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    速報!ノー・リミット・ボクシング主催『 KING OF THE CASTLE 』!

    2022.05.11
    現地時間11日、豪州のニューサウスウェールズ州ニューカッスルに在る、ニューカッスル・エンターテインメント・センターにて、ノー・リミット・ボクシング主催イベント『KING OF THE CASTLE』がただいま終了、メインイベントのオーストラリア&オーストラレーシア・ヘビー級王座決定戦はポール・ガレンがクリス・ティジェスキ(ともに豪州)に10回判定負け、ティジェスキが新チャンピオンとなっています(97-92×3)。

    元ラグビーのトップ選手というだけでなくリング外でもトラブル・メーカーとして知られるガレンは開始と同時に猛進、上背とリーチで劣るため距離を潰そうという作戦か。するとサウスポーのティジェスキは冷静にボディへパンチを当て、2分過ぎにも左を顔面にヒットします。2ラウンドもガレンが強引に身体で押し込もうとするとよろける場面も見せるティジェスキですが、有効打では上を行き3ラウンドもティジェスキがポイントを獲ったように映ります。4ラウンドに入ると両者、口を開け動きに精彩を欠き始めますがティジェスキの長い距離を潰しきれないガレンの左眼下が腫れ始めます。その後もティジェスキがフットワークとクリンチワークを混ぜながらジャブ、ワンツー主体で長い距離をキープするラウンドが続き、ガレンはのっしのっしと近づきながら右をブン回すのみといった展開を見せます。7ラウンド、何度かティジェスキのプッシュに注意を入れていたブラッド・ボカレ(豪州)レフェリーが減点1を科しますが、展開に影響は見られず、ティジェスキもガレンからダウンを奪うほどの破壊力は見られずガス欠の兆候も見せはじめ揉み合いが増えて行きます。ティジェスキにもう少しパワーが有れば終わっていそうな展開の中、9ラウンドにはティジェスキがガス欠による自爆を匂わせ、被弾こそないもののフラフラになると会場のガレン・ファンから逆転を期待する大歓声が起こります。ティジェスキのスタミナが3分間持つか否かという焦点で始まった最終回、ティジェスキはロープ際をサークリングし揉み合いによる体力浪費を避けると会場からブーイングが湧き上がります。しかしガレンも追い掛ける足は無く、終了のゴングを聞いています。32歳のティジェスキは11勝8KO1敗1分、40歳のガレンは12勝7KO2敗1分としています。




    セミファイナルのスーパーウェルター級6回戦はニキータ・チューがメイソン・スミス(ともに豪州)に1ラウンド2分41秒TKO勝利です。

    3月のデビュー戦で快勝をおさめたチューがサウスポー同士の対戦をどうクリアするかが焦点と言えるプロ2戦目。スミスが開始から積極的に前に出て、ワイルドなパンチを振るいますがアゴの締めが甘く危なっかしさを感じさせた1分過ぎ、チューの右アッパーがアゴにヒットしダウンします。立ちあがったスミスは打ち下ろしの左を追撃され身体をよろめかせ、攻め続けるチューがロープを背にしたスミスにパンチをまとめ、最後は左を打ち込みスミスがグラついたところでレフェリーストップとなっています。24歳のチューは2勝2KO、27歳のスミスは5勝2KO1敗と初黒星を喫しています。




    セミセミのオーストラリア・ライト級タイトルマッチはチャンピオンのハリー・ガーサイドがレイトン・マクファーレン(ともに豪州)に7ラウンド2分7秒TKO勝利、王座防衛です。

    東京五輪ライト級銅メダリストのサウスポー、ガーサイドがシャープなジャブを見せスタート、マクファーレンも上体を振りながら攻めの姿勢を見せますがパンチの多くが空を切りポイントを落とします。パワーこそ感じないもののハンドスピードに長け、軽快にリズム良くフットワークを刻むガーサイドはその後もポイントを加算、何とか突破口を造ろうと前に出るマクファーレンをさばきながらポンポンとパンチを当てて行きます。ガーサイドがリードを広げるもののマクファーレンもダウンする素振りを見せず頑張りを見せて迎えた6ラウンド、ガーサイドが見事なコンビネーションを当てまくりTKOも予感させますが、マクファーレンは鼻血を出しながらも粘りを見せます。迎えた7ラウンド2分過ぎ、ガーサイドの左右ボディからの右アッパーで顔を跳ね上げられたマクファーレンを見た、ブラッド・ボカレ(豪州)レフェリーはおもむろに割って入り右手を振りストップ。TKOのタイミングに不満を見せながらもマクファーレンはガーサイドと健闘を讃え合っています。24歳のガーサイドは3戦全勝2KO、こちらも24歳、マクファーレンは5勝2KO2敗としています。




    アンダーカードの第5試合、WBOオリエンタル戦&IBFインターコンチネンタル・スーパーバンタム級王座決定戦は、WBOオリエンタル王者のサム・グッドマン(豪州)が日本バンタム級8位の富施郁哉(ワタナベ)に10回判定勝利、グッドマンが2本のベルトを手にしています(98-91×3)。

    開始からサウスポーの富施をロープ際に押し込もうとするグッドマンにジャブで対抗する富施といった初回、右手が邪魔と感じたかグッドマンは途中からいきなりの右を多用します。2ラウンドもグッドマンがプレッシャーを掛け、富施はロープ伝いに動きながらジャブを突く展開となりますがお互いに様子を見る時間の多い手数の少ないラウンドとなります。グッドマンはサウスポーが不得手と映るなかで3ラウンド2分過ぎ、いきなりの右を出し、左を返そうとしたところへ富施の左がカウンターとなってヒットするとグッドマンが尻餅を付くダウンを喫します。立ちあがったグッドマンは4ラウンドも前進、得意の右を当てようとしますが体重の乗りが悪く良いリズムには程遠く、富施も流れを引き寄せたいところですが手数が少なくポイントを取れているか微妙と映ります。その後は両者パンチの交換が少ない展開を見せ、グッドマンはいきなりの右、富施は上下にジャブ、といったラウンドが続き、グッドマンが鼻血を出し始めます。初回から一貫して距離を詰めようとするグッドマンですが富施のジャブを足で避ける以外出来ず、距離は一向に縮まらず、富施も攻めあぐねているグッドマンからポイントを奪うほどの手数は出せていないように映り最終回、グッドマンが左右フックをまとめようとしますが、富施も懸命にジャブを返しフルラウンドを戦い終えています。グッドマン選手は11戦全勝6KO、富施選手は11勝1KO2敗、ダウンこそ奪ったもののアウェーでポイントを取るには厳しい内容で幕を閉じています。




    第4試合、ウェルター級6回戦はハッサン・ハムダンがトレント・ガーダム(ともに豪州)に6回判定勝利です(3対0/57-56、58-55×2)。

    大阪で試合経験があり、世界挑戦経験を持つ元OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王者の父ネイダーがコーナーに就き、そのネイダーのトレーナーを務めていた元3階級制覇王者、ジェフ・フェネック氏がトレーナーに就くホープのハムダンですが初回1分過ぎ、サウスポーのガーダムが放った右フックをアゴに食いダウンを喫します。再開に応じたハムダンは初回をやりすごし、2ラウンドは開始と同時に積極的に仕掛け、ボディを中心に反撃し3ラウンドもボディから右フックなどをヒット、ポイントを挽回していきます。4ラウンドも有効打数では上回ったハムダンですが、ガーダムの前進を許しロープを背にする時間が多いため、攻勢面がどの程度ポイントに反映しているか気になるところでもあり、5ラウンド終盤に右フックを好打したハムダンがフラついたガーダムをロープに押し込んだところでゴングが鳴ります。最終回、ハムダンは再びボディから活路を求め、1分過ぎにはガーダムに良い右フックをヒットしますがガーダムも舌を出し、もっと打って来いとアピールし打ち返すなど全勝同士、意地を見せあった好ファイトとなっています。ダウン挽回のハムダンは5戦全勝1KO、ガーダムは3勝1敗としています。




    女子スーパーフェザー級5回戦はサラ・ヤロネンがアンバー・アメリア(ともに豪州)に5回判定勝利。ヤロネンは2勝1敗、アメリアは1勝1敗としています。




    アンダーカードのライト級7回戦はIBF同級13位の三代大訓(ワタナベ)がフランシス・チュア(豪州)に7回判定勝利です(2対1/69-64、68-65:三代、67-66:チュア)。

    前戦で現WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者のL.ウィルソン(豪州)に敗れ、OPBFランキングから陥落したサウスポーのチュアにとっては大事な復帰戦。持ち味の手数でペースを取ろうとしますがオープンブローも多く三代に大きなダメージとはなっていないように映り、対する三代は得意のジャブを軸に慎重な立ち上がりを見せます。2ラウンドはトリッキーさも持ち合わせるチュアの動きを見ながら三代は冷静にジャブ、ワンツーを当てて行き、3ラウンドも左ボディをヒットするなど優勢に試合を進めます。これまでKO負けが無くタフさも売りのチュアは様々な角度からパンチを返しますが、三代のボディが徐々に効きパンチにも力を感じなくなっていきます。粘るチュアの反撃はしっかりとブロックされ、三代のジャブが冴えを見せると5ラウンド終了時にはチュアが鼻血を出し始めます。後半に入っても三代のコンビネーションが度々ヒットし、リードを広げて行くように映りますがタフなチュアはダウンを拒否、最初から最後まで前に出続けるチュアもペースを変えることは出来ず終了のゴングを聞いています。三代選手は12勝4KO1分、スプリットの判定は有り得なそうな展開ですがアウェーでもありダウンは取っておきたかったところでしょう。チュア選手は8勝3KO3敗1分としています。




    第1試合の女子スーパーフライ級8回戦はリン・サンドストロム(豪州)がフロウリビック・モンテロ(フィリピン)に8回判定勝利。サンドストロム選手は5勝2KO2敗1分、モンテロ選手は5勝3KO9敗1分としています。
  • 今晩、ニキータ・チューが豪州ニューカッスルでプロ2戦目のリング

    今晩、ニキータ・チューが豪州ニューカッスルでプロ2戦目のリング

    2022.05.11
    11日、豪州のニューサウスウェールズ州ニューカッスルに在る、ニューカッスル・エンターテインメント・センターにて、ノー・リミット・ボクシング主催イベントが開催、同プロモーションが『KING OF THE CASTLE』と銘打つイベントは日本時間17時からスタート予定となっています。


    メインイベントはオーストラリア・ヘビー級王座決定戦。19年エカテリンブルク世界選手権でスーパーヘビー級銅メダリストでもあるジャスティス・フニ(豪州)が返上した王座を懸けて、ポール・ガレンがクリス・ティジェスキ(ともに豪州)と争う一戦で、ラグビー界では元オーストラリア代表としても有名な40歳のローカルヒーロー、ガレンが王座獲得を目指す試合です。


    セミファイナルは3月のプロデビュー戦で2回TKO勝利をおさめた、ニキータ・チューがプロ2戦目のリングに上がり、スーパーウェルター級6回戦でメイソン・スミスと対戦するというもの。もう1試合はオーストラリア・ライト級タイトルマッチ、王者のハリー・ガーサイドがレイトン・マクファーレンの挑戦を受ける、この3試合を同プロモーションはオーストラリアのテレビ会社『FOXTEL』とタッグを組みペイパービュー放送(約5,440円)として挙行するとしています。ペイパービュー枠とは異なるアンダーカードには日本人選手も出場するなど全8試合の計量も無事に終了、今晩のゴングを待つばかりとなっています。



    <メインイベント/オーストラリア&オーストラレーシア・ヘビー級王座決定戦>
    ポール・ガレン(豪州/14戦12勝7KO1敗1分):103.86Kg(229.0ポンド)
    vs.
    クリス・ティジェスキ(豪州/12戦10勝8KO1敗1分):102.26Kg(225.4ポンド)


    <セミファイナル/スーパーウェルター級6回戦>
    ニキータ・チュー(豪州/1戦1勝1KO):69.06Kg(152.2ポンド)
    vs.
    メイソン・スミス(豪州/5戦全勝2KO):69.48Kg(153.2ポンド)


    <第6試合/オーストラリア・ライト級タイトルマッチ>
    王者、ハリー・ガーサイド(豪州/2勝1KO):61.04Kg(134.5ポンド)
    vs.
    レイトン・マクファーレン(豪州/6戦5勝2KO1敗):61.06Kg(134.6ポンド)


    <第5試合/WBOオリエンタル戦&IBFインターコンチネンタル・スーパーバンタム級王座決定戦>
    WBOオリエンタル王者、サム・グッドマン(豪州/10戦全勝6KO):55.0Kg(121.2ポンド)
    vs.
    日本バンタム級8位、富施郁哉(ワタナベ/12戦11勝1KO1敗):55.2Kg(121.7ポンド)


    <第4試合/ウェルター級6回戦>
    ハッサン・ハムダン(豪州/4戦全勝1KO):64.4Kg(142.0ポンド)
    vs.
    トレント・ガーダム(豪州/3戦全勝):63.82Kg(140.7ポンド)


    <第3試合/女子スーパーフェザー級5回戦>
    アンバー・アメリア(豪州/1勝):58.34Kg(128.6ポンド)
    vs.
    サラ・ヤロネン(豪州/1勝1敗):58.48Kg(128.9Kg)


    <第2試合/ライト級7回戦>
    IBF13位、三代大訓(ワタナベ/12戦11勝4KO1分):61.06Kg(134.6ポンド)
    vs.
    フランシス・チュア(豪州/11戦8勝3KO2敗1分):61.04Kg(134.5ポンド)


    <第1試合/女子スーパーフライ級8回戦>
    リン・サンドストロム(豪州/7戦4勝2KO2敗1分):51.94Kg(114.5ポンド)
    vs.
    フロウリビック・モンテロ(フィリピン/5勝3KO8敗1分):52.18Kg(115.0ポンド)
  • ジェルウィン・アンカハス「マルティネスとの再戦は私が最も望むものだ」

    ジェルウィン・アンカハス「マルティネスとの再戦は私が最も望むものだ」

    2022.05.10
    2月26日に米国、ラスベガスに於いて当時IBF11位に就けていた、フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)に12回判定負け(3対0)を喫し、V10を阻止された前王者のジェルウィン・アンカハス(フィリピン/37戦33勝22KO2敗2分)がマルティネスへの雪辱戦へ気持ちを固めたことが地元メディアで報じられています。


    2月の試合では序盤から挑戦者の距離となり、世界初挑戦のマルティネスに対して良いところなく敗れたアンカハスは敗因の最大の要因を減量を含めたコンディション調整にあるとし、リマッチが決まればこれまで以上に早めの減量を開始すると述べています。


    「再戦は私自身が望んでいるものです、王座を失ったことは王座統一戦の話も挙がっていただけにとても残念に感じています。(再戦へ向けて)そろそろトレーニングも再開する予定です。当時の私はマルティネスと戦ううえで準備不足でした、1週間前でもウェイトの問題を抱えていたのです。体調は良くありませんでしたが、頭では分かっていても身体が言うことを聞きませんでした。」と述べた30歳のアンカハス。


    またジョベン・ヒメネス・マネジャー兼トレーナーは「再戦は我々のファイナル・アンサーです。ジェルウィンは彼の持つ再戦条項の権利を使って再び対戦することを懇願し、私は同意しました。アンカハスがスーパーフライ級で戦うことに反対したい気持ちは残っています。ですが早くからウェイトを落とすことが出来れば彼に勝つチャンスは有ると思っていますし、次戦では栄養士を連れて行くつもりです。」とコメント、フィリピン・ランカー時代からタッグを組む両者だけに信頼したうえでのリマッチになると述べています。


    今後はIBF世界ミニマム級王座に挑戦経験を持つサムエル・サルバ、元OPBF東洋太平洋ミニマム級王者のリト・ダンテらとのスパーリングを始めながら、小柄でガッチリ体型のマルティネス対策を進めるとし、8月ないし9月の再戦を目指すと述べています。
  • WBA世界ヘビー級戦は6月11日に米国のフロリダでゴング

    WBA世界ヘビー級戦は6月11日に米国のフロリダでゴング

    2022.05.09
    WBAによる対戦指示の末、3月に入札が行われたヘビー級タイトルマッチが6月11日に米国のフロリダ州マイアミにあるカジノ・マイアミにて開催されることが日本時間6日、主催するドンキング・プロダクションズから発表されています。ドン・キング・プロモーターが3,116,001ドル(約4億500万円)で落札したレギュラーチャンピオン、トレバー・ブライアン(米国/22戦全勝15KO)と同級1位のダニエル・デュボア(英国/18戦17勝16KO1敗)による対戦は新たな起爆剤となるでしょうか?


    デュボア陣営のフランク・ウォーレン・プロモーターは「ダニエルが世界チャンピオンベルトのために戦うビッグチャンスを手にし、私はとてもわくわくしています。調整試合を挟もうとすれば更に待たされる危険があったため、この試合が実現するまで少し辛抱が必要でした。ようやく彼の時間となり、この試合に勝つことで様々な扉が開かれるでしょう。やや閉塞感を感じる現在のヘビー級でダニエルとジョー・ジョイスは新しい時代を造る責任を担っています。ブライアンの知名度は決して高くありませんが、見事なKO率を誇り無敗です。ダニエルはしっかり警戒してマイアミに乗り込む必要があるでしょう。」とコメント、T.フューリー(英国)とO.ウシク(ウクライナ)が在位する現在の王朝を倒す存在であると喧伝しています。


    ホーム・アドバンテージを持つ32歳のブライアンは今回が3度目の防衛戦となりますが、世界的な対戦者は当時低迷気味のB.スティバーン(米国)のみと言え、まさに王者の真価が問われる一戦と言えるでしょう。そして24歳のデュボアも勝てば、フューリー戦やウシク戦も開けてきます。ジョイスに喫した初黒星によって落ちた評価も覆す結果を出したいところでしょう。
  • 速報!ドミトリー・ビボル 対 サウル・" カネロ "・アルバレス!

    速報!ドミトリー・ビボル 対 サウル・

    2022.05.08
    現地時間7日、米国のネバダ州ラスベガスに在る、T-モバイル・アリーナにてWBA世界ライトヘビー級タイトルマッチがただいま終了、チャンピオンのドミトリー・ビボル(キルギスタン)が4団体スーパーミドル級統一王者のサウル・" Canelo "・アルバレス(メキシコ)に12回判定勝利、王座防衛です(115-113×3)。

    がっちりとガードを固めながらじりじり前に出るカネロに、ブロックの上からジャブを突く王者という序盤、王者は持ち味のジャブとワンツーで攻め、アルバレスは左右フックを上下にねじ込もうとします。やや身体が重そうに映るアルバレスはビボルのディフェンスを崩せず、攻めあぐねているようにも映り、歓声ほど流れを掴めていないように映ります。5ラウンド、王者がアルバレスをロープに詰めパンチをまとめると、アルバレスはもっと打って来いと手招きし余裕をアピール、しかしポイントは王者が獲ったように映ります。6ラウンド序盤、右ストレートを浅く当てた王者はこのラウンドもポイントを連取したように映り、7ラウンドも王者が手数と攻勢で良いラウンドを造ります。中盤、アルバレスはロープを背に誘っているような場面も見せますが、表立った反撃を見せることは出来ず王者優勢と映り終盤に入ります。現地解説者もG.ゴロフキン(カザフスタン)戦の判定と重ね、ラスベガスはアルバレスに有利な判定が出るとコメント、ビボル・ファンには嫌な予感がよぎります。11ラウンド、王者の右を避けたアルバレスはそのまま左肩で数秒間担ぎ上げますが、ラッセル・モーラ(米国)レフェリーから注意は無し。続行しますが王者がリードを広げて行くように映ります。最終回、KOしなければ勝てないように映るアルバレスに対して、王者はこれまでの試合通りにジャブとワンツーを軸にアルバレスに攻め掛かりポイントを獲得、リードを広げたように映り終了のゴングを聞いています。試合の印象よりも競ったポイントとなり31歳対決を制したビボルは20戦全勝11KO、11度目の防衛に成功するとともにキャリア最大の勝利を手にしています。アルバレスは57勝39KO2敗2分としています。




    ゼミファイナルのIBF北米スーパーライト級王座決定戦、前IBFインターコンチネンタル同級王者でIBF7位のガブリエル・バレンスエラ(メキシコ)がIBF10位のモンタナ・ラブ(米国)に12回判定負け、ラブがベルトを巻いています(114-112×3)。

    強敵との対戦無く世界ランキングを手にした両者にとって力が試される一戦。初回、サウスポーのラブはいきなりの左を見せるなど隙を伺いながら右フックをテンプルにヒット、バレンスエラが膝を着きダウンします。深いダメージを見せず再開に応じたバレンスエラは2ラウンド、左フックをテンプルに当て返すと今度はラブが膝を着きダウン、トニー・ウィークス(米国)レフェリーのカウント8で再開します。じりじりと距離を詰めるバレンスエラに対し、3ラウンド以降は慎重に距離を取るラブがサークリングという盛り上がりに欠けたラウンドが続きますが両者手数も少なく、ジャッジのさじ加減次第と映るなかで6ラウンド辺りには当然ながらブーイングが鳴り響きます。その後もところどころでブーイングが響くものの大きな展開の変化は無くラウンドは進行、お互いにある意味でハートの強さを見せ、息が上がる素振りも見せずに最終回もブーイングが鳴り響く中3分間を終え、終了のゴングを聞いています。27歳のラブは18勝9KO1分、27歳のバレンスエラは25勝15KO3敗1分としています。




    ウェルター級10回戦はWBAスーパーライト級7位のシャハラン・ギヤソフ(ウズベキスタン)がクリスチャン・ゴメス(メキシコ)に10回判定勝利です(3対0/99-88×2、98-89)。

    左手をだらりと下げた状態からジャブを突くギヤソフに対し、ゴメスは両手をがっちりと上げて対応、静かな初回を終え、2ラウンドはギヤソフの上下の打ち分けが印象に残ります。3ラウンド、ゴメスの左フックで顔を跳ね上げたギヤソフは4ラウンド1分過ぎに左フックをヒットするとゴメスがダウンします。ケニー・ベイレス(米国)レフェリーのカウント8で再開し、ギヤソフが攻勢を強めますがゴメスも粘りゴングに逃げ込みます。5ラウンドに入るとギヤソフはまたジャブこそ突くものの全体的に手数の少ないいつも通りのボクシングを展開、アクションの少ないラウンドが続きますが、ゴメスの左フックも時折ギヤソフを脅かします。7ラウンド、コーナーを背にしたギヤソフが飛び込むような右アッパーを打ち込むとゴメスが手を着くダウンを喫します。立ちあがったゴメスは終了間際に左アッパーを好打、するとギヤソフは足をバタつかせながらクリンチ、ゴメスを支持するファンから逆転を期待する歓声が挙がりますがギヤソフはゴングに助けられます。8ラウンドが始まり、ダメージの見えるギヤソフは距離を取りながら戦うものの2分過ぎに右アッパーを食うなど、ギヤソフの前半の貯金が吐き出されていく印象を見せます。迎えた最終回、ギヤソフは右アッパーを当てたあとにプッシュするとゴメスが尻餅を付きますが、レフェリーはパンチによるダウンと裁定、カウントを数えます。立ちあがったゴメスに対して再開後、ギヤソフは倒しに行かずサークリングしながら終了のゴングを聞いています。リオ五輪銀メダリスト、28歳のギヤソフは13戦全勝9KO、こちらも28歳、ゴメスは22勝20KO3敗1分としています。




    ヘビー級10回戦、IBFで13位の張志磊(チャン・ツィーレイ/中国)がスコット・アレキサンダー(米国)に1ラウンド1分54秒KO勝利です。

    39歳の張はアマチュア仕込みの技巧を持ちますがスタミナに難のあるサウスポー。体格で上回る張はジャブを突きながらじりじりとプレスを掛け、迎えた半分過ぎにアレキサンダーがジャブを出したところへ張のいきなりの左ストレートがクリーンヒットするとアレキサンダーはバタンと背中からダウンします。アレキサンダーのダメージを考慮したロバート・ホイル(米国)レフェリーはカウントを数えず手を交差、呆気ない幕切れとなっています。快勝をおさめた張は24勝19KO1分、ピンチヒッターの33歳、アレキサンダーは16勝8KO5敗2分としています。
  • ドミトリー・ビボル、サウル・アルバレスともに計量をクリア

    ドミトリー・ビボル、サウル・アルバレスともに計量をクリア

    2022.05.07
    <WBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ in 米国、ネバダ州ラスベガス、T-モバイル・アリーナ>
    王者、ドミトリー・ビボル(キルギスタン/19戦全勝11KO):174.6ポンド(約79.1Kg)
    vs.
    4団体スーパーミドル級統一王者、サウル・" Canelo "・アルバレス(メキシコ/60戦57勝39KO1敗2分):174.4ポンド(約79.0Kg)
    ※19年11月のS.コバレフ(ロシア)戦に続いてキャリア2度目のライトヘビー級戦となる挑戦者が再び体重の壁をぶち破るのか、それとも弾き返されるのか、ファン注目の決戦はDAZNにて8日(日)9時から配信予定となっています。暫定王座時から数えて11度目の防衛戦となるビボルにとって勝てば今後のキャリアが大きく開けるところですが、どのような展開を見せ終了のゴングを聞くのでしょうか。



    <IBF北米スーパーライト級王座決定戦>
    IBF7位、ガブリエル・バレンスエラ(メキシコ/28戦25勝15KO2敗1分):138.6ポンド(約62.8Kg)
    vs.
    IBF10位、モンタナ・ラブ(米国/18戦17勝9KO1分):140ポンド(約63.4Kg)リミット
    ※マッチルーム・ボクシングが推すモンタナは前戦でも計量場やリングに愛犬を伴って入場するなどキャラ造りに躍起となっている印象を見せますが、これまで破った世界的な選手は昨年8月のI.バランチェク(ベラルーシ)のみと言えるでしょう。まだまだ未知数と言えるところで前地域王者を相手にどのような試合を魅せてくれるのでしょうか?IBFヘビー級挑戦者決定戦が無くなったアンダーカードで良い勝ち方をおさめたいところです。



    <ウェルター級10回戦>
    WBAスーパーライト級7位、シャハラン・ギヤソフ(ウズベキスタン/12戦全勝9KO):146.6ポンド(約66.4Kg)
    vs.
    クリスチャン・ゴメス(メキシコ/25戦22勝20KO2敗1分):146ポンド(約66.2Kg)
    ※28歳のリオ五輪ウェルター級銀メダリスト、ギヤソフがラスベガス初見参。今後はウェルター級を主戦場とする意向を見せていますが、「世界中が注目するこのイベントでリングに上がれることに興奮しています。(昨年12月の試合では)スーパーライト級のウェイトを造ることに苦労しました、新しいことにチャレンジする良いチャンスです。このチャレンジこそ私を成長させるものです。」と意気込みを述べています。



    <ヘビー級10回戦>
    IBF13位、張志磊(チャン・ツィーレイ/中国/24戦23勝18KO1分):276.2ポンド(約125.2Kg)
    vs.
    スコット・アレキサンダー(米国/22戦16勝8KO4敗2分):222.6ポンド(約100.9Kg)
    ※度々メディアを通じて挑戦者決定戦出場をアピールしてきたIBF3位のP.フルコビッチ(クロアチア)は4月に父親が亡くなり最終調整に集中出来ないとして試合をドタキャン。肩透かしを食った張ですが「連絡を受けた時はとてもガッカリしたが彼の失望と喪失感は理解出来る。フルコビッチ戦に向けて重ねてきた練習の成果を披露する機会を得たことで、今後のキャリアにプラスになると信じています。」と寛大なコメントを残しています。
  • WBC&IBF王者のベテルビエフとWBO王者のスミス Jr. が激突

    WBC&IBF王者のベテルビエフとWBO王者のスミス Jr. が激突

    2022.05.06
    日本時間5日、トップランクがライトヘビー級の3団体統一戦をアナウンス。WBC&IBF王者のアルツール・ベテルビエフ(ロシア/17戦全勝全KO)とWBO王者のジョー・スミス Jr.(米国/31戦28勝22KO3敗)が6月18日に米国のニューヨークに在る、マジソン・スクエア・ガーデン、Huluシアターにて激突するファン注目の対戦となっています。


    王者同士のマッチアップながら優勢はWBC2度、IBF5度の防衛を数えるベテルビエフと言えるでしょう、37歳を数える年齢は不安要素と言えますが、世界の舞台でも証明し続ける剛腕ぶりはまさに王者と呼ぶに相応しいところです。一方、WBO王座1度防衛中のスミス Jr. は恵まれた体躯を持つ32歳。" The Irish Bomber " の愛称でも知られていますが、総合力でベテルビエフに後れを取るものの地元ニューヨーク出身とあって多くの声援を集めるアドバンテージがあります。


    またセミファイナルもフェザー級の注目株が激突する好カードが決まっています。WBA10位、WBO12位のロベイシ・ラミレス(キューバ/10戦9勝5KO1敗)がWBO4位、WBC11位のアブラハム・ノバ(米国/21戦全勝15KO)と対戦するもので、ロンドンとリオの2大会五輪金メダリストとして知られる28歳のラミレスですが、プロデビュー戦黒星からここまでアマチュア戦績ほどの輝きは魅せていません。そしてスーパーフェザー級から降りてきたノバも28歳、世界挑戦を具体化させるためにフェザー級転向を決め、今回が転級3戦目となります。ノバの判定勝利を推す声が最も大きそうなマッチアップですが、ラミレスの意地も見たいところです。


    そしてリング外の気になる点としてロシア、ダゲスタン出身のベテルビエフが米国のリングで世界戦を行うところも事前にクリアしたことが報じられています。ロシアが2月に開始したウクライナへの軍事侵攻によって主要4団体はロシアでの世界戦および地域王座戦を認可しないことを発表していますが、マウリシオ・スライマンWBC会長に至っては「ロシアで世界戦が開催されることも、ロシア人選手が世界戦のリングに上がることも無い。WBCシルバー王者も数多く就いているが彼らが防衛戦を行うことは出来ない。」としています。しかしベテルビエフは10数年間カナダに居住しプロキャリアも重ねてきたこと、カナダのパスポートも保持していることなどを理由にカナダ人選手として試合を許可するとしています。


    ロシア出身の元世界王者、コンスタンチン・チュー氏は「もしベテルビエフが真のチャンピオンならばロシアの国旗を掲げるはずだ。彼はプロフェッショナルだ、旗は問題ではない。どこの旗の下でも彼はプロボクサーとしてリングに上がり、彼の仕事をこなすだろう。」と述べ、グレゴリー・ドローズド氏は「(カナダ国籍としてリングに上がる)その権利が彼にはあるだろう。そして彼がカナダ国旗を手にしてリングに上がるのか、国旗を持たずにリングに上がるのか、個人的な判断ではあるけれど、どちらにせよ許される行為だと思う。」と地元メディアに語ったように、現時点での試合挙行に障害は無さそうです。
  • WBOがジョンリエル・カシメロの王座剥奪をアナウンス

    WBOがジョンリエル・カシメロの王座剥奪をアナウンス

    2022.05.05
    WBOは日本時間4日、バンタム級正規王者のジョンリエル・カシメロ(フィリピン/35戦31勝21KO4敗)の王座を剥奪し、暫定王者のポール・バトラー(英国/36戦34勝15KO2敗)をエレベーター式に格上げすることをアナウンスしています。ここまで4度の防衛に成功しているカシメロは昨年12月11日、そして5月22日にセットされていた指名防衛戦となるバトラー戦を行うことが出来ずWBOは5月の試合で暫定王座決定戦を承認、バトラーが暫定王座に就いていたものです。


    この決議にカシメロのエギス・クリマス・マネジャーはWBOの裁定を批難、V.ロマチェンコやO.ウシクのマネジャーも務める同氏は、「正気の沙汰とは思えない、まさにでたらめだ。誰かが悪事に手を染めているのだろう。サウナを使用したことでファイターの王座が剥奪されるということを私は今まで目にしたことがない。しかしながら、もう少し深く掘り下げる必要がありそうです、何か不審な動きが分かるかもしれません。」と述べています。


    なおWBOはカシメロを同級1位にランクすることも明言しており、いずれ再挑戦の機会も訪れそうですが、スーパーバンタム級へ上がり4階級制覇を目指すプランも公言しているなど実力は証明されているだけに今後の動向に注目が集まります。
  • イングランドで開催予定のWBOミドル級暫定王座決定戦が延期

    イングランドで開催予定のWBOミドル級暫定王座決定戦が延期

    2022.05.04
    クイーンズベリー・プロモーションズが3月下旬に発表した、WBO世界スーパーミドル級暫定王座決定戦が5月21日から延期となることが日本時間3日にアナウンスされています。理由はアンドラーデが右肩を負傷したためとし、延期日は追って発表されるとしています。


    同級1位のザック・パーカー(英国/22戦全勝16KO)と1クラス下のミドル級チャンピオン、デメトリアス・アンドラーデ(米国/31戦全勝19KO)による対戦の勝者は現スーパーミドル級王者のS.アルバレス(メキシコ)への指名挑戦者となることで話題を集めていましたが、「怪我の程度が判明するまで延期することとなりとても残念です。今は1日も早いアンドラーデ選手の回復をお祈りします。」と同プロモーションは声明を出しています


    英国イングランドのダービーシャーに在る、プライド・パーク・スタジアムはイングランドのプロサッカーチーム、ダービー・カウンティの本拠地でもあり、チケットの売上から10ポンド(約1,630円)が直接チームへ支援金として還元されることも話題となっていましたが、同チームの熱烈なサポーターとしても知られるパーカーはさぞ落胆していることでしょう。
  • IBF指名挑戦権を持つマーロン・タパレスの世界前哨戦

    IBF指名挑戦権を持つマーロン・タパレスの世界前哨戦

    2022.05.03
    5月14日のダイレクトリマッチまで2週間を切ったスーパーウェルター級の4団体王座統一戦アンダーカードにIBF世界スーパーバンタム級1位のマーロン・タパレス(フィリピン/38戦35勝18KO3敗)の参戦が決まっています。指名挑戦権を保持するタパレスですが、統一王者のM.アフマダリエフ(ウズベキスタン)が6月25日にWBA指名防衛戦を発表しており、その勝者との対戦を今冬に計画しているとしています。


    J.チャーロ(米国)対B.C.カスターニョ(アルゼンチン)第2戦というボクシング・ファン注目のメインイベントですが、すでにセミ格にはジャロン・エニス(米国/29戦28勝26KO1無判定)とカスティオ・クレイトン(カナダ/20戦19勝12KO1分)による無敗対決がセットされている他、スーパーバンタム級10回戦として、ケビン・ゴンサレス(メキシコ/25戦24勝13KO1分)対エマヌエル・リベラ(プエルトリコ/21戦19勝12KO2敗)戦も決まっており、更に楽しみなアンダーカードとなっています。


    30歳のタパレスは昨夏から米国のカリフォルニアで調整を続けており、昨年12月のIBF挑戦者決定戦に勝利した後も米国に滞在しハードなトレーニングを重ねていると地元メディアは伝えています。「(昨春に誕生した)息子は私に力を与えてくれています、一生懸命トレーニングに励み、息子のために再び世界チャンピオンになるモチベーションを維持しています。」とタパレスはコメント。ジム・クラウド・マナンキル・プロモーターも「この試合はマーロンがアクティブな状態を維持するために格好の試合だと思います。来るべきムロジョン戦に向けて、感覚を研ぎ澄ますために良い機会だと思います。」と述べています。


    カリフォルニア州カーソンに在る、ディニティ・ヘルス・スポーツ・センターでホセ・エストレジャ(メキシコ/42戦23勝16KO18敗1分)とのノンタイトル戦という世界前哨戦で2階級制覇に向けて弾みを付けたいところでしょう。
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