイベントを挙行することは経済的に可能なレベルではありません、すでに2000枚をはるかに超える前売券が売れているのです。今は1日も早く満足の行く形で試合が開催出来るように、そして新たな日程は今後数週間のうちに発表します。」とコメントを出しています。2022年の世界挑戦を目論むヨカ、番狂わせを目指すバコーレ、渋いマッチアップのゴングが待たれるところです。
  • 楽しみなWBAライトヘビー級王者、ドミトリー・ビボルの次戦

    楽しみなWBAライトヘビー級王者、ドミトリー・ビボルの次戦

    2021.12.29
    12月11日にU.サラモフ(ロシア)を退け(写真)、WBA世界ライトヘビー級王座10度目の防衛を果たした同級スーパーチャンピオンのドミトリー・ビボル(キルギスタン/19戦全勝11KO)が来年のビッグマッチについて地元メディアのインタビューに応じています。RCC・ボクシング・プロモーションズとの試合契約が残るビボルは今後2試合はロシア開催が基本路線としながらも対戦候補と挙げる3選手とのマッチアップはいずれも世界中の注目を集める一戦となりそうです、キャリア最大のスポットライトを浴びる時が訪れるのは来春か、それとも更に先となるのでしょうか?


    「来年、3つの選択肢があると考えていますが、マッチルームは遅かれ早かれ、カネロとの試合をオファーしてくると考えています。今の彼はスーパーミドル級で絶対的な世界チャンピオンとなりましたが、彼がライトヘビー級のチャンピオンを目指す時、彼の望むタイミングで話が来ると思っています。その候補者の中の1人は私でしょうし、エディ・ハーン・プロモーターにオファーが入れば話は簡単です。」


    「もう一つの選択肢は指名挑戦者のヒルベルト・ラミレスとの対戦です。彼が本当にこの試合を望むのなら(現在、私のプロモート権を持つ)RCC・ボクシング・プロモーションズと合意してくれると良いですね。ラミレスはこれまでも多くの事を好き勝手に話していますが、私は本当にその手の選手は好きではありません。今、彼が私の王座の指名挑戦権を持っていることは充分認識しています、それは全く問題ありません。彼はチャンピオンベルトを持っていませんが、私は彼と喜んで戦います。彼はボクサーとして素晴らしいレコードを持っていますし、スーパーミドル級でチャンピオンでした、その点は興味がありますので決まれば面白い試合になるでしょう。」


    「3つ目のオプションはRCC・ボクシング・プロモーションズがロシアで王座統一戦にとても興味を持っているという点でも、アルツール・ベテルビエフとの対戦はロシアで壮大なイベントとなることでしょう。テレビ局の問題という点でも(ESPN系のWBO王者)ジョー・スミス Jr. より話はスムーズに進むと思っています。」
  • 前IBOクルーザー級王者のケビン・レリーナがヘビー級転向

    前IBOクルーザー級王者のケビン・レリーナがヘビー級転向

    2021.12.28
    IBOクルーザー級王座6度防衛ののち王座を返上、ヘビー級への転向を表明していたケビン・レリーナ(南アフリカ/27戦26勝13KO1敗)が来年2月26日に南アフリカのケンプトン・パークに在る、エンペラーズ・パレスにて元世界ランカーのボクダン・ディヌ(ルーマニア/23戦20勝16KO3敗)と対戦することが発表されています。


    昨年12月の調整試合はクルーザー級を超えるウェイトで臨み、5回TKO勝利をおさめているレリーナですが、1月に自身が搭乗するヘリコプターが墜落、奇跡的に軽傷ですんだ後に7月にはWBAクルーザー級王者のR.メルウィー(コートジボワール)と王座統一戦が決まったものの自ら拳を負傷し試合は事実上中止。その後は新設されたWBCブリッジャー級王座決定戦への出場も報じられましたが、紆余曲折のすえ今回のヘビー級転向初戦が決まっています。


    29歳のサウスポー、レリーナが意気込みを述べています。「私は母国南アフリカのため、世界に衝撃を与えるとともに世界トップクラスのヘビー級選手になるつもりです。(私には体重の壁という)大きな任務があり、大きなリスクでもありますが、常に追い求めてきたものでもあります。現在のウェイトは102キロ、2月には非常にパワフルなケビン・レリーナを披露出来るでしょう。減量でパワーを削られることもありません、南アフリカのためにも世界にインパクトを残します。」

    「ヘビー級はボクシングの頂点です。これから挑む作業はイージーなものではありませんが、(元ヘビー級ボクサーの)ピーター・スミス・トレーナーと共にスキルを磨き、ベストを尽くしてヘビー級世界チャンピオンの座を獲得するつもりです。私がヘビー級のビッグネームを倒すために何をしなければいけないか、分かっているつもりです。」

    「(他の大柄な)ヘビー級ボクサーと同じようなKOシーンは造れないかもしれませんが自分を信じ、パワーとは違うもので対抗するつもりです。それはスピードであり根気であり、インテリジェンスです。私はディヌを倒し、WBAで世界ランキングを手にするつもりです。彼をサクっと片付けて私のヘビー級での存在感を世界にアピールしたいです。」主催するゴールデン・グローブスのロドニー・バーマン・プロモーターはWBAインターナショナル王座決定戦になるとしていますが階級を上げることによって怪我が増える選手は少なくありません、無事にゴングまでたどり着けるのか気になるところです。
  • IBF世界スーパーフライ級王者、アンカハスへの指名挑戦者決定戦

    IBF世界スーパーフライ級王者、アンカハスへの指名挑戦者決定戦

    2021.12.27
    IBF世界スーパーフライ級王座9度という輝かしい防衛回数を誇るサウスポー王者のジェルウィン・アンカハス(フィリピン)ですが、その安定王者への指名挑戦権を賭けた一戦が来年1月14日にメキシコのモンテレイで開催されることが拳をまじえる両陣営から発表されています。争うのは同級3位のモハメド・オバーディ(モロッコ/23戦22勝13KO1敗)と同級7位のジェイド・ボルネア(写真/フィリピン/16戦全勝10KO)で、イタリアをホームとするオバーディ陣営の『SPI SINCE 82』とボルネア陣営のサンマン・プロモーションズがともにアナウンスしています。


    オバーディはモロッコ、カサブランカ出身の28歳で15年4月のプロデビューから1試合を除き、イタリアでキャリアを重ねています。現在は世界戦出場経験を持つ、レオナルド・ブンドゥ・トレーナーとトレーニングを重ねる、基本に忠実なオーソドックスで間断無く突くジャブが主武器と言えるでしょう。以前はフライ級で戦っていたことも影響してか、WBAではフライ級10位、WBOでもフライ級14位に名を残します。


    そしてWBCとWBOのランキングにも入る26歳のジェイドは田中恒成(畑中)選手のスパーリング・パートナーとして来日経験もあるスイッチ・ヒッターで現在は世界ランクから名を落としているジェイクとの双子ボクサーとしてフィリピンでは話題を集めています。もし挑戦権を手にしアンカハス挑戦となれば、N.ドネア対R.ガバリョ戦同様にフィリピンでは大いに盛り上がることでしょう。


    フィリピン海軍に所属する軍人でもある王者アンカハスは契約する『PBC』のイベントにおいて2月5日、K.サーマン対M.バリオス(ともに米国)戦アンダーカードでIBF13位、WBCでは同級シルバー王座を持つフェルナンド・ダニエル・マルティネス(アルゼンチン/13戦全勝8KO)と10度目の防衛戦を行うと複数の海外メディアが挙げています。王者の次戦も気になるところですが、まずはオバーディとジェイドのどちらがキャリア初の世界王座挑戦を引き寄せるのか、楽しみな対戦です。
  • 速報!ビト・ミールニッキ Jr. 対 ニコラス・デロンバ!

    速報!ビト・ミールニッキ Jr. 対 ニコラス・デロンバ!

    2021.12.26
    現地時間25日、米国のニュージャージー州ニューアークに在る、プルデンシャル・センターにて『PBC』イベントがただいま終了、メインイベントのウェルター級10回戦はビト・ミールニッキ Jr. がニコラス・デロンバ(ともに米国)に最終回1分49秒TKO勝利です。

    元統一ヘビー級王者、L.ルイス(英国)がサンタクロースの帽子を被りながら解説する今回の『PBC』イベント。ローカル・ヒーローのミールニッキがコンビネーションを出すだけで凄まじい歓声が後押しする初回、ミールニッキがジャブでポイントを挙げ、2ラウンドもジャブに加えて左ボディフックもヒットします。左の差し合いでは分の悪いデロンバはガードを固め距離を詰めようとするもののミールニッキにさばかれて迎えた3ラウンド序盤、ミールニッキの右がアゴに入りデロンバがふらつくとミールニッキは一気に試合を決めに行くかのような連打を浴びせますが、ほとんどがデロンバのブロックに阻まれ決定打には至りません。デロンバも4ラウンドには右アッパーなどを返し、中盤はミールニッキがペース配分か狙い過ぎか、手数が減ったこともあり距離がやや縮まった攻防となります。デロンバがミールニッキのパンチとテンポにも慣れ、盛り上がりの少ないラウンドが続きながらややミールニッキ・ペースで迎えた最終回。地元じゃなければブーイングも聞こえてきそうな展開で開始のゴングが鳴るとデロンバがガードを固めて前進し、ミールニッキがジャブを突いてサークリングというなか、このまま終了かと思われた1分過ぎにミールニッキの右がアゴにクリーンヒットしデロンバがバランスを崩すとミールニッキの連打がデロンバを襲いますがダウンは拒否。意気軒高なデロンバは打ってこいと手招きしたところでエリック・ダリ(米国)レフェリーが唐突に割って入り、さすがに早過ぎるストップと思いきや、デロンバのコーナーから棄権のアクションを受けてのTKOとなっています。19歳のミールニッキ Jr. は10勝7KO1敗、復帰2連勝を飾っています。敗れたデロンバは16勝5KO4敗です。




    スイングバウト的なミドル級6回戦、ここまで4回戦と6回戦を2試合ずつこなしだけのプロキャリアながら4戦全勝としているヨエルビス・ゴメス(キューバ/157.4ポンド)はすでにWBAスーパーウェルター級6位にランクインを果たしています。クレイ・コラード(米国/158.8ポンド)との対戦も初回2分11秒TKO勝利で終えています。

    サウスポーのゴメスに対し、逆ワンツーを見せたコラードでしたが1分過ぎにゴメスの右フックを側頭部に浴び後退、ゴメスは赤コーナーに追い詰めて連打を見せますが、なかなか当たらないなか最後は左右フックでコラードが両膝を着きダウンします。立ち上がったコラードに対し、ゴメスがガンガン追撃するとロープ際で良いパンチを貰うコラードも懸命の粘りを見せます。回り込もうとするコラードですが、仕留めきろうとするゴメスの連打の前にピンチを抜け出せず右フックで腰を落とし、コーナーで左右フックを浴びるとレフェリーが割って入りストップとなっています。アマチュア250戦以上のキャリアに加えて、80年モスクワ五輪ミドル級金メダリストでもあるキューバの国民的英雄、ホセ・ゴメス・ムステリエルの息子として話題性でも早くから世界王者候補と報じられている24歳のゴメスは5戦全勝全KO、これまで3試合を初回で終わらせていますが特筆する眼の良さも感じられず、次期世界王者候補と呼ぶにはまだまだ課題が多そうです。28歳のコラードは9勝4KO6敗3分です。




    ミドル級8回戦はジョーイ・スペンサー(米国)がリンベース・ポンセ(メキシコ)に5ラウンド1分24秒KO勝利です。

    初回開始から1分過ぎにポンセがマウスピースを落とし、エリック・ダリ(米国)レフェリーがタイムを入れはめ直し。2ラウンドにスペンサーがガード越しながら右フックを叩きつけるとポンセの足元がふらつきを見せるなか、ポンセの右フックが浅く当たる場面もあるもののお互いに手数の少ないゆったりとした序盤を見せます。L字ガードのスペンサーは5ラウンド序盤、左フックをヒットするとポンセがたたらを踏み後退、スペンサーが襲い掛かろうとするもののすぐにポンセが反撃を見せるとスペンサーも落ち着き、また元の展開に逆戻りかと思われた1分過ぎ、スペンサーの左フックがアゴに好打するとポンセが身体をよろめかせ、最後は左右フックでポンセがダウン、レフェリーはカウントを数えずに両手を交差しています。21歳のスペンサーは14戦全勝10KO、30歳のポンセは18勝11KO5敗としています。




    WBCスーパーライト級37位に上がってきたケネス・シムス Jr.(米国/145.8ポンド)がウェルター級8回戦でキーショーン・ウィリアムズ(米国/146.4ポンド)に8回判定勝利です(3対0/77-75、79-73×2)。

    ハンドスピードに定評のあるホープ対決。M.パッキャオ(フィリピン)のスパーリング・パートナーを務めていたことでも知られるシムスは今日のクリスマスが誕生日。初回からスイッチを繰り返しますがウィリアムズはさほど動きを変えず隙をうかがいます。3ラウンドに右、4ラウンドに左をカウンターで決めたシムスが手数の差でややペースを引き寄せて行きます。お互いにパワーにやや欠けるものスピードに秀でたキビキビした動きを見せながらラウンドが進みますが5ラウンドにはスミスがクリーンヒットを増やしハッキリとポイントを挙げます。最終回、劣勢と映るウィリアムズが逆転を狙い攻勢を強めますが、シムスは冷静に対抗すると中盤に右ストレートを打ち込み、終盤には右もヒット、ウィリアムズは効いてないと首を振りながらも後退し、よりシムスがリードを広げたところで終了のゴングを聞いています。誕生日を自らの拳で祝った28歳のシムス Jr. は17勝5KO2敗1分とし、24歳のウィリアムズは8勝2KO1敗1分と初黒星です。
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