• HOME
  • 海外ボクシング情報

海外ボクシング情報

  • 速報!ヘスス・ラモス 対 ブライアン・メンドサ!

    速報!ヘスス・ラモス 対 ブライアン・メンドサ!

    2021.09.06
    現地時間5日、米国のミネソタ州ミネアポリスに在る、ジ・アーモリーにて『PBC』イベントがただいま終了、メインイベントのスーパーウェルター級10回戦はWBAウェルター級8位のヘスス・ラモス(米国/154.4ポンド)がブライアン・メンドサ(米国/154.6ポンド)を10回判定に下しています(98-92×3)。

    6月に元WBA&IBFスーパーウェルター級王者のJ.ウィリアムズ(米国)と対戦が決まっていたもののウィリアムズのケガにより中止となったメンドサ。「残念がっててもしょうがない、確かにビッグネームとの試合は流れたけどラモスだって注目を集めている世界ランカーだからね。気持ちを奮い立たせるには申し分の無い相手さ。」と述べてリングに上がります。サウスポー、ラモスの動きをメンドサが観察するかのような初回を終え、2ラウンドはお互いにテンポを上げパンチの交換が増えていきます。ラモスは自身の距離をキープしながらプレッシャーを掛け手数で優勢、しかしE.ララ(キューバ)とスパーリングを重ねたと話すメンドサも左ボディを中心に対抗します。5ラウンドは右フックや左ストレートを当てたラモスがハッキリとポイントを獲得、6ラウンドもメンドサはラモスのジャブとプレッシャーに圧され手が出ず流れはラモスに傾いていきます。致命打こそ外すメンドサはジリ貧状態になりつつある展開のなか、ラモスは着々と有効打を増やしていくと、メンドサのクリンチワークが増え、マーク・ネルソン(米国)レフェリーが忙しくなります。最終回も距離を取ろうとするメンドサをラモスが追い掛ける展開で終始、なんとかKO負けは回避しようとするメンドサも頑張りを見せるなか終了のゴングとなっています。WBAの暫定王座廃止の方針転換により、一層骨太のマッチメイクが期待される20歳のラモスは17戦全勝14KOとし、敗れた27歳のメンドサは19勝13KO2敗としています。



    セミファイナルはスターリング・カスティージョ(ドミニカ共和国/135.4ポンド)が来日経験を持つファン・カルロス・ブルゴス(メキシコ/134.8ポンド)とライト級10回戦で対戦、判定でカスティージョが勝利をおさめています(3対0/96-94、97-93、98-92)。

    長身痩躯のサウスポー、カスティージョは開始から積極的に攻めの姿勢を展開しますがアゴの締めが甘く、ブルゴスの左フックをモロにアゴに貰うなど危なっかしい場面も見せますが、手数と攻勢で優勢の序盤となります。中盤以降は今回がアメリカ2戦目、そしてこれまで6ラウンド以上戦った経験が2試合しかないカスティージョにとってスタミナ配分も重要になってくるところですが、やはり6ラウンド辺りから手数が減りロープ伝いにサークリングする場面が増えていきます。有効打や攻勢面でハッキリと反撃しておきたいブルゴスは8ラウンドに左フックを好打、カスティージョがロープにもたれかかるなど少しずつ流れを引き戻していきます。9ラウンドも開始からカスティージョをコーナーに押し込むブルゴスですが長いリーチにも阻まれ目立った有効打は無く、最終回は余力を振り絞るかのようにカスティージョもリング中央で打ち合いを展開、お互いに良いパンチが入りますがブルゴスがダウンを奪いそうな空気のなかで終了のゴングが鳴っています。25歳のカスティージョは16戦全勝12KO、今後へ大きな経験となったことでしょう。一方、33歳のブルゴスは34勝21KO6敗2分とし、5月にはWBA2位のX.マルチネス(米国)に10回判定負けを喫しており2連敗。18年9月にもD.ヘイニー(米国)に10回判定負けなど未だKO負けが無く勝負を投げない試合振りに好感が持てますが、やや決定力不足は痛いところです。



    ミドル級10回戦、マルコス・エルナンデス(米国/164ポンド)がホセ・アルマンド・レセンディス(メキシコ/163.8ポンド)に10回判定勝利です(3対0/96-93×2、97-92)。28歳のエルナンデスは15勝3KO4敗2分、初黒星となった22歳のレセンディスは12勝8KO1敗、V.ミールニッキ Jr.(米国)ともども『PBC』はマッチメイクの難しさを痛感しているところでしょう。
  • 速報!マウリシオ・ララ 対 ジョシュ・ワーリントン#2!

    速報!マウリシオ・ララ 対 ジョシュ・ワーリントン#2!

    2021.09.05
    現地時間4日、英国イングランドのリーズに在る、エメラルド・ヘディングリー・ラグビー・スタジアムにてメインイベント、注目のダイレクトリマッチとなるフェザー級12回戦がただいま終了、WBC&IBF3位、WBO7位のマウリシオ・ララ(メキシコ)対前IBFフェザー級王者、ジョシュ・ワーリントン(英国)戦は偶然のバッティングにより2ラウンド終了負傷引分に終わっています。

    約6か月前の初戦でストップのタイミングが遅いと批判を浴びたH.フォスター氏ではなくスティーブ・グレイ(英国)レフェリーがさばくリマッチは予想通り大歓声を背にワーリントンが左フックを好打するなど良いスタートを切ります。「初戦はハッキリと勝利をアピールしなければいけなかったが、再戦ではアウトボクシングなど違ったスタイルも披露する。」と話していたララですが初戦と同じようにじりじりと距離を詰めるものの開始から度々ぶつかっていたワーリントンのバッティングを何度かアピール、2ラウンドに早々と左まぶたをカットします。ラウンド終盤にララが良いコンビネーションを返すなど試合展開の楽しみが増したラウンド終了後、コーナーに戻ったララ陣営は傷の深さをレフェリーにアピールするとドクターチェックが入り続行不可を進言、レフェリーが試合終了とし両手を交差する早い幕切れとなっています。30歳のワーリントンは30勝7KO1敗1分、23歳のララは22勝15KO2敗1分としています。約6分間の短い内容ながら両者これからといった印象も残していただけに第3戦はあるのか、今後に注目です。



    アンダーカード、WBAコンチネンタル・ウェルター級タイトルマッチは王者でWBA9位のコナー・ベン(英国)がアドリアン・グラナドス(メキシコ)に10回判定勝利、王座防衛です(3対0/100-90、99-91、97-93)。

    開始と同時にリングを大きく使うグラナドスにベンは前進を強め、ロープに追い込もうとしますがグラナドスもボディへパンチを放ち、2ラウンドもベンが前進しグラナドスがサークリングする展開となりますが、グラナドスの小さな右アッパーでベンのアゴが跳ね上がる場面を見せます。その後は攻防巧みに混ぜるグラナドスに対して、左まぶたから微量の出血を見せながらも積極的に攻めるベンといったラウンドで進行、思い切りの良いパンチを振るベンは的中率に欠けるものの手数でポイントを加算していきます。終盤、スイッチも見せはじめたグラナドスの押しては引き、引いては押すといったベテランらしい戦いぶりにベンが攻めあぐね、ほぼ席の埋まりかけた会場も盛り上がりを欠いた中で試合終了のゴングが鳴っています。WBC10位、IBFでも13位にランクされる24歳のベンは19戦全勝12KO、凡戦ながらコロナ発症からの復帰戦としては及第点とも言えそうです。一方の32歳、グラナドスは21勝15KO9敗3分、ここ5試合を1勝3敗1分としています。



    IBOライト級タイトルマッチはチャンピオンのジョバニー・ストラフォン(メキシコ)が同級24位のマキシ・ヒューズ(英国)に12回判定負け、王座交代です(3対0/120-107×2、119-109)。

    非常に気合の入った表情を見せる王者がジャブを突きながらプレッシャーを掛けるとヒューズも王者の強打を空転させようと左右に動きながらジャブを突く序盤を過ぎ、迎えた5ラウンド前半にヒューズの左フックがカウンターとなってクリーンヒット、効いた王者はフラつきながらも打ち返しますが、ヒューズもここぞとばかり青コーナーに押し込んで連打を放ちます。懸命にクリンチを混ぜる王者からダウンを奪うほどの決定打はヒット出来ずゴングが鳴り6ラウンド、動きの鈍い王者にヒューズはボディから王者を追い込み追撃、ハッキリとダメージを与えますが気持ちの強い王者は7ラウンドも先に手を出し反撃を試みるものの右ガードの甘さを再び突かれヒューズの左を食います。ヒューズは終盤に入っても絶えず足を止めず巧みに距離を外し8ラウンドも左、右とヒット、9ラウンドにはコンパクトなアッパーで王者のアゴを跳ね上げるなどリードを広げていきます。10ラウンド以降は防御に重点を置いたか、やや手数の落ちたヒューズですが王者の攻勢をかわしながらコンパクトなパンチを出しては左右に動き、迎えた最終回も攻勢を強める王者の距離を外しながらジャブを突き終了のゴングを聞いています。31歳のヒューズは24勝5KO5敗2分とし、WBA9位、IBF12位でもある27歳のストラフォンは24勝17KO4敗1分、同王座の初防衛に失敗です。
  • 手放したものを取り戻すべくジョシュ・ワーリントンが明日、雪辱戦へ

    手放したものを取り戻すべくジョシュ・ワーリントンが明日、雪辱戦へ

    2021.09.04
    <フェザー級12回戦 in 英国イングランド、リーズ、エメラルド・ヘディングリー・ラグビー・スタジアム>
    WBC&IBF3位、WBO7位、マウリシオ・ララ(メキシコ/24戦22勝15KO2敗):125.5ポンド(約56.9Kg)
    vs.
    前IBFフェザー級王者、ジョシュ・ワーリントン(英国/31戦30勝7KO1敗):125.75ポンド(約57.0Kg)
    ※「私は世界王座を統一し、ラスベガスやニューヨークのリングに上がることを考えていましたがパンデミックの犠牲になりました。2月に起きたことは非常に苛立たしい教訓ですが土曜日の夜、間違ったことを正すつもりです。これは次のチャプターの始まりです。」と語ったワーリントンの雪辱か、それともララの返り討ちか。黒星がついたことでオーラが消え凡庸な選手に変わった例は過去に数多くありますが、ワーリントンは果たして?



    <WBAコンチネンタル・ウェルター級タイトルマッチ>
    王者、WBA9位、WBC10位、IBF13位、コナー・ベン(英国/18戦全勝12KO):146.5ポンド(約66.4Kg)
    vs.
    アドリアン・グラナドス(メキシコ/33戦21勝15KO8敗3分):146.5ポンド
    ※ベンのコロナ発症により7月31日から約5週間を開けて仕切り直しとなった一戦は、グラナドスが持ち味と言えるしぶとさを出してどこまで食い下がることが出来るか、ベンの復調具合が試合の趨勢を決めることになるでしょう。未だ現役世界ランカーとの対戦経験の無いベンが今回もややキャリアの下り坂と言えるグラナドスを選び、どのようなパフォーマンスを魅せるのか、油断は禁物です。



    <IBOライト級タイトルマッチ>
    王者、ジョバニー・ストラフォン(メキシコ/27戦24勝17KO3敗1分):134.25ポンド(約60.8Kg)
    vs.
    同級24位、WBA14位、マキシ・ヒューズ(英国/30戦23勝5KO5敗2分):134.25ポンド
    ※5月のJ.テニーソン(英国)戦はパンチ力に自信を持つテニーソンが過信もあったか、ガンガン距離を詰めに行ったところでストラフォンの強打に巻き込まれ初回TKOで幕を閉じました。一方のヒューズは、J.キャロル、P.ハイランド Jr. という国内ライバルを破り手にした今回のチャンスですが、王者への警戒心を解かずに距離を考えながら戦いたいところです。IBO王座を足掛かりに更なる飛躍へ繋げるのはどちらのサウスポーでしょうか?
  • 史上6人目の4団体統一王者、ジョシュ・テイラーの次戦発表

    史上6人目の4団体統一王者、ジョシュ・テイラーの次戦発表

    2021.09.03
    B.ホプキンス、J.テーラー、T.クロフォード(いずれも米国)、O.ウシク(ウクライナ)、T.ロペス(米国)に続き史上6人目となる4団体統一世界王者となったスーパーライト級のジョシュ・テイラー(英国/18戦全勝13KO)の次戦が12月18日に英国スコットランドのグラスゴーに在る、ザ・SSEハイドロにて開催されることが日本時間2日にMTKグローバルから発表されました。


    対戦相手はかねてから有力視されていたWBO指名挑戦者のジャック・カテロール(英国/26戦全勝13KO)で、イングランド出身の28歳、18年12月からトップコンテンダーとして待たされ続けたサウスポーです。そしてIBF4度目、WBA3度目、WBCとWBOは初防衛が掛かる一戦はスコットランド出身のサウスポー王者テイラーにとっては格好の凱旋防衛戦となります。


    「間違いなく、凄まじい嵐のような歓声が沸き起こるだろうね。ラミレスとの試合には家族や友人、ファンを連れて行くことが出来ずとてもストレスの溜まるものでした。しかし状況が状況です、その空気を共有する人が会場に居ないことが私の成果の価値を下げるものでは無いとも思っています。私にはまだまだ多くの戦いが残されています、今引退すれば6ヶ月後、1年後にもっと多くのことを成し遂げられたと後悔するだろうと思いました。私はより多くの歴史を造りたい、より多くの偉大なことを成し遂げたい。2階級制覇王者になることも素晴らしいことだろう。」と壮大なプランも語ったテイラーが期待に応える一戦となるのか、それともクリスマス前の番狂わせとなるのでしょうか。
  • ファン注目のWBO世界スーパーフェザー級戦が正式発表

    ファン注目のWBO世界スーパーフェザー級戦が正式発表

    2021.09.02
    WBOから入札告知のアナウンスが入り、直前で合意に達していたボクシング・ファン注目の一戦、WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチが主催するトップランクから日本時間9月1日に正式発表、チャンピオンのジャメル・ヘリング(米国/25戦23勝11KO2敗)と同級暫定王者、シャクール・スティーブンソン(米国/16戦全勝8KO)が10月23日に米国のジョージア州アトランタに在る、ステート・ファーム・アリーナで行われるとしています。


    ここまで3度の防衛を果たしている技巧派ヘリングに前WBOフェザー級王者でもあるスティーブンソンが2階級制覇を目指し、挑戦する注目のサウスポー対決です。大一番の1週間後に36歳を迎える王者はいぶし銀とも言えるテクニックに定評があるものの、ここまで抜群の安定感を誇る24歳の若きスティーブンソンがスピードを生かしたボクシングで王座奪取といったシナリオが大方の予想を占めそうな一戦ですが、カットも多いヘリングだけに消化不良的な幕切れも予想出来る興味深い対戦です。


    なおアンダーカードには先日、両国国技館でも才能を披露し東京五輪フェザー級銀メダリストとなった、デューク・ラガン(米国/4戦全勝1KO)がプロ5戦目のリング。そして東京五輪ミドル級ベスト16のトロイ・アイズリー(米国/2勝1KO)もプロ3戦目として、それぞれ6回戦(相手未定)のリングに上がることがアナウンス。また8月14日にミドル級4回戦でプロデビューを果たし、初回TKO勝利をおさめている元世界ヘビー級王者、モハメド・アリの孫として知られるニコ・アリ・ウォルシュ(米国/1勝1KO)が約9週間で2戦目のリングに上がることも発表されています。
  • マウリシオ・ララ「勝つのは私。初戦とは全く異なるスタイルをお見せする」

    マウリシオ・ララ「勝つのは私。初戦とは全く異なるスタイルをお見せする」

    2021.09.01
    前IBFフェザー級王者、ジョシュ・ワーリントン(英国/31戦30勝7KO1敗)の正念場となる次戦がいよいよ4日に行われます。会場もまさにワーリントンの生まれ故郷、英国イングランドのリーズとあって決して敗戦は許されないダイレクトリマッチはマウリシオ・ララ(メキシコ/25戦22勝15KO2敗1ノーコンテスト)とのおよそ
    6ヶ月半ぶりの対戦です。


    2月13日の初戦は4ラウンドにダウンを喫したワーリントンがその後も立て直すことが出来ずダメージを残したまま9ラウンドにマットに轟沈、ショッキングな初黒星で幕を閉じています。鼓膜を破り、顎を骨折したワーリントンは敗因に当時のWBA王者、シュ・チャン(中国)との統一戦が合意直前で白紙になったことで、セットされたララ戦に向けて集中力の欠如等が指摘されましたが、試合決定時はノーランカー、直前のランキングでIBF8位にポッと入って来たララとあって、きっちり調整をこなせば負ける相手ではないという目算もあってのダイレクトリマッチという選択が予想されます。しかし目に見えない相性、個々の底力や初戦で手にした自信などがどこまで影響するのか、ファン注目の再戦は日本時間5日(日)6時ゴング予定です。


    今もって『今年のアップセット・オブ・ザ・イヤー最有力』と言われる番狂わせを起こし、WBCとIBFで3位、WBOで7位と大躍進を遂げたララが返り討ちに自信を見せています。「ワーリントンは私を幸運だと言いました、しかしボクシングにラッキーはありません。私は運だけで勝った試合など1試合だってありません、ハードな練習と厳しい規律による自己管理が勝利をもたらしたのです。私は彼を打ち破ったことで自分をチャンピオンのように感じています。言わば冠の無いチャンピオンです。」

    「私は世界一になりたいです、そして成し遂げるつもりです。初戦は誰の目にも分かるような勝ち方をしなければいけないと思って臨みましたが今回は違います。私の勝利は変わりませんが全く別人のマウリシオ・ララをお見せします。ワーリントンは余計なことを口走っています、彼に私をリスペクトする気は無く、私の父親についてもとやかく言ってきました。彼は大きな間違いを犯しました。より私のモチベーションも上がっています、彼はきっと後悔するでしょう。」
  • WBOがティム・チューをスーパーウェルター級指名挑戦者に認定

    WBOがティム・チューをスーパーウェルター級指名挑戦者に認定

    2021.08.31
    WBOスーパーウェルター級トップコンテンダーの座に座ってからおよそ半年が経過したティム・チュー(豪州/19戦全勝15KO)に対してWBOは日本時間28日、同級王座への指名挑戦者として認定したことをアナウンスしています。これはWBOチャンピオンシップ委員会の決議によるもので同級2位につける、マゴメド・クルバノフ(ロシア/22戦全勝13KO)陣営から世界王座への優先権を主張する意見書が届いたことが発端としています。


    1位と2位のどちらへ指名挑戦権を与えるかといった会議では、両選手とも指名挑戦者決定戦を行っていないものの最終的にチューへ挑戦権を与えた理由として、直近2年間で5試合のWBOグローバル王座戦をアクティブにこなし、なおかつJ.ホーンやD.ホーガンら世界ランキングを保持している対戦者を相手に好結果を出していることを挙げています。


    一方のクルバノフは5月に当時WBO2位につけていたL.スミス(英国)に勝利した点を背景に優先権を主張してきたものの判定結果についてスミスの勝利を推す声は大きく、スミス陣営から再戦要求が入ったこと。そしてスミス戦前に行っている試合では対戦者の戦績や技量に疑問の余地があることなどから、チューがより相応しいと決議されたとしています。


    しかしこれは王者のB.C.カスターニョ(アルゼンチン)とJ.チャーロ(米国)による再戦が優先されるとし、7月に行われた4団体の統一戦は12回引分という結果ながらカスターニョの勝利を推す声は大きく、ホスト局のSHOWTIMEが試合後に採ったアンケートでは8割近くの視聴者がカスターニョの勝利と見ており再戦の可能性も残されているためカスターニョが必ず次戦でチューと対戦しなくてはいけないという意味では無いとも明記しています。


    そしてチャーロの保持する3本のベルトのうちIBF王座について、すでに王者に対し指名挑戦者のB.ムルタザリエフ(ロシア)戦が指示されています。チャーロとしてはビッグマネーが手に入るのはカスターニョとの再戦、しかし3本のベルトを一気に失う可能性も低くありません。そしてアメリカでの知名度が高くないムルタザリエフ戦を選択すれば希望するファイトマネーは得られないでしょう。チャーロとすれば拘束力の強いIBF王座は返上し、なおかつカスターニョとの再戦以上にビッグマネーを得られる試合があれば飛びつきたいところだとは思いますが指名試合を優先するのか、こちらの判断も気になるところです。


    「これは非常に大きなことです、これまでのハードワークの積み重ねでもあるアクティブにリングに上がり続けた成果と言えるでしょう。世界挑戦経験者や元世界王者らと戦ってきた結果をWBOが認めてくれたということです。私をここまで導いた頻繁に試合をこなす姿勢はこのまま継続して行くつもりです。もし再戦が決まりカスターニョ戦が不可となれば次戦は(元世界王者の)トニー・ハリソン戦が最有力になります。他にも幾つか選択肢はありますがいずれにせよ2022年には世界タイトルマッチのリングに上がれるということです。」と喜びのコメントを残したチューですが指名挑戦権は手にしたけれど、チャーロ陣営の結論待ちというもどかしい時間も一緒に手に入ったという見方もありそうです。
  • 速報!J.ポール対T.ウッドリー&D.デュボア対J.クスマノ戦!

    速報!J.ポール対T.ウッドリー&D.デュボア対J.クスマノ戦!

    2021.08.30
    現地時間29日、米国のオハイオ州クリーブランドに在る、ロケット・モーゲージ・フィールドハウスにて興味深いイベントがただいま終了、ユーチューバーとして名を挙げた、ジェイク・ポールが『Triller』と別れ、自身で『MVP(Most Valuable Promotions)』なるプロモーション会社を設立、『SHOWTIME』とタッグを組んだペイパービュー・イベントとして話題を集めたメインイベントは、プロボクシング4戦目となるポール(190ポンド)自らが務め、総合格闘家でプロボクシング・デビュー戦のタイロン・ウッドリー(ともに米国/189.5ポンド)とクルーザー級8回戦をおこない、判定勝利です(2対1/77-75、78-74:ポール、77-75:ウッドリー)。24歳のポールは4戦全勝3KOとし、敗れた39歳のウッドリーは1敗です。



    アンダーカードのヘビー級10回戦はWBA同級暫定王者のダニエル・デュボア(英国/238ポンド)が米国デビュー戦として、ジュセッペ・クスマノ(米国/235.5ポンド)と対戦、1ラウンド2分10秒TKO勝利です。

    開始早々、右を打ち込んだデュボアに対しクスマノも右を浅く当て返しますが、すぐにプレッシャーを受けロープ際に後退するとデュボアの右がヒット、膝から落ちダウンします。カウント9でなんとか立ち上がったクスマノに対して、デュボアが追撃、すでに効いているクスマノに左フック、右と当て2度目のダウンを奪います。ここもカウント9で再開に応じますが、デュボアの追撃をさばき切れず左フック、肩越しの右と食い、崩れ落ちるように倒れ込むとジョージ・ニコルス(米国)レフェリーはカウントを数えず両手を交差しています。23歳のデュボアは17勝16KO1敗、復帰戦となったB.ディヌ(ルーマニア)戦から85日での復帰2連勝を飾っています。王者のスリム化を宣言しているWBAですが、スーパー王者のA.ジョシュア(英国)、レギュラー王者のT.ブライアン(米国)、休養王者のM.チャー(ドイツ)らとどのように絡ませるのでしょうか?そして勝利者インタビューでは「アメリカにすぐ戻ってきます!」と宣言したようにクイーンズベリー・プロモーションズ所属のデュボアがどこの在米プロモーションとタッグを組むのかも気になるところです。敗れた33歳のクスマノは19勝17KO4敗としています。



    スーパーライト級10回戦、昨年10月にダウン応酬の大激戦となったJ.セペダ(メキシコ)との5回KO負けから復帰を目指す、前IBF同級王者のイバン・バランチェク(ベラルーシ/140.9ポンド)がモンタナ・ラブ(米国/141ポンド)に7ラウンド終了棄権TKO負け、番狂わせとなっています。

    地元クリーブランド出身で半身に構えるサウスポーのラブは戦績こそバランチェクと張るものの対戦者の質は雲泥の差とあって、大歓声を背に実力以上のパフォーマンスをどこまで発揮出来るか、一方のバランチェクもセペダと同じサウスポーを相手にどこまで復帰をアピール出来るか、といった序盤はラブがジャブでバランチェクの出鼻をくじきます。相変わらず右をブン回す不器用さを見せるバランチェクにジャブ、右フックを引っ掛け上手くかわしますが3ラウンド残り30秒ほどでバランチェクの大きな右フックがヒット、続けて左を食うとラブの腰がガクンと落ちます。一気に仕留めようとするバランチェクでしたがゴングに阻まれると同時にラブが右フックを出すとバランチェクのアゴにヒット、大きく身体をよろめかします。バランチェクを抱きかかえるロニー・スコット(米国)レフェリーはゴング後の加撃としてそのまま両者を分けますが、相変わらず両刃の剣を地で行くバランチェクに会場は騒然となります。会場の湧くなか4ラウンドはバランチェクがプレスをかけ優位に進めた終盤、ラブがストンと左を合わせるとバランチェクが再び身体を泳がせバランスを崩します。目の離せない展開となり、5ラウンドも開始からバランチェクがプレスを掛けラブがサークリングする図式となり残り30秒ほどでラブの左アッパーがヒット、動きの止まったバランチェクにラブが攻勢を強めたところ、歓声を受け調子に乗ったか勝負を急いだところにバランチェクの左フックを食い大きく身体をよろめかせロープに後退、今度はラブがゴングに助けられます。どっちが先に倒れるかといった展開で迎えた7ラウンド、ラブが攻勢を強めるとバランチェクが反撃、大きな左フックを空振りし自らマットにスリップするなか迎えた終了間際、ラブの左フックがバランチェクのアゴにヒットしバランチェクがダウンします。ダメージを感じさせながらも立ち上がりゴングに助けられますが、コーナーに戻ったと同時にペドロ・ディアス(キューバ)トレーナーが即座にインストラクターへストップを宣言、さすがの決断力を見せTKOとなり地元ファンは大歓声を挙げています。26歳のラブは16勝8KO1分、経験値を勢いでカバーし大金星を挙げています。28歳のバランチェクは20勝13KO3敗、現在はWBC9位につけているものの周囲から進退を迫られる状況になりそうですが、復帰戦はオーソドックスと戦わせたかったところです。



    WBCヘビー級王者、T.フューリーの弟として知られるトミー・フューリー(英国/179ポンド)も今回がアメリカ・デビュー戦。アンソニー・テイラー(米国/175ポンド)とのクルーザー級4回戦に臨み、判定勝利をおさめています(40-36×3)。

    一回り大きな体格のトミーがジャブから試合を組み立てようとしますが、初回こそ様子を見ていたテイラーも2ラウンドから中に入るタイミングを掴み始めます。距離を取りたいトミーが左を突き、手数でポイントをリードしながら最終回はより攻勢を強めたものの決定打を打ち込むことは出来ずに終了のゴングを聞いています。無難にアメリカ初戦を飾った22歳のトミーは7戦全勝4KO、テイラーは2敗としています。



    スーパーウェルター級10回戦はIBF6位、WBC10位、WBO13位のチャールズ・コンウェル(米国/153ポンド)がファン・カルロス・ルビオ(メキシコ/153.5ポンド)に3ラウンド2分49秒TKO勝利です。23歳のコンウェルは16戦全勝12KO、同じく23歳のルビオは18勝9KO1敗です。
  • 速報!アンソニー・カカチェ 対 レオン・ウッドストック!

    速報!アンソニー・カカチェ 対 レオン・ウッドストック!

    2021.08.29
    現地時間28日、英国イングランドのバーミンガムに在る、アリーナ・バーミンガムにてクイーンズベリー・プロモーションズ主催イベントがただいま終了。メインイベントの英国スーパーフェザー級タイトルマッチは王者のアンソニー・カカチェが元WBO欧州同級王者のレオン・ウッドストック(ともに英国)に12回判定勝利、王座防衛です(3対0/117-110×2、117-111)。

    スイッチヒッターのカカチェがスナップの効いたジャブで先制、記者会見や計量で挑発されていた苛立ちもあったか、ウッドストックは初回終了のゴング直後に右ストレートを打ち込み、マーカス・マクドネル(英国)レフェリーから注意を受けます。ウッドストックも長いジャブを軸に攻撃の糸口を掴もうとしますが4ラウンド早々、カカチェの左アッパーがアゴにヒットしウッドストックがダウンします。再開に応じたウッドストックにカカチェは頻繁にスイッチしながらペースを掴むとウッドストックの反撃をヘッドスリップを混ぜながら巧みに外しポイントをリードしていきます。その後もウッドストックは積極的に攻め続けるもののカカチェのスイッチ&フットワークに距離を自在に操られ、なかなかパンチを当てることが出来ず、8ラウンド終盤にはカカチェの右フックをカウンターで浴びてしまいます。終盤は疲労からか、カカチェはカウンターを狙いながら手数をやや減らす戦術を採りますがウッドストックの攻勢をしっかりかわし、11ラウンドにはカカチェの連打を浴びたウッドストックがマウスピースを落とすとレフェリーは休憩を入れます。KOしか勝利の無いウッドストックは最終回も前進を繰り返しますがカカチェのディフェンスを崩すことは出来ず、逆にカカチェの軽いながらもタイミングの良いパンチによりリードを広げられ終了のゴングを聞いています。32歳のカカチェは19勝7KO1敗、WBAで6位、IBFでは14位につけています。敗れた28歳のウッドストックは12勝5KO3敗としています。



    アンダーカードのライトヘビー級10回戦、WBCとIBFで10位、WBOでも13位にランクされるアンソニー・ヤード(英国)が元WBCラテン・ミドル級王者のアレックス・テラン(コロンビア)に1ラウンド2分32秒KO勝利です。

    サウスポーのテランに対し、ガードを固めながらプレッシャーを掛けるヤードは初回半分過ぎ、左ボディフックでダウンを奪います。ジョン・レイサム(英国)レフェリーのカウント8で立ち上がったテランでしたが、2分過ぎにコーナーに詰まったところで再びヤードが左ボディフックを好打すると、テランはその場にうずくまりカウントアウトとなっています。30歳のヤードは21勝20KO2敗、次戦でWBO1位、L.アーサー(英国)とのリマッチが濃厚です。こちらも30歳、良いところなく敗れたテランは23勝15KO6敗としています。



    英連邦&英国のスーパーライト級チャンピオン、アキーム・エニス・ブラウンがWBO10位のサム・マクスウェル(ともに英国)を迎えて防衛戦を行い、12回判定でマクスウェルが新王者となっています(3対0/115-114、116-113×2)。

    まさにダンスを踊るようにリング内を跳ね回るサウスポーの王者にマクスウェルはガードを高く掲げじりじりプレスを掛けるスタート。王者の速い足が印象に残りますが止まるのが先か、それとも決定打を打ち込むのが先かといった2ラウンド、揉み合い時の小競り合いが増え、イアン・ジョン・ルイス(英国)レフェリーがタイム、両者に対して冷静に戦うよう注意します。王者はすべてがペシャペシャパンチながら様々な角度から放たれ、マクスウェルは無駄打ちをせず距離を詰めに行きますが王者の動きに反応し過ぎ、見ている時間が長く距離を詰めるとクリンチワークに阻まれるといった展開でラウンドが進行、どちらも決定打は少ないもののマクスウェルは王者に振り回されている印象を見せ終盤に入ります。右まぶたを腫らし微量の出血を見せる王者に対して9ラウンド、偶然のバッティングによりマクスウェルが左まぶたから出血すると、レフェリーがタイムを掛けてドクターチェックが入ります。続行すると10ラウンドにはマクスウェルが右まぶたからも出血、お互いにスタミナの底を見せ始め揉み合いが増えていきます。精神力勝負と映る最終回、マクスウェルが強引に前進し王者をロープに押し込み良い場面を造りますが中盤に右を返され、最後までもつれる展開で終了のゴングを聞いています。アマチュア150戦の中には、V.ロマチェンコ(ウクライナ)に2敗しているもののJ.コルディナやJ.ケリー(ともに英国)に勝利している32歳のマクスウェルは16戦全勝11KO、敗れた25歳のブラウンは14勝1KO1敗としています。現地放送局の解説を務めた元世界王者のR.ウッドホール氏はブラウンの勝利を推し、『BT SPORT』放送内でも勝利者インタビュー内でマクスウェルに対して再戦の質問をするなどジャッジの採点は大衆の支持を得るものでは無かったようです。



    英国スーパーフライ級王座決定戦、WBO同級13位のイジャス・アーメドがクェイシー・カデミ(ともに英国)と12回引分、新王者誕生はなりませんでした。当初はIBFスーパーバンタム級10位のB.フォスター対IBF同級12位のJ.カニンガム(ともに英国)戦がセットされていましたが、フォスターの負傷により今冬に延期、代理カードとしておさまった約6ヶ月振りのダイレクトリマッチは、2月の初戦で10回判定勝利(2対0)をおさめている28歳のアーメドが8勝2敗1分とし、26歳のカデミは8勝2KO1敗1分、第3戦はあるのでしょうか?
  • 明日はクイーンズベリー・プロモーションズがバーミンガムでイベント

    明日はクイーンズベリー・プロモーションズがバーミンガムでイベント

    2021.08.28
    <英国スーパーフェザー級タイトルマッチ in 英国イングランド、バーミンガム、アリーナ・バーミンガム>
    王者、WBA6位、IBF14位、アンソニー・カカチェ(英国/19戦18勝7KO1敗):129.6ポンド(約58.7Kg)
    vs.
    元WBO欧州同級王者、レオン・ウッドストック(英国/14戦12勝5KO2敗):129.3ポンド(約58.6Kg)
    ※カカチェとのスパーリング経験を持つ元2階級制覇王者のC.フランプトン(英国)曰く「(WBO同級王者の)ジャメル・ヘリングとカカチェがもし戦えばきっと面白い勝負になると思うよ。」と期待を寄せるスイッチ・ヒッターのカカチェ。保持する英国王座の初防衛戦でもある明日のウッドストック戦で初防衛は成るでしょうか?



    <ライトヘビー級10回戦>
    WBC&IBF10位、WBO13位、アンソニー・ヤード(英国/22戦20勝19KO2敗):180.2ポンド(約81.7Kg)
    vs.
    アレックス・テラン(コロンビア/28戦23勝15KO5敗):179.5ポンド(約81.4Kg)
    ※「(去年9月の試合は)50人程度しか会場に入れず、親戚と妹しか入れることが出来なかった。そして前回(去年12月)の試合は無観客試合。今回の一番の楽しみはファンが戻ってきてくれたことです、ファンの歓声は私を更に引き上げてくれるものです。」と述べたヤードが延び延びになっていた復帰戦のリングに上がります。約8ヶ月振りの試合で白星をおさめ、WBO1位となったL.アーサー(英国)への雪辱戦へ駒を進めることは出来るでしょうか?



    <英連邦&英国スーパーライト級タイトルマッチ>
    2冠王者、アキーム・エニス・ブラウン(英国/14戦全勝1KO):139.2ポンド(約63.1Kg)
    vs.
    WBO10位、サム・マクスウェル(英国/15戦全勝11KO):140ポンド(約63.5Kg)リミット
    ※アマチュアで優れた戦績を残し、WBO欧州王者でもあるマクスウェルは「彼がやろうとしていることの全てに対応出来ることを土曜日の夜に証明します。私が負けるという声もありますが不利予想は私から最高のものを引き出してくれます。」と述べ、王者ブラウンは「彼の全勝戦績は私の全勝戦績と中身が違います。間違いないことは土曜日、彼は負けるということ、ベルトは私の手元に残るということです。」どちらが初の黒星を喫するのか、興味深い対戦です。
  • 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11