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  • 挑戦者決定戦を待つE.シュウィデンコにまたしても不運

    挑戦者決定戦を待つE.シュウィデンコにまたしても不運

    2021.09.24
    IBF世界スーパーミドル級挑戦者決定戦を待つ同級3位のイフゲニー・シュウィデンコ(ロシア/15戦全勝6KO)にまたしてもコロナ禍による不運が襲っています。主催するシュウィデンコ陣営のフェッフャー・スポーツ・マネージメントが日本時間23日に発表したところによると、10月15日にドイツのプフォルツハイムにて同級10位、カレブ・トゥルアックス(米国/39戦31勝19KO5敗2分)と行うとアナウンスしたばかりの同級挑戦者決定戦を再延期するとし、延期理由はトレーニング・キャンプ中のトゥルアックス陣営をコロナウイルスが襲い、感染したスタッフの中から死者が出てしまったことなどを理由にトゥルアックスが渡独に難色を示したためとしています。


    これでシュウィデンコにとって3度目の延期となり、4月17日のA.イェルボスヌイ(カザフスタン)戦、7月予定とされたV.シシュキン(ロシア)戦、そして10月15日の延期が決まっています。同プロモーションはトゥルアックス陣営に哀悼の意を示すとともに年内には開催したいという意向を見せています。またすでに販売している15日のイベントはアンダーカードもそのまま延期となり約2千人を入れて開催する計画だったチケットは流用出来るとしています。


    しかし前向きに考えれば、11月6日に4本のベルトを賭けて行われるS.アルバレス対C.プラント戦の勝者が手にするIBF王座の行方が決まったあとで挑戦者決定戦が行われる公算大となったという見方も出来、さすがに同情を禁じ得ないシュウィデンコですが気落ちせず標的が決まったあとの挑戦者決定戦へ向けて気分も新たにモチベーションを奮い立たせてほしいところです。
  • いよいよジョシュアとウシクによる統一ヘビー級戦が今週末にゴング

    いよいよジョシュアとウシクによる統一ヘビー級戦が今週末にゴング

    2021.09.23
    25日(日本時間26日)に迫ったWBAスーパー、IBF、WBO、そしてIBOの統一ヘビー級タイトルマッチが順調にゴングへ向かっています。英国イングランドのロンドンに在る、トッテナム・ホットスパースタジアムにて行われるビッグイベントは4本のベルトを持つ、アンソニー・ジョシュア(英国/25戦24勝22KO1敗)と拳を交える挑戦者のアレクサンデル・ウシク(ウクライナ/18戦全勝13KO)が20日、プライベートジェット機にてロンドンに到着。これまで何度となくケガで試合を延期してきた挑戦者が無事に試合地入りしたことで俄然注目を集めています。今後は23日14時から記者会見、そして24日13時から公式計量が予定されているビッグイベントですがファンとしてはこのままスケジュールが消化されることを願うばかりです。


    DAZNでは日本時間26日(日)2時から配信予定とされているイベントを前に王者のジョシュアは地元メディアのインタビューで「私の最終的な目標は勝つことです。右を打ち込むのか、アッパーだろうとジャブであろうと勝つまで打ち続けます。距離を詰めることも取ることも出来ます、勝利こそが私の戦略なのです。肉体的にも精神的にもコンディションは仕上がっています。ここで勝つことが出来なければ他には何も得られないでしょう、これがゴールではありませんが新しいチャプターが始まる時です。」と冷静に闘志を燃やしています。WBOの指名挑戦者を退けた後は同国人のライバル、T.フューリーやJ.ジョイスらとの英国決戦へ突き進みたいところでしょう。


    そしてメインの注目度の陰にやや埋もれがちではありますが、セミファイナルに予定されているWBO世界クルーザー級タイトルマッチもなかなか楽しみなカードとなっています。3月にK.グロワッキー(ポーランド)との王座決定戦で快勝をおさめた王者、ローレンス・オコリー(英国/16戦全勝13KO)にとっての初防衛戦は指名挑戦者のディラン・プラソビッチ(モンテネグロ/15戦全勝12KO)が立ちはだかる一戦です。


    ボクシング興行未開の地と言えるモンテネグロでプロデビューを果たした26歳のプラソビッチはヨーロッパを転戦しながらようやく掴んだチャンスへ、想いは並々ならないものが想像出来ます。そして自国で迎え撃つオコリーはリオ五輪ヘビー級ベスト16の肩書を手にプロデビュー、順調にキャリアを伸ばしていますが、将来的にはO.ウシクと同様、クルーザー級を統一した後でヘビー級へ上がることを公言していますが野心へ向けて第1歩となる初防衛戦を思惑通りクリアすることが出来るでしょうか?


    <25日対戦カード>
    メインイベント/WBAスーパー、IBF、WBO、IBO統一ヘビー級タイトルマッチ
    王者、アンソニー・ジョシュア(英国/25戦24勝22KO1敗) 対 WBA4位、IBF3位、WBO1位、IBO2位、アレクサンデル・ウシク(ウクライナ/18戦全勝13KO)


    セミファイナル/WBO世界クルーザー級タイトルマッチ
    王者、ローレンス・オコリー(英国/16戦全勝13KO) 対 同級1位、ディラン・プラソビッチ(モンテネグロ/15戦全勝12KO)


    アンダーカード/ライトヘビー級10回戦
    前WBA&WBCスーパーミドル級王者、カラム・スミス(英国/28戦27勝19KO1敗) 対 レニン・カスティージョ(ドミニカ共和国/25戦21勝16KO3敗1分)


    IBFインターナショナル・ウェルター級タイトルマッチ
    王者、マキシム・プロダン(ウクライナ/20戦19勝15KO1分) 対 フロリアン・マルク(アルバニア/9戦8勝6KO1分)


    WBAインターコンチネンタル・ミドル級王座決定戦
    クリストファー・オーズリー(米国/13戦12勝9KO1ノーコンテスト) 対 カサン・バイサングロフ(ロシア/22戦21勝11KO1敗)


    ライト級6回戦
    キャンベル・ハットン(英国/3戦全勝) 対 ソニ・マルティネス(ウルグアイ/6戦2勝4敗)


    ライトヘビー級6回戦
    ダニエル・ラピン(ウクライナ/4戦全勝) 対 パヴェル・マルティヌク(ポーランド/4勝全KO7敗)
  • WBCがドネア対ガバリョ戦など4試合の対戦指示をアナウンス

    WBCがドネア対ガバリョ戦など4試合の対戦指示をアナウンス

    2021.09.22
    WBCは日本時間21日に3つの階級で4試合の対戦指示を発表、いずれもボクシング・ファンにとって楽しみなマッチアップと言えそうですが、過去にも上位ランカー数選手によるトーナメント戦を発表しながら各陣営の思惑と大きく外れたこともあり絵に描いた餅状態となった前歴もあるだけに4試合すべてがゴングまでたどり着くのか、各陣営の動向に注目が集まります。



    <バンタム級>
    正規王者、ノニト・ドネア(写真/フィリピン/47戦41勝27KO6敗) 対 暫定王者、レイマート・ガバリョ(フィリピン/24戦全勝20KO)
    ※ガバリョ陣営はアナウンスと同時にSNSにアップ、25歳の若さも加わり対戦に大乗り気な姿勢を見せていますが、やはり舵はドネアが握っていると言えそうです。WBO王者のJ.カシメロ(フィリピン)との王座統一戦も報じられるなどビッグマネー・ファイトしか興味を示さないとも言われているドネアも11月に39歳を迎え、N.ウーバーリ(フランス)戦では年齢を感じさせない結果を残しているとはいえやはり残された時間は多くないでしょう。対戦指示を遵守しなければ王座剥奪が既定路線ですが果たして?



    <フェザー級指名防衛戦>
    王者、ゲーリー・ラッセル Jr.(米国/32戦31勝18KO1敗) 対 同級3位、マーク・マグサヨ(フィリピン/23戦全勝16KO)
    ※安定感抜群ながら何せリングに上がらない王者、ラッセル ・ジュニア。現時点で昨年2月のT.ニヤンバヤル(モンゴル)戦から約19ヶ月が経とうとしていますが次戦のアナウンスはありません。一方、8月のJ.セハ(メキシコ)戦ではダウンも喫し、薄氷の勝利をおさめたものの勝負強さを推す声もある全勝のマグサヨは「ラッセルはスピードだけの選手。スタイルにフィットすると思うし、私のパワーが彼のスピードを凌駕すると思う。」と自信を見せています。



    <フェザー級挑戦者決定戦>
    同級2位、エドゥアルド・ラミレス(メキシコ/31戦25勝12KO2敗3分1ノーコンテスト) 対 同級4位、レラト・ドゥラミニ(南アフリカ/16戦15勝7KO1敗)
    ※19年7月に同級シルバー王座獲得を果たしたドゥラミニですが、興行力の問題から防衛戦不履行を理由に王座剥奪、最新ランキングで同王座は空位となっています。「防衛戦が出来ないのは選手の責任なのか?」と地元メディアに怒りをぶつけ、今後は他団体で上を目指すと述べたドゥラミニですが、依然としてコロナ禍によって興行開催が難しい南アフリカだけに渡りに舟の対戦指示となるでしょうか?その対戦相手とされたラミレスは5月に同級11位のI.アベラル(米国)を3回でストップ、空位の暫定王座に就いたものの暫定王座廃止に伴い、タイトルマッチへの優先権を獲得、大一番前に最後のハードルがセットされた図式となっています。



    <ライト級挑戦者決定戦>
    暫定王者、ジョセフ・ディアス Jr.(米国/34戦32勝15KO1敗1分) 対 同級2位、ライアン・ガルシア(米国/21戦全勝18KO)
    ※過去、世界戦で2度体重超過の失態を犯している悪名高いディアス・ジュニアはライト級に上がりビッグマネー・ファイトを模索中です。既成事実を造るかのようにライト級主要選手の名前をガンガン挙げ続けるディアスは過去、ガルシアの名前も挙げ「好選手だが、彼が戦ってきた相手は私の戦歴とレベルが違う。」と挑発しています。うつ病とも報じられる精神的な問題をクリアし、1月のL.キャンベル(英国)戦以来のリング復帰が待たれるガルシアの選択はいかに?
  • IBF世界スーパーミドル級挑戦者決定戦は10月15日開催

    IBF世界スーパーミドル級挑戦者決定戦は10月15日開催

    2021.09.21
    IBF世界スーパーミドル級3位、イフゲニー・シュウィデンコ(ロシア/15戦全勝6KO)にとってコロナに振り回され続けた挑戦者決定戦がようやく挙行に至りそうです。シュウィデンコ陣営のフェッフャー・スポーツ・マネージメントが同級10位のカレブ・トゥルアックス(米国/39戦31勝19KO5敗2分)との同級挑戦者決定戦を10月15日にドイツのプフォルツハイムにて開催することを発表しています。


    シュウィデンコにとって最初の不運は4月17日にセットされた挑戦者決定戦でした。同級4位のA.イェルボスヌイ(カザフスタン)との対戦が決まっていたもののおよそ1週間前にイェルボスヌイのコロナ陽性が発覚、その後イェルボスヌイ陣営が照準をWBAに変えたため、IBFは当時8位につけていた、V.シシュキン(ロシア)との対戦を指示。交渉は難航し入札となった末、シシュキン陣営のサリタ・プロモーションズが落札し、サリタ・プロモーションズのホームでもあるアメリカで7月開催と報じられるなか、今度はシシュキンにコロナ陽性が発覚し試合は空中分解を見せていましたが、ようやく3度目の正直となるアナウンスに至っています。


    再三、対戦相手が変更となった30歳のシュウィデンコはロシアのサハリン出身、ワンパンチでなぎ倒すスタイルではありませんがアップライト・スタイルを土台とした堅実さが特徴のオーソドックスです。そして敵地に乗り込む図式となる元IBF同級王者のトゥルアックスは38歳を迎えたばかりのベテランで、1月には現王者のC.プラント(米国)に挑戦し12回判定負けを喫しています。この一戦の勝者にはそのプラントへの指名挑戦権を手にすることとなりますが、プラントは11月6日にS.アルバレス(メキシコ)との大一番が決まっています。アルバレスが勝利をおさめ4冠王者におさまる可能性が濃厚と言われている一戦ですが、シュウィデンコ、トゥルアックス両者にとってまず次戦で勝利することが先へ繋がる道です、10月15日に世界挑戦のチャンスを掴むのは果たしてどちらでしょうか?
  • 速報!マリエク・モンゴメリー 対 アリーム・ジュマコノフ!

    速報!マリエク・モンゴメリー 対 アリーム・ジュマコノフ!

    2021.09.20
    現地時間19日、米国のカリフォルニア州ベーカーズフィールドに在る、メカニクス・バンク・アリーナにて『PBC』ダブルヘッダー・イベントの2興行目がただいま終了。メインイベントのフェザー級10回戦はマリエク・モンゴメリー(米国)がアリーム・ジュマコノフ(タジキスタン)に10回判定勝利です(3対0/100-90、99-91、98-92)

    サウスポーでスタートしたモンゴメリーは解説席に座るショーン・ポーター(米国)のスパーリング・パートナーとしても知られますが、「本来の彼はオーソドックス。」とポーターが話すように意表を突くスタイルを見せ、初回をまずまずの動きで終えると2ラウンド途中にオーソドックスへ変わります。3ラウンドは再びサウスポーでコーナーを出たもののスイッチを繰り返すモンゴメリーに対し、距離を詰めようとジュマコノフはやや強引に前進、連打でモンゴメリーに攻め掛かります。両者早くも4ラウンドには顔を赤らめ見応えある攻防となり、中間距離が得意なモンゴメリーに回転力で勝るジュマコノフといった打ち合いで5ラウンド終了直後にはリングサイドから歓声が上がります。「もっとジャブを使え!」と激を受けたモンゴメリーはジャブを出しながらフットワークを駆使し立て直しを見せ、6ラウンド以降、疲れを見せ始めたジュマコノフからモンゴメリーが手数とフットワークで優勢にラウンドを造り徐々にリードを広めていきます。8ラウンド終了後、ドクターチェックを受けたジュマコノフですが勝負を捨てず懸命に反撃を試み、迎えた9ラウンド開始直後、ジュマコノフが右をクリーンヒット、腰がガクンと落ちたモンゴメリーに左フックを追撃しモンゴメリーの顔面が跳ね上がると大逆転を期待するファンから大歓声が挙がります。踏みとどまろうとするモンゴメリーは左右フックで応戦、最終回はお互いに余力を振り絞りながらの3分間となりますがポイントはモンゴメリーが獲ったように映る中で終了のゴングが鳴ると会場は拍手と歓声が鳴り響いています。25歳のモンゴメリーは11戦全勝10KOと連続KOはストップ、アマチュア時代に2敗しているテオフィモ・ロペス(米国)にプロの世界で雪辱を目指します。一方、アメリカでプロデビューを果たしている28歳のジュマコノフは9勝5KO4敗2分、キャリア初の10回戦ながら精神力の強さを証明しています。



    セミファイナルのスーパーライト級8回戦はオマール・フアレス(米国/142ポンド)がハイロ・ロペス(メキシコ/141ポンド)に8回判定勝利です(3対0/80-71、79-72×2)

    元OPBF王者のA.リベラ(フィリピン)を過小評価したか、フアレスの対サウスポーの対応能力を見誤ったか、6月にリベラに敗れ初黒星を喫しているフアレスにとって大事な再起戦です。初回早々、フアレスの大きな右フックがロペスの後頭部に近いところにヒットすると後頭部をさすりながら後退、フアレスはその後もコンビネーションを当て初回のポイントをハッキリと獲ると、2ラウンドも右アッパーなど有効打数でフアレスが流れを掴みます。3ラウンドに入ると頭を付け手数を増やしたロペスでしたがフアレスはがっちりとブロック、有効打を奪い返すことが出来ません。4ラウンドはロペスの反撃を冷静に防ぎつつフアレスがポイントを獲得、迎えた5ラウンド2分過ぎ、フアレスの右ストレートがアゴを打ち抜くとロペスが右膝を付くダウンを喫します。レイ・コロナ(米国)レフェリーのカウントを聞き再開に応じたロペスはゴングに助けられ、インターバル中のドクターチェックもクリアし6ラウンドのゴングに応じると再びじりじりと前に出て反撃を試みます。左目周辺を腫らしながらパンチを振るロペスに対し、勝負を急がないフアレスは冷静にブロックし被弾を防ぎながら畳みかけるきっかけを探るような展開で迎えた最終回。フアレスが攻勢を強めロペスをロープに追い込んで行きますが、右ストレートを好打するもののロペスも頑張るなかで終了のゴングを聞いています。22歳のフアレスは12勝5KO1敗とし復帰に成功。一方、ハートの強さは証明したものの敗れた30歳のロペスは26勝17KO14敗、近年は愛称の " Doberman " のような恐さは影を潜めていますがダメージをしっかり抜いて牙を磨き直してほしいところです。



    アンダーカードのスーパーバンタム級6回戦はエンジェル・バリエンテス(米国/121.4ポンド)がビクター・トーレス(米国/121.6ポンド)に6回判定勝利です(60-54×3)。

    バリエンテスは2ラウンド、そして4ラウンドに左フックを好打しトーレスのマウスピースを落とすなど終始優勢。しかし懸命に前進を続けパンチを振るうトーレスからダウンを奪うまで攻め切ることは出来ずフルマークの試合を終えています。19歳のバリエンテスは6勝4KO1敗、27歳のトーレスは7勝5KO9敗1分としています。
  • 速報!ホセ・バレンスエラ 対 デイネル・ベリオ!

    速報!ホセ・バレンスエラ 対 デイネル・ベリオ!

    2021.09.19
    現地時間18日、米国のカリフォルニア州ベーカーズフィールドに在る、メカニクス・バンク・アリーナにて、B.フィゲロア対S.フルトン戦の代替イベントとなる『PBC』イベントがただいま終了。メインイベントのライト級10回戦は、ホセ・バレンスエラ(メキシコ/136.4ポンド)がデイネル・ベリオ(コロンビア/137.6ポンド)に10回判定勝利です(3対0/100-90、99-91、98-92)。

    ホセとデビッドのベナビデス兄弟に揉まれてきたバレンスエラは試合前「ベリオは低い構えから飛び込むようにパンチを振ってくる厄介なスタイルを持っていますが、ただ勝つだけでは無く格の違いを見せつけることが私にとってのアピール。ベリオとのレベルの違いを証明します。」とコメント。そのサウスポーのバレンスエラがスタートから積極的にパンチを出していくと上背で劣るベリオは低い位置から左右フックを返すもののバレンスエラはしっかり外し初回を獲ります。手数と有効打でバレンスエラがポイントを連取しますが3ラウンド、揉み合い時にバレンスエラがベリオの後頭部に左をヒットするとベリオがマットに倒れ込みます。痛みもがくベリオですが観客からは失笑の混ざったようなブーイング、レイ・コロナ(米国)レフェリーも過剰なアピールは止めろとばかり即座に立ちあがるよう指示し再開となります。中盤以降、ベリオは致命打をブロックしながら時折左右フックを返し、バレンスエラも警戒心を保ちながら詰め切れずポイント的にはバレンスエラがリードを広げる展開で進行します。ペース配分か、パワーパンチを減らし出鼻をくじくようなパンチを増やすバレンスエラはアゴの締めが甘く、時折ヒヤリとするパンチを食いますがいずれも単発にとどめ、その後も流れを渡すことなく最終回は手数を増やしたバレンスエラに対しベリオも頑張りを見せフルラウンドを戦い終えています。22歳のバレンスエラは今年4試合目のリングもしっかり勝利、10戦全勝6KOとしています。敗れた30歳のベリオは22勝13KO4敗1分、アメリカ2戦目も黒星としています。




    セミファイナルのフェザー級6回戦、ラジョン・チャンス(米国/124.6ポンド)がエロン・デ・ヘスス(米国/123.6ポンド)と6回引分に終わっています(1対0/57-55:チャンス、56-56×2)。

    ともに昨年プロデビューを果たした新鋭同士、アマチュア時となる約3年前に対戦経験がありチャンスが判定勝利している顔合わせです。初回からキビキビした動きを見せる両者ですがチャンスがやや手数で優勢と映るなかスイッチも見せるデ・ヘススは3ラウンド、力強い右を肩越しに見舞い、その後もガード越しではあるものの右を打ち込み良いラウンドを造り反撃を見せます。このラウンドに偶然のバッティングでおでこから出血を見せるチャンスは4ラウンド、足を滑らせると同時に右を浴びマットに手を着くとデ・ヘススが右をヒット、しかしジェリー・カントゥ(米国)レフェリーはスリップと裁定したうえ、即座に割って入りブレイクを掛けない自身の動きの緩慢さを棚に上げるようにデ・ヘススからスリップ後の加撃について減点1を課します。

    5ラウンド序盤、偶然のバッティングが起き両者痛がる素振りを見せるもののレフェリーはブレイクを掛けず、すぐにデ・ヘススが攻撃を再開するとチャンスは横を向きながら大声でレフェリーにアピール、ここでやっと割って入ったレフェリーがデ・ヘススに注意を与える理解不能のアクションを見せます。再開後、デ・ヘススの右アッパーがモロにアゴに入るとチャンスが膝から崩れ落ちダウン、カウント8で再開しますがレフェリーは何故かタイムを掛け、チャンスをコーナーに下げさせてからドクターチェックを入れ再開、チャンスに余計な休憩時間を入れたアクションとも映り観客からブーイングが上がります。ハートの弱さを垣間見せるチャンスはダメージもあるのか最終回はサークリングとクリンチでデ・ヘススの攻勢をかわすので精一杯といった3分間となっています。幸運な21歳のチャンスは5勝全KO1分、チャンスを勝たせたい思惑でもあるのか、と勘繰りたくなるレフェリング、ジャッジも影響したか不運な引分となった27歳のデ・ヘススも3勝2KO1分、ともに全勝ストップとなっています。




    なお明日、同会場で開催されるダブルヘッダー2興行目の公式計量ではメインイベントのスーパーフェザー級10回戦に出場する、マリエク・モンゴメリー(米国/10戦全勝全KO)が126ポンド(約57.1Kg)、対するアリーム・ジュマコノフ(タジキスタン/14戦9勝5KO3敗2分)が125.6ポンド(約56.9Kg)でそれぞれクリアしています。
  • マイリス・ブリエディスがヘビー級転向を撤回、クルーザー級王座防衛戦へ

    マイリス・ブリエディスがヘビー級転向を撤回、クルーザー級王座防衛戦へ

    2021.09.18
    日本時間17日、IBF世界クルーザー級チャンピオンのマイリス・ブリエディス(ラトビア/28戦27勝19KO1敗)が10月16日に凱旋防衛戦となる同王座の初防衛戦をラトビアのリガで行うことを発表、挑戦者には同級6位のアルツール・マン(ドイツ/18戦17勝9KO1敗)を迎えるとしていますが、36歳を数えるブリエディスは今夏、自身のSNSにて「私の中でヘビー級は世界最高の舞台であり、その舞台で最高の選手と戦いたいと考えています。ボクシングに興味を持ち続けるためにも新しいチャレンジが必要です。」と述べ、ヘビー級転向を示唆していました。


    その間にはクルーザー級2位決定戦で、M.ツィエスラク(ポーランド)が勝利をおさめ、ブリエディス返上後の王座決定戦についてニュースが飛び交うなど身辺が騒がしくなっていましたが、転向後は出来る限り早くビッグチャンスを手にしたい思惑のブリエディスにとって、王座挑戦に長い列が出来ているヘビー級転向はやはり容易な道のりではなかったようです。


    今後もヘビー級転向のチャンスをうかがうことが予想されるブリエディスですが今回の会見では「(ラトビアの)リガに戻ります。ファンがどれほどの素晴らしい空気を造り上げてくれるのか、忘れてしまいましたが再び皆さんの前でボクシングが出来ることが待ち遠しく思います。相手はカザフスタンで基礎を造り上げ、良く鍛え上げられたボクサーだということを知っています。」と述べ、気分一新のリングへ意気込みを述べています。


    一方、試合時には31歳となるマンはカザフスタンのアクトベ出身、その後ドイツに移住し、19年3月にはK.レリーナ(南アフリカ)の持つIBOクルーザー級王座に挑戦したものの4回TKO負けを喫しています。「私はマイリスをリスペクトしています。彼は世界王者ですがプレッシャーは感じません。(凱旋防衛戦であり)全てのプレッシャーは彼に重く圧し掛かるでしょう。彼は自分を応援するファンの前でリングに上がり、私に失うものは何もありません。」とコメント。現在はワッサーマン・ボクシングに買収されているザウアーラント・ボクシングでは一時期、同じプロモート傘下として同門と言える立場に居た者同士の戦いでもあります。
  • 11月27日に延期が決まったフィゲロア対フルトン戦の代替イベント

    11月27日に延期が決まったフィゲロア対フルトン戦の代替イベント

    2021.09.17
    9月8日、自身のSNSにてコロナ発症を明かし、チームや家族にも陽性者が出たとして今週末18日に予定していたWBO世界スーパーバンタム級王者、スティーブン・フルトン(米国)とのスーパーバンタム級統一戦の延期を発表したWBA&WBC同級王者のブランドン・フィゲロア(米国)。ほぼ一方的なアナウンスだったのか『PBC』のスケジュールにはその後1週間近く対戦告知が出たままの状態となっていましたがホスト局の『SHOWTIME』でも先日ようやく10月16日と告知され、その後11月27日への延期が正式に決まっています。


    フィゲロア対フルトン戦のセミに予定されていた、WBAスーパーバンタム級1位のライース・アリーム(米国)対エドゥアルド・バエス(メキシコ)戦なども延期が決まり、イベントごと飛んだ図式となっていましたが『PBC』はこのほど代替イベントというべきカードを発表、18日に米国のカリフォルニア州ベーカーズフィールドに在る、メカニクス・バンク・アリーナにてライト級ホープのホセ・バレンスエラ(米国/9戦全勝6KO)がベテランのデイネル・ベリオ(コロンビア/26戦22勝13KO3敗1分)とノンタイトル10回戦を行うというものです。前戦をパッキャオ対ウガス戦のアンダーカードでこなし期待値の高さがうかがえる22歳のサウスポー、バレンスエラが、未だKO負けの無いベリオを相手にどのようなパフォーマンスを披露するのかが焦点と言えるでしょうか。


    そしてイベントの小粒感を補うべく二夜連続興行として、翌19日も同じ会場で開催。スーパーフェザー級10回戦のマリエク・モンゴメリー(米国/10戦全勝全KO)対アリーム・ジュマコノフ(タジキスタン/14戦9勝5KO3敗2分)戦を行い、セミには6月、A.リベラ(フィリピン)に初黒星を喫したオマール・フアレス(米国/12戦11勝5KO1敗)がハイロ・ロペス(メキシコ/39戦26勝17KO13敗)を相手に復帰戦のリングに上がるイベントも発表されています。
  • トップランクからボクシングファン注目のアナウンスが2つ

    トップランクからボクシングファン注目のアナウンスが2つ

    2021.09.16
    日本時間15日、トップランクからボクシングファンに嬉しいニュースが2つ入っています。まず1つはWBO世界フェザー級チャンピオン、エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ/35戦34勝29KO1敗)が同王座2度目の防衛戦として同級1位のジョエ・ゴンサレス(米国/25戦24勝14KO1敗)と10月15日に米国のカリフォルニア州サンディエゴに在る、ペチャンガ・アリーナ・サンティエゴで対戦するとしています。


    2階級制覇に成功している26歳のナバレッテは4月にC.ディアス(プエルトリコ)を12回TKOに下し初防衛に成功、今回がフェザー級王者となってから初めての指名防衛戦にあたります。様々な角度からパンチを繰り出すやや独特なスタイルからKOを量産、倒しっぷりの良さも人気の一つとなっています。一方、試合3日前に28歳を迎える挑戦者のゴンサレスも強打が持ち味で、19年10月にはS.スティーブンソン(米国)との全勝対決で12回判定負けを喫したものの昨年9月に再起戦を飾り、WBOインターナショナル王座を獲得しています。フェザー級での経験値で上を行く挑戦者に対して、王者がどのように迎え撃つのか楽しみな一戦です。




    そしてもう一つ、動向が注目されていたWBO世界ウェルター級タイトルマッチ、スーパーチャンピオンのテレンス・クロフォード(米国/37戦全勝28KO)と同級2位のショーン・ポーター(米国/35戦31勝17KO3敗1分)戦は入札回避、両陣営が合意に達したとしています。


    WBOから8月21日に対戦交渉開始の指示が入り、1度入札延長のニュースが挙がったところで交渉が暗礁に乗り上げていることも心配されましたが、先週ボブ・アラム・プロモーターが現地メディアに対して「PBCとも話し合っている、もうすぐ合意出来ると思うが早ければ近日中に正式発表も出来ると思う。個人的には11月20日にラスベガスのマンダレイベイで開催したい。」と述べたことが報じられるなど合意寸前といった空気が漂っていました。


    正式に入札回避がアナウンスされたことで今後は詳しい日時のアナウンスが待たれるところですが、もし決定すれば9月下旬に34歳を迎えるクロフォードにとってキャリア最高の舞台となるかもしれません。現在のボクシング界で安定感ナンバーワンと言われて久しいクロフォードですが近年は全勝を重ねながらもライバル不在という不運に見舞われており、ポーター戦はE.スペンスやV.オルティス(ともに米国)とのドリームマッチに次いで楽しみなマッチアップの1つと言えるでしょう。
  • 224ポンドを上限とするWBCブリッジャー級初代王座は誰の手に?

    224ポンドを上限とするWBCブリッジャー級初代王座は誰の手に?

    2021.09.15
    昨年11月、WBCが新設したブリッジャー級の初代王者がようやく誕生することになりそうです。日本時間14日、イボン・ミシェル・プロモーターが発表したもので同級1位のオスカル・リバス(コロンビア/28戦27勝19KO1敗)と同級3位、ブライアント・ジェニングス(米国/28戦24勝14KO4敗)によって、10月22日にカナダのモントリオールに在る、オリンピア・ドゥ・モントリオールにて王座決定戦を行うとしています。


    設立直後から反対意見も多く、WBAが暫定王座廃止を打ち上げたばかりとあって、これまで以上の逆風が予想されるところですが、当初はリバスと当時2位のK.レリーナ(南アフリカ)が争うとされたものの南アフリカ共和国のボクシングを管轄する " Boxing South Africa " が自国のランキングに存在しない出来立てホヤホヤとなる階級の試合に難色を示し、そこへレリーナの負傷も重なったことで陣営は撤退、リバスとジェニングスで6月18日にモントリオールで開催することが報じられていました。しかしコロナ禍によるプロトコルの厳しいカナダで開催することに障害も多く、そうした混乱の中で一足先にロシアで同級シルバー王者が決まるなど初代チャンピオン誕生への道のりは険しいものとなっていましたが、一度は9月延期と報じられたもののようやくこのほど正式発表にたどり着いた経緯を見せています。


    クルーザー級リミットの200ポンド(約90.7Kg)から224ポンド(約101.5Kg)を上限とするこのクラス。WBCが義務付けているタイトルマッチ30日前の計量はリバスが215.8ポンド(約97.8Kg)とすでにアンダー。そしてジェニングスは232.5ポンド(約105.4Kg)としており体重超過による失格は今回に限りほぼほぼ無さそうです。


    19年1月に拳を交えているこの両者、初戦となったヘビー級12回戦では最終回TKOでリバスが勝利をおさめているもののおよそ1年9ヶ月を経て行われるリマッチの行方は?そして初代ブリッジャー級王者として名を残すのはどちらでしょうか?
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