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  • 速報!エマヌエル・ナバレッテ 対 クリストファー・ディアス!

    速報!エマヌエル・ナバレッテ 対 クリストファー・ディアス!

    2021.04.25
    現地時間24日、米国のフロリダ州キシミーに在る、シルバー・スパーズ・アリーナにてWBO世界フェザー級タイトルマッチがただいま終了、チャンピオンのエマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)が同級6位のクリストファー・ディアス(プエルトリコ)を最終回12ラウンド2分49秒TKOに下し、王座防衛を果たしています。

    左膝にサポーターを巻く王者は独特のリズムでパンチを出していくと慎重な立ち上がりを見せていたディアスも対抗、初回を終えると2ラウンドはディアスが肩越しの右をヒットします。3ラウンドに入り王者がテンポアップし手数を増やすとロングの左フックをヒット、観客もヒートアップします。4ラウンド、ディアスの良いボディが入りますが終盤、王者の左アッパーがガードの合間を縫いアゴを跳ね上げるとディアスがダウンします。深いダメージを見せず再開に応じたディアスは5ラウンドも王者の攻勢をインサイドでかわしながら距離を詰め左フックを返すなど良い反撃を見せます。6ラウンドはスイッチを混ぜ始めた王者ですが中盤、ディアスの左ボディをハッキリと嫌がり、ディアスにローブローの注意が入ると王者もボディへパンチを返していきます。

    7ラウンド、ディアスに対し背中にパンチを当てたとして減点1が科されますが見応えあるの攻防を見せると8ラウンド中盤、王者が左アッパーなどコンパクトなパンチを集めディアスがドスンと尻餅を付きます。立ち上がったディアスでしたがラウンド終盤にも連打を浴びロープ際で膝を付きこのラウンド2度目のダウンを喫します。ディアスは左目下をカット、出血を見せるなか頑張りを見せて9ラウンドに入っても積極的にパンチを放ち反撃ムードを高めると終盤、王者がパンチをまとめますが自らバランスを崩し尻餅を付くスリップを見せます。3度のダウンと減点というもはや逆転KOしか勝機の無いディアスですが10ラウンド、11ラウンドも懸命に攻めるものの王者は反撃を防ぎ、迎えた最終回、ディアスを連打でロープに追い詰めるとディアスがロープにもたれかかります。王者の追撃にバランスを崩したディアスは連打の前に倒れ込むようにダウン、立ち上がりますがコーナーから棄権の意思表示がありTKOとなっています。26歳対決を制し同王座の初防衛に成功したナバレッテは33勝28KO1敗、2度目の世界挑戦も失敗となったディアスは26勝16KO3敗です。



    セミファイナル、スーパーミドル級8回戦はWBA5位、WBOでも8位につける、エドガル・ベルランガ(プエルトリコ)がデモンド・ニコルソン(米国)に8回判定勝利です(3対0/79-68、79-69×2)。

    16勝すべて初回で終わらせてきたベルランガと20KO中11試合を初回で終わらせ5連勝中のニコルソンという顔合わせ。緊迫した初回を終え2ラウンドにベルランガの左フックがニコルソンの側頭部にヒット、ニコルソンがストンとダウンします。コーナーに大丈夫と合図しながらカウントを聞いたニコルソンは再開に応じ、ベルランガの追撃をかわしゴングに逃げ込みます。3ラウンド、腕がからまったところでベルランガが左フックを空振り、ニコルソンはなぎ倒されるように倒れ込むとエミル・ロンバルディ(米国)レフェリーはダウンと裁定、ニコルソンはスリップだとアピールしますがカウント8で再開、サークリングしながら追撃をかわします。

    4ラウンドに入ると「やはり」という声が聞こえてきそうなペースダウンを見せるベルランガとダメージを蓄積してきたニコルソンというラウンドとなり、5ラウンド序盤にベルランガの引っ掛けるような右フックを頭を低くしてかわしたニコルソンはそのまま頭を押さえつけられたことで左手をマットに着くとレフェリーはダウンとしカウントを数えます。さすがにレフェリングに対して「プッシュだろ」といったブーイングも聞こえるなかで再開、ベルランガのプレッシャーにニコルソンが圧されゴングが鳴ります。初回KO記録がストップするのは折り込み済みと映るマッチメイクでしたが連続KOが継続するのかに焦点が集まり始めた6ラウンド、中盤に左フック、終了間際にも右ストレートを好打しダウン寸前まで追い込んだベルランガにKOを期待する歓声が沸き上がりますが7ラウンドはポイントを挙げただけに留まり、最終回はニコルソンも右を好打、コンパクトなパンチを返し意地を見せますが残り10秒ほどでニコルソンが右フックを出しに行ったところへベルランガの右フックカウンターとなりクリーンヒット、ニコルソンがダウンします。しかし立ち上がったところでゴング、ベルランガの連続KOもストップとなっています。23歳のベルランガは17戦全勝16KO、実力以上の世界ランクを手にするなか良い経験と言えるのではないでしょうか。28歳のニコルソンは23勝20KO4敗1分としています。



    WBOスーパーライト級14位のホスエ・バルガス(プエルトリコ)は同級10回戦に出場、ウィリー・ショウ(米国)を10回判定に下しています(3対0/98-92、99-91×2)。

    開始早々、ショウの右ストレートがサウスポーのバルガスに好打しバルガスは後退、足元をフラつかせながら追撃するショウを辛くもかわし、立て直したところで初回を終えると2ラウンドはバルガスが手数でポイントを獲り返します。3ラウンドにも左ストレートをヒットしたバルガスは破壊力こそ劣るものの運動量の多さで徐々にペースを引き寄せ、5ラウンドには左を低く打ち込み、クリストファー・ヤング(米国)レフェリーは休憩を入れ、バルガスに注意を与えます。試合はそのまま両者、決定的なパンチを撃ち込めずにポイントほどの差は感じられずフルラウンドを終えています。22歳のバルガスは19勝9KO1敗、28歳のショウは13勝9KO3敗としています。
  • 速報!シベナティ・ノンティンガ 対 クリスチャン・アラネタ!

    速報!シベナティ・ノンティンガ 対 クリスチャン・アラネタ!

    2021.04.25
    現地時間24日、南アフリカのイースタン・ケープ、ポート・エリザベスに在る、ボードウォーク・ホテル&カジノにてIBF世界ライトフライ級挑戦者決定戦が行われ、同級3位のシベナティ・ノンティンガ(南アフリカ)が同級5位のクリスチャン・アラネタ(フィリピン)に12回判定勝利、挑戦権を手にしています(3対0/114-113×2、115-112)。

    このクラスでは長身と言える170cmのノンティンガはスタンスを広めに取るため顔の位置は163cmのアラネタと大差無し。サウスポーのアラネタがじりじりと距離を詰めに行くと、ノンティンガがその分回り込みゆっくりとしたリズムで追いかけっこの展開を見せます。アラネタは前にこそ出るものの手数は多くなく時折踏み込んでパンチを出しますが詰め方が甘いためノンティンガにその分回り込まれてしまいます。一方のノンティンガはロープに詰まりそうになるとクリンチに行き、リーチでも優勢なため遠い距離からアラネタのグローブにタッチするかのようなジャブを出し続け、アラネタが踏み込んできたところにパンチを合わせるといったラウンドが進んで行きます。目立ったクリーンヒットの無いまま振り分けるなら当たってないものの手数で勝っているノンティンガに振り分けるしかなさそうなラウンドが目立ちVTRを見ているような同じ展開が続きます。

    6ラウンド中盤、ジャブの帰り際にアラネタの左ストレートが浅くヒットしノンティンガは顔を弾かれ、終盤にもアラネタがパンチを集めると、7ラウンド序盤にノンティンガの右ストレートにデオン・ドゥワルテ(南アフリカ)レフェリーからローブローの注意が入ります。リング中央でのパンチの交換も増えてきた8ラウンド序盤、アラネタの左がヒットしますが、ノンティンガも右ボディストレートを返し、終盤にはアラネタの右フックがアゴに入るとノンティンガがバランスを崩します。長いジャブも減り始め疲労の色が見え始めたノンティンガに対し、アラネタが距離を詰め、10ラウンド終盤にボディへパンチをまとめたアラネタが11ラウンドも手数と攻勢で優勢と映るなかで迎えた最終回、ノンティンガはポイント優勢と考えているのか逃げ切りとも映るサークリングで距離を取り、アラネタが前進を見せると中盤にアラネタが踏み込んでの左ストレートをクリーンヒット、ノンティンガが尻餅を付くダウンを喫します。再開に応じたノンティンガは抱きつくようなクリンチとフットワークで残りをしのぎゴングに逃げ込んでいます。22歳のノンティンガは10戦全勝9KO、26歳のアラネタは19勝15KO2敗としていますが、勝敗の賛否は別として敗因に挙がるのはアウェーでアピールが必要としていたにも関わらず仕掛けの遅さと常に左回り、リズムの変化も少なかったところでしょうか。



    IBFインターコンチネンタル・スーパーフライ級タイトルマッチは王者のヤンガ・シッキポ(南アフリカ)がジェラルド・パクラール(フィリピン)に12回判定勝利、王座防衛です(3対0/116-112×2、116-113)。WBO5位、WBCでは9位にランクされるシッキポは15勝4KO1敗1分、パクラールは15勝8KO5敗3分としています。



    WBOグローバル・フライ級王座決定戦はWBO12位のジャクソン・チャウケがWBO15位のルヤンダ・ンツワニャビ(ともに南アフリカ)に12回判定勝利、王座獲得です(2対0/114-114、115-112、116-111)。WBC5位でもあるチャウケは20勝14KO1敗1分、ンツワニャビは7勝4KO1敗1分と初黒星です。



    WBCフェザー級3位のレラト・ドゥラミニ(南アフリカ)がハッサン・ミランジ(ジンバブエ)と対戦、当初は保持するWBCシルバー王座の防衛戦&空位のIBFアフリカ同級王座決定戦とアナウンスされていましたが、承認料が高額であることを理由にベルトは賭けられずじまいとなり、10回判定でドゥラミニが勝利をおさめています(3対0/100-90、99-91、98-92)。ドゥラミニは15勝7KO1敗、ミランジは9勝6KO1敗1分としています。



    なおこの日の第2試合として予定されていたIBFアフリカ・スーパーバンタム級王座決定戦、アヤボンガ・ソンジカ(南アフリカ/9戦全勝7KO)対テオフィラス・テッテー(ガーナ/15戦14勝12KO1敗)戦はイベント開始直前で理由の説明無く中止と発表されています。
  • 明日は2階級制覇王者、エマヌエル・ナバレッテの初防衛戦

    明日は2階級制覇王者、エマヌエル・ナバレッテの初防衛戦

    2021.04.24
    <WBO世界フェザー級タイトルマッチ in 米国、フロリダ州キシミー、シルバー・スパーズ・アリーナ>
    王者、エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ/33戦32勝27KO1敗):126ポンド(約57.1Kg)リミット
    vs.
    同級6位、クリストファー・ディアス(プエルトリコ/28戦26勝16KO2敗):125.8ポンド(約57.0Kg)
    ※およそ2年半前、伊藤雅雪(横浜光)選手に敗れているディアスは敗戦後、階級をフェザー級に下げて4戦3勝1敗とし2度目となるビッグチャンスを手にしています。独特のリズムで白星を量産する王者もフェザー級に慣れてくるころでしょうか、昨年10月に行われた王座決定戦の出来では持ち味の技巧を武器に挑戦者が王座奪取の可能性もありそうです。


    <スーパーミドル級8回戦>
    WBA5位、WBO8位、エドガル・ベルランガ(プエルトリコ/16戦全勝全KO):168.4ポンド(約76.3Kg)
    vs.
    デモンド・ニコルソン(米国/27戦23勝20KO3敗1分):168.2ポンド(約76.2Kg)
    ※パーフェクト・レコードで世界ランクを駆け上がる23歳のベルランガが北米王座戦の経験も持つ5連勝中のニコルソンと対します。中谷正義対F.ベルデホ戦と同じ舞台で初回KO勝利をおさめて以来のリングとなるベルランガは徐々に対戦者の質を上げてきていますが成長の跡をしっかりとアピールしておきたいところです。




    <IBF世界ライトフライ級挑戦者決定戦 in 南アフリカ、イースタン・ケープ、ポート・エリザベス、ボードウォーク・カジノ>
    同級3位、シベナティ・ノンティンガ(南アフリカ/9戦全勝全KO):108ポンド(約48.9Kg)リミット
    vs.
    同級5位、クリスチャン・アラネタ(フィリピン/20戦19勝15KO1敗):108ポンド
    ※2週間前の10日、無事に南アフリカに到着しているアラネタ一行は予定通りの調整をこなしたとコメント、良いコンディションとしています。一方、2日前の検診時にアラネタが予想以上に小柄だったことで自信を深めたノンティンガは勝利を確信しています。チャンピオン、F.アルバラード(ニカラグア)への指名挑戦権を手にするのは果たしてどちらでしょうか?
  • ダニエル・デュボアが再び増産中のWBA暫定王座に挑戦へ

    ダニエル・デュボアが再び増産中のWBA暫定王座に挑戦へ

    2021.04.23
    昨年11月、試合前の予想を覆し、J.ジョイス(英国)との世界ランカー対決に敗れたダニエル・デュボア(英国/16戦15勝14KO1敗)の復帰戦が英国で6月5日に決まっています。ジョイス戦直後には地元メディアのインタビューで復帰こそ明言したものの環境を変えたいといったコメントを残しており、他プロモーションへの移籍などチーム・デュボアの再編成も匂わせた23歳のホープでしたが、トレーナーこそB.J.ソーンダース(英国)とも契約している、マーク・ティブス(英国)トレーナーに変えたものの約7ヶ月振りとなる復帰戦もクイーンズベリー・プロモーションズからの出場となる模様です。


    先日行われた復帰会見でデュボアは「ジムから離れ最後の試合から数ヶ月が経過し、好きなことだけをすることに不満を感じはじめ6月5日のリング復帰を決めました、とてもわくわくしています。」と述べ、「自分の進歩を緩めるつもりはありません、大きなタイトルが掛かった試合でリングに戻れることを嬉しく思います。」とし、復帰戦がWBAヘビー級2位のボグダン・ディヌ(ルーマニア/22戦20勝16KO2敗)との同級暫定王座決定戦になることを明らかにしています。


    ジョイス戦ではポイントリードのなか左目が塞がったため自ら膝を着き10カウントを聞いた敗戦に賛否両論が挙がりましたが特に英国のボクサー側からは否定的なコメントも多く、D.ホワイトやC.フランプトン(ともに英国)も精神面の脆弱さを指摘、そしてD.ヘイも「私の採点では彼が優勢でした、彼が膝を着くという選択をしたことに大いに不満ですね。明らかに痛みを伴う目の状態から逃げ出すために膝を着いたのです。私はいかなる状況であっても自ら膝を着くボクサーは見たくない。」と述べるなど、多くのメディアで否定的なコメントが載せられています。


    肉体面だけでなく精神面の完全復活が求められるボクサーの再起路線ですが今回の相手ディヌは約2年前、K.プーレフ(ブルガリア)とのノンタイトル戦で7回KO負けを喫した後、はるか格下を相手に2連勝をおさめるなか昨年11月、WBA11位に突如ランクイン。その後は試合を行っていないもののトントン拍子にランクアップを見せ、最新ランキングで2位に付けています。順当な復活を見せてくれればデュボアが再び世界戦線に再参入することになりそうですが、眼窩骨骨折からの回復度、そして現時点でノーアクションのWBAからの承認取得が心配の種と言えそうです。
  • マイケル・ハンターとフィリップ・フルコビッチによる指名挑戦者決定戦

    マイケル・ハンターとフィリップ・フルコビッチによる指名挑戦者決定戦

    2021.04.22
    IBFからヘビー級の指名挑戦者決定戦として対戦指示が出されていた同級4位、マイケル・ハンター(米国/21戦19勝13KO1敗1分)と同級5位、フィリップ・フルコビッチ(クロアチア/12戦全勝10KO)戦ですが、このほどマッチルーム・ボクシングがおよそ60.6万ドル(約6,576万円)で落札したことが報じられています。なおフルコビッチ陣営のワッサーマン・ボクシングは約24.2万ドル(約2,630万円)の提示に留まっています。


    2月に交渉開始の指示が出されたこの一戦、4月6日を交渉期限としていましたが、マッチルームとワッサーマンの両陣営から締切直前に期限の延長申請がありIBFがこれを容認、入札までこじれることなく合意するものと思われていましたが結局合意に結び付かず入札となっていたものです。落札したマッチルーム・ボクシングのエディ・ハーン・プロモーターは早期のアナウンスを示唆していますが、ここで檜舞台に上がってきたワッサーマン・ボクシングはドイツを本拠とするザウアーラント・イベントを買収したことが先月報じられています。


    H.マスケやM.フック、S.オットケ(いずれもドイツ)などの名王者を輩出したことで名を残したウィルフリード・ザウアーラント氏が創業したプロモーションは近年は兄のニッセ、弟のカッレの兄弟によって運営されていましたが、このほど米国のロサンゼルスを本拠とするケイシー・ワッサーマン氏が買収したことでボクシング界に参入、先月の記者会見の席上、「カッレ、ニッセ、彼らのチームをワッサーマンに迎え入れることを嬉しく思います。このスポーツにおける彼らの専門知識と歴史は他に類を見ないものであり、我々ワッサーマン・ボクシングの結束を更に強固なものにすると信じています。」とコメントを残し、カッレ氏も「ワッサーマンは、ザウアーラントが成し遂げてきた業績を更に次のレベルに引き上げる理想的なプロモーションです。」と述べていたものです。


    この対戦の構図として、32歳のハンターはクルーザー級を主戦場としていた経歴もあるため身長は188cmとやや小柄。五輪や世界選手権での戦歴は無いものの豊富なアマチュア・キャリアを持っています。一方、16年リオ五輪スーパーヘビー級銅メダリストでもあり198cmの上背を持つ28歳のフルコビッチは将来性ではハンターを上回るものの、O.ウシク(ウクライナ)やA.ポベトキン(ロシア)らと戦っているハンターに経験値で後塵を拝しています。すでにクロアチアでは国民的な人気を得ているフルコビッチが全勝のままトップコンテンダーとなることが出来るのか、試合の詳細発表が待たれます。
  • レジス・プログレイス対イバン・レドカッチ戦結果がTKOに変更

    レジス・プログレイス対イバン・レドカッチ戦結果がTKOに変更

    2021.04.21
    現地時間17日に米国のジョージア州アトランタで開催された『TFC(Triller Fight Club)』イベントのセミファイナルの試合結果が変更、日本時間20日に複数の海外メディアが報じています。スーパーライト級10回戦で前WBA同級王者のレジス・プログレイス(米国)がイバン・レドカッチ(写真/ウクライナ)に6回負傷判定勝利とされた試合がプログレイスの6回TKO勝利と変わり、プログレイスの戦績が27戦26勝22KO1敗となっています。


    サウスポー同士となった顔合わせはプログレイス優勢で迎えた6ラウンド、プログレイスの右ボディフックが低く入ったとレドカッチがアピール、苦痛の表情を浮かべながら倒れ込み、ジム・コーブ(米国)レフェリーはローブローと判断します。休憩のさなか再開を促そうにも悶絶の表情を見せ続けるレドカッチはとても試合続行可能な状況には見えず担架でそのまま退場、数分後に採点が読み上げられ幕を閉じていたものです。


    このほどジョージア州コミッションが声明を出し、「故意ではないローブローにより選手が試合継続不可能となった場合、(続行不可の選手は)テクニカル・ノックアウトとして敗者と扱わなければなりません。」と、TKOへ変更した理由を明らかにしています。負傷判定引分や負傷引分が多く、無判定や無効試合(ノーコンテスト)になじみが無い日本のボクシング・ファンの中には賛否両論の起きそうな声明文ではありますが、試合中断中に度々流れていたスロー映像の影響もあったことは想像に難くありません。ネット上ではスロー映像が映し出された直後から「かすっただけ。」「アカデミー賞の受賞候補だ。」と言った辛辣なコメントが挙がっていたことも報じられています。


    すったもんだの末、復帰戦2試合を連続TKOとしたプログレイスは次戦について言及、「これから陣営で話し合う予定ですが、トリラーとの交渉が上手く進めばエイドリアン・ブローナーとビッグファイトを戦いたいと考えています。私と彼はこれまでも対戦の話が何度も挙がっていたし、私が彼を打ち破ると思うが同時に彼からのサポートを得ることはプラスになると思っています。彼は非常に大きなネーム・バリューがあるし、私もそれなりに知名度を持っています。試合が決まれば挑発もし合うだろうし大いに盛り上がれば宣伝にもなるし、試合への期待値も高まると言うものでしょう。」と述べています。


    メイウェザーの再来と言われていたことも夢の跡と言った低迷振りを見せている31歳のブローナーは約2年振りの再起戦となった2月のJ.サンチャゴ(プエルトリコ)戦は12回判定勝利をおさめたものの盛り上がりに欠いた試合に終わり、これまで話題性は他の世界王者以上のものをキープしていたブローナーながら試合放送の視聴者数も激減、人気も凋落していることが報じられています。もし決まればプログレイスの引き立て役に終わってしまう可能性もあるマッチアップを受けるか微妙なところですが果たして元4階級制覇王者がどのような反応を見せるでしょうか?
  • モルティ・ムタラネ「過小評価はしないが、エドワーズが問題になるとは思えない」

    モルティ・ムタラネ「過小評価はしないが、エドワーズが問題になるとは思えない」

    2021.04.20
    IBF世界フライ級チャンピオン、モルティ・ムタラネ(写真/南アフリカ/41戦39勝26KO2敗)が英国のロンドンにてIBFスーパーフライ級6位、WBOではフライ級2位のサニー・エドワーズ(英国/15戦全勝4KO)を迎えて行う防衛戦まで残り10日と迫りました。4月30日に全勝挑戦者を迎えるベテランのムタラネがアウェー防衛に自信を見せています。


    「私は6月で39歳になりますが、多くのボクサーは私が年を取り過ぎていると言います。ですが私は試合に出続けており、私の年齢が私のパフォーマンスの低下に繋がっているというのなら、彼らだって落ちていくものでしょう。(昨年12月の)ジェイソン・ママ戦が中止になった時はとてもガッカリしましたが、こうしてまた試合が決まり興奮しています。エドワーズとの試合は以前から話に挙がっていました、エドワーズを侮ることはしません。私はこれまでのどの試合でも対戦相手を過小評価したことはありません。ですが彼がそれほどの障壁になるとは思いませんが、何が起きるのか分からないのがボクシングですからね。」

    「もちろん痛みはいつだってありますよ、私も人間ですからね。ボクシングにおいて何度も痛み傷つきましたが対戦相手にそうした弱みを見せないことも私の能力だと思っていますし、これまで10カウントを聞いたことはありません。(これまでのキャリアで)最もパンチの有った選手は(12年9月に試合をした)リカルド・ヌニェスですね、私はレンガで殴られているような感覚を持ちました。(09年11月の)フリオ・セサール・ミランダ戦も第1ラウンドからノンストップの打ち合いでした。持っているテクニック、パワー全ての出し切りましたが彼は私の前に立ち続けましたね。私はエドワーズが大きな問題になるとは思っていません、タイトルは私が持ち帰ることになるでしょう。」



    日本でも強さを証明しているムタラネは10年9月にZ.テテ(南アフリカ)、11年3月にはJ.R.カシメロ(フィリピン)をそれぞれTKOに下していますが、すでに当時の力は無いという声も増えています。「ムタラネは13年間負けていない、犯罪的なほど過小評価されている。」と気を締めている25歳のエドワーズが王座奪取となれば番狂わせと言われることでしょう、アウェーの地で王者が4度目の防衛を目指します。
  • SHOWTIMEが『PBC』との興味深い9試合をアナウンス

    SHOWTIMEが『PBC』との興味深い9試合をアナウンス

    2021.04.19
    日本時間16日、アメリカのケーブルテレビ局『SHOWTIME』が『PBC』との興味深い9つのカードをアナウンス、ボクシングファン注目と言えるマッチアップが報じられています。このほど両社は3年間の契約延長に合意したとする報道もあり、同局スポーツ部のトップ、スティーブン・エスピノサ氏が「これまでSHOWTIMEは7年間以上、世界で最も包括的なボクシング・イベントを計画してきました。SHOWTIMEはプレミア・ボクシング・チャンピオンズとの長期的な契約により今後も世界で最も偉大なファイター、そして熱狂的かつ多様なファンにとってナンバーワンの場所で在り続けることを約束します。」とボクシング中継のトップを目指すと胸を張っています。同じく『PBC』とのタッグで知られる『FOX』は予算の問題も報じられるなどカード的にやや面白みに欠けるイベントもあり停滞感を感じさせていますが、今回のアナウンスに喜んだボクシング・ファンも多く居るのではないでしょうか。



    <5月15日/WBA&WBC世界スーパーバンタム級王座統一戦>
    WBAレギュラー王者、ブランドン・フィゲロア(米国/22戦21勝16KO1分)
    vs.
    WBC王者、ルイス・ネリ(メキシコ/31戦全勝24KO)
    ※WBAスーパー王者にM.アフマダリエフ(ウズベキスタン)が在位しているため、統一戦と謳うのは不適当という声もありそうですが興味深い無敗同士の王者対決です。メキシコでは、選手を厳しく管理下に置くスタンスを持つE.レイノソ・トレーナーとネリが決別したというニュースが今春に挙がった際は「やはり」という声も少なくなかったと言われていますが、どこまで自己管理が出来るのか今後も常に言われる不安要素でしょう。



    <5月29日/WBC世界バンタム級タイトルマッチ>
    王者、ノルディ・ウーバーリ(フランス/17戦全勝12KO)
    vs.
    同級1位、ノニト・ドネア(フィリピン/46戦40勝26KO6敗)
    ※王者ウーバーリのコロナ感染により延期となっていたカードが実現です。今回の9つのカードは全て開催地未定となっていますが両者とも自国での世界戦開催は厳しくアメリカ開催はまず間違いないところでしょう。多くの識者が指摘するであろう、ドネアの38歳という年齢の壁ですが経験値でどこまでカバー出来るでしょうか?そして対サウスポーはイマイチという声も気になるところです。



    <6月19日/WBC世界ミドル級タイトルマッチ>
    王者、ジャモール・チャーロ(米国/31戦全勝22KO)
    vs.
    同級4位、ファン・マシアス・モンティエル(メキシコ/28戦22勝全KO4敗2分)
    ※昨年12月、元暫定王者のJ.カークランド(米国)から3度のダウンを奪い初回KOに仕留めたモンティエルがビッグチャンスを掴んでいます。17年2月には世界を獲る前のJ.ムンギア(メキシコ)に2回で沈められているモンティエルですが5度目の防衛を目指す王者に対して自慢の強打を先に当てることは出来るでしょうか?



    <6月26日/WBA世界スーパーライト級タイトルマッチ>
    レギュラー王者、マリオ・バリオス(米国/26戦全勝17KO)
    vs.
    WBAライト級レギュラー王者、ジェルボンテ・デービス(米国/24戦全勝23KO)
    ※これまでも度々警察沙汰を起こしている26歳のデービスは今年3月、ひき逃げ事件を含む14件の容疑で起訴されました。身から出た錆と言えるリング外のトラブルで身を持ち崩すのか話題となっていますが、今度のリングは3階級制覇が掛かる一戦です。180センチ近い上背のバリオスをどう攻略するのか、それとも全勝ストップとなるのか、発表された9つのカードのなかで唯一のペイパービュー・イベントとなっています。



    <7月3日/WBA暫定スーパーフェザー級タイトルマッチ>
    暫定王者、クリス・コルバート(米国/15戦全勝6KO)
    vs.
    同級4位、ユリオルキス・ガンボア(キューバ/34戦30勝18KO4敗)
    ※19年12月のG.デービス(米国)戦、昨年11月のD.ヘイニー(米国)戦と2連敗を喫し、世界ランクから名を消していたものの最新ランキングでいきなり4位に食い込んできた39歳のガンボアにとってキャリア最後の世界戦となるのか。9つのカードの中で最も面白味に欠けるカードと言えそうですが、慎重な戦い振りも見せるコルバートだけに盛り上がりに欠けたフルラウンドになりそうな予感もします。



    <7月17日/4団体世界スーパーウェルター級王座統一戦>
    WBAスーパー、WBC、IBF王者、ジャーメル・チャーロ(米国/35戦34勝18KO1敗)
    vs.
    WBO王者、ブライアン・カルロス・カスターニョ(アルゼンチン/18戦17勝12KO1分)
    ※昨年9月に2本のベルトを持つJ.ロサリオ(ドミニカ共和国)を8回KOに下し3団体統一王者となったチャーロと、2月にP.テシェイラ(ブラジル)を12回判定に退け新王者となったカスターニョによる4団体の統一戦です。31歳対決でもある一戦は名実ともに実力伯仲の好ファイトが予想される対戦と言えそうです。



    <8月14日/WBA&WBO世界バンタム級王座統一戦>
    WBAレギュラー王者、ギレルモ・リゴンドー(キューバ/22戦20勝13KO1敗1ノーコンテスト)
    vs.
    WBO王者、ジョンリエル・カシメロ(フィリピン/34戦30勝21KO4敗)
    ※E.ララ(キューバ)同様、往年の輝きも少し陰りを見せ始めたものの世界最高峰のテクニックを持つリゴンドーと野生味溢れるカシメロとの統一戦は特に日本のファンには必見の対戦と言えそうです。現在6連続KO勝利中のカシメロがV.ロマチェンコ(ウクライナ)に敗れてから3連勝とする40歳のリゴンドーに引導を渡す一戦とすることは出来るでしょうか?



    <8月28日/WBC世界スーパーミドル級挑戦者決定戦>
    同級1位、デビッド・ベナビデス(米国/24戦全勝21KO)
    vs.
    前IBF同級王者、ホセ・ウスカテギ(ベネズエラ/34戦30勝25KO4敗)
    ※19年1月、現王者でもあるC.プラント(米国)に12回判定負けを喫し王座を手放しているウスカテギは重量級らしからぬ手数と柔軟さが特徴。再起路線中にL.トンプソン(米国)にも敗れ世界ランキングからも陥落したものの最新ランキングでIBF5位に戻っていますが、若く勢いに乗っているベナビデスの牙城を揺るがすことは難しそうです。



    <9月11日/WBC&WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦>
    WBC王者、5月15日のネリ対フィゲロア戦勝者
    vs.
    WBO王者、スティーブン・フルトン(米国/19戦全勝8KO)
    ※A.レオ(米国)に12回判定勝利をおさめWBO王座を手にしたのが今年1月。初防衛戦にあたる試合がビッグファイトになる可能性を秘めた26歳のフルトンは万能型のスタイルが特徴です。M.アフマダリエフ(カザフスタン)との統一戦も見たいところですが群雄割拠と言えるクラスで存在感をアピールすることは出来るでしょうか?



    SHOWTIMEは9月のフルトン戦を対WBC王者との統一戦と謳っていますが、『PBC』は相手未定と公示しているように勝者の怪我、そしてもしネリが勝利した場合に4ヶ月でリングに上がるのか?という不安要素も残り、決定と言うには疑問符の付くアナウンスに加えて、依然として国際試合に高い障壁となっているコロナ禍の影響も気になるところですが、1つでも多く実現してほしい好カードばかりとあって無事にゴングまでたどり着いてほしいところです。
  • 速報!プログレイス対レドカッチ & ロペス対カンボソス戦は6月5日開催!

    速報!プログレイス対レドカッチ & ロペス対カンボソス戦は6月5日開催!

    2021.04.18
    現地時間17日、米国のジョージア州アトランタに在る、メルセデス・ベンツ・スタジアムにて『TFC(Triller Fight Club)』主催イベントが開催、イベント中継中に注目のスーパーライト級統一戦、テオフィモ・ロペス(米国/16戦全勝12KO)対ジョージ・カンボソス Jr.(豪州/19戦全勝10KO)戦が6月5日(会場未定)に行われることがアナウンス、同イベントでイベンダー・ホリフィールド(米国)対ケビン・マクブライド(アイルランド)戦も行われるとしています。


    メインイベントのクルーザー級8回戦はYouTuberのジェイク・ポール(191.5ポンド)が元総合格闘家のベン・アスクレン(ともに米国/191ポンド)に1ラウンド1分59秒KO勝利です。

    初回半分が過ぎたところでポールのロングの右フックがクリーンヒットするとアスクレンが横倒しにダウン、立ち上がりますがレフェリーが試合をストップしています。ポールは3戦全勝全KO、アスクレンはボクシング・デビュー戦で完敗です。各試合の合間にはライブ映像も流れるなど延々と続いたイベントは現地時間の深夜1時前に中継終了となっています。



    セミファイナルとなったスーパーライト級10回戦、前WBA同級王者のレジス・プログレイス(米国/143ポンド)がWBC同級30位のイバン・レドカッチ(ウクライナ/142ポンド)に6回負傷判定勝利です(3対0/60-54×2、59-54)。

    サウスポー同士の対戦はジャブとフェイントの初回を終え2ラウンドに入ると、プログレイスが左を出しはじめ攻勢を強めていきます。ハートの強さと打たれモロさを併せ持つレドカッチは退がる時間が増え、終盤に左を食うと、3ラウンドもプログレイスの左のタイミングが合いだしているように映ります。4ラウンド序盤にプログレイスの肩越しの左を浴び、バランスを崩したレドカッチは世界ランクに居たころの勢いは消えかけているものの一矢報いたいところですが終盤にも左を浴び力無く後退、ダウンを匂わせたところでゴングに助けられます。5ラウンドもプログレイスがポイントを挙げると6ラウンド中盤、プログレイスの右ボディフックが低く入ったように映るとレドカッチは嗚咽するように倒れ込みます。レフェリーはローブローとしカウントをコールせず様子を見たものの数分の休憩を置いてもレドカッチは身体をくの字にしながら悶絶の表情を見せ続けるためドクターもリングインし、容体を見ますが会場にスロー映像が流れると、プログレイスのパンチはトランクスをかすめた程度となっており、レドカッチの左ひじでパンチはほぼブロックされていることが明らかとなるとその映像をニュートラルコーナーで見ていたプログレイスも「当たってないだろ!」と両手を広げてジェスチャー。しかしレドカッチは表情を歪めながら数分後に担架でリングを降りています。プログレイスの反則負けかと思いきや、負傷判定がコールされ32歳のプログレイスは26勝21KO1敗とし、J.テイラー(英国)に王座を奪われて以降2連勝としています。35歳のレドカッチは23勝18KO6敗1分1無判定、元世界王者のD.ガルシア(米国)に12回判定負けを喫してから約1年3ヶ月振りの復帰戦でしたが、反則勝ちを狙ってのアピールか、かすめたパンチの当たり所が悪かったのか、いずれにせよ後味の悪い敗戦となっています。



    アンダーカードのヘビー級6回戦は元IBFクルーザー級王者のスティーブ・カニンガム(206ポンド)と41歳の総合格闘家、フランク・ミア(ともに米国/276ポンド)のボクシング・デビュー戦という顔合わせ。6回判定でカニンガムが勝利をおさめています(3対0/60-54×2、58-56)。

    当初のアナウンスでは元世界ライトヘビー級王者、A.ターバー(米国)がミアと対戦するとされていましたが、52歳という年齢に加えて約5年8ヶ月のブランクを憂慮したジョージア州コミッションが試合を許可せず、試合3週間前にカニンガムへの変更が報じられた一戦。とはいえ44歳のカニンガムも約3年8ヶ月のブランクがあるものの身体はしっかりとビルドアップされています。解説席には3月下旬、トリラーの記者会見にサプライズ登場し、「7月3日に " TFC " イベントで現役復帰する!」と発表した48歳のO.デラホーヤ(米国)が座り、カニンガムの長期ブランク明けとなる仕上がりを自分と重ねるかのようにコメント、計量時31キロの体重差のなかスタートします。その体重差から1発食うと分からない、という雰囲気が漂いますがジャブを突きながら距離をキープするカニンガムはフットワークとクリンチを混ぜディフェンシブなスタイルを見せると、当然ながらサウスポーのミアは鈍重な動きも重なりカニンガムにパンチを当てることが出来ません。カニンガムも打っては離れ、そして打ってはクリンチといった動きに終始しフルラウンドを終えています。カニンガムは30勝13KO9敗1分、やや顔を腫らしたミアはボクシング・デビュー戦を黒星としています。



    M.タイソン対R.ジョーンズ Jr.(ともに米国)戦で一躍話題となった『TFC』。ジョーンズ Jr. とのエキシビジョンで約10億円を稼いだとされるタイソンは「もう2度とトリラーとは仕事をしない。」と宣言するなど契約トラブルも噂されており、新興プロモーションにありがちとはいえ今回のイベントからも分かるようにエンターテイメント色の濃いイベントを開催していく姿勢を一貫させていますがデラホーヤ復帰戦など今後の運営もいくらか注目を集めそうです。
  • 速報!トニー・ハリソン 対 ブライアント・ペレラ!

    速報!トニー・ハリソン 対 ブライアント・ペレラ!

    2021.04.18
    現地時間17日、米国のカリフォルニア州ロサンゼルスに在る、シュライン・エキスポ・ホールにて『PBC』イベントがただいま終了。メインイベントのスーパーウェルター級12回戦、前WBC世界スーパーウェルター級王者で同級3位のトニー・ハリソンがブライアント・ペレラ(ともに米国)と12回引分に終わっています(1対1/116-112:ハリソン、117-111:ペレラ、114-114)。

    ロイ・ジョーンズ Jr. がチーフ・セコンドに就くペレラはウェルター級が主戦場ながら上背はハリソンとほぼ同じと映り、右手を大きく使いながらゆっくりとサークリングを見せます。対するハリソンも右のタイミングを図りながら慎重な立ち上がりを見せ、手数が持ち味のペレラをロープに追い込んで行きます。ほぼイーブンと映るペース争いのまま中盤に入り、先にパンチをまとめたのはサウスポーのペレラで6ラウンドに左ストレートから右フックをアゴに打ち込みます。7ラウンド序盤にも左ストレートを浅く食ったハリソンはプレッシャーこそ強めるものの後半勝負なのか、ポイントを取れていると考えているのか、目立った攻勢を仕掛けず終盤に入ります。ほぼすべてのラウンドでハリソンを上回る手数を見せるペレラも疲労の色が見えはじめ、10ラウンド終盤にいきなりの右、ジャブを貰います。11ラウンド、偶然のバッティングによりペレラが左まぶたから微量の出血を見せますが、お互いに決定的な場面を造れないまま迎えた最終回も両者、戦術に大差は無く進行、ジャブを当て合うと終了間際にハリソンがコーナーで足を滑らせスリップ、ゴングを聞いています。約1年4ヶ月振りの復帰戦を飾ることは出来ずギリギリ世界戦線に留まったか、30歳のハリソンは28勝21KO3敗1分、放送局『FOX』内では優勢の声も大きかった32歳のペレラは17勝14KO3敗1分、あと半歩で番狂わせを逃しています。



    セミファイナル、スーパーライト級10回戦はオマール・フアレス(米国/142ポンド)がエリアス・アラウホ(アルゼンチン/141.8ポンド)を10回判定に下しています(3対0/98-92、99-91×2)。

    両者ダウンや膝を折るといった場面は無く、テレビ放送枠でのセミとしては技術的に寂しい展開はアラウホが前進、フアレスがL字ガードからジャブ、左ボディなどやや手数で優勢というフルラウンドを終えています。21歳のフアレスは11戦全勝5KO、当初の発表ではベテランのジェシー・ローマン(米国/26戦22勝11KO4敗)とアナウンスされていたものの試合の4日前にピンチヒッターとなった33歳のアラウホは21勝8KO3敗です。



    スーパーウェルター級8回戦、『PBC』の期待も高いビト・ミールニッキ Jr.(151.2ポンド)はジェームス・マーティン(ともに米国/152ポンド)に8回判定負けを喫しています(2対0/76-76、77-75、79-73)。23歳のマーティンは7勝2敗、18歳のミールニッキ Jr. は8勝5KO1敗と強さに筋金を入れる前につまづきを見せています。



    WBA世界クルーザー級挑戦者決定戦は同級5位のディオン・ニコルソン(米国)が同級6位のエフェトボル・アポチ(ナイジェリア)に3ラウンド1分12秒TKO負け、アポチが挑戦権を掴んでいます。

    スタンスを広めに取り自分の距離を造りたいニコルソンとガードをガチっと上げてじりじり前に出ながら攻めるアポチ、両者ジャブを突きながらペースを引き寄せようとするなかで2ラウンド、アポチの右フックでニコルソンがダメージを負います。クリンチに行こうとするところをふりほどかれなぎ倒されるようにスリップしたニコルソンは終盤に右ストレートからの右アッパーなど連打を浴びダウンします。立ち上がり辛くもゴングに逃げ込んだニコルソンでしたが、3ラウンド開始からアポチのワンツーを浴び膝から前のめりにダウンします。立ち上がったニコルソンでしたがフラつきを見せたためにレフェリーはカウントをストップ、両手を交差しています。スーパー王者にA.グラムイリアン(アルメニア)、レギュラー王者はR.メルウィー(コートジボアール)、そしてゴールド王者にA.エゴロフ(ロシア)が在位するなかで指名挑戦権を手にした31歳のアポチは11戦全勝全KO、これまでの全試合をアメリカでこなしています。初黒星の30歳、ニコルソンは14勝13KO1敗です。
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