• HOME
  • 海外ボクシング情報

海外ボクシング情報

  • 今週末はホワイト対ポベトキンのヘビー級対決に注目

    今週末はホワイト対ポベトキンのヘビー級対決に注目

    2020.08.18
    少しずつ復興へ歩を進める世界各地のボクシング界、今週末も英国とアメリカを中心に楽しみなイベントが予定されています。その中でも一番の注目は英国イングランドのエセックスで行われるWBC暫定世界ヘビー級タイトルマッチではないでしょうか。暫定王者のディリアン・ホワイト(英国/28戦27勝18KO1敗)が元WBA王者で現在はWBC9位につけるアレクサンデル・ポベトキン(ロシア/38戦35勝24KO2敗1分)と対する一戦です。

    他のビッグファイト同様、このマッチアップも当初は5月2日、そのあと7月4日に延期され、ようやく現地時間8月22日にゴングとなりそうですが、両者とも約8ヶ月振りのリングとなります。主催するマッチルーム・ボクシング、エディ・ハーン・プロモーターはホワイトが勝利をおさめればWBCレギュラー王者、タイソン・フューリー(英国)との対戦を目論んでいます。


    「(現在3団体のベルトを持つ)アンソニー・ジョシュアが欲しいのはWBC王座であって、相手がワイルダー、フューリーであろうと誰だろうと心配していません。WBCのベルトを持っている選手が誰であろうと統一世界タイトルマッチとしてジョシュアと向き合うことになると思います。土曜日の試合の勝者がフューリー対ワイルダー第3戦の勝者に対して対戦が義務づけられることになるでしょう、もしフューリーが(ポベトキン戦勝利後の)ホワイトと戦うことを避けた場合、暫定からレギュラー王者へ昇格することになると思いますが、それはあまり好ましい事態とは言えません。しかし何が起きるか分かりません、ジョシュアなら統一チャンピオンになるためにすぐにもホワイトと対戦する用意があります。」

    「誰しも世界チャンピオンと戦うことを望むものですが、フューリーがWBCから義務付けられた試合を拒否した場合は彼は王座を剥奪されることになるでしょうし、ホワイトは統一チャンピオンを決める試合に進むでしょう。こうした事態をジョシュアとも話し合いましたが、彼はポベトキンがシナリオをひっくり返す可能性がある、と話しています。」


    ハーン・プロモーターの青写真通りの事を運ぶためにはホワイトの勝利は必須です。来月41歳となるポベトキンに往年の力が無いのは周知の事実ですが、対戦者の質を含めて経験値ではホワイトの上を行きます。日本時間23日早朝に拳を交える両者がどのような試合を魅せてくれるでしょうか。



    <今週末に行われるその他の注目カード>

    <WBO世界ライトヘビー級挑戦者決定戦/米国、ラスベガス>
    WBO3位、エレイデル・アルバレス(コロンビア/26戦25勝13KO1敗)対WBO4位、ジョー・スミス Jr.(米国/28戦25勝20KO3敗)
    ※7月14日にセットされていたところへアルバレスが肩を痛めたことでおよそ1ヶ月の延期を経て仕切り直す一戦。前王者のM.ブリエディス(ラトビア)が元王者、K.グロワッキー(ポーランド)との再戦指示を拒否したことで剥奪、現在は空位となっています。新王者への指名挑戦権を手にするのは技巧のアルバレスか?それともパワーのスミス Jr. でしょうか?


    <ミドル級10回戦>
    前WBAミドル級王者、ロブ・ブラント(米国/27戦25勝17KO2敗)対元世界ランカー、ビタリ・コピレンコ(ウクライナ/30戦28勝16KO2敗)
    ※昨年7月、大阪にて村田諒太(帝拳)に雪辱を許したブラントがおよそ13ヶ月振りのリングに上がります。36歳のベテラン、コピレンコも昨年5月、S.バトラー(カナダ)に判定負けを喫して以来のリングとなり、お互いにとって大事な復帰戦はどちらが白星を掴むのでしょうか?特筆する破壊力は無い両者だけに激しいペース争いが予想されますが、このブランク中の調整が勝敗を分けることになりそうです。



    <WBCシルバー・ウェルター級王座決定戦/8月22日:米国、ロサンゼルス>
    元WBC、IBF世界ウェルター級王者、ショーン・ポーター(米国/34戦30勝17KO3敗1分)対IBO同級王者、セバスチャン・フォルメラ(ドイツ/22戦全勝10KO)
    ※トルコでトレーニング・キャンプを重ねてきたフォルメラの想いが通じたか、母国ドイツでの放送も決定、さぞ気合も入っていることでしょう。しかし予想としては中盤から後半にかけてポーターがストップを呼び込む公算大と言える一戦です。


    <スーパーウェルター級10回戦>
    WBC35位、セバスチャン・フンドラ(米国/15戦14勝9KO1分)対ナザニエル・ガリモア(米国/26戦21勝17KO4敗1分)
    ※長身、そしてサウスポーという対戦相手として最も嫌がられるスタイルとも言えるフンドラが強打のガリモアと対戦します。9月19日に次戦を予定しているWBC同級1位のサウスポー、E.ルビン(米国)とスパーリングをこなしながらフンドラ対策を練り上げてきたガリモアは直近5試合で2勝3敗としていますが、連敗脱出と成るでしょうか?



    <WBC世界クルーザー級挑戦者決定戦/ロシア、カザン>
    WBC4位、アレクセイ・パピン(ロシア/12戦11勝10KO1敗)対WBC5位、ルスラン・フェイファ(ロシア/26戦25勝16KO1敗)
    ※日程の変更が頻繁に行われる昨今、この試合も当初は先週15日にロシア南部のクラスノダールで開催される予定でしたが、コロナ禍による影響が大きく管轄するロシア・ボクシング連盟が興行を不許可、1週置いてやや東部に会場を移しての開催となっています。勝者は王者I.マカブ(コンゴ)への指名挑戦権を手にする一戦は、7歳から始めたキックボクシングの戦績が276勝4敗というキャリアを持つパピンの強打に視線が集まります。



    <ヘビー級10回戦/ドイツ、マグデブルク>
    元IBFクルーザー級王者、ヨアン・パブロ・エルナンデス(キューバ/30戦29勝14KO1敗)対元世界ランカー、ケビン・ジョンソン(米国/52戦34勝18KO17敗1分)
    ※14年6月にIBFクルーザー級王座4度目の防衛を果たした後に引退を発表したエルナンデスが約6年振りに復帰します。引退後はドイツのシュテンダールに居を構える35歳はくすぶっていた火を再び燃やすことを決めたようですが、今後はヘビー級のリングに上がるとしています。現在5連敗中のベテラン、ジョンソンをどこで仕留めるかに注目が集まります。
  • トップランクが注目の世界タイトルマッチをアナウンス

    トップランクが注目の世界タイトルマッチをアナウンス

    2020.08.17
    先週末、トップランクがボクシング・ファン注目の世界タイトルマッチを2試合アナウンスしています。最注目はWBAスーパーとWBO、そしてWBCはフランチャイズという位置づけながら実質的な王者と自他ともに認める、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ/15戦14勝10KO1敗)とIBF王者のテオフィモ・ロペス(米国/15戦全勝12KO)によるライト級王座統一戦を10月17日と正式発表、ESPNによるC.フランプトン対D.トレイナー戦中継のなかでアナウンスしています。コロナ禍による延期が決まってから9月や10月開催、また11月になるのではといった日程がたびたび報じられれてきたファン待望の統一戦は試合会場未定ながら米国のラスベガスで開催されるとしています。


    かねてから「4団体を統一したらスーパーフェザー級に戻る、私にライト級は大き過ぎる。」と述べていた32歳のロマチェンコもライト級戦は今回で5試合目。ロペスを退けベルトを統一したのちスーパーフェザー級で同程度の注目を集め、ビッグマネーファイトが待っているかは不透明でもあり前言撤回となる可能性も残っていますが、ライト級に留まり新たな難敵と戦ってほしいと願うファンも少なくないでしょう。一方、23歳のロペスは若さも加わり以前から自信満々のコメントを残していますが、昨年12月のR.コミー(ガーナ)戦で見せた2回TKO勝利には驚いたファンも多いことでしょう。J.リナレス(帝拳/ベネズエラ)戦で見せたように打たれ強さに疑問符のつくロマチェンコだけに9歳差の勢いと自慢の強打で2試合連続の番狂わせを目指します。



    そして今回が3度目の正直となるWBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチもアナウンス、チャンピオンのジャメル・ヘリング(米国/23戦21勝10KO2敗)が同級12位のジョナサン・オケンド(プエルトリコ/37戦31勝19KO6敗)と対戦します。会場は9月5日に米国のネバダ州ラスベガスに在る、MGMグランドのカンファレンス・センターとなっていますが、7月2日から14日という2度の延期はいずれも王者のコロナウイルス陽性発覚が原因となっています。3度目のアナウンスはおよそ7週間を置き、いわば万全を期しての日程となりましたが、待たされたオケンドもフランプトン戦への単なるステップになるつもりはないでしょう、技巧派サウスポー王者にベテランがどのような戦術で挑むのか、約3週間後のゴングです。
  • 速報!デビッド・ベナビデス 対 ロアメール・アングロ!

    速報!デビッド・ベナビデス 対 ロアメール・アングロ!

    2020.08.16
    現地時間15日、米国のコネチカット州アンカスビル、モヘガン・サン・カジノにて、変則のWBC世界スーパーミドル級タイトルマッチがただいま終了、計量失格により前王者となったデビッド・ベナビデス(米国)が同級15位のロアメール・アングロ(コロンビア)に10ラウンド終了、棄権によるTKO勝利をおさめています。

    上背で勝るベナビデスは高いガードからシャープなジャブを放ち、アングロを追い込んでいくと、アングロは左右フックで対抗しますが距離が遠く、早くもベナビデスが流れを引き寄せて行きます。2ラウンド、ベナビデスの長い距離を強引に詰めようと踏み込むアングロは有効打こそ少ないものの良い攻めを見せます。その後もガードをがっちりと固めベナビデスの攻撃を防ぎ、隙を見て懐に踏み込もうとするアングロは致命打こそ防ぐものの手数で劣りポイントを落としていきます。5ラウンド、アングロの右をかわしながら右ボディを打ち込んだベナビデスはスウェーバックを混ぜながらアングロの反撃をかわし、徐々にダメージを与えて行くと、コーナーに戻る足取りも徐々に重たくなっていくように映ります。7ラウンドも亀のようにベナビデスの攻撃を防ぐアングロはグラつきも見せず隙を伺い、時折反撃を見せますがベナビデスにヒットすることは無く、ほぼフルマークと映りラウンドが進みます。終盤に入ってもベナビデスが手数、有効打でリードしながらアングロの反撃をかわす展開は変わらず、詰め切れないベナビデス、異常なほど打たれ強いアングロという意見が飛び交いそうななか10ラウンドも打たれまくったアングロ陣営のペドロ・ディアス・トレーナーがジョン・カラス(米国)レフェリーに対しインターバル中に棄権を申し出ています。23歳のベナビデスは23戦全勝20KOとしましたが今回、約3ポンドのオーバーとなったもののこのクラスに留まるのか、ライトヘビー級に上がるのか、動向に注目です。敗れた36歳のアングロは26勝22KO2敗、18年6月のG.ラミレス(メキシコ/WBO王座戦)戦以来2度目の世界挑戦でしたが王座獲得はなりませんでした。



    WBA世界ライト級暫定王座決定戦は同級6位のジャクソン・マリニェス(ドミニカ共和国)が同級7位、ローランド・ロメロ(米国)に12回判定負け、ロメロが新王者となっています(3対0/115-113、116-112、118-110)。

    両者左手をやや下げながらリング中央でジャブを突き合ってスタート、ロメロが声を挙げながら1発1発をしっかりと打っていくと、上背で勝るマリニェスは中南米らしい柔軟さを見せ、さばくように距離を取り左を差して行きます。ロメロは多くのパンチを大きく踏み出して放つため重心移動が大きく、2発目3発目が出にくいものの腕っぷしには自信が有りそう。一方のマリニェスはシャープなパンチながらオープンブローや押すパンチも多く迫力に欠けるといったところか、そしてお互いにスピード、当て感はイマイチという言わば両者にとって今後のキャリアのための弾みといった暫定世界戦は有効打の少ないまま進み、非常に競った展開で折り返します。その後も展開は変わらないもののマリニェスは手応えを感じてか、アピールか、ゴングが鳴るたびにガッツポーズを見せてコーナーに戻ります。歩くように距離を詰め左右フックを中心にパンチを繰り出すロメロは的中率が低く、ジャブを含めた有効打はややマリニェス優勢と映り、終盤に入ります。11ラウンドにはマリニェスのいきなりの右が当たりますが最終回まで有効打の少ない展開は盛り上がりに欠けるフルラウンドとなっています。地域王座の獲得歴も無く、なぜ7位に入ってきたのか微妙な24歳のロメロは12戦全勝10KO、今後もマッチメイクが肝心となりそうです。一方、アメリカ2戦目となる29歳のマリニェスは19勝7KO1敗です。



    アンダーカードのヘビー級10回戦ではIBF15位のオト・ヴァリン(スウェーデン)とトラビス・カウフマン(米国)が対戦、5ラウンド2分32秒TKOでヴァリンが勝利をおさめています。昨年9月、T.フューリー(英国)と対戦し12回判定負けを喫しているサウスポーの29歳、ヴァリンは21勝14KO1敗1ノーコンテストとし復帰を果たしています。敗れた34歳のカウフマンは32勝23KO4敗1無判定。18年12月にL.オルティス(キューバ)と対戦し、10回KO負けを喫しているカウフマンは2連敗としています。
  • 速報!イズライル・マドリモフ 対 エリック・ウォーカー!

    速報!イズライル・マドリモフ 対 エリック・ウォーカー!

    2020.08.16
    現地時間15日、米国のオクラホマ州タルサにてWBA世界スーパーウェルター級挑戦者決定戦が行われ、WBA2位のイズライル・マドリモフ(ウズベキスタン)がWBA6位のエリック・ウォーカー(米国)に12回判定勝利、マドリモフが挑戦権を手にしています(3対0/116-110×2、116-111)。25歳のマドリモフは6戦全勝5KO、スーパー王者のJ.ロサリオ(ドミニカ共和国)やレギュラー王者のE.ララ(キューバ)とのマッチアップに期待が集まります。敗れた37歳のウォーカーは20勝9KO3敗です。



    WBAインターナショナル・スーパーライト級タイトルマッチでは王者でWBA6位にランクされるシャハラン・ギヤソフ(ウズベキスタン)がウィストン・カンポス(ニカラグア)に3ラウンド3分ジャストのKO勝利、王座防衛を果たしています。リオ五輪ウェルター級銀メダリストでもある27歳のギヤソフはこれで10戦全勝8KO、28歳のカンポスは31勝19KO8敗6分としています。
  • 速報!カール・フランプトン 対 ダーレン・トレイナー!

    速報!カール・フランプトン 対 ダーレン・トレイナー!

    2020.08.16
    現地時間15日、英国のロンドン、BTスポーツ・スタジオにて、" LONDON DOUBLEHEADER " と銘打たれたイベントがただいま終了、メインイベントのライト級10回戦はWBOスーパーフェザー級8位で元2階級制覇王者のカール・フランプトンがダーレン・トレイナー(ともに英国)に7ラウンド1分ちょうどのTKO勝利です。

    スーパーフェザーでも小柄なフランプトンは上体を振りながらボディを軸に攻め、顔1個分上背で勝るトレイナーはコンパクトなパンチを打ち下ろそうとします。2ラウンド序盤、フランプトンに対してマイケル・アレギザンダー(英国)レフェリーがローブローの注意を与えますが静かな展開と言える序盤となります。2ラウンド終盤に左フック、3ラウンド序盤にも右を当てたフランプトンですがこのラウンド中盤に2度目の注意が入り、終盤にはトレイナーの右が浅くヒットします。その後、カウンターを警戒しながらじりじりと前進し体格差を生かそうとするトレイナーに対して、フランプトンは実戦の感覚を取り戻すかのように、慎重な戦い振りを見せていましたが6ラウンド残り15秒ほどで右ボディから左ボディを好打するとトレイナーがダウンします。カウント8で再開したところでゴング、7ラウンドもジャブから立て直しを図るトレイナーにゆっくりとプレッシャーを掛けると50秒過ぎ、フランプトンの左ボディが入るとトレイナーは右手を挙げながら、白旗を挙げるように後ろを向いたところでレフェリーが両手を交差しています。33歳のフランプトンは28勝16KO2敗とし今冬にも開催が噂される、WBO王者のJ.ヘリング(米国)戦実現へ一歩近づいています。こちらも33歳、トレイナーは16勝7KO4敗としています。



    そしてフェザー級10回戦、WBOスーパーバンタム級3位のマイケル・コンラン(アイルランド)は元IBFインターナショナル・フェザー級王者でもあるソフィアン・タコウシュ(フランス)に10ラウンド1分54秒TKO勝利です。

    サウスポーのタコウシュに対し、オーソドックスでスタートしたコンランはすぐにサウスポーにスイッチ、良い右ボディを当てると得意のスイッチを繰り返しながらペースを引き寄せようとします。残り20秒ほどで揉み合い時に右肩をカチ上げたタコウシュに対し、スティーブ・グレイ(英国)レフェリーが注意を与えて初回を終了、2ラウンド1分過ぎに再びコンランの右ボディがヒットするとタコウシュはトランクスのベルトを下げ効いた素振りを見せます。残り20秒ほどにはレフェリーからローブローの注意が入ったコンランですがまずまずの良いスタートを切ると上下に打ち分けながら攻勢を掛け、3ラウンド終盤にも再びコンランにレフェリーから注意が入り、4ラウンド終盤に照準を定めていた右ボディが低く入ったところでコンランにとうとう減点1が課されます。

    その後も数発見せていたコンランのローブローですが攻勢を強めるなか5ラウンド半分過ぎにも右フックに対して減点1が課されます。タコウシュも元世界ランカーの粘りを見せ反撃を試みますが、有効なクリーンヒットは無くコンラン・ペースで進み7ラウンド半分過ぎにはコンランが左ボディを打ち込むとタコウシュは身体を折りハッキリと効いた素振りを見せます。9ラウンド終了間際にタコウシュはマウスピースを落とし休憩、再開したところでゴングが鳴り、最終回もコンランが攻め、タコウシュが粘る展開で迎えた半分過ぎ、コンランがロープに詰め連打を浴びせると左フックで顔が跳ね上がり、後続打を打ち込むと効いてしまい反応が鈍くなったタコウシュを見たレフェリーが両者の間に割って入りTKOとなっています。WBAフェザー級3位、IBF6位、WBCでは13位につける28歳のコンランはこれで14戦全勝8KOです。一方、昨年10月にJ.ワーリントン(英国)の持つIBFフェザー級王座に挑戦し2回TKO負けを喫している34歳のタコウシュは35勝13KO5敗1分、2連敗としています。



    アンダーカードではWBO欧州スーパーフェザー級タイトルマッチが行われ、王者でWBO4位と好位置につけるアーチー・シャープがジェフ・オフォーリ(ともに英国)に10回判定勝利、王座防衛です(96-95)※マーカス・マクドネル(英国)レフェリーのみ採点。

    スイッチを繰り返しながら絶えず足を動かし相手との距離を変えコツコツとパンチを合わせて行くスタイルを持つシャープをオフォーリがロープ際に追い込もうと前に出る展開で幕を開け、揉み合いも多い序盤となります。徐々に動きを読み始めたシャープが出鼻をくじくようなパンチを当てはじめるとともにオフォーリは前に出続けるもののシャープの動きを目で追ってしまい手数が増えません。シャープのクリンチワークにも攻勢を抑え込まれていたオフォーリですが5ラウンドは良いラウンドを造り、巧みに腕を抜き至近距離でパンチを出していきます。6ラウンド、シャープの左フックが良いタイミングを見せますが、オフォーリも頭を付けながら右アッパーを浅く当て、7ラウンドも残り30秒で左フックをシャープのアゴに打ち込み少しずつ序盤の失点を巻き返していくように映ります。前に出ながらコツコツと出していたオフォーリのボディが効果を見せてきたか、シャープがロープ際でガードを固める場面が増えて行き、持ち味でもあるフットワークに陰りが見え始めます。尻に火がついてきたシャープは9ラウンドも開始と同時にロープ際に詰まる場面を造り、オフォーリの小さいパンチを貰うなど傾いた流れを戻すことが出来ず、迎えた最終回は両者余力を振り絞りコンパクトなパンチを出し合うものの残り20秒でオフォーリの左フックがヒット、シャープがアゴを跳ね上げられ揉み合いとなるなかでゴングを聞いています。25歳のシャープは辛くも防衛、19戦全勝9KOとしましたがコロナ禍に加えてスタジオ内に特設されたやや小さめのリングというのも若干影響したかもしれません。金星を逃した30歳のオフォーリは10勝3KO3敗1分としています。
  • デビッド・ベナビデスがWBCスーパーミドル級王座剥奪!

    デビッド・ベナビデスがWBCスーパーミドル級王座剥奪!

    2020.08.15
    <WBC世界スーパーミドル級タイトルマッチ in 米国、コネチカット州アンカスビル、モヘガン・サン・カジノ>
    王者、デビッド・ベナビデス(米国/22戦全勝19KO):170.8ポンド(約77.4Kg:およそ1.2Kgオーバー)
    vs.
    同級15位、ロアメール・アングロ(コロンビア/27戦26勝22KO1敗):167.6ポンド(約76.0Kg)
    ※A.ディレル(米国)を9回KOに下し新王者となったベナビデスにとって約11ヶ月振りのリングは試合前日にベルトを手放したままリングに上がることになります。兄のホセ同様、好不調の波の激しいところが玉にキズとも言えるデビッドですがビッグファイト実現を自らの手で手放したことになりました、ベナビデス・ファンとしてはせめて全勝をキープしてほしいと願うばかりでしょう。


    <WBA世界ライト級暫定王座決定戦>
    同級6位、ジャクソン・マリニェス(ドミニカ共和国/19戦全勝7KO):135ポンド(約61.2Kg)
    vs.
    同級7位、ローランド・ロメロ(米国/11戦全勝10KO):134.8ポンド(約61.1Kg)
    ※今月に入り早くも3試合目となるWBA暫定戦。再び活発化してきたことに眉をひそめる声も挙がりそうですが元々この決定戦は3月27日にマッチルーム・ボクシング主催のもと、D.ボスキエロ(イタリア)とF.パテラ(ベルギー)で争われることが決まってたもののコロナ禍により中止となっていたものです。メイウェザー・プロモーションズが傘下に置くロメロのために引っ張ってきた舞台ですが見事に王座奪取と成るでしょうか?



    <WBA世界スーパーウェルター級挑戦者決定戦 in 米国、オクラホマ州タルサ>
    WBA2位、イズライル・マドリモフ(ウズベキスタン/5戦全勝全KO):153.6ポンド(約69.6Kg)
    vs.
    WBA6位、エリック・ウォーカー(米国/22戦20勝9KO2敗):153.2ポンド(約69.4Kg)
    ※主催するマッチルーム・ボクシングが " STREET FIGHTING " と銘打ったイベントはホテル内ではなく、タルサの広い路上にある交差点にリングを設置し試合を行うというもの。当初のメインはWBCフライ級王者のJ.C.マルティネス(メキシコ)が指名挑戦者のM.アローヨ(プエルトリコ)を迎える一戦でしたが王者の体調不良によりメインのみ延期となっています。



    <ライト級10回戦/英国、ロンドン、BTスポーツ・スタジオ>
    WBOスーパーフェザー級8位、元2階級制覇王者、カール・フランプトン(英国/29戦27勝15KO2敗):134.5ポンド(約61.0Kg)
    vs.
    ダーレン・トレイナー(英国/19戦16勝7KO3敗):134.25ポンド(約60.8Kg)
    ※世界ランカーのR.ウォルシュやJ.テニーソン(ともに英国)にはTKOで敗れているトレイナー。フランプトンのスーパーフェザー級王座挑戦のための調整試合という色合いが強い一戦だけに、前戦で両拳を痛めたフランプトンの復調具合が分かるというもの。悲願の3階級制覇へ向けて弾みを付ける前哨戦にすることは出来るでしょうか?


    <フェザー級10回戦>
    WBOスーパーバンタム級3位、WBAフェザー級3位、IBFフェザー級6位、WBCフェザー級13位、マイケル・コンラン(アイルランド/13戦全勝7KO):126.25ポンド(約57.2Kg)
    vs.
    元IBFインターナショナル・フェザー級王者、ソフィアン・タコウシュ(フランス/40戦35勝13KO4敗1分):126.75ポンド(約57.4Kg)
    ※V.ニキーチン(ロシア)とのアマチュア時代の因縁を精算したコンランの次なる目標はスーパーバンタム級での世界王座獲得。他団体王者との力関係を加味するとやはり標的はWBO新王者となったばかりのA.レオ(米国)でしょうか、フランプトンと同じく次戦が世界挑戦となる可能性もあるコンランが世界挑戦経験を持つベテランを相手に約8ヶ月振りのリングに上がります。
  • 23歳のチャンピオンが初防衛か、36歳の挑戦者が番狂わせか?

    23歳のチャンピオンが初防衛か、36歳の挑戦者が番狂わせか?

    2020.08.14
    今週末の日本時間16日(日)は英国でC.フランプトン(英国)とM.コンラン(アイルランド)が揃って出場するイベントが予定され、アメリカのオクラホマ州でもWBAスーパーウェルター級挑戦者決定戦、I.マドリモフ(ウズベキスタン)対E.ウォーカー(米国)戦など楽しみな試合が行われます。


    そしてアメリカのコネチカット州ではWBCスーパーミドル級戦もセット、チャンピオンのデビッド・ベナビデス(写真/米国/22戦全勝19KO)が同級15位のロアメール・アングロ(コロンビア/27戦26勝22KO1敗)の挑戦を受け初防衛をめざします。23歳の若き全勝王者が優勢と映る予想が立ちますが、18年6月のG.ラミレス(メキシコ)の持つWBO同級王座に挑戦し12回判定負けを喫したのが唯一の黒星という36歳のベテランもやすやすと軍門に下るつもりはもちろん無いでしょう。


    ベナビデス:「とても良いコンディションです。我々は非常に良い準備をこなし、すべて順調に行うことが出来ています。ジムでも自分の練習をこなすことが出来ました、スパーリングも予定通りです。ウェイトもすぐ近くまで落ちている状態で土曜日の防衛戦に向けて準備は万全です。アングロは自信に満ち溢れており勝利に貪欲です。番狂わせを起こそうと出てくるでしょうし、きっと彼は私のことを打ち崩せると信じて向かってくるでしょう。彼がリングの上で何をやってきたとしても私の備えは万全です。私は自分の能力に自信を持っています、すべて順調に進めば彼をKO出来ると思っています。世界中に居る私のファン全てに素晴らしいショーをお見せできるでしょう。」

    「私は自分のゲームのありとあらゆる場面に対応出来るよう取り組んできました、ディフェンス、ジャブ、ボディ、そして距離をキープすること、アングロはそうした私の持っているもの全てを披露するうえで最適な対戦相手と言えるでしょう。きっと厳しく激しい試合になると思いますが、それは私自身が今後の試合全てに期待するものです。きちんと準備することが出来れば誰が相手だろうと私には何の問題もありません。これこそ私が求めていたレベルであり、ここに居ることをチャンスと考えて最大限活用したいと思います。この試合をクリアした次は(IBFスーパーミドル級王者の)カレブ・プラントと戦いたいです。チャンピオンはリスクを背負い、雌雄を決するべきです。私は他団体のベルトが欲しいです、私がベストであることをすべての人々に証明したいと考えています。土曜日は始まりに過ぎません、私は統一チャンピオンとなってこの世代の最高のスーパーミドル級選手と認めてもらいたいです。」



    アングロ:「(コロナウイルスの)規制は調整にとても役立ちました、フィジカル面だけでなく心の部分でも感情的なところでもより良い準備をすることが出来ました。これまで以上の素晴らしい練習を重ね、過去最高の調整が出来ました。コロナウイルスが多くの人々に悪い影響を与えたことは知っていますが、今回の私にとっては真逆です、トレ-ニングの時間をより増やすことが出来ました。7ラウンドでベナビデスが私をKOすると多くの人が予想していると聞きましたが、そんなものはあくまで意見の一つです。土曜日の夜に予想した人々が間違っていることを証明するつもりです。」

    「私はこの試合でよりアグレッシブに行かなくてはいけないことを知っています。土曜日は有効に、そしてスマートに戦います。ゲームプランはありません、戦いそのものに順応するつもりです。私はベナビデスが放つパンチ全てに対応できると思います。今度の試合がキャリアの中で最も厳しい戦いになるのかは分かりません、私の戦いは全て難しいものですが他より幾分厳しいでしょうか。私の準備は整っています、土曜日の試合がキャリアの中で最もハードな試合になるのかおのずと答えは出るでしょう。」
  • エマヌエル・ナバレッテ対ジェシー・マグダレノ戦は今秋開催へ

    エマヌエル・ナバレッテ対ジェシー・マグダレノ戦は今秋開催へ

    2020.08.13
    O.バルデス(メキシコ)がスーパーフェザー級転向に伴い空位としたWBO世界フェザー級王座の決定戦として対戦が指示されていた1位のエマヌエル・ナバレッテ(メキシコ/33戦31勝27KO1敗1無効試合)と2位のジェシー・マグダレノ(米国/29戦28勝18KO1敗)戦が10月にも実現することが複数の海外メディアで報じられています。


    7月下旬、WBOは両者に対して8月11日を入札日とし対戦交渉開始を指示しましたが、このほどボブ・アラム・プロモーターのトップランクが25万ドル(約2670万円)で落札したことがWBOから発表されています。早速、カール・モレッティ・バイス・プレジデントは試合日についてコメント、10月17日もしくは24日を予定していることを明かしましたが「現在、詳細な日程の調整を進めているところです。」とし、ホスト局を務めるESPNがMLBなどコロナ禍によりスケジュールが流動的となっている他の競技の放送も予定していることから日程の正式決定まで少し時間が掛かると述べています。



    トップコンテンダーの25歳、ナバレッテはマグダレノに11回KO勝利をおさめた、I.ドビ(ガーナ)からWBOスーパーバンタム級王座奪取を果たしています。そしてそのドビ戦から3連勝をおさめ同級2位としている28歳のマグダレノは6月に世界ランカーに10回反則勝ちをおさめています。ドビを介した結果だけをみるとナバレッテの勝利が固そうな対戦ですが、ナバレッテにとってサウスポーとの対戦は18年1月のG.ポラス(フィリピン)戦以来となるところがどのような影響を見せるのか、元世界王者同士の楽しみな対戦です。
  • S.ポーター対S.フォルメラ戦は空位のWBCシルバー戦へ

    S.ポーター対S.フォルメラ戦は空位のWBCシルバー戦へ

    2020.08.12
    IBOウェルター級チャンピオンながら世界的な知名度は対戦者に遠く及ばない、33歳のセバスチャン・フォルメラ(ドイツ/22戦全勝10KO)が22日に迫った大一番へ向けて、トルコで積み重ねたトレーニング・キャンプを打ち上げたことが報じられています。元WBC、IBF世界ウェルター級王者、ショーン・ポーター(米国/34戦30勝17KO3敗1分)戦はIBO王座は賭けられず、空位のWBCシルバー王座決定戦となると報じられています。


    WBCランキングで言うと1位のポーターに挑む17位のフォルメラは「(キャンプのメニューを終えた)トルコはとても暑く気温は36度ほどでジムの中も非常に暑かったです。色々と大変なこともありましたが準備は万全です。(新型コロナウイルスへの)対策も出来る限り規則を守りました。ジムと我々の宿泊施設も歩いて5分、ドアを出るのは食事の時だけでした。彼の分析も出来上がっています、注意が必要なポジションや彼の苦手な部分も分かっています。彼にとって私との試合はおそらくエロール・スペンス Jr. 戦やテレンス・クロフォード戦を見据えたもので、そうした試合へ向かうステップくらいに考えているでしょう。しかし私の頭の中には彼のことしかありません、今度の試合は世界タイトルマッチではありませんが、そのつもりで戦います。」

    「(トルコではポーター戦の放送が決まっているもののドイツではまだ放送予定が無いことについて)このトルコでトレーニング・キャンプを締めくくれたことを誇りに思います、彼らの対応には心より感謝していますが、試合がドイツでも放送されることを願っています。」とキャンプ打ち上げのコメントを現地メディアに残し、新型コロナウイルスの検査もすでに4度受けチーム全員が陰性を示していると話し、試合までの対策は整ったとして16日の日曜日にトルコを出発しアメリカに向かうとしています。


    フォルメラ陣営のエロール・セイラン・プロモーターも「これはボクシングにおけるチャンピオンズ・リーグであり、彼と一緒にこの目標に向けて取り組んできた成果です。昨年のIBO王座獲得も大きな出来事でしたが今回は更に高いレベルの戦いです。ポーターはビッグファイトへ気持ちが向かっており、今回は調整試合のつもりだろうがそう簡単には行かないだろう。」とフォルメラの番狂わせに期待を寄せています。
  • カール・フランプトン復帰第2戦の相手が変更

    カール・フランプトン復帰第2戦の相手が変更

    2020.08.11
    J.ワーリントン(英国)戦からの復帰2戦目を間近に控えた元2階級制覇王者、カール・フランプトン(アイルランド/29戦27勝15KO2敗)の対戦相手がダーレン・トレイナー(英国/19戦16勝7KO3敗)に変わることが発表されています。昨年11月に当時のWBA11位、T.マクレアリー(米国)に判定勝利をおさめている33歳のフランプトンは当初、バクラン・バルダニャン(アルメニア)との対戦がアナウンスされていたもののバルダニャンのビザ取得に問題が発生したとして今週末15日のピンチヒッターに33歳のトレイナーが変わって決まったものです。


    英国のロンドンで開催が迫るイベントを前に共同プロモーターのボブ・アラム氏は「(バルダニャンが渡英不可となっても)イベントは継続されなければなりません、カールは長いブランク明けとなる試合を必要としているためです。彼の目標はアイルランド人初の3階級制覇王者になることであり、土曜日にトレイナーを退けた後は彼にその機会を作るべく我々は全力を注ぐつもりです。」とコメント、かねてから対戦話の挙がっているWBOスーパーフェザー級王者のJ.ヘリング(米国)戦の実現などへ動くとしています。


    この日はフランプトンと同じくアイルランドで熱狂的な支持をあつめる、マイケル・コンラン(アイルランド/13戦全勝7KO)も出場、元世界ランカーのソフィアン・タコウシュ(フランス/40戦35勝13KO4敗1分)を相手におよそ8ヶ月振りのリングに上がります。熱いサポートで知られるアイルランド系のファンの前でフランプトン、コンランともに揃い踏みは成るでしょうか?
  • 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10