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    速報!サンガチット・ルークサイゴンディン 対 クラープダム・ソー・ジョー・ピークタイ!

    2020.07.11
    新型コロナウイルスの影響から興行の再開催が期待されるアジアのボクシング界ですが、日本より一足早くタイのバンコクにてWBAアジア・スーパーライト級王座決定戦が開催、ただいま終了しました。同級1位のサンガチット・ルークサイゴンディン(139ポンド)がクラープダム・ソー・ジョー・ピークタイ(140ポンド/ともにタイ)に10回判定勝利です(3対0/97-94、99-92、95-94)。

    TL・ボクシング・プロモーションズを主宰するテリー・ラオスワンワット氏は同国の英雄、カオサイ・ギャラクシーのプロモーターとして名を挙げたニワット・ラオスワンワット・プロモーターの息子。無観客試合、そしてリングアナウンサーはフェイス・シールドを着け、レフェリーはマスクを着けてスタートした一戦は、オーソドックスのサンガチットとサウスポーのクラープダムによるジャブの突き合いで初回を終えます。2ラウンド、右を打ち込むタイミングを測るサンガチットですが、クラープダムも右を外しながら、右フックを合わせていくと3ラウンドに入りクラープダムが上下に打ち分けながら前進、サンガチットをロープに詰めて行きます。距離が近くなり打ち合いの様相を見せますがクラープダムを退がらせたいサンガチットのいきなりの右も押し込むパンチが多く前進を止められず5ラウンド中盤に左ストレートを食い顔を跳ね上げられます。

    ロープを背負う場面に加えてサンガチットの被弾が少しずつ増えていく6ラウンドはガンガン攻め込むクラープダムがハッキリとポイントを挙げます。上半身を振りながら前に出てくるクラープダムの動きを目で追いかけてしまうサンガチットの放つパンチは腰高で力感の無いものが多く、このままズルズルと行くかと思われた7ラウンド、サンガチットのボディへの連打が効き、クラープダムの動きが止まるとここぞとばかりサンガチットはボディへ集中攻撃を見せます。ここで決定打を打ち込みたいサンガチットでしたが的中率に欠け、手数の差でポイントこそ返したもののゴングに逃げ込まれると8ラウンドは息を吹き返したクラープダムの攻勢の前に再びロープを背負い左を浴び、流れは再びクラープダムに傾いたように映ります。9ラウンドはサンガチットがロープを背負い、クラープダムが細かい連打を出す展開に戻り、最終回はお互いに有効打の少ないなかでサンガチットはロープを背負うことなく細かい手数を打ち返して終了のゴングを聞いています。18年7月に14歳でプロボクシングのデビュー戦を飾った新王者のサンガチットは将来性豊かな16歳、戦績を9戦全勝4KOとしましたがまだまだ先は長そうです。21歳のクラープダムは2勝1KO2敗、不運な星を落としています。



    セミファイナルのWBAアジア南部・フェザー級王座決定戦はアーノン・ユパンがインタノン・シッチャモアン(ともにタイ)に4回KO勝利です。来日戦績5戦全敗ながら、ホームでは開始から積極的に攻め込むサウスポーのインタノンは序盤、右フックを好打するなど見せ場も造りましたが、徐々にボディが効き4ラウンド中盤に右アッパーを打ちに行ったところへアーノンの右フックがカウンターとなると膝をガクンと折りダウンします。立ち上がり再開に応じたインタノンでしたがアーノンの左右フックをモロに浴びるとハッキリと効いてしまい、防御姿勢を取れず尻餅を付いたところでレフェリーが終了を宣言しています。23歳のアーノンは5戦全勝2KO、33歳のインタノンは31勝19KO14敗1分としています。



    国技でもあるムエタイ、そしてボクシングの再開を願うファンの期待は大きく、7月に入りタイでも相次いで興行の開催がアナウンスされています。WP・ボクシングは、7月25日にバンコクにてWBCアジア・バンタム級戦として、王者でWBC同級2位のナワポーン・ソー・ルンビサイ(50戦48勝38KO1敗1分)がスラデッチ・ルハシリ(ともにタイ/8戦6勝5KO2敗)と防衛戦を行う他、8月1日には元世界王者同士の対戦として、シーサケット・ソー・ルンビサイ(53戦47勝41KO5敗1分)対アムナット・ルエンロン(ともにタイ/23戦20勝6KO3敗)のマッチアップも発表しています。当初は今春の激突が決定していたもののコロナウイルスの影響によりおよそ3ヶ月延期となった顔合わせですが勢いの差はいかんともしがたく、シーサケットの圧勝が予想されるなかでアムナットの意地も見たいところです。



    そして自身のSNSで電撃的な引退発表をしたものの翌日に撤回、世間を騒がせるだけとなってしまったワンヘン、そしてノックアウトという2人のミニマム級世界王者を擁するペッチンディー・プロモーションも7月31日にパトゥムターニーにてWBCバンタム級9位にランクされるペッチ・CPフレッシュマート(タイ/56戦55勝40KO1敗)が出場するイベントを発表しています。



    時を同じくして、ボクシング人気の高いフィリピンでも興行の再開がアナウンスされています。ガブリエル・" Bebot "・エロルデ・プロモーター率いるエロルデ・インターナショナル・プロダクションズが7月31日にWBCアジア・スーパーバンタム級戦、アルビン・メデュラ(14戦9勝7KO5敗)対エディソン・ベルウェラ(ともにフィリピン/70戦18勝6KO44敗8分)戦をメインとするイベントの開催を発表、少しずつ動き始めるアジアのボクシング界となっています。
  • 速報!カルロス・タカム 対 ジェリー・フォレスト!

    速報!カルロス・タカム 対 ジェリー・フォレスト!

    2020.07.10
    現地時間9日、米国、ネバダ州ラスベガスのMGMグランド、カンファレンス・センターにてヘビー級10回戦がただいま終了、WBCヘビー級18位で世界挑戦の経験を持つベテランのカルロス・タカム(カメルーン/245.7ポンド)がジェリー・フォレスト(米国/225.6ポンド)に10回判定勝利をおさめています(3対0/96-94、98-92、97-93)。

    身長はお互いに195cmほどながら体重ではタカムが約111Kgと9キロほど重く前日計量を終えて始まった一戦の焦点はサウスポーのフォレストを世界挑戦経験者のタカムがどう打ち崩すかといったところでしょうか。初回は距離を探りながら静かなうちに終了、タカムは左を巧みに使いながら、さして左を苦にしていないように映りややオープンながら左フックも良いタイミングで出していきます。しかし代役のツケか、早くもタカムの動きが鈍り始めたように映る4ラウンドはフォレストのシャープなジャブが印象に残り、タカムはクリンチに行く場面が目立っていきますが、フォレストもジャブの後が続かず揉み合いが増えトニー・ウィークス(米国)レフェリーが忙しくなっていきます。ジャブ以外は特筆する武器の無さそうなフォレストに対し、タカムはパンチを空振りそのまま身体を預ける場面こそ多いもののいきなりの右を当てたり、ロープに押し込んで細かい手数を出すなど試合巧者ぶりを発揮、僅差のポイントを拾っていくように映ります。大きな山場の無いまま終盤にもつれ込み、疲れの見えるフォレストはじりじり前に出るものの右をポコポコと出すばかりとなり、持ち直したタカムが左右に動きながら手数でポイントを挙げて8ラウンド残り30秒ほどでは右フックをヒットし、フォレストの顔を跳ね上げます。9ラウンド、そして最終回はフォレストがのっしのっしと前に出るものの手が出ず、タカムがポンポンと出鼻にパンチを当てフォレストの反撃を抑え込みゴングを聞いています。39歳のタカムは39勝28KO5敗1分、32歳のフォレストは26勝23KO4敗としています。



    セミファイナルのノンタイトル10回戦はWBCスーパーバンタム級3位、IBFで7位、WBOでは8位にランクされるカルロス・カストロ(米国/123.8ポンド)がWBC34位のセサール・フアレス(メキシコ/124.4ポンド)を4ラウンド終了、棄権によるTKOに下しています。

    フアレスは直近5試合で3勝2敗とやや低迷するものの以前は元世界1位まで名を上げたタフガイとあって、メインより興味を持っているファンも多そうなマッチアップ。試合は予想通りにカストロがジャブを間断無く突きフットワークを駆使して距離をキープしようとするところをフアレスが追い掛ける幕開けとなります。カストロは時折、力を込めた右を打ち込み前進を止めようとし、フアレスもロープに詰めると左右フックをねじ込んでいきますが先に主導権を握ったのは勢いに勝るカストロでした。3ラウンド中盤に右ストレートなどを好打、コンビネーションを当てていくと良い左ボディが入りフアレスの動きが鈍り後ずさりしたところでゴング、4ラウンドは余力を振り絞り左右フックを返すフアレスでしたがカストロのボディを中心とした攻撃の前に被弾を増やしていきます。前進を止めようとしないフアレスのダメージが気になりはじめたインターバル中、フアレス陣営のセコンドが棄権を申し出てTKOとなっています。26歳のカストロは26戦全勝11KO、昨年2月には現在、日本フェザー級3位にランクされる、ジェネシス・セルバニャ(カシミ/フィリピン)をシャットアウトした試合も印象に残るところで、試合後にはWBC王者のR.バルガス(メキシコ)やWBO王者のE.ナバレッテ(メキシコ)への挑戦をアピールしています。敗れた28歳のフアレスは25勝19KO9敗、こちらは昨年2月、現IBFスーパーバンタム級暫定王者の岩佐亮佑(セレス)選手に10回負傷判定負けを喫しています。



    トップランクによる次回興行は日本時間15日(水)、イベント再開後2試合目となる世界タイトルマッチが同会場で挙行されます。WBO世界スーパーフェザー級チャンピオンのジャメル・ヘリング(米国)が同級11位、ジョナサン・オケンド(プエルトリコ)を相手に2度目の防衛戦を行いますが、6月23日にヘリングのコロナウイルス陽性が明らかとなったことで7月2日に予定されていた試合が延期、仕切り直しの試合はどのような決着を見せてくれるのでしょうか?
  • 速報!ホセ・セペダ 対 ケンドー・カスタネダ!

    速報!ホセ・セペダ 対 ケンドー・カスタネダ!

    2020.07.08
    現地時間7日、米国、ネバダ州ラスベガスに在る、MGMグランド・カンファレンス・センターにてスーパーライト級10回戦がただいま終了。WBC同級3位、WBOでも4位にランクされる、ホセ・"Chon"・セペダ(143.9ポンド)がケンドー・カスタネダ(ともに米国/143.9ポンド)を10回判定に下しています(3対0/97-93、98-92×2)。

    元々はセペダと前IBFスーパーライト級王者のイバン・バランチェク(ベラルーシ)による非常に楽しみなマッチアップが用意されていましたが、バランチェクが6月下旬にスパーリングで負傷、カスタネダが代役となった一戦です。15年7月に行われたT.フラナガン(英国)とのWBOライト級決定戦では肩を痛めたとして2回終了棄権TKO負けという惨憺たる結果に終わったものの昨年2月、J.C.ラミレス(米国)とのWBCスーパーライト級戦では12回判定負け(2対0)とし、3度目の世界戦へ望みを繋いだセペダとしてはサクっと勝っておきたいところでしょう。初回、そのセペダが上下にジャブを伸ばすとカスタネダがスイッチ、その後もカスタネダはスイッチを繰り返しながらサウスポーのセペダにパンチを放っていきます。世界ランキングに名を連ねたこともあるカスタネダは巧みなスイッチでじりじりと距離を詰め、流れを引き込もうとするのに対しセペダは出入りを見せながら上下に打ち分け、1発の重みではセペダ、カスタネダはコンビネーションといった攻防でペース争いが続きます。

    セペダがアウトボクシングを展開している、という現地実況の声ほど有効打と手数に差は無く拮抗したラウンドが続いているように映りますが、7ラウンド2分過ぎにカスタネダの左ボディがモロに入るとセペダは動きが止まり露骨に前かがみとなると亀のようにガードを固めます。ゴングに助けられたセペダは8ラウンド序盤はカスタネダに攻め込まれ中盤に反撃、終盤は両者打ち合いとなり、9ラウンド1分過ぎにカスタネダの右手テープが剥がれ、トニー・ウィークス(米国)レフェリーが休憩を入れます。最終回、ボディを中心に攻め続けるカスタネダに対し、ハッキリとペースの落ちたセペダが被弾を最小限に抑えながら動き終了、前半の競ったラウンドのポイントを集めたセペダが勝利をおさめています。31歳のセペダは32勝25KO2敗2ノーコンテスト、26歳のカスタネダは17勝8KO2敗としています。



    セミファイナル、スーパーフェザー級10回戦はWBC同級25位、アンディ・ベンセス(米国/129.5ポンド)が元WBOインターナショナル・フェザー級王者のルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ/128.2ポンド)に10回判定負けです(2対1/96-94:ベンセス、96-94×2:ロペス)。ベンセスは左眉、ロペスは右眉から出血、お互いに顔を腫らしながらフルラウンドを戦い抜いた末、ランキング面で言えばまさかと言える結果となっています。26歳のロペスは21勝11KO2敗、トップランク期待の29歳、ベンセスは23勝12KO2敗1分としています。



    コロナ禍によるボクシング・イベントがトップランクによって再開され5週目に突入、次回でいよいよラスベガス興行も10回目となります。日本時間10日(金)に、WBCヘビー級18位で世界挑戦経験を持つベテラン、カルロス・タカム(カメルーン/44戦38勝28KO5敗1分)対アマチュア戦績34勝5敗のサウスポー、ジェリー・フォレスト(米国/29戦26勝23KO3敗)戦がメインとなります。

    当初は " Big Baby " の愛称を持つジャーレル・ミラー(米国/24戦23勝20KO1分)の出場がアナウンスされていたものの薬物検査により陽性が判明したことで出場停止、タカムがピンチヒッターとなったものですが現在、ネバダ州コミッションを中心に原因の究明が進んでいるとしています。ミラーは昨年にもヘビー級統一王者だった、A.ジョシュア(英国)挑戦が決まっていたものの禁止薬物使用により出場を止められた経歴があり、代役のA.ルイス Jr.(メキシコ)が大番狂わせを起こしたことは記憶に新しいところです。ミラーは「自ら進んで禁止薬物を摂ったことはない、治療や疲労回復に幾つかのサプリメントを服用しただけだ。」と苦しいコメントを残していますが過去にも禁止薬物の使用が明るみになった事実もあることから確信犯的な要素も強いとして、数年間のサスペンド処分が言い渡されるのではないかという報道も挙がっています。
  • 速報!ホセ・ペドラサ 対 ミッケル・レスピエール!

    速報!ホセ・ペドラサ 対 ミッケル・レスピエール!

    2020.07.03
    現地時間2日、6月18日にスーパーライト級10回戦として対戦が予定されていた両者による仕切り直しの一戦が米国、ネバダ州ラスベガスに在る、MGMグランドのカンファレンス・センターにてただいま終了。元2階級制覇王者のホセ・ペドラサ(プエルトリコ/143.9ポンド)が元WBC中米スーパーライト級王者のミッケル・レスピエール(米国/143.5ポンド)を10回判定に下しています(3対0/100-88、99-87×2)。

    レスピエールのJ.タベラス・マネジャーが新型コロナウイルスによる陽性発覚となり急遽試合が中止となってから15日後に打ち鳴らされたゴングはサウスポー、レスピエールのジャブで幕を開け、ペドラサはオーソドックスからスイッチを繰り返し主導権を争う初回となります。2ラウンド、トリッキーな動きを見せながらペドラサがアッパーや上下への打ち分けで攻勢を強めると1分過ぎには1分以上レスピエールを連打でロープ際にくぎ付けとし明確にポイントを挙げます。固いガードで致命打を防いだレスピエールはボディなど被弾も多く、3ラウンドはジャブで立て直しを図り、ペドラサもやや打ち疲れたか攻勢を強めることは無いものの終盤には良い左を打ち込みリードを広げます。

    5ラウンド早々、右フックを引っ掛けてスリップを誘ったペドラサはその後も得意のスイッチを織り交ぜながらリードを広げるかと思われた1分過ぎ、レスピエールの左ボディストレートが入ると前足が引っ掛かったことも重なり両手を付くダウンを喫します。戸惑いの表情を見せながらカウントを聞きすぐに立ち上がったペドラサは逆に2分過ぎに左ストレートから左右フックをテンプルへヒットしてレスピエールからダウンを奪い返します。ケニー・ベイレス(米国)レフェリーのカウントを聞き再開に応じたレスピエールはペドラサと異なりダメージを感じさせますがゴングに助けられます。すると6ラウンド開始直後に休憩が入り、レフェリーがリングサイドのコミッション関係者と協議するとビデオによるリプレイ検証の結果、ペドラサは足が引っ掛かったことを重視しダウンではなくスリップと裁定が変わります。手数だけでなく有効打数でも上回るペドラサのフルマークと映る展開で終盤に入るもののレスピエールもジャブを突き頭の位置を絶えず変えながら頑張りを見せます。最終回30秒過ぎ、逆転を狙い前に出たレスピエールにペドラサの左フックがヒットするとレスピエールはゆっくりと膝から崩れ落ち2度目のダウンを喫します。立ち上がり再開に応じますがペドラサの追撃にバランスを崩しロープ際に後退、連打にさらされますがブロックでTKOを免れたなかで終了のゴングが鳴っています。31歳のペドラサは27勝13KO3敗とし昨年9月、J.セペダ(米国)戦からの再起に成功です。一方、35歳のレスピエールは22勝10KO2敗1分としています。



    セミファイナルのスーパーライト級10回戦、ホープのWBCスーパーフェザー級13位、アルバート・ベル(米国/133ポンド)がフィリピン・ライト級1位のマーク・ベルナルデス(132ポンド)に10回判定勝利です(3対0/100-90×3)。

    6月16日に同じ会場で世界ランカー対決を制した、M.A.プラニャ(フィリピン)と同門のベルナルデスについて試合前、ジム・クラウド・マナンキル・マネジャーが「試合3週間前にオファーを受けたプラニャと違い、ベルナルデスはオファーを6週間前に受けたこともあって非常に好調です、試合では何が起きるか分かりませんよ。」と番狂わせを狙い意気込むように、開始からベルナルデスはガードを上げながらぐいぐいと積極的に前進、攻め掛かります。リーチで勝る長身のベルは冷静にジャブで距離を取りながらサークリング、勢いを削いでいくと被弾を避けることに細心の注意を払いながらベルナルデスのパンチは空を切る場面が続きます。中盤、出鼻をくじくようなジャブを軸にクリンチワークを混ぜながらサークリングを見せるベルをベルナルデスが追い掛ける展開が続きますが、ベルも腰の入っていない小突くようなパンチでガードの上を叩く場面が多く、そのまま終盤に入っていきます。マナンキル・マネジャーの良いコンディションというコメントを裏付けるようにその後も懸命にアタックを続けるベルナルデスですが、すでに動きを読みきったようなベルの技巧の前に距離を潰すことが出来ず、9ラウンドにはベルが珍しくウェイトの乗った右ストレートを打ち込むと、右手を振りながら苦痛に顔をゆがめ、痛めていることをアピールし最終回にはスイッチを見せる余裕を見せて盛り上がりの少ないフルラウンドとなっています。27歳のベルは17戦全勝5KO、26歳のベルナルデスは20勝14KO4敗としています。なお来日戦績は15年8月に後楽園ホールにて溜田剛史(大橋)選手に敗れた1敗を喫しています。



    アンダーカードでは12年ロンドン五輪フライ級、16年リオ五輪バンタム級でそれぞれ金メダルを獲得しているロベイシー・ラミレス(キューバ/125.1ポンド)にとって因縁のリマッチ。昨年9月に大きな話題を集めてプロデビュー戦のリングに上がったラミレスからダウンを奪い、4回判定で黒星をつけたアダン・ゴンサレス(米国/125.4ポンド)と約11ヶ月振りに対戦し、6回判定勝利をおさめ雪辱を果たしています(3対0/60-54×3)。23日振りのリングで白星をおさめた26歳のラミレスは4勝3KO1敗、23歳のゴンサレスは5勝2KO3敗2分としています。
  • 速報!アレックス・サウセド 対 ソニー・フレデリクソン!

    速報!アレックス・サウセド 対 ソニー・フレデリクソン!

    2020.07.01
    現地時間6月30日、米国、ネバダ州ラスベガスに在る、MGMグランドのカンファレンス・センターにてトップランク主催イベントがただいま終了。スーパーライト級10回戦、WBC同級23位のアレックス・サウセド(140.8ポンド)が元USBA全米同級王者のソニー・フレデリクソン(ともに米国/140.9ポンド)を10回判定に下しています(3対0/99-91、98-92、100-90)。

    18年11月に行われた、M.フーカー(米国)とのWBO王座決定戦による7回TKO負けから2連勝を目指すサウセドがゴングと同時にガンガン距離を詰めると、気圧されたかフレデリクソンは単発のアッパーを返すのがやっとといった状態のなかで被弾数を増やし初回はハッキリとサウセドがポイントを獲ります。2ラウンド、攻勢を強めるサウセドに対して、上背で勝るフレデリクソンはジャブを突き流れを変えようとします。3ラウンドも前に出続けるサウセドは好戦的なスタイルで人気を集めるもののディフェンス面にウィークポイントを持つ両刃の剣とあって、良いジャブが目立ってきたフレデリクソンのコンパクトなアッパーが後に響いてくる前に仕留めきれるか、競りはじめた展開で迎えた5ラウンドはサウセドが前に出続け手数で上回るものの有効打数ではフレデリクソンも盛り返しサウセドが鼻血を出し始めます。サウセドの前進に対してブロックでがっちりと防ぐフレデリクソンはロープを背にする時間が失点に繋がりそうな印象を残しながら終盤に入ると、手数の減り始めたフレデリクソンにサウセドはジャブを軸に手数で押し返し反撃の芽を摘んで行きます。最終回も攻めの姿勢を崩さないサウセドは手数、有効打ともフレデリクソンを圧倒し、ダメ押しの印象を残し終了のゴングを聞いています。26歳のサウセドは30勝19KO1敗、25歳のフレデリクソンは21勝14KO3敗としています。



    セミファイナル、スーパーライト級10回戦はホスエ・バルガス(米国/140.5ポンド)がサルバドル・ブリセーニョ(メキシコ/138.2ポンド)に10回判定勝利です(3対0/100-90×2、99-91)。

    サウスポーのバルガスがスタートからジャブに加えて軽快なフットワークを見せポイントアウト、ブリセーニョが追い掛け回す展開となります。ポイントはバルガスが集めていきますが、ブリセーニョの前進を嫌がるような素振りも垣間見せながら折り返すと6ラウンド序盤に偶然のバッティングでバルガスの左眉から出血、半分が過ぎたところでロバート・ホイル(米国)レフェリーがドクターチェックを入れますが続行となります。後半、こちらも左眉から出血をはじめたブリセーニョが良いパンチを当てて逆転を匂わせる場面を造るものの打っては離れるバルガスの技巧が一枚上を行き、お互いに決定打不発のなかで終了のゴングを聞いています。22歳のバルガスは17勝9KO1敗、ブリセーニョは17勝11KO6敗としています。



    また2021年開催予定とされる東京五輪アメリカ代表補欠選手に選出されていたものの6月22日にプロ転向を発表した、ハビエル・マルティネス(米国)のスーパーミドル級6回戦によるプロデビュー戦は対戦相手が見つからずデビュー戦延期となっています。アマチュア160戦を数える24歳は会見の席で「何故、正規の代表選手に選出されなかったのか理由は分かりませんが補欠選手となったことでオリンピック出場が厳しいものになると分かり、アマチュアに留まる理由は無くなりました。この3~4年でこの国のあらゆる選手を打ち破ってきましたが、次の行動に移るときが来たのです。」と述べ、7歳の息子のためにもプロの世界で成功を掴むと意気込んでいますが、最初の1歩は少しずれ込むこととなっています。
  • 速報!ミゲル・ベルチェル 対 エレアサール・バレンスエラ!

    速報!ミゲル・ベルチェル 対 エレアサール・バレンスエラ!

    2020.06.28
    現地時間27日、メキシコ、メキシコシティに在るテレビ・アステカのスタジオにてライト級10回戦がただいま終了、WBC世界スーパーフェザー級チャンピオンのミゲル・ベルチェル(135ポンド)がエレアサール・バレンスエラ(ともにメキシコ/135.5ポンド)を6ラウンド1分13秒TKOに下しています。


    今回のサンフェル・プロモーション主催イベントはメインとセミの2試合で、WBCによる「リモート・ジャッジング・システム」が実施されることも話題の一つとなっています。これはイベントの安全性、そして参加する人数を抑える目的からジャッジ3名は通常通り試合会場で採点し、もう3人がアメリカ国内などの自宅で採点するというもので計6名のジャッジがそれぞれ採点、全てが公式記録として残るというものです。世界的に見て新型コロナウイルスの感染拡大はまだまだ予断を許さないもののボクシング・イベントの開催は死活問題でもあり、ジャッジが会場入りせず別室で採点する状況も鑑みたものか、新しい試みの一つと言えるでしょう。


    6度の防衛を数えるベルチェルにとって昨年11月のJ.ソーサ(米国)戦以来の試合は約2年振りとなるメキシコのリング。いわば凱旋試合でもある相手はおよそ7年前に鄒市明(ゾウ・シミン/中国)のプロ・デビュー戦相手も務めた叩き上げのバレンスエラというマッチアップは勝敗よりもベルチェルがいつ仕留めるのかに注目が集まります。7年前にフライ級だったバレンスエラもしっかり成長、上背ではベルチェルを少し上回りジャブと左フックでベルチェルを攻める良い動きを見せます。終了20秒前でゴングのようなベル音が鳴り両者ともコーナーへ戻ろうとしますがレフェリーが再開を指示、すると直後にベルチェルの左フックがアゴにヒットしバレンスエラが尻餅を付きダウンします。カウント8で再開しインターバルに入ると、2ラウンドはベルチェルのギアが上がり得意のコンビネーションが出始め、バレンスエラも打ち返したところでゴングが鳴ります。3ラウンド40秒過ぎにベルチェルの左がローブローとなり休憩、再開しその後もローブロー気味のボディやアッパーを当てるベルチェルのペースで進みますが、バレンスエラも積極的に前進、有効打数では劣るものの打ち返す頑張りを見せます。その後は手数と有効打数でベルチェル優勢のラウンドが続きますが、バレンスエラはダウンする素振りを見せずコツコツと反撃を見せるなか迎えた6ラウンド1分過ぎ、ベルチェルの連打でバレンスエラがロープ際に退がり、左フックでアゴが跳ね上がったところをレフェリーが割って入りストップとしています。28歳のベルチェルは38勝34KO1敗、25歳のバレンスエラは21勝16KO14敗4分1ノーコンテストとしています。



    セミファイナル、スーパーライト級10回戦はWBCで39位に入ってきたホープのオマール・アギラル(140ポンド)が元世界1位のベテラン、ダンテ・ハルドン(ともにメキシコ/141ポンド)を初回55秒TKOに下しています。

    フェルナンド・ベルトラン・プロモーターが「昔ながらの古風なスタイルを持つアギラルのボディへ放つ左レバーブローは私が見てきた中で最高のものです。彼には明るい未来があり、これから一気にブレイクするでしょう。彼の名前をお忘れないように。」と期待をかける21歳のアギラルが脇腹をタプタプさせるハルドンにジャブを突いてスタート。ハルドンも打ち合いに応じる構えを見せた40秒過ぎにアギラルの右ストレートがヒット、バランスを崩しながらハルドンが後退します。一気に攻め掛かるアギラルが左フックからの連打を浴びせるとハルドンは呆気なくロープ際まで後退し、防御姿勢が取れず棒立ちとなったところでレフェリーがダメージを考慮し割って入っています。アギラルは18戦全勝17KO、ストップ直後には不満な表情を見せた32歳のハルドンは32勝23KO7敗としています。
  • 速報!ジェイソン・マロニー 対 レオナルド・バエス!

    速報!ジェイソン・マロニー 対 レオナルド・バエス!

    2020.06.26
    現地時間25日、米国、ネバダ州ラスベガスのMGMグランド、カンファレンス・センターにてバンタム級10回戦がただいま終了、2日前に試合を行ったアンドリューとの双子ボクサーとして話題を集めるジェイソン・マロニー(豪州/117.7ポンド)がWBAスーパーバンタム級5位のレオナルド・バエス(メキシコ/118.3ポンド)との世界ランカー対決を7ラウンド終了棄権によるTKO勝利としています。

    18年10月に当時のIBFバンタム級王者でもあるE.ロドリゲス(プエルトリコ)に挑戦し12回判定負け(2対1)を喫しているジェイソンにとってはアメリカ2戦目のリング。2日前に初黒星を喫したアンドリュー対フランコ戦をリングサイドで観戦、声援を送っていたジェイソンにとって形を変えたリベンジ戦という見方もあるでしょう。そのアンドリューもリングサイドで声援を送る初回、上半身のサイズで一回り大きいバエスは積極的に前進、2分過ぎには右がカウンターとなりジェイソンに浅くヒットします。アンドリュー同様、基本に忠実なスタイルを持つジェイソンは上下に打ち分けながらペースを引き寄せようと迎撃、バエスとの打ち合いとなります。バエスが右まぶたから出血を見せ、5ラウンドにはジェイソンのボディにバエスが顔をしかめる場面も見せるものの一進一退の攻防が続きます。6ラウンド、ジェイソンのコンビネーションがヒットする場面が増えポイントを挙げますが、バエスは懸命に前進を続け打ち返し、白熱した打撃戦が続きます。7ラウンド、ジェイソンの有効打が目に見えて増えて行くもののパワーに欠けるとともに打たれ強さも加わりバエスもケロリと打ち返します。流れを引き寄せはじめたジェイソンが仕留め切るのか、バエスが判定まで粘るのか、どのような結末となるのか期待が集まった8ラウンド前のインターバル中、出血も止まらないバエス陣営が棄権を申し出たため、ケニー・ベイレス(米国)レフェリーがストップを宣言しています。WBO2位、WBA3位、WBCとIBFでは4位と好位置につける29歳のジェイソンは21勝18KO1敗とし、健闘を見せた24歳のバエスは18勝9KO3敗1ノーコンテストとしています。



    セミファイナルはWBAスーパーフェザー級6位、WBOでも7位につけるアブラハム・ノバ(131.9ポンド)がエイブリー・スパロウ(131.5ポンド/ともに米国)と対戦、10回判定でノバが勝利をおさめています(3対0/99-91、97-93、96-94)。

    昨年9月、R.ガルシア(米国)と対戦が決定した当時WBO14位だったスパロウ。人気絶頂のガルシアを相手にどのような試合を魅せてくれるのか期待が集まったものの計量日の朝に逮捕、試合を中止に追い込むというとんでもない事態を起こしたことも記憶に新しいところですがメイン以上に面白そうなマッチアップという声もあるセミファイナルです。短く刈り込んだ髪は黒ながら髭だけ金に染めるのがトレードマークともいえるノバとスパロウのどちらも左手を下げたスタイルからジャブを突く初回を終え、2ラウンドは声を発しながらジャブを突くスパロウが手数で上回り終了間際には中に切れ込もうとしたノバに右アッパーを合わせようとしたスパロウとバッティングが起こりますが出血は無くゴングが鳴ります。ノバは左フック、スパロウは肩越しの右などを混ぜながら上下に打ち分けるペース争いが続き、解説者の元世界王者、アンドレ・ウォード氏は5ラウンドを終え、49-46のスパロウ優勢とスパロウの手数を重視した採点をつけます。

    当たらない距離でも誘う意味合いか、ジャブをコンスタントに出し続けるスパロウが手数で優勢、ポイントを振らざるを得ないと映るラウンドが多いなかノバは7ラウンドに入り攻勢をやや強め手数を増やします。疲労の色を見せ始めたスパロウに対して8ラウンド30秒過ぎにノバの右ストレートがアゴにヒット、チャンスと見て連打を集めます。半分過ぎにはコーナー前でローブローによりスパロウが座り込みますが、ビック・ドラクリッチ(米国)レフェリーがスリップと裁定、マウスピースを落としたスパロウは立て直しを図ります。元から後半勝負だったのか、ノバは9ラウンドも開始と同時に攻勢を強め、2分過ぎには右ストレートを浅く当てるなどポイントを挽回していくように映ります。最終回、余力を振り絞り再びジャブを出し始めるスパロウに対し、ノバは狙い過ぎか手数が増えないものの2分過ぎに右を当てたなかでゴングを聞いています。26歳のノバは19戦全勝14KO、解説のウォード氏も6ラウンド以降、すべてのラウンドをノバにつけ、96-94のノバ勝利を推していますが8ポイント差は理解に苦しむところです。26歳のスパロウは10勝3KO2敗1ノーコンテスト、スタミナ切れが最大の敗因と言えそうですがコロナ禍中の調整が気になるところでもあります。
  • 速報!アンドリュー・マロニーが初防衛失敗!ジョシュア・フランコが王座奪取!

    速報!アンドリュー・マロニーが初防衛失敗!ジョシュア・フランコが王座奪取!

    2020.06.24
    現地時間23日、新型コロナウイルスによるイベント中止期間から再開後初となる世界タイトルマッチがただいま終了。トップランク主催によりネバダ州ラスベガスのMGMグランド、カンファレンス・センターにてWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチが行われ、レギュラーチャンピオンのアンドリュー・マロニー(豪州/114.6ポンド)がWBA同級12位ながら何故かバンタム級でも11位に名前のあるジョシュア・フランコ(米国/115ポンド)に12回判定負け、王座交代となっています(3対0/115-112、114-113×2)。

    発表当初はWBAバンタム級12位にランクされていた、オスカル・ネグレテ(コロンビア)との対戦でしたが、ネグレテに網膜剥離が発覚、およそ10日前にフランコに変更となった世界戦は王者にとってもアメリカ・デビューが掛かる大事な初防衛戦。ガードを高く構えながらプレッシャーを掛ける王者は高いKO率を持ちますがワンパンチで倒すパワー型というより連打を得意とするオーソドックス。王者がジャブをコツコツと突きフランコもがっちりとガード、お互いに慎重な立ち上がりを見せ初回を終えると2ラウンドは王者がボディへの攻勢を増やしますがフランコも1分過ぎに良い左アッパーを王者のアゴに打ち込みます。その後も小さな左アッパーを混ぜながら王者に肉薄するフランコも主武器はコンパクトな連打とあって、ともに手数による主導権争いとなりますが5ラウンドはフランコが取ったように映り、決して王者ペースとは言えず一進一退の攻防を見せます。序盤からまぶたに微量の出血を見せる王者は6ラウンド、良い右を当てる場面を造るもののフランコの攻勢に圧されてロープを背にする場面が多く、7ラウンド半分過ぎにはフランコの左を食いアゴを跳ね上げられます。

    ガードは高くフットワークを止めずジャブを突くスタイルを続ける基本に忠実な王者ですが、左がフランコの顔面に当たる場面こそあるものの中盤以降はフランコの攻勢がやや上回っているように映り、お互いに決定打の無い展開でポイントは微妙なものと映ります。9ラウンドは左右の連打など有効打数ではフランコが優勢と映り、10ラウンド1分過ぎにフランコの左フックが引っ掛かり王者がスリップしますが、再開後は左まぶたからの出血がひどくなる王者に疲労の色を見たかフランコがテンポアップ、連打を出すと王者はしがみつくようなクリンチを見せるなどかろうじてダウンを免れる展開となります。すると11ラウンド30秒過ぎ、ダメージの残る王者は赤コーナー前でフランコの連打を浴び自ら手を付くダウンを喫します。トニー・ウィークス(米国)レフェリーはカウント8で続行、フランコが猛追し王者はガードとフットワークで回復を図り辛くもゴングに逃げ込みます。左まぶたからの出血が止まらない王者は最終回、ガンガン前に出るフランコに対しガードで致命打を防ぎながら懸命に反撃を見せますがダウンを奪い返すことは出来ず終了、両者ゴングと同時に手を挙げています。24歳のフランコは世界初挑戦で王座獲得、17勝8KO1敗2分とし、WBOではバンタム級4位、IBFでも7位、そしてWBCではスーパーフライ級11位にランクされています。なお同級スーパーチャンピオンにはローマン・ゴンサレス(ニカラグア/帝拳)が在位していますが、当初挑戦者とされていたネグレテとこのフランコは過去3戦してフランコの1勝2分としており、その勝ち星も10回2対1の判定によるものです。すでに30ラウンドを戦っている両者に因縁決着となる第4戦はあるのでしょうか?一方、29歳のアンドリューは21勝14KO1敗、昨年11月に同級暫定王座を獲得しその後レギュラー王座に昇格しましたが初防衛に失敗しています。



    アンダーカードのフェザー級10回戦ではWBO11位、伊藤雅雪(横浜光)選手との対戦でもお馴染みのクリストファー・ディアス(プエルトリコ/124.9ポンド)がジェイソン・サンチェス(米国/126ポンド)を10回判定に下しています(3対0/98-92×2、97-93)。

    両者、左を軸に探り合いとなる初回に続き、2ラウンドも隙を伺いながらコンビネーションを混ぜる緊迫した攻防を見せます。ジャブを中心にパンチの豊富さで上回るディアスが手数でもやや優勢と映るなかでラウンドが進み、サンチェスも流れを変えようと攻めの姿勢を崩さず前進するもののフットワークも軽快なディアスに傾いたペースを変えるところまでは攻め込めません。振り分けるならディアスといった展開はリング中央での攻防が多くクリンチの少ない好ファイトのまま終盤に入りますが、8ラウンドもロープ際で左右の連打を見せるディアスが有効打で勝りリードを広げていくように映ります。最終回1分過ぎ、ディアスの左手テープがほどけビック・ドラクリッチ(米国)レフェリーが休憩を入れ、再開後にスイッチする余裕も見せたディアスがフルラウンドを戦い終えています。S.スティーブンソン戦からの復帰2連勝とした25歳のディアスは26勝16KO2敗。一方、O.バルデス戦からの復帰2連勝は成らず25歳のサンチェスは15勝8KO2敗としています。



    なおこの日はトップランクから2つのアナウンスがあり、1つはアンダーカードにセットされていたライト級8回戦が試合当日に中止を発表、コロナの影響が心配されましたが出場予定のジョセフ・アドルノ(米国/15戦14勝12KO1分)が脱水症状により病院へ搬送されたことが理由と報じられています。前日の計量を136ポンド(約61.6Kg)と1ポンド(約453グラム)オーバーが確認されたアドルノは、134.2ポンド(約60.8Kg)でクリアしたアレクシス・デル・ボスケ(メキシコ/22戦17勝9KO5敗)との対戦を前に、ボスケ陣営およびネバダ州コミッションが試合挙行へ条件を定め、アドルノが試合当日午後に再計量し、142ポンド(約64.4Kg)を超えないというもの。しかしアドルノ陣営が再計量場に現れることはなく病院へ直行したとされています。無敗を続けるアドルノですがコロナ禍の中でどれだけの調整が積めたのか、21歳になったばかりでもあり評判を落とす結果となっています。



    そしてもう一つ。7月2日に予定されていたWBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、ジャメル・ヘリング(米国)対ジョナサン・オケンド(プエルトリコ)戦が王者ヘリングにコロナ感染が発覚したことにより延期となっています。症状は回復しており体調は上々としたヘリングですが、代わりのメインイベントには6月18日に決まっていた、ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)対ミッケル・レスピエール(米国)戦が入るとされています。レスピエールのホセ・タベラス・マネジャーがコロナ陽性を示したことで延期となっていたカードは中止から14日後に改めて顔を合わせることとなっています。
  • 速報!エマヌエル・ナバレッテ 対 ビクトル・ウリエル・ロペス!

    速報!エマヌエル・ナバレッテ 対 ビクトル・ウリエル・ロペス!

    2020.06.21
    現地時間20日、メキシコ、メキシコシティに在るテレビ・アステカのスタジオにてサンフェル・プロモーション主催イベントがただいま終了、スーパーフェザー級10回戦はWBO世界スーパーバンタム級チャンピオンのエマヌエル・ナバレッテ(127ポンド)にとってJ.サンティシマ(フィリピン)戦以来およそ4か月振りとなる一戦。ビクトル・ウリエル・ロペス(ともにメキシコ/127ポンド)を6ラウンド2分22秒TKOに下しています。

    ラスベガスでのトップランク興行と異なり、リングアナウンサーはリング上でコール、レフェリーはマスクを着用するなかでゴング、ナバレッテがジャブを突きながらゆっくりとしたリズムで距離をキープし、ロペスは体を振りながら距離を詰め切り崩しを図る初回となります。2ラウンド、身体も暖まったか、ナバレッテはスイッチを混ぜながらジャブを突き、細かい連打も増えていくとロペスも手数では劣るもののスイッチしながら前進、攻めの姿勢を見せますが徐々に被弾が増えていきます。迎えた5ラウンド1分過ぎ、赤コーナー前でナバレッテの左ボディがわき腹に入ると、ロペスがしゃがみ込むダウンを喫します。立ち上がり再開に応じたロペスは前進し反撃を見せこのラウンドをしのぐと、6ラウンド開始と同時に積極的に攻め掛かりますが徐々にナバレッテの有効打が増えコンビネーションが当たりはじめると後退、2分過ぎにボディへの連打がヒットするとロペスは自ら両膝を付きダウンします。苦しそうな表情を見せながら立ち上がったロペスでしたが、レフェリーはダメージを考慮しストップしています。現在は同王座5度の防衛に成功している25歳のナバレッテが32勝28KO1敗とレコードを延ばし、松本亮(大橋)選手との2試合でもお馴染みのこちらも25歳、ロペスは13勝6KO14敗1分としています。



    アンダーカードのフェザー級10回戦、WBCでスーパーフェザー級31位につける、カルロス・オルネラス(127ポンド)がエドウィン・パロマレス(ともにメキシコ/126ポンド)に5ラウンド2分23秒TKO負けを喫しています。

    サウスポーのオルネラスと髪をピンクに染め上げるパロマレスはお互いに初回から手を出し合いますが、2ラウンドはパロマレスがコツコツと手数で上回りオルネラスをロープに押し込んでいきます。1発の破壊力でやや勝っているように映るオルネラスはパロマレスのボディが効いてきたか、徐々に大振りのパンチが増え空振りも目立ちはじめ4ラウンド終了間際に右を食うなどポイントを落としていくように映ります。5ラウンド、パロマレスの攻勢に圧されるなかラビットパンチやローブローの過剰とも思えるアピールを見せるなどオルネラスの集中力が切れはじめたように映った2分過ぎ、パロマレスのボディが効きオルネラスがロープ際で左ひざを付きます。カウント途中でなんとか立ち上がったオルネラスでしたが、レフェリーは両手を交差しストップとしています。24歳のパロマレスは13勝4KO3敗1分、25歳のオルネラスは25勝14KO3敗としています。
  • 速報!ガブリエル・フローレス 対 ジョセク・ルイス!

    速報!ガブリエル・フローレス 対 ジョセク・ルイス!

    2020.06.19
    現地時間18日、トップランク主催による『BOXING IS BACK』イベント第4弾が米国、ネバダ州ラスベガスのMGMグランド、カンファレンス・センターにてただいま終了、セミ格から繰り上がったライト級10回戦はガブリエル・フローレス(米国/132.4ポンド)がジョセク・ルイス(ホンジュラス/132.4ポンド)に10回判定勝利をおさめています(3対0/100-89×3)。

    いきなりメインイベンターとなったフローレスは16歳でトップランクと契約を結んだ新鋭、話題先行の声もありますが全勝街道をこつこつと歩んでいます。初回、フローレスがキビキビとした動きから積極的に攻め掛け、左フックなど有効打数で勝りポイントを挙げ2ラウンド半分過ぎにはフローレスの左フックが顔面にクリーンヒットするとルイスはよろよろとバランスを崩しながら座り込むダウンを喫します。トニー・ウィークス(米国)レフェリーのカウント8で再開となり、攻め掛かるフローレスですがルイスも反撃しゴングが鳴ります。

    3ラウンドもポイントはフローレスが連取しますがルイスもガードを上げながら前進、粘りながら徐々に回復を見せます。その後はフローレスがジャブを突きながらリングを広く使い、ルイスの攻勢を足でかわしながらポイントアウト、リードを広げていくように映りますが決定的な場面は造れずもし観客が居ればブーイングが聞こえてきそうな展開で終盤に入ります。フローレスは2つ3つ打っては距離を長く取るため深刻なダメージを与えることが出来ず、ルイスも反撃が単発なうえ追い込みが甘く簡単にサークリングを許すといったラウンドが最後まで続き、盛り上がりに欠けたフルラウンドを終えています。20歳のフローレスは18戦全勝6KO、キャリア初の10回戦で白星をおさめたフローレスにはそろそろ骨太のマッチメイクが期待されます。25歳のルイスは21勝14KO3敗3分としています。



    なお当初のメインイベントはスーパーライト級10回戦として元2階級制覇王者のホセ・ペドラサ(プエルトリコ/140.4ポンド)が元WBC中米スーパーライト級王者のミッケル・レスピエール(米国/141ポンド)を相手に行われる再起戦でしたが計量も終えた試合当日の朝、レスピエールのホセ・タベラス・マネジャーが新型コロナウイルスによる陽性が発覚、試合が急遽中止となるハプニングに見舞われています。

    レスピエールは「私のマネジャー、ホセ・タベラスがCOVID-19について陽性反応を示しました。ネバダ州コミッションの定めた規定により私は今晩、ホセ・ペドラサと戦うことが出来なくなりました。私はニューヨークのマンハッタンでこのウイルスの感染防止に取り組んできた一人でもあり、このウイルスの恐ろしさを肌で感じています。本当に残念です、私の才能を世界に知らしめる素晴らしい機会でしたが全ての出来事は理由があって起きるものと言えるでしょう、これは私の人生における苦難の一つです。このような事態となりホセ(・ペドラサ)と彼のチームにお詫びします。彼は素晴らしいボクサーであり、可能な限り早いうちに再び試合がセットされることを願っています。」とコメント。タベラス・マネジャーも声明を発表し、「こうした状況を引き起こしたことに謝罪します、私に症状は無く何の兆候も感じません。出来る限り早い段階でこの試合の再日程が決まることを願っています。ミッケルのことを考えると心底打ちのめされます。」と述べています。
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