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海外ボクシング情報

  • 今週末のIBFスーパーミドル級挑戦者決定戦が直前で延期

    今週末のIBFスーパーミドル級挑戦者決定戦が直前で延期

    2021.04.16
    今週末の17日にドイツのカールスルーエにて予定されていたIBF世界スーパーミドル級挑戦者決定戦、同級3位のイフゲニー・シュウィデンコ(ロシア/15戦全勝6KO)対同級4位、アイドス・イェルボスヌイ(カザフスタン/15戦全勝10KO)戦がイェルボスヌイにコロナ陽性が発覚したことで延期になったと報じられています。


    アメリカや英国など注目度の高いイベントに出場していないことから知名度のあまり高くない両者ですが、IBFはこの両者に対し指名挑戦者決定戦の交渉開始を指示したもののまとまらず2月に入札が行われ、イェルボスヌイ陣営のスレイマン・プロモーションズが18万ドル(約1,950万円)を提示したのに対して、シュウィデンコ陣営のフェッフャー・スポーツ・マネージメントは約30万ドル(約3,280万円)で落札したことが報じられていました。


    ロシアのサハリン出身、30歳のシュウィデンコは11歳でボクシングをスタート、地元を中心に豊富なアマチュア・キャリアを重ね15年11月にプロデビュー。ドイツをホームとして昨年にはWBCインターナショナル同級王座の獲得も果たしており、長身を利して左手を前に出しながら上半身を大きく動かすアップライト・スタイルが特徴です。一方、カザフスタンのジャルケント出身、29歳のイェルボスヌイはこちらも11歳でボクシングを始めたとされ、ロシアや東ヨーロッパ圏に多い1発をがっつりと打ち込むオーソドックス・スタイルです。


    やや地味な印象のマッチアップながらWBAでもトップコンテンダーに位置するイェルボスヌイのアタックを地元の声援を受けるシュウィデンコがどうさばくのか、そしてどちらが王者C.プラント(米国)挑戦を手繰り寄せるのか、なかなか興味深い対戦でしたがしばらくお預けとなっています。なお主催するフェッフャー・スポーツ・マネージメントは「我々は良いアンダーカードを組んでおり、イベントは開催へ向けて予定通り進行させています。アンダーカードの彼らにもリングに上がる機会は設けていきたいです。」とし、IBFウェルター11位につける、カレン・チュカジャン(ウクライナ/18戦17勝7KO1敗)らの試合は予定通り行うとコメントしています。
  • ライアン・ガルシアが元2階級制覇王者を相手に暫定王座防衛戦

    ライアン・ガルシアが元2階級制覇王者を相手に暫定王座防衛戦

    2021.04.15
    3月下旬にWBCから対戦指示の出ていたライト級注目のカード、暫定王者のライアン・ガルシア(米国/21戦全勝18KO)対同級2位、ハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国/41戦36勝25KO2敗1分1無判定1ノーコンテスト)の一戦が7月9日に行われることが日本時間14日に発表されています。今年1月、L.キャンベル(英国)を逆転KOに下して獲得した暫定王座の初防衛戦となるもので、会場は後日の発表ながらファン注目の一戦はガルシアの力量が再び試されるものとなっています。


    アマチュア時代に敗れているD.ヘイニー(米国)戦や、WBAスーパー王者のG.デービス(米国)戦なども噂されていた22歳のガルシアはキャンベル戦からおよそ6ヶ月。一方、WBAフェザー級暫定王座を含めた元2階級制覇王者のフォルトゥナは31歳で昨年11月のA.ロサダ(メキシコ)戦は6回KOでクリア、約8ヶ月振りの試合となります。


    ガルシア:「フォルトゥナはしっかり試合に備えてくることでしょう、私も同じです。このライト級で私に勝てる者は誰も居ません、私の存在を世界にアピールするつもりです。」


    フォルトゥナ:「ライアン・ガルシアにとって過去最強の相手と戦うことになるはずです、これ以上ないほど集中したトレーニングを重ねて試合に備える必要があるでしょう。試合が終わっても言い訳の無いようにしてください。この試合が戦争のような激しいものになると期待していますが、私には彼の全てに対応出来る武器があります。(キャンベルとの)最新試合で彼がどんなに打たれもろいかを証明しました。彼の力は私に何の効力も見せません、そして私は彼をマットに眠らせます。」
  • ケビン・レリーナはリバス対ジェニングス戦勝者と対戦へ

    ケビン・レリーナはリバス対ジェニングス戦勝者と対戦へ

    2021.04.14
    V.ラグーン(ベルギー)とのWBCブリッジャー級シルバー王座決定戦をキャンセルした同級2位のケビン・レリーナ(南アフリカ/27戦26勝13KO1敗)を擁する、南アフリカのゴールデングローブス・プロモーションズがWBCからの正式なアナウンスを地元メディアに明らかにしています。


    新設された階級の王座を巡り上位ランカーが王座決定戦、そしてシルバー王座の決定戦をアナウンスしはじめているなか、WBCはこのほど同級1位のオスカル・リバス(コロンビア/28戦27勝19KO1敗)と同級3位、ブライアント・ジェニングス(米国/28戦24勝14KO4敗)による王座決定戦が6月18日に予定されていること、そしてその勝者は90日以内に指名挑戦者のレリーナと戦うこと、また先日ロシアで発表されたシルバー王座決定戦(写真)、同級4位のドミトリー・クドリアショフ(ロシア/27戦24勝23KO3敗)対同級5位、エフゲニー・ロマノフ(ロシア/15戦全勝11KO)の勝者がレリーナの次の指名挑戦者になるとリリースを出しています。


    リバス陣営のイボン・ミシェル・プロモーターが地元カナダのモントリオールで決定戦を開催出来るよう尽力していることは幾つかのメディアが報じていますが、そのリバス対ジェニングス戦勝者が2試合続けて指名防衛戦を義務付けられた図式となっています。指名防衛戦をクリアし晴れてブリッジャー級新チャンピオンとして胸を張るのは果たして誰になるのでしょうか?
  • J.ムンギアのミドル級転向3戦目のアンダーカードで北米ヘビー級戦

    J.ムンギアのミドル級転向3戦目のアンダーカードで北米ヘビー級戦

    2021.04.13
    4月24日に迫った、米国のテキサス州エルパソに在る、ドン・ハスキンス・センターでのゴールデンボーイ・プロモーションズ主催イベントのセミファイナルでNABF北米ヘビー級王者でWBC23位に付ける、アルスランベク・マフムドフ(ロシア/11戦全勝全KO)の出場が決まっています。約4年前、カナダでプロデビューを果たした31歳のマフムドフは熱望していたアメリカでの試合がようやく決定、群雄割拠のヘビー級に割って入るべく気合を入れています。


    当初、1月に予定されていた、S.コバレフ対B.メリクジエフ戦アンダーカードでのアメリカ・デビュー戦となっていましたがイベントが中止となり約3ヶ月待たされたマフムドフは『ライオン』の愛称を持っています。ナギー・アギレラ(ドミニカ共和国/31戦21勝14KO10敗)との防衛戦を前に「ライオンはありとあらゆるヘビー級選手を破壊します。」とコメント。O.デラホーヤ・プロモーターは「マフムドフはヘビー級で最も危険なボクサーの1人です、きっとマフムドフは世界チャンピオンになり、このクラスで大きな成功をおさめるでしょう。」と後押しを約束しています。19年12月に元WBCヘビー級王者のS.ピーター(ナイジェリア)を初回TKOに下しているマフムドフとしては、まずアメリカ・デビュー戦を順当に勝って、世界15位入りへ弾みを付けたいところでしょうか。


    なおメインイベントでハイメ・ムンギア(メキシコ/36戦全勝29KO)と対戦することが決まっていたマチエ・スレツキ(ポーランド/31戦29勝11KO2敗)は先週末に脱落、デメトリアス・バラード(米国/23戦20勝13KO1分1無判定1ノーコンテスト)が代役と発表されています。WBO1位のムンギアとWBC4位のスレツキというなかなかの好カードでしたが、スレツキが背中を痛めたことに加えてビザの問題も発覚、やや残念なものとなったイベントですがマフムドフが色を付けることは出来るでしょうか。
  • WBAヘビー級休養王者となったM.チャーが約3年半振りの試合

    WBAヘビー級休養王者となったM.チャーが約3年半振りの試合

    2021.04.12
    17年11月に空位のWBAヘビー級レギュラー王座を獲得したもののその後リングに上がらず、とうとう今年の1月に同級休養王者へと肩書を変えたマフムード・チャー(ドイツ/35戦31勝17KO4敗)がようやく次戦を発表、5月15日にドイツのハンブルグでクリストファー・ラブジョイ(米国/19戦全勝全KO)と対戦するとしています。


    自身が主宰するダイヤモンドボーイ・プロモーションズが発表したもので、エロール・セイラン・プロモーターとの共同イベントになるとし、「ついにリングに戻る時が来ました、私は最高のコンディションです。ラブジョイはキャリア初の敗北を味わうことでしょう。そしてこれは単なる序章に過ぎません。」と述べた36歳のチャーが対する37歳のラブジョイはパーフェクト・レコードを持つもののWBC40傑にも名前は無く、昨夏にWBAでいきなりヘビー級14位にランクインを果たした記録はあるものの3ヶ月ほどで名前を消しています。


    輝かしいレコードを持つ選手に対して見落としがちな対戦相手の質ですが、これが極めて低く19試合すべてがメキシコでの試合な上、負け越している選手が大半を占めており世界的な選手との試合経験は皆無、戦績の割に注目度の低いままラブジョイ自身がSNSで現役引退を示唆していた中で今回の対戦発表とあって、チャーにとって約3年半振りとなる復帰戦の注目度は決して高くないものとなっています。


    また1月にWBAから出された裁定ではチャーは現在のレギュラー・チャンピオンに就く、T.ブライアン(米国)との対戦が指示されていただけに肩透かし的なアナウンス感は否めません。このアクションに対してWBAの公式声明は現時点で挙がっておらず、休養王座の防衛戦と位置付けられるのか疑問は払拭出来ていません。また依然としてコロナ禍の被害が甚大なドイツにラブジョイ陣営が入国出来るのか、懐疑的な意見しか挙がらなそうなアナウンスとなっています。
  • 速報!セルゲイ・リピネッツ 対 ジャロン・エニス!

    速報!セルゲイ・リピネッツ 対 ジャロン・エニス!

    2021.04.11
    現地時間10日、米国のコネチカット州アンカスビルに在る、モヘンガンサン・カジノにて『PBC』イベントがただいま終了、ウェルター級12回戦はWBO7位、IBF9位、WBC12位のジャロン・エニス(米国)とIBF3位、WBO9位の元IBFスーパーライト級王者、セルゲイ・リピネッツ(カザフスタン)が激突、6ラウンド2分11秒KOでエニスが無敗をキープしています。

    長くシャープなジャブを放つエニスと、ガードを固めじりじりと前に出るリピネッツといった構図は2ラウンドに入るとエニスがスイッチを見せますが、リピネッツは変わらず距離を詰めようと歩を進めます。3ラウンド、ボディへもパンチを集めたエニスはローブローも打ち込むもののアーサー・マーカンテ(米国)レフェリーは気付かず、スイッチを繰り返しながらコンパクトなアッパーをヒット、有効打数でハッキリとポイントを挙げます。迎えた4ラウンド中盤、徐々にダメージを増やすものの左を出して入ろうとしたリピネッツの左足とエニスの右足が引っ掛かり、リピネッツが膝から崩れ落ちるとレフェリーはダウンと裁定、レフェリーの明らかなミスながらカウント8が入ります。5ラウンド中盤にリピネッツの右フックがエニスにローブローとなり休憩が入り注意が与えられ、6ラウンドはエニスが声を挙げながらスイッチを混ぜてパワーパンチを増やしていくとリピネッツのガードが徐々に崩れた中盤、右フックからの左アッパーが好打しリピネッツは背中からゴロンとダウン、レフェリーはカウントを数えずに両手を交差しています。23歳のエニスは27勝25KO1無判定、E.スペンス(米国)挑戦のタイミングに注目が集まります。32歳のリピネッツは16勝12KO2敗1分、キャリア初のKO負けを喫しています。



    ウェルター級12回戦、WBA10位のエイマンタス・スタニオニス(リトアニア/147ポンド)がWBA14位のトーマス・デュロルメ(プエルトリコ/146.4ポンド)に12回判定勝利です(3対0/115-113、116-112、117-111)。

    WBA同級挑戦者決定戦とジミー・レノン Jr. リング・アナウンサーがコールするなかでゴング、ワイルドカードジムでトレーニングに励む売り出し中のスタニオニスがガードを固めながら前進するとデュロルメはフットワークを使いながらボディに良いパンチを返していきます。2ラウンド序盤、スタニオニスが左フックを引っ掛けデュロルメがスリップし、前に出るスタニオニス、ロープを背にしながら上下にコンビを放ちスイッチも混ぜるデュロルメといった均衡は折り返しても大きな変わりは無いものの徐々に手数と攻勢でスタニオニスが押し切り始め流れが傾いていくように映ります。しかしデュロルメもスイッチを繰り返し決定打を外す粘りを見せるなか10ラウンドはスタニオニスの小さな右アッパーが印象に残ります。11ラウンド開始直後、デュロルメの左まぶたのカットにドクターチェックが入りますが続行、サークリングしながらコンビネーションを出し続けますが、ややスタニオニスと映る傾いた流れを変えるまでは攻め込めず、最終回も両者決定打のヒットは無くフルラウンドを戦い終えています。テストマッチをクリアした26歳のスタニオニスは13戦全勝9KO、31歳のデュロルメは25勝16KO5敗1分としています。



    IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチはチャンピオンのジェルウィン・アンカハス(フィリピン)が同級3位のジョナサン・ハビエル・ロドリゲス(メキシコ)に12回判定勝利、王座防衛です(3対0/115-112、116-111、117-110)。

    慎重な動きを見せるロドリゲスに対し、持ち味の踏み込んでジャブ、ワンツーで先手を取った王者が中盤に左ストレートを好打し、ロドリゲスをグラつかせ良いスタートを見せます。2ラウンドも王者の動きを見る時間の多いロドリゲスは後手を踏む印象を見せ、王者がロープに詰めボディへ連打、ポイントを連取したように映ります。徐々にアクションを増やすロドリゲスが前に出はじめ左右フックを放ち、王者もしっかりボディへジャブ、ワンツーを返していくと6ラウンドはリング中央で両者、熱のこもったパンチの交換を見せ王者も被弾を増やします。王者のボディが徐々に効果を見せ始めているようにも映る7ラウンドは引き続きロドリゲスが前に出てタイミングを計るものの狙い過ぎか手が出ず王者の手数が有効と映り、8ラウンドも開始から見応えある攻防を見せていましたが徐々に王者の攻勢にロドリゲスが後退、すると終了間際に赤コーナー前でボディからの連打でロドリゲスが膝を付くダウンを喫します。カウント9で立ち上がりゴングが鳴ると9ラウンドも逆転を狙い反撃を見せたロドリゲスに王者の左ボディが入ると一瞬動きを止めたロドリゲスはその後も気持ちが折れそうな素振りを見せますがダウンだけは拒否するかのように根性を見せ王者をロープに押し込んでいきます。

    10ラウンド、王者もダメージを見せ左目周辺を腫らしながらも仕留めきろうと懸命に手数を出しますが、ロドリゲスも見事な精神力を土台に左右フックで対抗、ポイントは王者が優勢ながら目の離せない展開で終盤に入ります。11ラウンドも前に出続け左右フックをねじ込もうとするロドリゲス、コンビネーションで打ち返す王者という白熱したラウンドとなり迎えた最終回、お互いに力を振り絞り王者は上下のコンビネーション、ロドリゲスは左右のショートフックを出し合うなかでゴングが鳴っています。厳しい指名防衛戦をクリアし同王座9度の防衛を果たした29歳のアンカハスは33勝22KO1敗2分、善戦を見せた25歳のロドリゲスは22勝16KO2敗としています。



    IBFフェザー級5位につけるマーク・マグサヨ(フィリピン/126.8ポンド)はパブロ・クルス(米国/127ポンド)と対戦、4ラウンド48秒TKO勝利をおさめています。WBC6位、WBO8位、WBAでは10位にランクされる25歳のマグサヨは22戦全勝15KO、34歳のクルスは21勝6KO4敗です。



    元統一ヘビー級王者のイベンダーを父に持つ、イバン・ホリフィールド(154.2ポンド)はニコラス・コンプトン(ともに米国/155ポンド)を4回判定に下しています(39-37×3)。23歳のホリフィールドは6戦全勝4KO、40歳のコンプトンは2勝4敗です。
  • 速報!ジョー・スミス Jr. 対 マキシム・ウラゾフ!

    速報!ジョー・スミス Jr. 対 マキシム・ウラゾフ!

    2021.04.11
    現地時間10日、米国のオクラホマ州タルサに在る、オーセージ・カジノにてWBO世界ライトヘビー級王座決定戦がただいま終了、同級1位のジョー・スミス Jr.(米国)が同級2位のマキシム・ウラゾフ(ロシア)に12回判定勝利、王座獲得を果たしています(2対0/114-114、115-113、115-112)。

    ゴングと同時に手を出し合う両者ですが1発をがっつりと打ち込むスタイルのスミスと手打ちとも映るコンビネーションをコツコツと入れていくウラゾフという攻防は終了間際に右を打ち込んだウラゾフが空振りの多いスミスからポイントを奪います。早くもスミスが左まぶたから出血を見せ、重量級らしからぬ戦いぶりとも映るウラゾフが動きを止めず連打でスミスをテンポでも追い込んで行きます。観客の大半から声援を受けるスミスのパンチが当たっても単発に終わり、ウラゾフのペースで中盤に入ると自慢のパンチを打ち込みたいスミスはウラゾフの速いリズムに被弾を増やしスイッチも混ぜペースを変えようとするなかで7ラウンド早々、スミスの左フックがヒットしウラゾフがバランスを崩しクリンチに逃げ込みます。

    ボディブローも入れたスミスの反撃ムードが一気に高まるものの8ラウンドは目立った反撃を見せることが出来ずパワーに欠けるウラゾフのパンチで膝を折ることの無いスミスですが、9ラウンドには連打を浴びロープに後退します。10ラウンド終盤に右アッパーを当てたスミスですが、ラウンド全体ではウラゾフの手数がポイントを引き寄せたように映り、終盤は両者疲れを見せ揉み合いになる場面も増えて行きますが迎えた11ラウンド終盤、ボディが効いたウラゾフにスミスが連打を浴びせるとウラゾフがクリンチに行ったところで膝を付きます。ゲイリー・リッター(米国)レフェリーはブレイクコール後の加撃としてダウンと裁定せずに休憩を入れると、会場からは「ダウンだろ!」といった大ブーイングが沸き起こります。逆転KOを期待するなか迎えた最終回はスミスもウラゾフもフラつきながら手を出しますが決定打無く終了のゴングを聞いています。31歳のスミス Jr. は27勝21KO3敗とし19年3月のD.ビボル(キルギスタン)戦以来2度目の世界挑戦で戴冠を果たしています。34歳のウラゾフは45勝26KO4敗、11ラウンドをダウンと裁定されなかった幸運はありましたが、判定ではやや不運と映る星を落としています。



    WBAとWBCでヘビー級11位にランクされるエフェ・アジャグバ(ナイジェリア/239.6ポンド)がブライアン・ハワード(米国/218ポンド)に3ラウンド1分29秒KO勝利です。

    こちらは約9キロ差となった一戦、体格で上回るアジャグバが優勢と映る中で迎えた3ラウンド中盤、左フックを出そうとしたハワードにアジャグバの右ストレートがドンピシャのタイミングでクリーンヒット、カウンターのタイミングでモロに右を食ったハワードは身体を半回転させながら倒れ込みます。レフェリーが微動だにしないハワードを見てカウントを数えず両手を交差、数分後に自ら立ち上がり拍手を浴びています。ヘビー級らしいワンパンチKOを魅せた26歳のアジャグバは15戦全勝12KO、40歳のハワードは15勝12KO5敗としています。



    ヘビー級8回戦、トップランクの期待値も高いジャレッド・アンダーソン(251.8ポンド)がジェレミア・カーペンシー(ともに米国/226.6ポンド)に2ラウンド34秒KO勝利です。

    前日の計量が約11キロ差とあって一回り小柄なサウスポーのカーペンシーが前に出ますが、すぐに圧されロープを背にするとアンダーソンのボディを露骨に嫌がります。終盤、アンダーソンがコーナーに詰めたところで右ボディフックを当てるとカーペンシーはドスンと尻餅を付くダウンを喫します。再開しゴングを聞いたカーペンシーでしたが、2ラウンド早々に再び右ボディフックが入ると右膝を落とし2度目のダウン、苦悶の表情を見せながらそのままカウントアウトという幕切れとなっています。21歳のアンダーソンは9戦全勝全KO、カーペンシーは16勝6KO3敗1分です。



    スーパーフェザー級8回戦、WBO同級12位のアルバート・ベル(132.2ポンド)はマヌエル・ロハス(ともに米国/132ポンド)に8ラウンド判定勝ちです(78-74×3)。

    183センチとこのクラスでは長身に入るベルが迫力ある左フックを連打して幕を開けますが、がっちりとブロックしたロハスが上半身を小さくしながら前進、ベルをロープに詰めていきます。左手をだらりと下げサークリングするベルは入ってきたところにパンチを合わせようとしますが、ロハスも頭を振りながらパンチを出していくと、3ラウンドに偶然のバッティングでロハスのおでこから出血、4ラウンドにはベルがスイッチを見せますがラウンド終盤にロハスの左フックが浅くヒットするなど一進一退の展開で折り返します。長らくホープと期待されながら決定力不足が指摘されてきたベルは今回も同じ戦評が聞こえそうな展開でラウンドが進行、ロハスのようなガンガン前に出てくる選手を止めるにはパワー、手数とも足りず持ち前の防御勘で被弾を防ぐものの明確にポイントを挙げるまでは攻め込めません。一方のロハスは懐に入ることが出来た後、ベルのクリンチワークを振りほどくところまで詰め切れず左右フックも多くが空を切るという盛り上がりに欠けた展開で最終回に入ると、ベルが勝負を懸けるように前進しロハスも打ち返すなか、ジャブでロハスがマウスピースを落としますが、お互いに疲労の色を見せて終了のゴングを聞いています。28歳のベルは18勝5KO1ノーコンテスト、こちらも28歳のロハスは20勝6KO5敗です。



    リオ五輪ライト級金メダリストのロブソン・コンセイサン(ブラジル/128.4ポンド)はヘスス・アントニオ・アウマダ(メキシコ/129.2ポンド)を7ラウンド1分20秒KOに下しています。32歳のコンセイサンは16戦全勝8KO、25歳のアウマダは17勝11KO4敗1ノーコンテストです。



    元WBOヘビー級王者を父に持つ、トレイ・リッピ・モリソン(225.8ポンド)はジェイソン・バーグマン(ともに米国/256ポンド)に3ラウンド1分27秒TKO勝利です。31歳のモリソンは17戦全勝全KO、対戦相手の質を上げる考えは無いのでしょうか。一方、36歳のバーグマンは27勝18KO20敗2分としています。
  • 日本時間の明日11日はPBCとトップランクで世界戦開催

    日本時間の明日11日はPBCとトップランクで世界戦開催

    2021.04.10
    <ウェルター級12回戦 in 米国、コネチカット州アンカスビル、モヘンガンサン・カジノ>
    IBF3位、元IBFスーパーライト級王者、セルゲイ・リピネッツ(カザフスタン/18戦16勝12KO1敗1分):146.8ポンド(約66.5Kg)
    vs.
    WBO7位、ジャロン・エニス(米国/27戦26勝24KO1無判定):146.4ポンド(約66.3Kg)
    ※アメリカでは階級による注目度も考慮され当然とも言えるところではありますが、IBFスーパーフライ級戦をアンダーカードに抑えての『PBC』イベントでメインを張る注目の世界ランカー対決です。リピネッツが元世界王者らしくベテランの味を見せるのか、若さと勢いで注目を集めるホープのエニスが世界へ一気に駆け抜けるのか、ノンタイトル戦ながら楽しみな好カードと言えるでしょう。


    <IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ>
    王者、ジェルウィン・アンカハス(フィリピン/35戦32勝22KO1敗2分):114.8ポンド(約52.0Kg)
    vs.
    同級3位、ジョナサン・ハビエル・ロドリゲス(メキシコ/23戦22勝16KO1敗):115ポンド(約52.1Kg)リミット
    ※同王座8度の防衛を誇るサウスポーのアンカハスは強敵と戦っていないという批判もあるものの昨今、減量苦や指名防衛戦を避ける理由から1~2度防衛後、階級を上げる選手が急増するなか24歳で獲得した王座を守り続ける安定感と精神力は評価したいところです。『PBC』傘下選手とのビッグマッチへ繋げるためにも指名挑戦者を退けておきたいところですが、世界初挑戦となる25歳のロドリゲスが立ちはだかります。




    <WBO世界ライトヘビー級王座決定戦 in 米国、オクラホマ州タルサ、オーセージ・カジノ>
    同級1位、ジョー・スミス Jr.(米国/29戦26勝21KO3敗):174.8ポンド(約79.2Kg)
    vs.
    同級2位、マキシム・ウラゾフ(ロシア/48戦45勝26KO3敗):175ポンド(約79.3Kg)
    ※「世界チャンピオンになった時、" and new!" という言葉を聞けばこれ以上ない気分を味わえることでしょう、まさに15歳から夢に見てきたことです。」と述べたスミス Jr. のパンチ力か勝るのか、「相手の弱点や自分の強みを語ったり、戦略やファイトプランをベラベラ喋るのは好きじゃない。」と静かに闘志を燃やすウラゾフの技巧が勝るのか、S.アルバレス(メキシコ)の返上した王座が約17ヶ月振りに埋まります。
  • IBF世界ライトフライ級挑戦者決定戦が日程を前倒し

    IBF世界ライトフライ級挑戦者決定戦が日程を前倒し

    2021.04.09
    南アフリカでの開催が発表されているIBF世界ライトフライ級挑戦者決定戦の試合日が前倒しされ4月24日の開催と変わり、開催地もイースト・ロンドンからポート・エリザベスへと変更、コロナ禍による様々な制限下で開催へ漕ぎつけることが出来るのか、地元で話題を集めています。同国のボクシング界も自国内選手による興行はコツコツと開催されているもののアフリカ大陸外から選手を招請しての興行は未だ実施することが出来ていません。


    アナウンスされている挑戦者決定戦は同級3位のシベナティ・ノンティンガ(南アフリカ/9戦全勝全KO)と同級5位のクリスチャン・アラネタ(フィリピン/20戦19勝15KO1敗)戦ですが、主催するランブル・アフリカ・プロモーションズはメインを含めて地域王座戦など5つのタイトルが動くビッグ・イベントを開催すると大々的に発表しています。日程や開催地の変更などプロモーターの労苦が地元メディアで度々報じられていますが、日本時間8日には無事にアラネタ陣営にビザが降りたことが明らかとなっています。


    同プロモーションのノンフェサニェ・ニャテラ・プロモーターが地元メディアに対し、アラネタ陣営がビザを取得したことに加えて近況を述べています。「我々はノンティンガとアラネタによる挑戦者決定戦が予定通りに行われることを保証します。(昨年末の)モルティ・ムタラネ対ジェイソン・ママ戦のようなことが起こらないよう全てのプロトコルに対し懸命に取り組んでいます。フィリピンにおけるコロナ禍の最新ニュースにも耳を傾けていますが、残念ながら(アンダーカードに出場する)ジェラルド・パクラール選手の滞在先はロックダウンとなり、空港も閉鎖されたとのことです。しかしアラネタ陣営と同じマニラから来ることが出来るよう手配しており、予定より渡航費も滞在費も掛かりますが試合をキャンセルすることは出来ません。去年はコロナ禍によりイベントを1つしか開催することが出来ず昨年末に予定していたイベントも中止に追い込まれました、もう同じことが起きないように願うばかりです。」


    そしてフィリピンのセブに在る、オメガ・ボクシング・ジムで最終調整に励むアラネタ陣営のジュリアス・ジュンコ・トレーナーも出発を前に、「トレーニング・キャンプも良い状態で終えることが出来、クリスチャンの準備は万全です。体重も予定通り落ちており、試合のゴングを聞くばかりです。」と地元メディアに述べています。現地時間11日にアラネタ陣営が南アフリカへ到着予定となっており、無事にゴングを聞くまで不安が消えることは無さそうです。



    <4月24日、対戦予定カード>
    IBF世界ライトフライ級挑戦者決定戦
    同級3位、シベナティ・ノンティンガ(南アフリカ/9戦全勝全KO) 対 同級5位、クリスチャン・アラネタ(フィリピン/20戦19勝15KO1敗)


    IBFインターコンチネンタル・スーパーフライ級タイトルマッチ
    王者、WBO4位、WBC9位、ヤンガ・シッキポ(南アフリカ/16戦14勝4KO1敗1分) 対 ジェラルド・パクラール(フィリピン/22戦15勝8KO4敗3分)


    WBOグローバル・フライ級王座決定戦
    WBC5位、WBO13位、ジャクソン・チャウケ(南アフリカ/21戦19勝14KO1敗1分) 対 ルヤンダ・ンツワニャビ(南アフリカ/8戦7勝4KO1分)


    IBFアフリカ・フェザー級王座決定戦
    WBCシルバー王者、レラト・ドゥラミニ(南アフリカ/15戦14勝7KO1敗) 対 ハッサン・ミランジ(ジンバブエ/10戦9勝6KO1分)


    IBFアフリカ・スーパーバンタム級王座決定戦
    アヤボンガ・ソンジカ(南アフリカ/9戦全勝7KO) 対 テオフィラス・テッテー(ガーナ/15戦14勝12KO1敗)
  • 10日後に迫ったWBOミドル級戦セミファイナルでIBO戦が決定

    10日後に迫ったWBOミドル級戦セミファイナルでIBO戦が決定

    2021.04.08
    WBO世界ミドル級チャンピオン、デメトリアス・アンドラーデ(米国/29戦全勝18KO)の指名防衛戦、同級2位のリーアム・ウィリアムス(英国/26戦23勝18KO2敗1分)戦が4月17日に迫る中、セミファイナルでIBOスーパーミドル級タイトルマッチが決定。チャンピオンのカルロス・ゴンゴラ(エクアドル/19戦全勝14KO)がクリストファー・ピアーソン(米国/20戦17勝12KO2敗1ノーコンテスト)を迎えて同王座の初防衛戦を行うことが決まっています。


    北京五輪ミドル級ベスト8、ロンドン五輪ライトヘビー級ベスト16など豊富なアマチュアキャリアを持つゴンゴラはアメリカでプロデビューを果たし、キャリアを重ねていた昨年12月、G.ゴロフキン(カザフスタン)のスパーリング・パートナーとして前評判の高かったA.アフメドフ(カザフスタン)を最終12回、見事なKOに下し空位のIBO王座を獲得、一気に注目を高めた31歳です。マッチルーム・ボクシングとの契約も取り付けた初戦が17日のピアーソン戦となりますが果たして同プロモーションの期待通りの結果を出すことは出来るでしょうか?


    そのピアーソンですが世界的な知名度は高くなく、現在はWBCでミドル級17位としています。19年5月に当時WBCミドル級9位にランクされていた全勝のヤマグチ・ファルカン(ブラジル)に初黒星を付け番狂わせを起こしたもののコロナ禍による試合枯れとプロモーターとの契約問題もあり今回がヤマグチ戦以来の試合となります。30歳のピアーソンは「私は約2年間、試合から遠ざかっていることもあり試合3週間前のオファーという立場に追いやられました。彼らは私を打ち負かす前提でオファーをしてきていますが、私はそのプランを壊し彼のベルトを奪うつもりです。」

    「マッチルーム・プロモーションがゴンゴラに対して、今回もインパクトのある勝利をおさめさせ、カネロらとの戦いに持ち込んでいきたいと考えていることは分かっています。私は不利予想、オッズで弱者と出ている方がベストなのです、私は自分が優勢と言われている時は上手く行く男ではありません。この試合を推している連中は私が負けることを期待していると思いますがそれはヤマグチ戦と同じ状況です。」と2戦続けての番狂わせを起こすと述べています。


    エディ・ハーン・プロモーターは「カルロスは12月にフロリダで印象的な勝利をおさめました。今、彼は168ポンド(スーパーミドル級)で自分自身のネームバリューを構築する大事な時です。クリストファーはファルカン戦のように前評判を覆そうと戦意旺盛なことは誰もが知っており、今回も同じ結果を見せたいと考えているでしょう。」と煽ってはいるものの当然ながらゴンゴラの商品価値を高めるべくマッチメイクした一戦の結果はピアーソンの仕上がり次第と言えそうです。
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